お墓参りに参列する中で「どのような意味があるのだろうか」と考えたことがあるのではないでしょうか。形式として参列する機会が多くても、具体的な意味まで理解している方は少ないかもしれません。
この記事では、お墓参りが持つ意味や最適なお墓参りの時期について解説します。お墓参りの際に必要な手順を知りたい方にも役立つでしょう。
<この記事の要点>
・お墓参りは、故人を偲び感謝を伝える文化で、お彼岸やお盆、命日に行くとよい
・お墓参りの際は、故人の好きだった花や線香、供物を持参して墓石を清掃する
・お供え物や線香など、使ったものは忘れずに持ち帰るのがマナー
こんな人におすすめ
お墓参りについて詳しく知りたい人
お墓参りの時期を確認したい人
故人への感謝と供養を表し、家族の幸福を願うことが、お墓参り本来の意味です。お墓参りの意味を知ることで、故人を偲び、悲しみと向き合うことができるでしょう。
ここではお墓参りが持つ意味について詳しく解説します。
お墓に祀られている故人に対して、冥福を祈るとともに感謝の気持ちを伝えるための儀式です。供養すると同時にこれまでの想いや考えを故人と共有する場にもなるでしょう。
心理的なつながりを大切にしたい方にとっても、お墓参りには重要な意味があります。故人と時間を共有することで、安らぎを得られる場合もあります。
家族の健康や幸せを願うのも、お墓参りにおける重要な意味のひとつです。お墓参りを通じて、家族が健康に生活できているのは故人やご先祖様のおかげであると再認識する場でもあります。
一年の中で、お墓参りに適した時期がいくつかあります。比較的イメージしやすい時期としては、お盆や故人の命日、回忌法要などが挙げられます。
ここではお墓参りに最適な時期を紹介します。
7月中旬からはじまるお盆を「新盆」、8月中旬からはじまるお盆を「旧盆」と呼びます。お盆シーズンはお墓参りに適した時期のひとつで、毎年多くの人がお参りに参列しています。
全国的にも休日扱いになる場合が多いため、家族そろってお墓参りへ行きやすいタイミングでもあります。
故人の命日を基準にお墓参りをする方が多い傾向にあります。亡くなった年はもちろん、三回忌や七回忌など定期的にお参りする機会があります。参列者で生前の思い出を語り合ったり、故人に近況報告したりしながら過ごすのが通例です。
春分の日と秋分の日の前後7日間の期間にお墓参りをする場合です。お彼岸の時期には「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれる法要が執り行われることもあり、毎年多くの家庭が墓前で手を合わせます。
「彼岸」は死後の世界を意味する用語で、現世と黄泉の国をつなぐ岸を示していることから、故人やご先祖様に祈りをささげるタイミングとして広く認識されています。
回忌法要は、決められた節目の年に行う特別な法要のことです。「追善供養」として知られていることも多いでしょう。
ただし、お墓参りの場所で法要が執り行われるとは限りませんので注意が必要です。会場が異なる場合に備えて、事前に場所を確認しておきましょう。
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お墓参りに参列した際には、持参しておきたいものがあります。故人を供養するうえで必要なものを持参しておけば、お墓参りもスムーズに進められるでしょう。
ここではお墓参りで持参したいものを紹介します。
墓前に添える線香を持参しましょう。お参りの際は線香を焚いてから合掌するのが一般的です。数本セットになっているものや束で販売しているものを事前に購入しておくと安心です。また、近くのお寺や霊園で取り扱いがあるかどうか確認しておくとよいでしょう。
お墓にお供えする花を用意しておきましょう。花の品種としては菊やカーネーション、百合などが好まれる傾向にあります。
ただし毒性のある花やとげを持つ花などは避けておくのが無難です。白や淡い色を基調とした品種を選びましょう。
線香や花とは別にお供え物を用意しておきましょう。具体的には、果物やお菓子などをお供え物に選ぶのが一般的です。近年では故人が生前好んでいたものをお供えするケースも増えています。
ただし肉・魚をはじめとする殺生を連想させるものは避けましょう。縁起のよいものをお供えして、故人との大切な時間を過ごすのが重要です。
線香を焚く際に用いるろうそくを持参しましょう。ライターやマッチなどから直接火を灯すのはマナー違反と考えられているため、ろうそくを介して線香に火を灯すのが一般的です。
また火を消す際は手で仰ぐか、火消し専用の仏具で消すようにします。直接息を吹きかけて火を消すのはマナー違反になるため注意しましょう。
故人の墓前に到着したら、手を合わせる前にいくつか押さえておきたい手順があります。故人や先祖に対する敬意を忘れないためにも、正しい流れに沿ってお参りの準備を進めましょう。ここではお墓参りで重要な4つの手順をそれぞれ解説します。
お墓に到着したら、墓前の掃除からはじめましょう。墓石周辺の落ち葉やゴミを掃除し、周辺に何もない状態を作るのが理想です。掃除用の道具を持参しておくと安心です。
墓石をきれいに磨きましょう。墓石は非常に硬い石で作られていますが、表面に傷がつきやすい石もあります。手入れする際は柔らかい布やスポンジなどを使って磨きましょう。力を入れすぎず丁寧に磨いていくのがポイントです。
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花や果物など、持参したお供え物を順次墓前に並べていきましょう。またお供えを並べ終えたら合掌し、故人やご先祖様に日々の感謝を伝えます。複数人で参列している場合は、関係の近い方から順番に手を合わせるのが一般的です。
供養が終わったら、周囲を片付けましょう。お供え物や線香など、使ったものは忘れず持ち帰るのがマナーです。お供え物を放置しておくと、墓石の錆びが生じたり動物に荒らされたりする原因にもなります。周囲のお墓の迷惑になるため、忘れず持ち帰りましょう。
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お墓参りには故人への感謝や供養を伝えるとともに、家族の幸福を願う意味があります。お盆や故人の命日など、お参りに最適な時期もあるため、都合のよいタイミングでお墓参りをしましょう。
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お通夜とは、家族や友人たちが集まり、故人と最後の夜を過ごす儀式のことです。ホゥ。