エンディングノートはいつから書くべき?適切なタイミングは?

エンディングノートはいつから書くべき?適切なタイミングは?

終活をする中でエンディングノートを書くことがありますが「いつから書けばいいのだろう」と、お悩みの方もいるのではないでしょうか。

エンディングノートは「自分の死後」「病気やケガで意思を伝えられなくなったとき」に備えて、要望や共有するべき情報を書き残すものです。思い立ったときに書き始め、人生の節目などに定期的に書き記していくのがポイントになります。

そこでこの記事では、具体的なエンディングノートを書き始める年齢やタイミングについてご紹介します。すぐに始められるよう、書き方のポイントや注意点についても一緒にチェックしていきましょう。

こんな人におすすめ

エンディングノートはいつから書き始めたらよいか知りたい方

年代別のエンディングノートを書き始める方法を知りたい方

エンディングノートを準備するメリットを知りたい方

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エンディングノートはいつから書き始める?

エンディングノートは、いつから書いても大丈夫です。好きなタイミングで書き始め、書き足しや修正も好きなときにできます。

エンディングノートは自分にもしものことがあったとき、家族に要望や意思を伝えるために役立ちます。「まだ若いから書かなくても大丈夫」ということはありません。あまり考えたくはありませんが、若くして体が不自由になったり亡くなったりする可能性もあります。

書き始めるべき年齢やタイミングというものはなく、思い立ったときに始めるのがよいでしょう。

エンディングノートを定期的に書くタイミング

エンディングノートを書くタイミングがわからないという方は、書く日を決めておくとよいでしょう。長い人生の中で自分の考えが変わることもあるため、エンディングノートは1度でまとめて書いておくよりも、定期的に書き足していくことをおすすめします。

ここでは「誕生日」「親の命日」「元旦」の3つの具体例を挙げて、定期的に書くタイミングをご紹介します。

誕生日

1年に1度、年齢を重ねるタイミングでエンディングノートを書く方もいます。誕生日は毎年決まった日に訪れるため書き忘れにくく、定期的に続けやすいのではないでしょうか。

無事に誕生日を迎えられた感謝の気持ちとともに、家族へのメッセージを書いておくのもよいかもしれません。資産情報についても記しておきたい方は、1年ごとの貯蓄額や資産の使い道を書いておくと、あとで読み返したときにわかりやすいでしょう。

親の命日

エンディングノートには、葬儀やお墓といった自分の死後の要望について書くこともあります。親の命日に葬儀のことを振り返りながら「こんな葬儀にしてほしい」「どのように供養してほしいか」といった希望を伝えるのも大切なことです。

命日に亡くなった親のことを思い浮かべ「生前どんなことを考えていたのだろうか」と親の思いを考える方もいます。親がメッセージを残してくれていたら……という同じ気持ちにさせないためにも、自分の子どもに対してエンディングノートを書き始めるのもおすすめです。

元旦

元旦に、新しい気持ちでエンディングノートを書くのもよいでしょう。エンディングノートは自分の死後のことだけでなく、人生の目標や今後の生き方を書くこともあります。毎年元旦に書き込み、年のはじめに自分が何を考えていたか振り返ることもできます。

元旦は、仕事が休みで比較的時間に余裕があるという方も多いのではないでしょうか。元旦に自分を見つめなおし、1年の抱負とともに人生について考えるのもおすすめです。

年代別のエンディングノートを書き始めるポイント

エンディングノートを書こうと思っても、いざ筆を執ると手が止まってしまうという方も多いのではないでしょうか。年代によって考え方や人生の目標は変化していきます。ここでは、年代別に書き始めるポイントをご紹介します。

20代

20代は自分の死について実感が湧きにくい年代でありますが、エンディングノートを書き始めるのに老いも若きも関係ありません。むしろ若いころに考えていたことを晩年以降に思い出して書くよりも、20代のうちから書き込みしていくほうが鮮明な記憶をつづることができます。

20代は学生から社会人となり、10代のときと比べると人間関係や貯金額が変わったという方も多いのではないでしょうか。自分の個人情報やお金のこと、人間関係について書いておくことで、一緒に生活することが少なくなった家族でもサポートしやすくなります。

30代

30代は人生の変化が多く起きやすい世代でもあります。結婚したり、子どもができたりすると親だけでなくパートナーや子どものことも考え始めますので、人生設計とともにエンディングノートを書き始めやすい時期でしょう。

30代は仕事のポジションにも変化が起きやすい世代です。もし、急な不幸があったときには家族が会社へ訃報の連絡をします。エンディングノートに上司や部署の連絡先や会社での人間関係をわかりやすくまとめておくと、家族が安心して対応できるでしょう。

40代

40代は老後について考え始める時期でもあります。介護保険の支払いもスタートし、介護について考える機会も増えてくるのではないでしょうか。老後はどんな風に過ごしているのか、思い浮かべながらエンディングノートを書いてみるのもいいでしょう。

20代、30代で子どもが産まれた方はある程度大きくなって手がかからなくなり、子育ても落ち着いてきます。自分の時間を持てるようになったという方も多く、これまでの自分を振り返るとともに、今後の人生についてゆっくり考えてみるのもおすすめです。

50代

50代は親の介護が必要になったり、人によっては病気がちになったりする時期でもあります。介護や健康状態の変化を経験することで、自身の老後や死後について具体的に考えて書きやすいでしょう。

仮に50歳から書き始めると、65歳の定年退職まで15年あるため老後の綿密な計画を立てやすくなります。お墓のこと、資産のこと、葬儀のことを早いうちから考えておくという面でもエンディングノートを活用してみてはいかがでしょうか。

60代

60代は子育てや仕事が一段落し、自身のこれからの生活を見直す時期でもあります。これまでの人生を振り返ったときに、やり残したことやさらなる目標があるという方もいるでしょう。定年退職を迎えた方の中には、資産の整理としてエンディングノートを始める方もいます。

エンディングノートは死後の希望を家族に伝えるだけでなく、人生の振り返りにも役立ちます。老後を有意義に過ごすためにも、少しずつエンディングノートを書いておくのがおすすめです。

70代以降

70代以降は、自分の死期が近づいている時期でもあります。遺される家族のためにもエンディングノートを書いておきましょう。加入している保険の種類や預金のある口座を一覧表にして書いておくと、家族がスムーズに手続きできます。

葬儀の形式や参列してほしい方の範囲も具体的にしておきます。お墓を準備している方は、寺院の連絡先や宗教についてもエンディングノートに記載しておきましょう。70代以降は残りの人生を有意義に過ごし、死後のことをできるだけ具体的に記しておくことが大切です。

そもそもエンディングノートを書く目的とは?

エンディングノートの目的は、自分の死後に備えて要望や希望を伝えることです。存命中でも、病気や事故で自分の意思を伝えられなくなることもあります。「延命措置が必要か」「臓器提供をするかどうか」をエンディングノートに書いておけば、家族が本人の意思を尊重できます。

死後の要望や希望を伝える以外に、家族を困らせないという目的もあります。亡くなったあとは、役所や銀行で手続きが必要です。特に「銀行口座の解約」「口座の名義変更」などは経済的な混乱を招くこともありますので、エンディングノートを使ってトラブルを回避しましょう。

エンディングノートを準備するメリット

ここまでエンディングノートを書き始める時期や目的について解説してきましたが、エンディングノートは準備しておくことで2つのメリットが得られます。ひとつめは自分の人生を振り返れること、2つ目は家族がスムーズに遺品整理できることです。

ここでは2つのメリットについて詳しく解説します。

自分の人生を振り返れる

どんな人生を過ごしてきたか書いていくことによって、のちに振り返りができます。今後の人生の過ごし方や新たな目標を見つけるきっかけにもなり、充実した余生のヒントになるでしょう。

基本的に家族がエンディングノートを読むのは死後であったり、病気で意思疎通ができなくなったりしたときです。何を考え、どんな思いで人生を過ごしたかという「証」として家族があなたの人生を思い返し、振り返ることもできます。

家族が迷わずに遺品整理できる

「残しておいて欲しいもの」や「処分してほしいもの」をリスト化してエンディングノートに書いておけば、家族がスムーズに遺品整理を進められます。もしも記載がなければ、捨てるものと残すものを家族が判断することになります。ひとつひとつの遺品を分別するには時間がかかり、故人にとって大切なものなのか迷うことも多い大変な作業です。

家族の負担を減らしたい場合は、生前に自ら遺品整理を進めて伝えたいことがある品があれば、エンディングノートに書いておくとよいでしょう。

エンディングノートを書くポイント

実際にエンディングノートを書き始めると「文章はおかしくないだろうか」「うまく書けていないのではないか」と思う方もいるかもしれません。エンディングノートは気持ちを伝えることが一番です。無理にきれいに書こうせず、自由に書き込みましょう。

ここでは、エンディングノートを書くときのポイントを3つご紹介します。

とりあえず書いてみる

エンディングノートは深く考えずに、思いのまま書いてみることが重要です。書き方のルールは決まっていません。文章で書くのが苦手な方は箇条書きでもよいでしょう。

市販のエンディングノートを使用する場合は、好きな項目から埋めていくと進めやすいでしょう。書く内容が思いつかず、筆が進まないと苦痛になって続きません。楽しみながら書けるよう、興味のある項目やスラスラかける項目から書き始めていくのがおすすめです。

自分なりの言葉で書く

形式的な内容にするのではなく、自分の考えや気持ちを正直につづることがポイントです。書き言葉で上手にまとまらないときは、話し言葉で書き進めてはいかがでしょうか。

エンディングノートを見るのは自分と家族だけ、もしくは親しい間柄の方だけです。「です」「ます」調で揃える必要はなく、句読点はあってもなくても問題ありません。あとで読み返したときに、ビジネス文書のようなかたい文章で気持ちが伝わらないということでは本末転倒です。

書いた後は見直しをする

エンディングノートは、何度か見直しをしましょう。書いたあとに不足している情報はないか、ほかの方が読んだときに伝わりづらくなっていないかをチェックします。正式な書類ではないため、二重線を引いて書き直したり修正テープを使用したりしても大丈夫です。

死後の要望や希望を書いていても、時間の経過とともに考えが変化することもありえます。「書いたときから気持ちや考えが変わっていないか」と揺らぎを確認するためにも、見直しは必要です。

エンディングノートを書く際の注意点

エンディングノートに指定ノートはなく、書き方にもルールはありません。好きなノートに、書きたいことを自分のスタイルで書くことができます。

しかし「エンディングノートを遺言書代わりに使えない」ことや「家族がエンディングノートの存在を知らなかった」などの問題もあります。ここではエンディングノートを書くときの注意点を3つご紹介します。

遺言書のような法的効力はない

エンディングノートには、遺言書のような「法的効力」はありません。そのため、遺産相続の希望をエンディングノートに書き記しても、遺された遺族へ故人の意思を強制させることはできません。遺産相続がある場合は、生前に法的効力のある遺言書をあわせて用意しておくほうがよいでしょう。

遺言書は、法的手続きを踏むため決められた書式ルールがあります。一方、エンディングノートにはルールがなく、自分の意思を自由に書けます。遺言書で書けなかった、意思の背景をエンディングノートに補足として記しておくのも、故人の思いを理解するうえで役立つでしょう。

きちんと保管をする

個人情報が含まれるエンディングノートは、自分が亡くなるまでは他者の目に触れることがないよう大切に保管しておきましょう。しかし、亡くなったあとは家族に見てもらう必要があります。できるだけ保管場所は変えないことと、家族には事前に保管場所を伝えておくことが重要です。

鍵をかけて保管する場合は予備の鍵を家族に渡しておくと安心です。ダイヤル式金庫の場合は、暗証番号がわかるように書き残しておきましょう。

紙媒体で残しておく

エンディングノートをパソコンで管理している方は、紙媒体でも保管しておくことをおすすめします。多くのパソコンは、セキュリティ対策として起動画面でパスワードを入力しますが、家族がパスワードを知らなければ該当するファイルを見つけられない可能性があります。

また、パソコンが故障するとデータも一緒に消えてしまう恐れがあります。手書きのエンディングノートを準備するのが面倒だと感じる方は、データを紙に印刷するだけでもよいでしょう。

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まとめ

「いつから書き始めるか」具体的に決まっていないのが、エンディングノートです。思い立ったときに、自由に書き始めましょう。亡くなったあとの要望だけではなく、自分の考えや目標を定期的に書き込み続けることで、人生を振り返ることもできます

終活の準備とかたくならず、まずは日記感覚で楽しみながらエンディングノートをつくり始めましょう。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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