四十九日法要にかかる時間の目安をパターンごとに紹介

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浄土真宗を除く仏教では、四十九日目に極楽浄土への道が開かれるといわれています。法要は故人にとって重要な儀式ですが、実際にはどのような内容で行われるのか知らないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、四十九日法要に関する一般的な情報を解説します。法要・納骨式・会食などで要する時間や、予算についても理解することが大切です。遺族側・参列者側どちらのケースでも迷うことのないよう、早い段階から知識を蓄えておきましょう。正しい知識やマナーを見つけることで、気持ちよく故人をお見送りできるようになります。

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四十九日法要のパターンと所要時間

四十九日に行われる読経・お焼香・説法を「法要」といいます。法要のほか納骨式や会食なども含めた一連の儀式が「法事」です。法要と納骨式・会食といくつかの組み合わせがあり、パターンによって所要時間も変動します。

なるべくお見送りまで参列できるよう、それぞれの所要時間を理解しておきましょう。四十九日の法要や所要時間について解説します。

①法要・納骨・会食のすべてを行う場合には4時間強が目安

開式から会食すべての過程を終えるまでの目安は4時間~5時間です。参列者の着席後、施主のあいさつをもって開式とします。その後法要へと移り、僧侶の読経・お焼香・説法の順に進める流れです。

納骨式では、僧侶がお墓の前で読経とお焼香を行ったのちに納骨します。納骨式後はお斎(おとき)と呼ばれる会食にうつるのが一般的な流れです。会食はレストランなどでも可能で、場所に限定はありません。会食後は参列者に引き出物を渡し、故人をお見送りして終了です。

②法要と会食であれば3時間弱が目安

法要は、読経からお焼香、説法を終えるまで1時間~1時間半が目安です。納骨を行う場合は納骨式へとうつりますが、四十九日以外の日に納めるケースも少なくありません。後日納骨する場合は、法要後に会食を行います。

会食は、前後のあいさつを含めて1時間~2時間です。僧侶にならって献杯・合掌・黙祷をします。会食後に引き出物を渡し、故人を見送って終了です。法要と会食、お見送りまでで2時間~3時間が目安となるでしょう。

③法要と納骨であれば2時間弱が目安

法要と納骨で法事を終える場合は、全体で1時間半~2時間が目安です。納骨式は1時間程度ですが、法要を自宅で行う方は墓地までの移動時間も考慮しておきましょう。お墓の前で僧侶が読経し、お焼香、納骨へとうつります。

法事では会食を行うのが当然と考える方も多いかもしれませんが、必ず行わなければならないものではありません。ただし、香典には食事費用を含んだ金額が包まれています。知人に参列を望む場合は、事前に会食の有無も伝えておくことが大切です。

④法要のみであれば1時間強が目安

法要のみで終える場合は、開式からお見送りまで1時間~1時間半が目安です。法要前の開式は15分程度で、参列者の着席後に施主があいさつを行います。参列者と僧侶全員の着席を確認して法要の開始です。

僧侶の読経には、故人の魂を供養する目的があります。白木位牌や本位牌などがありますが、使用する位牌は宗派により異なるため注意しましょう。読経が終わると、遺族・参列者の順にお焼香へとうつります。その後僧侶が説法を行い、法要は終了です。

法要開始は午前と午後の2パターン

法要を開始する時間は、午前10時ごろが多くみられます。会食を行う場合に昼食の時間帯に合わせやすいため、多くの方が希望する時間ともいえるでしょう。しかし、僧侶や遺族の都合により、お昼以降の開始となるケースも少なくありません。

法要のみでも1時間程度を要するため、希望の時間に予約できない可能性もあります。なかには午後3時~4時に開始することもあるため、大まかな所要時間や流れを事前に確認しておくことも大切です。

四十九日法要で知っておきたい基礎知識

故人が迷いなく極楽浄土へ渡れるよう、法要に関する知識を蓄えておきましょう。四十九日には仏教独自の考え方があり、宗派によっても所要時間や方法が異なります。可能であれば最後まで参列したいものですが、途中退席を希望する場合は早い段階で伝えることも大切です。ここからは、四十九日法要で知っておきたい基礎的な知識を解説します。

四十九日法要を行うのは仏式のみ

亡くなってから四十九日が経過するまでのあいだ、個人はあの世とこの世をさまよっているといわれています。四十九日目に無事に極楽浄土へ渡れるよう、この世の方たちが祈るのが四十九日法要です。これは仏教独特の儀式で、神式では50日祭、キリスト教式では追悼式と宗派によりそれぞれの考え方があります。

また、仏教のなかでも浄土真宗はほかの宗派と異なった方式です。浄土真宗では亡くなってすぐに成仏できるとされているため、四十九日は故人ではなく遺族のために行う儀式なのです。読経・会食といった流れは大きく変わりませんが、ほかの宗派で必要な「開眼供養」を行いません。そのため、法要の所要時間が短くなる傾向にあります。

四十九日法要で途中退席する場合は事前に施主に知らせておく

四十九日法要で参列する場合、仕事や学業の都合でお見送りまで参列できない方もいるでしょう。「法要のみ参列したい」という場合は、当日までに施主に伝えておくことが大切です。とくに会食では、食事に過不足がないよう人数分の用意がされています。

法要のみか、納骨までは参列できるのかなど、なるべく細かい情報を早めに共有しましょう。ただし、四十九日法要はお見送りまで参列するのがマナーです。原則的には途中退席をしないものと考え、どうしても参列できない場合にのみ施主に伝えましょう。

「平服でお越しください」といわれた場合の服装

遺族・親戚など親しい間柄のみで法要を行う場合は「平服でよい」と告げられるケースがあります。法事は喪服が一般的なため、かえって迷う方も多いのではないでしょうか。平服とはいえ、ふだん着でもよいというわけではありません。男性・女性・子どもの3パターンで適切とされる平服を解説します。

男性向け

男性向けの平服は、黒や濃紺色のスーツです。ブラックスーツ・ダークスーツとも呼ばれています。ワイシャツは白色を、靴下とネクタイは黒に近い色を選んで着用しましょう。

女性向け

女性が平服を選ぶ際は、スーツのほかジャケットやアンサンブルが適切です。色は可能な限り黒にちかいものを選びます。喪服のインナーは黒色が一般的ですが、平服であれば白色のワイシャツでも問題ありません。

子ども向け

子どもが通う幼稚園・学校に制服がある場合は、制服で参列するのが一般的です。制服がない方は、黒やグレーなど落ち着いた色・デザインの服装を選びましょう。大人のように気負う必要はありませんが、派手なデザインの服やアクセサリーは法事の場にふさわしくありません。

会食が入る場合には香典に料金を上乗せするのが一般的

四十九日法要では、参列者から遺族に香典を渡します。故人へのお供え物という意味もありますが、遺族への支援も目的のひとつです。親族に1万円~3万円、友人や会社関係であれば3,000円~1万円が相場とされています。

香典で重要なのは、会食の有無で包む金額も変動する点です。あくまでも食事代は参列者が負担すると考え、3,000円~5,000円を目安に上乗せしましょう。具体的な費用は会食の内容により異なりますが、遺族に負担がかからないよう考慮することが大切です。

四十九日法要で施主側が知っておくべき予備知識

施主は、参列者への対応やあいさつなど大きな役割を担っています。事前準備にも時間を要しますが、当日スムーズに儀式を進めるために理解を深められると安心です。会食やお布施はお金にまつわるポイントになるため、直前に悩まないよう知識を蓄えておきましょう。施主側が知っておくべき予備知識について解説します。

四十九日法要での食事費用の予算

四十九日法要で会食を行う場合は、食事費用は1人あたり3,000円~5,000円が目安です。会食の方法にはいくつかパターンがありますが、法要を自宅で実施する方はお弁当を準備するケースもみられます。

レストランやホテルではメニュー内容で大幅に変動するため、ある程度の価格帯をチェックしておくと安心です。料理だけでなく、お酒の量が多い・選びやすいよう種類を増やすといった場合は高額になるでしょう。予算と参列者の嗜好双方のバランスが考慮して計画することが大切です。

お寺に納めるお布施の相場

施主が悩むポイントとして多いのは、お寺に納めるお布施の金額でしょう。僧侶に直接たずねても明確には提示されないケースが少なくありません。一般的に、四十九日法要では3万円~5万円が相場といわれています。納骨は1万円~5万円とされるため、法事全体では4万円~10万円が大まかな予算といえるでしょう。

さらに、僧侶の移動・食事費用も上乗せする必要があります。遠方で宿泊した場合は、宿泊費用も考慮しましょう。食事費用は、僧侶が会食に参加するのであれば不要です。

四十九日法要を行う場所とかかる費用

四十九日法要を行う場所は、大きく分けてお寺・セレモニーホール・自宅の3つがあります。自宅の場合は祭壇を用意して僧侶を招きますが、お寺やセレモニーホールは会場費用を支払わなければなりません。

会場費用の相場は3万円~10万円と幅広く、具体的な金額は会場により異なります。会場費用のほか、食事代・お布施・引き出物といったお金の用意も必要です。参列者の人数と会食の有無により総額も変動するため、当日の会場や人数を想定して下調べしておくとよいでしょう。

施主としてふさわしい服装

施主や遺族の服装は、参列者よりも軽装な印象を与えないよう注意しなければなりません。遺族側が平服を予定している場合は、参列者にも平服で来てもらうよう伝えましょう。男性・女性・子ども向けの服装を解説します。

男性向け

喪服のなかでもっとも格式の高い服装(正喪服)を選ぶのであれば、和装またはモーニングコートを着用します。準喪服の場合は、黒色で統一されたブラックスーツで問題ありません。

女性向け

女性向けの正喪服は、和装またはブラックフォーマルです。スーツやアンサンブルは平服になるため、遺族として適切な服装を選ぶよう注意しましょう。

子ども向け

遺族に子どもがいる場合は、ふだん着用している制服を選びます。子どもは正喪服・準喪服など考慮せず、マナー違反とならないよう落ち着いた色の服をそろえるのみで問題ないでしょう。

四十九日法要の日の決め方

四十九日法要は、亡くなってから四十九日目に行う儀式です。亡くなった日(命日)を1日目とするのが一般的ですが、関西地方を中心とする一部地域では亡くなる前日を1日目とするケースもあります。

友引・大安など六曜を避ける方もいるかもしれませんが、それほど気にする必要はないでしょう。ただし、49日後を超えてから法要を行うのは好ましくありません。49日以降は魂が行き場をなくすともいわれているため、スケジュール調整が困難な場合は前倒しで行うほうが賢明です。

四十九日法要にかかる時間は地域によって異なる

法事に要する時間は儀式の内容や宗派により異なりますが、各地域でも少しずつ考え方・所要時間などが変わります。会食やお布施にたいする考え方が異なる可能性もあるため、不安な方はお寺や親族に相談してみるとよいでしょう。

とくに、参列する場合は遺族側と考え方が異なるかもしれません。マナー違反と捉えられることもあるため、可能であれば早い段階から情報共有をもとめられると安心です。

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まとめ

故人の生まれ変わりを祈る四十九日は、故人だけでなく遺族のためにも重要な儀式です。所要時間はもちろん、服装や香典などマナーを理解して気持ちよくお見送りしましょう。施主を担う方は、法要や納骨式の予算、お布施についても計画することが大切です。

四十九日法要の具体的な流れは、宗派と地域によって異なります。遺族側と参列者側の認識に相違がないよう、今回ご紹介した内容を参考に一般的な知識の理解を深めておきましょう。些細なことでも迷いや悩み、不安なことがありましたら「小さなお葬式」にご相談ください。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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