終活でお墓を準備するには?メリットや選び方のポイント

終活でお墓を準備するには?メリットや選び方のポイント

「終活」としてエンディングノートや遺言状の作成、葬儀の準備をする方が増えているようです。しかし、お墓はどうやって選べばいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、生前にお墓を準備する際のポイントについてご紹介します。生前に建てたお墓は「生前墓」と呼ばれます。この記事を読めば、生前墓を準備するメリットや注意点、選び方を学べます。ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

終活でお墓を準備するメリットを知りたい方

終活でお墓を準備する際の注意点を知りたい方

生前にお墓を準備する際のポイントを知りたい方

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終活でお墓を準備するメリット

「生前墓」とは故人が生前に建てたお墓のことです。生前墓を建てることは中国が始まりとされており、子孫繁栄や不老長寿につながると信じられています。日本でも聖徳太子が生前墓を建立したといわれます。また、最近の「終活」ブームにより、生前墓の需要が拡大傾向にあります。ここでは、終活でお墓を準備するメリットを3つご紹介します。

自分の好きなお墓を建てられる

生前墓のメリットのひとつは、自分の好きな場所、石材の種類、お墓のデザインを選べるという点です。たとえば、石材には花崗岩、閃緑岩、斑レイ岩、安山岩といった種類があり、色や手触り、耐久性が異なります。

デザインも伝統的な和型、人気の高い洋型、両方のエッセンスを組み合わせた型とさまざまなものがあるので、自分好みのデザインが見つかるでしょう。墓地の場所についても、子どもや孫が供養や管理に訪れることを考えた便利な場所や、静かで落ち着いた場所など自分の希望に合わせて選べます。

遺族の負担を軽減できる

生前墓を用意すれば、遺族はお墓の準備に悩むことなく、故人の意思を尊重できたという満足感が得られます。

終活で自分の意思を伝えていなかった場合、遺族は悲しみを抱えながら葬式や相続、墓選びとさまざまな手続きをすることになります。家族や親族の中で意見がまとまらないこともあるでしょう。生前墓を準備していれば、墓選びに関する遺族の負担を減らすことができます。

相続税が課せられない

相続人が故人の財産を相続すると、通常は相続税の課税対象となります。しかし、お墓は相続税法第12条の非課税の財産に該当し、民法897条2項の非課税対象となる「祭祀財産」にも含まれるので相続税は課されません

さらに、お墓は墓地の使用権を購入するもので、土地を購入するわけではないので不動産所得税を納付する必要もありません。一方、相続開始後、お墓を建てるための費用として相続したものは相続税の課税対象となります。節税のためにも、生前墓はとても有用といえます。

終活でお墓を準備する際の注意点

終活でお墓を準備した場合、墓地を入手した時点から「墓地管理料」という墓地の維持費を支払わなければなりません。また、自治体が運営する公営霊園では、墓地の入手条件として「ご遺骨の所持」と定めているところもあります。しかし、最近では生前から墓地の入手ができるところが増えています。

民営霊園や寺院のほとんどでは、墓地管理料をきちんと払えば生前に墓地の入手が可能です。墓地管理料は公営と民営で差がありますが、1,000円~1万5,000円くらいが相場となっています。

生前にお墓を準備する際のポイント

終活で自分のお墓を準備する際には、先祖代々のお墓をどうするか、お墓を建てるコストを抑えるにはどのような選択肢があるか、お墓に納骨する以外の葬送方法を選べないのかといった点についても考えましょう。ここでは、以上の3つのポイントについて解説します

先祖のお墓の改葬を検討する

「改葬」とは一度埋葬した遺骨をほかのお墓に移すことをいいます。自分のお墓を建てるタイミングで、先祖代々のお墓も引っ越そうかと考える方もいるでしょう。先祖代々のお墓が遠い田舎にあって管理が難しいという方はなおさらです。

遺族がお参りや管理に来やすい便利な場所にお墓を建てる予定なら、必要に応じて改葬を検討してもよいでしょう。

納骨堂への納骨(永代供養)も検討する

お墓を作るコストを抑えたい、質素にしたいという場合、納骨堂に納骨し「永代供養」してもらうという選択肢があります。永代供養とは寺院や霊園が遺族に代わって永代もしくは一定期間供養や管理をするもので、お墓を新しく建てるよりも費用を安く抑えられます。

交通の便に優れている市街地のビルにある納骨堂を選べば、遺族が供養や管理のために遠くへ行く必要もありません。

葬送方法も考える

お墓をどうするか考えるということは、葬送方法を考えるということでもあります。先祖代々のお墓や自分で建てた墓に入るのが一般的ですが、現在は多種多様な葬送方法があり、多くの選択肢から選べます

たとえば、霊園墓地内にある樹木の下に遺骨を埋葬する「樹木葬」、粉砕した遺骨や遺灰を海に撒く「海洋葬」、不特定多数の遺骨をひとつにまとめて納骨し永代供養してもらう「合祀墓(ごうしぼ)」といった葬送方法もあります。さまざまな事情を考慮して、葬送方法に関しても自分の意思を生前に表明しましょう。

終活におけるお墓の選び方

先祖代々のお墓に入らず新しく建てる場合、どのようなお墓にすればいいか悩むのではないでしょうか。選び方のポイントには、誰が入るか、予算はどれくらいか、場所はどこにするかといったものがあります。

ここでは、終活で生前墓を建てる場合のお墓の選び方について解説します。遺族のことも考慮したお墓選びを心がけましょう。

家族形態に合わせて選ぶ

自分のために新しい墓を建てる場合、誰が入るかを考えて選びましょう。たとえば、夫婦のみが入る「夫婦墓」という新しいスタイルのお墓があります。基本的に一代限りのお墓なので子孫が引き継ぐものではありません。そのため、永代供養とセットになっています。

また、夫婦だけでなく子どもや孫も一緒にお墓に入りたいという場合、「家族墓」の形になります。ただし、墓を管理する人間が将来的にいなくなるのが欠点です。

この問題を解決するのが永代供養と家族墓がセットになったもので、管理する家族や親族がいる間はその方たちに管理を任せ、管理する方がいなくなったら霊園や寺院で永代供養してくれます。家族形態や希望に合わせてお墓を選ぶとよいでしょう。

費用を考えて選ぶ

お墓を選ぶ際には費用を考えなくてはなりません。墓石の値段は、墓地の広さ、使用する石材の種類、墓石の大きさ、デザインや形で決まります。お墓の値段は墓石の値段に加えて、墓石を建てる墓地の土地代金である「永代使用料」「管理費」を合計したものです。墓石業者から見積もりを取って、予算内に収まるように工夫しましょう。

家族がアクセスしやすい場所にする

お墓の管理や供養をする家族や親族のことを考えて、アクセスが便利な場所を選びましょう。お墓を選ぶ際には、電車やバスなどの公共交通機関が通っているか、駐車場が近くにあるかといった点を事前に確認する必要があります。交通が不便なところにお墓を建てると、残された家族に負担をかけることになるかもしれません。

管理体制が整っているところにする

お墓の管理体制が充実しているところを選ぶのも重要です。寺院や霊園、トイレの清掃が行き届いているか、電気や水道といった設備が整っているか、民営霊園であれば霊園内の施設や休憩所の維持管理、送迎バスの運行がきちんと行われているかをチェックします。

また、掃除道具が揃っている施設であれば、お墓の掃除に訪れた際に道具を持参しなくてもよいのでおすすめです。

お墓がいらない場合はどうすればいい?

自分のお墓について考えているうちに、「お墓はいらない」という結論にいたることもあるでしょう。お墓がいらない場合には、納骨堂に遺骨を納めて永代供養してもらう、合祀墓に入る自然葬にするといった選択肢があります。

自然葬の代表例として、粉々にした遺骨や遺灰を海や山に撒く散骨、寺院や霊園内にある樹木を墓碑に見立てて、その下に散骨あるいは納骨する樹木葬といった方法が挙げられます。

合祀墓や散骨を選択すると、後日遺骨をほかのお墓に移動させることは不可能です。最も尊重されるべきなのは本人の意思ですが、残された家族の気持ちもあります。こうした方法を選ぶ際は、よく話し合って答えを出すことをおすすめします。

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まとめ

終活の一環として、生前墓についてご紹介しました。生前墓は遺族の負担を減すことができ、相続税対策にもなり、自分の好きなお墓を選べるというメリットがあります。

小さなお葬式ではお葬式に関するサービスだけでなく、お墓や納骨堂、樹木葬といった納骨に関するサービスも提供しています。専門のスタッフが24時間いつでも対応しますので、生前墓探しやお葬式、納骨方法で分からないことがあればぜひご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

よくある質問
  • 終活でお墓は用意しておくべき?

  • 終活でお墓を用意する適切なタイミングは?

  • 生前墓の用意にかかる費用は?

  • お墓の費用をすぐに用意できない場合はどうしたらいい?

  • 生前の購入と死後の購入ではどちらがお得?

  • 生前墓を購入するならやっておいたほうがよいことは?

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