弔辞は誰に頼む?マナーを守った頼み方&基本的な弔辞の書き方

弔辞は誰に頼む?マナーを守った頼み方&基本的な弔辞の書き方

死別から葬儀までは時間がありません。きちんと故人を見送るためにも、弔辞を誰に、どのように頼めばいいのか、前もって知っておきたいという方もおられるのではないでしょうか。弔辞にかかわるマナーを知っておけば、遺族にとっても参列者にとっても気持ちの良い葬儀を執り行えます。

そこでこの記事では、弔辞にかかわる常識やマナー、弔辞の基本的な内容などをご紹介します。自分らしい葬儀を望むご両親と話し合う材料にしていただけるかもしれません。

こんな人におすすめ

弔辞の頼み方や弔辞を読む順番を知りたい方

弔辞をお願いした方へのお礼について知りたい方

弔辞の書き方を知りたい方

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弔辞は誰に頼むべき?

葬儀の際に読まれる弔辞は故人に対する別れの言葉です。参列者を代表して数人が弔辞を読み、その弔辞を聞きながら参列者は共に悲しみを分かち合います。

弔辞は特に故人と親交の深かった方に頼むと良いでしょう。通り一遍の文章ではなく、印象的なエピソードや深い哀悼の気持ちが遺族や参列者に伝わりやすいからです。とはいえ、具体的にどんな方に頼めば良いのでしょうか。

会社員の場合

弔辞を数人に頼む場合、故人との関係性が似ていると弔辞の内容も重なってしまうかもしれません。会社員の場合は会社関係から一人を選ぶと良いでしょう。

この場合には、立場よりも関係の深さを優先します。直属の上司や同じチームの同僚など、時間や経験を共有していた方にお願いすると引き受けてもらいやすいでしょう。

学生の場合

学生の場合には、人間関係のほとんどが学校生活とつながっているかもしれません。弔辞はお世話になった教師や同級生、幼馴染にお願いできるでしょう。エピソードが偏ってしまうことを避けるため、触れ合った時期の違う方を選びます。例えば、一人は小さな頃からの幼馴染、もう一人は中学校で良くしてもらった担任教師、そして大学で共に学んでいた友人といった具合です。

定年退職後の場合

定年退職していて職場関係の友人との付き合いもなかった場合には、故人を良く知る友人数人に弔辞を頼んでもかまいません。できれば、付き合いの長い友人と退職後に知り合った友人など、関係性に少し変化があった方が良いでしょう。

たいてい弔辞は遺族以外に頼むものです。しかし、年配の方の場合には孫が弔辞を読むケースもあります。

弔辞の頼み方&弔辞を読む順番

葬儀を十分に準備することはなかなかできません。それは弔辞を頼む側だけでなく頼まれる側にも言えることです。あらかじめ弔辞に関するマナーを知っておけば、ストレスと悲しみの中でもスムーズに葬儀を執り行えるでしょう。

まずは、弔辞を頼む際に知っておくべきマナーについて取り上げます。トラブルが起きると葬儀自体の印象も悪くなってしまいますので、ひとつひとつ丁寧に行うことが肝心です。

弔辞は何人に依頼するべき?

弔辞を頼む人数に決まりはありません。しかし、あまり多くなってしまうと印象が薄くなってしまいます。そのため、1人~3人くらいに頼む葬儀が一般的のようです。

故人が「自分が死んだら弔辞をお願いします」と本人に頼んでいたり、特定の人に弔辞を頼みたいとの意志を遺族に伝えていたりすることもあります。その場合には、できるだけ故人の意志を優先しましょう。

なお、弔辞の代読はあまり好ましくありません。葬儀に参列できない方であれば、弔電など別の形で別れの言葉をいただけます。

弔辞を頼む方法

弔辞を頼む方が決まったら、時間を置かずに連絡しましょう。中には「すぐに連絡したら悲しんでいないように思われるのでは」と心配し、連絡をためらう方もいます。しかし、弔辞をお願いされた方には準備の時間が必要です。早く連絡すると感謝されます。

その際、電話やLINE(ライン)など、確実に連絡の取れる方法で依頼します。複数人に弔辞を頼む場合には、「○○さんのほかには、会社関係の方と同郷の友人に依頼しています」「◯◯さんにもお願いしています」と伝えておけば、依頼された側も準備がしやすいでしょう。

弔辞はどの順番で読む?

弔辞を読む順番は決まっていません。一般的には付き合いの古い方から順に読んでもらうケースが多いようです。しかし、付き合いが古く故人を最も良く知る方を最後にしてもかまいません。年配の方から始めて年齢順に読んでいただくこともできます。

同じ組織や会社関係の中から複数人が弔辞を読むという場合もあり得ます。その際には役職や関係の深さなどを考慮し、ふさわしい順番を考えましょう。

弔辞は立候補できる?

故人と特に親しくしていて、最後の別れを弔辞という形で伝えたいと考える方もいるでしょう。弔辞に立候補することはできるのでしょうか。

答えは「できます」。しかし、その旨を葬儀当日に伝えたのでは遺族を慌てさせてしまいます。訃報を受け取ったらすぐに伝えましょう。

もちろん、すでに依頼済でこれ以上増やせない場合や弔辞なしで葬儀の準備が進められている場合もあります。遺族が難色を示したら無理強いはしないようにしましょう。

弔辞を読んでくれた方にはお礼をするのがマナー

葬儀が済んだら、弔辞を読んでくれた方へお礼をしましょう。葬儀が済んでも遺族にはたくさんの仕事があります。お礼ひとつとっても、葬儀を手伝ってくださった方、弔電や供物をくださった方、お寺など、それぞれに準備しなければなりません。

とはいえ、弔辞を引き受けてくださった方へのお礼をうっかり忘れるということがあっては大変です。お礼の準備をする日やお渡しする日をスケジュール帳にきちんと記入し、予定に入れておくようにしましょう。

お礼の品物を持参する

弔辞をくださった方へのお礼は品物です。葬儀の2日~3日後にお渡しします。金額としては2,000円~3,000円で、菓子折りなどが良いでしょう。

足を運んで手渡しできればそれがベターです。直接顔を見て、あいさつやお礼の言葉を交わしながら手渡せます。

遠方の方や仕事の都合などで直接会えない場合には郵送でも問題ありません。大切なのはタイミングと気持ちです。葬儀の後、あまり日を置かずにお礼を済ませれば、気持ちにも区切りがつきやすいかもしれません。

お礼に「現金」はNG

弔辞を読んでくださった方へのお礼を現金や商品券ですることは好ましくありません。弔辞は故人に対する厚意の表れです。その厚意に対してお金を払うのは失礼だと考える方もおられます。大切なマナーですので、覚えておきましょう。

「お車代」も通常はお渡ししません。しかし、地元のしきたりや親族の意向で渡すケースもあります。遠方からわざわざ駆け付けてくださった方には、実際にかかった移動費用やホテル代などを考慮して、お礼とは別にお渡ししても良いかもしれません。

お礼に添える「挨拶状」の文例

お礼の品には挨拶状を添えましょう。挨拶状の文章は短くてかまいません。感謝の気持ちが伝えるのが第一です。例えば以下のような文章が使えるでしょう。

謹啓
亡父○○の葬儀の際にはご鄭重なるご弔辞を賜り 誠にありがたく厚く御礼申し上げます お世話になった○○様にお別れの言葉をいただき 父もさぞ喜んでいることと思います またその温かなお言葉に親族一同大いに慰められました

亡き父にいただきましたご厚情に心より御礼申し上げます

○○様のご健康とご多幸をお祈りし 略儀ながら書中でのお礼とさせていただきます
敬白

弔辞を頼まれたらどうする?基本的な弔辞の書き方

弔辞は故人にささげる別れの言葉です。とはいえ、聞いている人に分からない内容であったり不快にさせる表現を使ったりしてしまうと、参列者は共感できません。遺族や参列者の気持ちも考えながら準備することが大切です。

また、弔事(お悔やみ事全般)独特のマナーも押さえておくことが必要です。弔辞の基本を理解し、自分も聞く人も温かな気持ちになる別れの言葉を準備しましょう。

弔辞の長さは3分程度が目安

弔辞は葬儀の中のワンシーンですので、長々と読み続ける必要はありません。短くて心のこもった言葉に遺族や参列者は共感するものです。

長さで言うと3分ほどが適当です。文字数は1,000字を目安にします。もっと少なくても構いません。

早口にならないよう気を付け、丁寧に読み上げていきます。読む速さは人によって違いますので、原稿ができたら清書する前に練習して時間を計ってみましょう。5分を超えてしまうなら、もう一度原稿を見直します。

基本的な弔辞の書き方

弔辞に厳格な決まりはありません。自分の心から自然にあふれる感情を言葉にしましょう。とはいえ押さえておきたいポイントはあります。

導入は故人に呼び掛けるように始めます。その際にはフルネームを使うのが一般的です。しかし、普段使っていた呼び名や愛称で語りかけても構いません。フルネームを使う場合には、読み方に間違いがないよう確認しましょう。

その後、訃報を聞いた時の気持ち、故人との懐かしい思い出や印象深いエピソードを紹介します。故人の人となりが分かるようなものを選ぶと良いでしょう。最後に今の心情や最後の別れの言葉で締めくくります。

弔辞で使ってはいけない表現

弔辞では縁起の悪い忌み言葉を使わないよう気を付けましょう。「くれぐれも」「重ね重ね」などは、不幸が繰り返すイメージを与えてしまう忌み言葉です。「切る」「追う」など不吉な連想をさせる言葉も避けます。

また、ショックを与えてしまう直接的な表現は言い換えるようにしましょう。例えば、「死んだ」は「お亡くなりになった」、「生きている時」は「生前」または「お元気な頃」と言い換えられます。

なお、死に際してよく使われる「成仏」「供養」などは仏教用語です。キリスト教など他の宗教式での弔辞には使いません。

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まとめ

弔辞は故人と親交の深かった1人~3人にお願いします。できるだけ早くお願いすることやお礼の品物を渡すことなど、マナーをわきまえておくのは大切なことです。

親しい方のみで悲しみを分かち合うシンプルなお葬式や、故人の趣味やライフスタイルを組み込んだ心温まるお葬式など、今は葬儀の形も多様化しています。そんな別れの場を親身になってサポートするのが小さなお葬式です。遺族にも故人にとっても満足できるお別れをしたい方は、小さなお葬式にぜひご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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