葬儀の準備

作成日:2020年03月25日  更新日:2020年03月25日

病院で亡くなった場合の遺体搬送・安置方法|葬儀社の料金相場も

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病院で亡くなった場合の遺体搬送・安置方法|葬儀社の料金相場も

この記事は小さなお葬式が書いています

「自宅で最期のときを迎えたい」と願う方も多いのではないでしょうか。しかし、現代では多くの方が病院で亡くなります。これも実情です。病院で亡くなった場合はすぐに安置先へご遺体を搬送しなければなりませんが、どのような手順で搬送手続きを行うのかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、病院で亡くなった場合の遺体搬送と安置方法についてご紹介します。事前に手順を把握しておけば、そのときが来ても慌てることなく落ち着いて行動できるものです。どなたにも役立つ内容を盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。

【もくじ】
病院で亡くなった場合の遺体搬送の手順・手続き方法
病院で亡くなった場合の遺体搬送の料金相場
病院で亡くなった場合の遺体安置方法
スムーズな遺体搬送を行うための葬儀社の選び方
よくある質問
まとめ

病院で亡くなった場合の遺体搬送の手順・手続き方法

病院で亡くなった場合は、急いで遺体搬送の準備を整える必要があります。大切な方を亡くしたショックの中で各所に連絡を行う必要があるため、どこに連絡すればよいのか混乱することもあるかもしれません。ここからは、亡くなってから病院を出るまでに行っておくべきことを解説します。

手順(1)葬儀社へ遺体搬送車を依頼する

ご遺体を搬送する際は、葬儀社へ連絡して遺体搬送車を手配してもらうのが一般的です。法律的には条件を満たせば、自分で搬送することもできます。しかし車の大きさやご遺体の乗せ方、衛生面などを考えると個人でご遺体を適切に取り扱うのは難しいといえます。

葬儀社へ遺体搬送車の手配を依頼する際は、その葬儀社に葬儀も任せるか決定してから連絡をしたほうがいいでしょう。遺体搬送の依頼をすると、流れでそのまま葬儀まで任せることになります。もしも葬儀を依頼する葬儀社を決めかねている状態であれば、「遺体の搬送だけをお願いします」と最初にはっきりと伝えることが大切です。

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手順(2)遺体安置場所の決定

ご遺体を搬送するためには、安置場所を決めておく必要があります。以前は葬儀が自宅で行われることが多かったことから、自宅に搬送するのが一般的でした。近年では斎場で葬儀が行われるケースが増えたことや、住宅事情の変化などによって搬送先の候補は増えています。遺族の希望、周辺の環境などを考慮し総合的に判断しましょう。

葬儀場を安置場所に希望する場合は、葬儀社を選んでおく必要があります。病院の霊安室を使える時間はあまり多くありません。ご遺体を搬送する際は希望する搬送先を明確にして、正確な住所を伝えることを心がけましょう。

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手順(3)病院から死亡診断書を受け取る

人が亡くなると、手続きのために死亡診断書が必要です。死亡診断書は担当医か検死を行った医師が作成します。

死亡診断書は、役所に死亡届を提出する際に必要になる書類です。死亡届は亡くなった日から数えて7日以内に提出する必要があります。死亡届を出さなければ火葬許可証も発行されないので、手際よく手続きを進めなければなりません。受け取った死亡届は大切に保管しておきましょう。

また、法律で定められているわけではありませんが、思わぬトラブルを防ぐためにご遺体を搬送する際には死亡診断書を持った方が同乗しておくと安心です。

手順(4)近親者へ遺体安置場所の報告

近親者へ連絡を取って、ご遺体を安置している場所を伝えます。特に遠方にいる近親者は移動の時間と泊りがけになる場合も考慮して、早めに連絡をすることが大切です。大切な方を亡くしたときは、悲しみで落ち着いた行動を取りにくくなります。伝えるべき近親者は漏れがないように確認をしましょう。事前にリストを作っておくのもおすすめです。

安置場所を伝えるときは、住所を正確に伝達することを心がけましょう。訃報を受取った方も驚いてメモを取り忘れる、などということも考えられます。まずは電話で伝えたのちメールで改めて住所を送ると、文字として残るためあとから確認しやすくなります。

手順(5)菩提寺へ遺体安置場所の報告

檀家であれば、菩提寺への連絡も忘れないようにしましょう。遺体安置場所では枕経をあげるため、菩提寺の僧侶にお声がけします。近年では枕経を省略するケースも増えているものの、伝統を重視して省略を望まない方もいます。いずれにしても話し合いをして菩提寺に連絡をすることが肝心です。

菩提寺に報告をするときは、「安置場所の住所」「枕経をお願いするかどうか」「希望の時間」などを伝えておくと、打合せもスムーズに運びます。

看取りからご遺体の搬送までの時間は、思いのほか短いものです。めまぐるしさや混乱から招く手違いなども起こりがちになります。「落ち着いて正確な情報を伝える」、このことだけでも心に留めておくとよいでしょう。

病院で亡くなった場合の遺体搬送の料金相場

ご遺体の搬送にかかる費用は、距離に応じて変わるのが一般的です。拠点から病院までの距離と、病院から安置場所までの距離の合計を基準に費用を算出します。多くの葬儀社では10キロメートルまでは一律の搬送料金が決められており、10キロメートルを超えた場合は超過距離に応じて料金が加算される形態を採用しています。

10キロメートルまでの基本料金は1万4,000円前後が相場になっており、移動距離が10キロメートル増加するごとに3,000円~5,000円ほど加算される場合が多いようです。深夜や早朝は3,000円~4,000円ほどの特別料金が発生し、車の留置料金が必要なケースもあります。

搬送距離以外に、搬送用の布団・シーツ・棺・ドライアイスにかかる経費も必要です。オプションとなりますが、すべて利用した場合で3万円~5万円ほどを目安として考えておきましょう。

ほかにも、長距離の搬送を行う場合は有料道路料金や追加の人件費も必要です。降雪する地域では冬期割増料金が必要になるケースもあります。

病院で亡くなった場合の遺体安置方法

ここからは、病院からご遺体を搬送し、安置場所に運ばれたあとの流れを確認します。安置場所ではご遺体の身支度や、納棺に向けた準備が行われます。

清拭や死化粧など専門スタッフが担当するケースがほとんどです。しかしその過程では遺族と相談しながら進めることも多く、希望を伝えたり準備をしたりする必要があります。ご遺体をケアする際の手順について、理解を深めておきましょう。

遺体は北枕にして寝かせる

日本には「北枕」という、故人を安置するときに頭が北向きになるようにする習わしがあります。所説ありますが、これはお釈迦さまが亡くなる際に頭を北に向ける姿勢だった、という説話に由来するものです。

北枕は死者が行う風習であることから縁起が悪いとされる場合もありますが、本来ネガティブな意味合いはありません。また、北枕は仏教だけでなく神道においてもみられる風習です。

ご遺体の向きに決まりがない宗教もあるものの、北枕はやはり日本人に深く根ざしている風習といえます。ご遺体は「北枕」つまり頭を北向きにするのが基本と考えておきましょう。

遺体の身繕いを行う

ご遺体をきれいな姿に整えるため、身繕いを行います。身繕いは大きく分けて、清拭死装束への着替え死化粧があります。

清拭はアルコールを含んだ脱脂綿で故人のお体を拭いて清めることをいいます。衛生面を考慮して、看護師や知識を持った葬儀社のスタッフが主導して行うことが基本です。

死装束は宗教によって違いがあるものの、いわゆる「白装束」が主流でした。近年では宗教に関わらず、故人が気に入っていた服装を用意するケースも多くなっています。どちらにするか方針を決め、洋服などの準備をしましょう。

死化粧は故人の顔に化粧を施すもので、「エンゼルメイク」とも呼ばれています。髪や爪を整え薄く化粧を施すのが基本で、男性は髭を剃る場合もあります。専門スタッフに任せる場合は、「控えめにしてほしい」「少しでも生前に近づけたい」など、お顔の仕上がりの希望を伝えておきましょう。

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遺体安置場所の室温に注意する

ご遺体はどうしても時間の経過とともに腐敗してしまいます。腐敗の進行を遅らせて、なるべく長時間お姿が保てるように、安置場所の室温管理は重要です。室温が高いと腐敗の進行が早まるため、安置室は冬でも暖房は控えましょう。室温は18度以下が目安になります。

ご遺体の状態を保つためには、ドライアイスの使用も効果的です。内臓から腐敗が進行していくので、胸部や腹部といった胴体部分にドライアイスをあてましょう。十分な量のドライアイスを使用すれば、夏場でも2日ほどは安置可能といわれています。

スムーズな遺体搬送を行うための葬儀社の選び方

人が亡くなったあと、遺族はさまざまな手続きをしなければなりません。スムーズに遺体搬送を行うために、事前に候補を挙げて葬儀社を選んでおくことも重要になります。どのような葬儀社なら安心して任せられるのか、要点を確認しましょう。悲しみの中にあっても冷静な判断をしたいものです。

細かい費用まで明確に提示している

見積もり段階で費用の明細をしっかりと提示している葬儀社を選びましょう。費用項目の明細がわかりやすければ、不必要なものに費用を割いていないかが判別でき、その分の費用を別のことにあてられます。

事前に費用を確認しておかなければ、気がつかないうちに不必要なオプションを利用していたり、意図せずグレードの高い装飾を使用していたりするかもしれません。信頼できる葬儀社を見極めるポイントは「見積もり書」にあります。「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、葬儀費用の配分を明確にしている葬儀社を選びましょう。

葬儀の希望に沿った親身な対応をしてくれる

葬儀社の遺族に対する姿勢は、満足のいく葬儀を行うために重要なポイントです。遺族の希望に沿った提案をしたり、要望に応える姿勢を持っていいたりする葬儀社は、その後の手続きもスムーズに運ぶだろうと予想がつきます。

低予算で葬儀を希望しても丁寧な対応か、直葬や家族葬といった小規模な葬儀の実績は豊富かどうかも重要な判断基準です。希望を伝えたときに担当者がどのような反応をするか、しっかりとチェックしましょう。

たとえ自社の利益が少なくても親身な対応をし、遺族の要望に寄り添うような葬儀社であれば安心して依頼できます。

さまざまな支払方法に対応している

葬儀の費用は高額になりがちです。予定外の出費もありえることから、料金の支払日やカード払いなど、多様な種類の支払方法に対応している葬儀社を選択しましょう。

かつては、葬儀費用は現金一括払いのみの葬儀社が多数でした。しかし最近では、クレジットカードやローン払いが可能な葬儀社も増えています。これらの支払方法は、すぐに現金を用意できないときでも葬儀を行えるので大変便利です。しかし利息が発生するため、葬儀社の担当者と相談をして返済計画を立てた上で利用しましょう。

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よくある質問

Q:自分で遺体搬送を行っても大丈夫?

A:死亡診断書を携行した人物が同乗していれば、遺族によってご遺体を搬送しても違法ではありません。しかし、衛生管理を自分たちで行わなければならず、リスクを負う行動となります。特別な事情がなければ、遺体搬送はプロの手を借りるのが賢明でしょう。


Q:葬儀社に遺体を安置させてもらうことはできる?

A:葬儀社の安置室を利用してご遺体を安置することは可能です。ただし、多くは使用にあたって料金が発生する点にはご注意ください。料金は葬儀社によって、5千~3万円と幅があります。ご遺体の搬送を行う時点で葬儀を依頼する葬儀社を決めておく必要がある点にも留意しましょう。


Q:遺体搬送は自分が保有する車に乗せてもよい?

A:遺体搬送を業務として行う場合は法的な規制がありますが、個人の車でご遺体を搬送しても法律的には問題はありません。しかし、死体の取り扱いには法の縛りがあります。

目的の場所以外に搬送したり、車内に長時間置いておいたりすると刑法190条の「死体遺棄罪」が疑われます。自家用車で搬送するときは、不用意に寄り道しないで遺体安置場所や火葬場に搬送しましょう。


Q:遺体搬送のときに必要なものは何?

A:死亡診断書が必要となります。葬儀社などに搬送を依頼する場合でも、遺族が死亡診断書を携行して同乗しておくのが望ましいでしょう。特に個人で搬送する場合、警察への届出は必要ないものの、職務質問を受けて故人との関係を尋ねられることもあります。不測の事態に備えて、故人と搬送者の身分証明書を携行しておきましょう。


Q:遺体搬送時に納棺は必要?

A:通常、ご遺体を搬送する時点で納棺を済ませておく必要はありません。病院から安置場所へ搬送して、通夜式前に納棺を行うのが一般的な流れです。

しかし、ご遺体を空輸で搬送する場合は納棺済みであることが条件となります。飛行機での搬送はほかにも勝手が異なる部分が多いため、経験豊富な業者を選び、詳細に打ち合わせを行いましょう。


Q:自宅で亡くなった場合はどうすればよい?

A:自宅で亡くなった場合でも、まずは死亡診断書を受け取る必要があります。故人にかかりつけ医がいる場合は、連絡を取り死亡診断書を発行してもらいます。かかりつけ医がいない場合は死亡診断書ではなく死体検案書を発行することになるため、警察署への連絡が必要です。


まとめ

この記事では、病院で亡くなった場合の遺体搬送の手順を解説しました。まずは遺体安置場所を定めて、葬儀社へ遺体搬送車の派遣を依頼しましょう。病院との手続きを済ませ、遺体搬送車の到着を待って安置場所へ搬送を行います。安置後はご遺体の状態を維持しながら身繕いを行い、納棺式に備えるのが一連の流れです。

逝去の後は忙しくなるため、葬儀に関する準備は事前に行うことが重要です。小さなお葬式では、生前からの葬儀のご相談を承っています。葬儀や逝去後の手続きについて疑問があれば、ぜひ小さなお葬式にご連絡ください。遺体搬送だけでも丁寧にご対応いたします。


葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。


最後に

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