お見舞いできずに亡くなった方への対応とは?お返しや金額について解説!

お見舞いできずに亡くなった方への対応とは?お返しや金額について解説!

友人や親せきなど、近い存在の方が闘病の末に亡くなってしまうことがあります。闘病していることは知っていても、諸事情でお見舞いにいけないうちに訃報が届いてしまったという経験はないでしょうか?

遺族の方の気持ちを考えると、とても不義理なことをしたのではないかと悩んでしまうこともあります。反対に、お見舞いをいただいていたのにお返しができないまま葬儀になってしまったという遺族の方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事ではお見舞いができずに亡くなった方への対応を含め、遺族の方のお返しや金額などについてご紹介します。

こんな人におすすめ

お見舞いできずに亡くなった方への対応が知りたい方

通夜見舞いのマナーが知りたい方

生前にお見舞いをもらっていた場合のお返しについて知りたい方

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お見舞いできずに亡くなった方への対応とは?

お見舞いができないまま亡くなった方への対応は、どのようにすれば良いのかわからないことが多いです。

地域ごとに違いはありますが、日本には通夜見舞いという習慣があります。通夜見舞いとはどのようなものなのか、どんな時に使う習慣なのかについて、詳しくご紹介します。

通夜見舞いとは

通夜見舞いとは、入院中お見舞いに行けずに亡くなられた場合、通夜の席でお見舞いを渡す習慣のことをいいます。またお通夜の際に遺族に対する差し入れという意味合いを持つこともあり、どちらの習慣かによって渡す物の内容が異なります。

主に前者の場合は、通夜の際に金銭を包むことがほとんどです。香典とは別に通夜見舞いとして遺族の方に渡します。その際に生前お見舞いに行けなかったお詫びと、お悔やみの気持ちを遺族の方に伝えることが大切です。

通夜見舞いの持ち物

通夜見舞いをするときの持ち物は、故人との関係性によって異なります。親族にあたる場合は、通夜や葬儀に参列する際の喪服が必要です。またお通夜のお手伝いをすることが考えられる場合には、エプロンなどを持参すると良いでしょう。

また葬儀にそのまま出席する場合は、香典袱紗数珠なども必要です。親族ではなく通夜だけに出席する場合には、通夜見舞いを包んだものを忘れないようにしましょう。

通夜見舞いは通夜に参加するときだけ持参する

通夜見舞いは、できる限り通夜が始まる前に遺族に渡します。知らせは受けていたものの諸事情で入院見舞いに行けなかった代わりに渡す意味合いがあるので、通夜に参加するときだけ持参しましょう。

注意したいのは通夜見舞いと香典は全く別物であるということです。通夜見舞いを渡したから香典が必要ないというのは間違いです。通夜見舞いを渡すのであれば、香典も併せて渡すことになることを覚えておきましょう。

通夜見舞いの服装

通夜見舞いの服装は、地味な色の平服で構いません。男性の場合は黒やグレーなどのスーツに白いシャツ、ネクタイも暗い色のものが良いでしょう。女性の場合も暗色系のワンピースやアンサンブルなどがおすすめです。アクセサリーは極力控え、全体的にシンプルな装いにするのがポイントです。

平服というと普段着と勘違いしてしまうことがありますが、平服=普段着ではありません。最低限のマナーは守らなければいけませんので、注意しましょう。

<関連記事>
お通夜の服装マナー|男性・女性・子ども

通夜見舞いの封筒の書き方

通夜見舞いは、関東地方(東部)・新潟県・九州地方の一部でみられる習慣です。全国的な習慣ではないので、封筒の書き方がわからないという人も多いことでしょう。ここでは、通夜見舞いの封筒に関する書き方について詳しく解説します。マナー違反にならないように、しっかりとポイントを押さえてください。

表書きの書き方

通夜見舞いの表書きには「通夜見舞い」または「御見舞い」と書きましょう。通夜や葬儀の際に持参する「御霊前」は故人にお供えするものという意味がありますが、通夜見舞いは遺族に対しての労いの気持ちという意味があるからです。

遺族の方への差し入れとして軽食を持参する場合は、熨斗は不要です。現金を包むときにだけ熨斗袋を利用するので、表書きが必要になります。また宗教や宗派によっての違いはありませんので、表書きは「通夜見舞い」「御見舞い」で問題ありません。

外袋の書き方

現金を包む場合には、通常の不祝儀袋と同じく、黒白の水引を使用します。水引の上の部分に「通夜見舞い」「御見舞い」と書き、水引の下の部分には自分の名前をフルネームで書きます。

不祝儀の表書きや外袋を書くときには、薄墨で書きます。サインペンやボールペンではなく、薄墨の筆で書くようにしましょう。近年では市販品でも不祝儀用の筆ペンなどがあります。急な不幸があったときのために、1本持っていても良いかもしれません。

中袋の書き方

中袋には自分の氏名・住所・包んだ金額を書きます。外袋から出したときに、誰からもらったものかわからなくなることがないように、必ず記載しましょう。

通常は中袋の表側中央に包んだ金額を記載し、裏側の右下に住所と名前を記載します。注意したいのは縦書きと横書きを混在させないことです。表側を縦書きにしたのであれば裏も縦書き、表側を横書きにしたのであれば裏も横書きにします。

数字の書き方

数字の書き方は、縦書きか横書きかで異なります。横書きの場合は通常のアラビア数字で問題ありませんが、縦書きの場合は旧字体を使用します。これは数字の改ざんができないように配慮されたもので、冠婚葬祭で用いられるマナーの1つです。

縦書きの場合 横書きの場合
壱萬圓 10,000円
参仟圓・参阡圓 3,000円
伍仟圓・伍阡圓 5,000円
拾萬圓・什萬圓 100,000円

見慣れない旧字体を使用するので慣れない人も多いですが、誤った字を書かないように注意しましょう。

通夜見舞いのマナー

通夜見舞いには守らなければいけないいくつかのマナーがあります。マナーを知らないと、遺族の方に不快な思いをさせてしまうこともあるかもしれません。ここでは通夜見舞いのマナーをご紹介しますので、覚えておくようにしましょう。

金額相場

通夜見舞いの金額相場は、1,000円~3,000円といわれています。金額的に少ないと感じる人もいるかもしれませんが、通夜見舞いはあくまでも遺族の方への労いですので、失礼には当たりません。かえって高額な現金を包んだりすることで、遺族の方の負担になってしまう可能性があります。参列者の中で同じ状況の方がいる場合は、相談するのも良いでしょう。

香典と通夜見舞いは別

通夜や葬儀に出席する場合でも、香典と通夜見舞いは別の扱いになります。通夜見舞いを渡したからといって、香典を渡さないのはマナー違反です。

通夜見舞いは遺族の方への労い、香典は故人へのお供えとなるので意味合いが全く異なります。表書きも「通夜見舞い」「御霊前」と別のものになります。通夜見舞いを渡すのであれば香典も併せて渡すということを覚えておきましょう。

新札は避ける

通夜見舞いを現金で渡す場合、中に入れるお札は新札でないものにしましょう。通夜見舞いだけではなく、不祝儀の際に新札を包むことはマナー違反とされています。

新札はなかなか手に入るものではなく、銀行などで新札に替えてもらうことがほとんどです。不祝儀の際に新札を包むということは、「不幸があることを予想して用意していた」と受けとられてしまうからといわれています。

冠婚葬祭の最低限のマナーとして知っておきたい1つです。くれぐれも新札を包むことは避けてください。

袱紗(ふくさ)に包む

現金で通夜見舞いを渡す場合は、必ず不祝儀袋を袱紗に包んで持ち歩くようにしましょう。袱紗は水引などがずれたり、袋が汚れたりしないようにするためにあります。バッグを持っているからといって直に不祝儀袋を入れておくことはマナー違反です。

袱紗にはさまざまな色があります。近年ではリバーシブルの仕様のものもありますが、慶事では暖色系弔事では寒色系を表にして使用します。紫はどちらでも利用可能です。包む際に色を間違えないように注意しましょう。

<関連記事>
葬式で使用する袱紗(ふくさ)とは?袱紗の包み方と渡し方

生前のお見舞いをもらっていたらお返しは必要?

故人の生前にお見舞いをもらっていたけれど、お返しをする前に亡くなってしまったという場合、お返しは必要なのかわからないという方も多いでしょう。お見舞いに来てくれたり、お見舞いを贈ってくれたりする間柄は、故人とも親しいケースが多いです。失礼にあたらないためにどのように対応すれば良いのかをご紹介します。

お返しをするかしないかは自由

生前にお見舞いをくれた方に対してお返しをするかしないかは、自由とされています。入院後退院して元気になった場合は快気祝いとしてお返しをしますが、亡くなった場合のお返しは必要ないと考えることが多いからです。

故人との関係もありますが、非常に親しい友人の場合などは、葬儀に参列してくれる可能性も高いはずです。葬儀に参列してくれた場合は、香典返しとして一緒にお返しするのも一つの方法といえるでしょう。

お返しをする場合

通夜見舞いのお返しをするときの方法は、大きく分けて二つあります。一つ目は、香典返しの金額に上乗せしたお返しをする方法です。二つ目は香典返しと分けて、通夜見舞いのお返しとして別のものをお返しする方法です。

どちらの場合もお礼の手紙などを添えるのがベストでしょう。挨拶状や礼状では少々物足りないかもしれません。遺族を労ってくれたことや故人と親しくしてくれたことに対する感謝の気持ちを一筆添えることで、きちんと気持ちが伝わります。

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まとめ

通夜見舞いは、生前お見舞いに行けなかったことに対する自分の気持ちを伝えるための良い習慣の一つといえるでしょう。家族を亡くし気落ちしている遺族の方を労う意味でも、通夜見舞いという習慣があることを知っておくことも大切です。

葬儀に関する習慣は地域によって大きな差異があります。お葬式の手続きや対応がわからない時は、ぜひ実績や経験の豊富な小さなお葬式にご相談ください。葬儀のプロが丁寧にご対応します。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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