喪中は神社と寺で扱いが異なる!年中行事の対応方法もご紹介!
葬儀後

作成日:2020年10月27日  更新日:2020年10月27日

喪中は神社と寺で扱いが異なる!年中行事の対応方法もご紹介!

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近親者が亡くなってしまった際、お祝いごとや派手な活動を控える習慣が「喪中」です。喪中に神社やお寺を参拝することはマナー違反にあたらないのでしょうか?そして、「初詣」や「ご祈祷」といった年中行事はお祝いごとや派手な活動に含まれるのでしょうか?

この記事では喪中における神社やお寺への参拝についてご紹介します。

【もくじ】
喪中と忌中の違い
喪中・忌中に神社・寺を訪ねるときのマナー
喪中・忌中の神社の年中行事はどうすればよいか
忌中に神社を参拝してしまった時は
まとめ

喪中と忌中の違い

現在では喪中と忌中の期間の過ごし方や捉え方を曖昧にしてしまいがちですが、この2つの期間には明確に異なる意味とマナーがあります。

それぞれの期間の意味について理解を深めることで、喪中における神社やお寺との付き合い方や、年中行事の過ごし方への理解を深めることができます。

喪中とは?

近親者が亡くなってしまったことを偲び喪に服す期間のことを「喪中」といいます。この期間は約1年間で、その間はお祝いごとや派手な活動を慎みます。この期間に喪に服す対象は、親族のうち2親等までとするのが一般的です。

喪中は故人の冥福を祈る期間であると共に、残された人たちが悲しみを乗り越えて普段通りの生活を送れるようにするための期間でもあります。この期間にお祝いごとや派手な活動は慎むようにする理由は、ゆっくりと時間をかけて心を癒すための時間だからとされています。

しかし、最近では現代的なライフスタイルに合わせて、忌中を過ぎていれば結婚式などのお祝いごとに参加しても問題はないという考え方が一般的になってきています。

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忌中とは?

喪中の期間の中でも、故人が亡くなった日から四十九日までを忌中と呼びます。この期間は死の穢れ(気枯れ)が周りに移りやすい期間とされ、忌み慎むべき行いが特に多い期間です。

忌中が終わるまでの期間は、親族は故人の弔いに集中するために喪服に身を包み、家に閉じこもって外界との接触を避けるなど、厳しく身を慎む心がけが必要とされる期間です。過去には家を締め切って完全に家族だけで過ごし、酒と肉を口にしないで精進料理を食べて過ごしていました。

しかし、現在では上記のようなしきたりを執り行い、仕事や学業が疎かになってしまうのは故人の弔いにならないのではないかという解釈が広がっているため、普段通り近い生活様式で過ごしても問題ないとされています。

喪中と忌中の違いは?

一般的な喪中と忌中の違いはその期間の長さです。忌中の期間は葬儀後から数えて仏式で四十九日間神式では五十日です。喪中の期間は、地域差がありますがおよそ1年間、一般的に一周忌法要が終わるまでとされています。

過去には「服忌令(ぶっきりょう)」という法律で故人の血縁関係によりこれらの期間は細かく定められていました。しかし、現在では期間を定めるような法律はなく、過去の法律や習慣をベースにしたものをおよその期間としています。

一般的に血縁関係によって下記のように期間が異なりますが、現在は各々の判断で期間を決めてよいとする柔軟な考え方に変わってきています。

父母・義父母:およそ1年間
子ども・祖父母:3~6ヶ月
兄弟姉妹:1~3ヶ月

喪中・忌中に神社・寺を訪ねるときのマナー

神社とお寺は「寺社仏閣」と同列にされてしまいがちですが、両者はそもそも基となる宗教が異なるため参拝の際のマナーも異なります。

特に、神社は参拝を控えなければならない期間が存在しているため注意が必要です。ここでは、喪中に神社やお寺を参拝する際のマナーについてご紹介します。

仏教と神道で異なる考え方

日本では古くから神道と仏教が組み合わされた考え方が広まっています。しかし、本来はそれぞれの宗教で喪中・忌中における考え方が異なります。

神道の考えでは、死は「穢れ(けがれ)」とされ、故人の親族は聖域への立ち入りは禁止されていました。これが弔事の間は外界との接触を断つという忌中の考え方の基礎になっています。また、穢れは「気枯れ」とも表され、残された人たちの気力や活力が低下している様を表現していて、昔の人は気枯れを他人に移すことを忌み嫌っていました。

一方で、仏教において死は「輪廻転生の一部」という教えがあり、神道のように死を穢れとする負の感情は全くありません。仏教の教えでは亡くなった人は49日後に生まれ変わるとされており、残された家族は四十九日法要まで祈りを捧げます。

忌中の神社参拝は避けること

神道において忌中は穢れのある期間として忌み嫌われています。そのため、忌中にある親族は神社への参拝は控えなければなりません。

神社は神様をお祀りしている聖域です。清浄な場所である神社へ穢れを持ち込むことは大変な失礼とされ、昔は近づくことさえ許されなかったそうです。

また、故人を亡くして気力を失くしている気枯れの状態でお参りしても神様としっかり向き合うことができないため、気枯れが晴れるまでは身を慎まなければならないと考えられています。

忌中が過ぎるまでは神社への参拝を控えるということは、言い換えると忌中を過ぎてしまえば喪中であっても神社を参拝しても構わないということになります。

お寺への参拝は問題なし

一方で忌中であってもお寺への参拝については何の問題はありません。その理由は先述の通り、仏教では死は穢れとは考えていないためです。

お寺では故人の葬儀を執り行いますし、忌中の期間にあっても初七日法要四十九日法要を執り行うため、お寺を訪ねる機会は度々あります。したがって、忌中はもちろんのこと喪中であっても、お寺を参拝することを控える必要は全くありません。

「喪中期間にお寺を参拝できないのでは?」と考えてしまうのは、神道と仏教の教えが合わさっている日本が「神仏習合」の国であるからと言えます。

神社やお寺も寺社仏閣とひとくくりにされがちですが、異なる宗教の建造物であることを理解しておくことで、喪中における神社とお寺での正しいマナーを守ることができます。

「喪中は鳥居をくぐってはいけない」は間違い

喪中にまつわる迷信のひとつに「喪中である一年間は鳥居をくぐってはいけない」という話がありますが、これは誤った考え方です。この場合における鳥居をくぐるは、「鳥居をくぐる=神社への参拝」を意味していて、喪中は神社に参拝できないという勘違いから広まった迷信とされています。

また、鳥居は境内と人の暮らす場所の境界を示し、聖域への入り口としての役割があります。したがって、喪中であっても神社へ参拝をするのであれば鳥居をくぐることが正しい作法です。

さらに、「忌中でも鳥居をくぐらなければ参拝してもよい」という考え方もあるようですが、これも間違いです。鳥居をくぐる・くぐらないに関わらず忌中が過ぎていない場合は神社へ立ち入ることができません

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神棚へのお参りはどうすべき?

忌中が終わるまでの間は、家の中にある聖域・神社である神棚へのお参り・おまつりは控えます。これは、穢れを神棚に移してしまう・入れてしまうと家族に不幸が訪れると考えられているためです。

そこで、忌中の間は神社に穢れを持ち込まないようにするのと同じように、家の中の神聖な場所である神棚には「神棚封じ」を行って穢れから遠ざけるようにします。

神棚を封じる際には、神様に家族の誰が亡くなったことをお伝えした後、お供えを捧げて扉のある神棚は戸を閉め、ない神棚は御神体を白い半紙で隠し封印します。厳格な作法で神棚封じを執り行う際には、穢れのない第三者に行ってもらうようにしましょう。

忌中を過ぎた後は半紙を取り去り、神棚封じを解いて普段通りお参りやおまつりをしても問題はありません。

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喪中・忌中の神社の年中行事はどうすればよいか

喪中の間はお祝いごとに参加しないことが原則で、結婚式やパーティへの参加は控えるようにします。しかし、神社やお寺で執り行われる初詣やお宮参りなどのお祝い、ご祈願の行事への参加についてはどうするべきなのでしょうか。

ここからは喪中に参加してもよい・控えるべき年中行事についてご紹介します。

初詣

初詣は新年が良い年になるようにと祈願する日本で古くから続く風習です。初詣はお祝いの行事なので、喪中にある親族は控え慎むべきというイメージがありますが、現在ではこの期間に初詣に行くことは問題ないとする考え方が一般的です。

しかしながら、先にご説明した通り忌中の期間の神社参拝は控えることが原則ですので、その期間は初詣で神社を訪れるのは避けるようにしましょう。

一方で、お寺への参拝はどちらの期間でも問題ありませんので、気がかりがあるようでしたら初詣はお寺を訪ねることをおすすめします。

年の行事を執り行うお寺もあるとはいえ、基本的に神社のように人が大勢集まることもなく、厳かな雰囲気があるのがお寺での初詣の特徴です。お寺での初詣では、故人・ご先祖様が眠るお墓に仏花などをお供えして新年のご挨拶をし、この先の1年がよい年になるようにとお祈りをします。

お宮参りや七五三

お宮参りは生後1ヶ月ごろの赤ちゃんの健康を祈る行事で、七五三は子どもの健やかな成長を祈願・お祝いする行事です。どちらの行事も神社で執り行うため、忌中の時期と重なってしまった場合は中止もしくは延期することになります。

しかしながら、一生に一度しかない大切な行事ですので、どうしてもお宮参りや七五三を行いたい場合にはお寺を訪ねてご祈祷を受けるという方法があります。お宮参りや七五三のご祈祷は神事として執り行うことが一般的ですが、近年ではお寺でもこれらの行事のご祈祷をしてくれるところが増えてきています。

また、最近ではフォトスタジオでの写真撮影だけで済ませるケースも増えてきていますので、延期以外の選択肢も視野に入れて検討してみるとよいでしょう。

厄除け・厄払い

厄除け・厄払いはある一定の年齢に達した時にお祓い・祈願を行う行事です。地方ごとに多少の差はありますが男性は25歳、42歳、60歳女性は19歳、33歳、60歳の本厄およびその前後にお祓いを受けます。

厄除けはお寺で、厄払いは神社で行われます。したがって、お寺で行う厄除けはいつでもお祓いを受けることができ、神社で行う厄払いは忌中を過ぎた後であればお祓いを受けることができます。

これらのお祓いはお正月から節分にかけて受けるものとされていますが、実は節分を過ぎた後でも年間通していつでも厄除け・厄払いのお祓いを受けることは可能です。

そのため、節分までの期間が忌中に重なってしまったという方で、どうしても神社で厄払いを受けたいという方は神職・神主さんに相談してみることをおすすめします。

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お守り・おみくじ

お守りは厄除けなどを祈願する縁起物でお祝いに関連するものではないため、お守りを授かる(購入)こと自体は喪中のマナー違反には該当しません。ただし、忌中の人は神社を訪ねてお守りを授かったり、返納(処分)したりすることはできません。

また、お守りは授かった神社へ返納するというしきたりがあります。忌中ではあるものの、どうしてもすぐに返納したいという時には、郵送して返納する方法や、授かった場所を問わず返納が可能なお寺を訪ねる方法があります。

おみくじは籤(クジ)で吉凶を知る占いのひとつで、おみくじもお守りのように喪中に避けるべき事柄に該当していません。考え方はお守りの授かり方・返納の仕方と同じで、お寺ではいつでもおみくじを引くことができ、忌中を過ぎていれば神社でもおみくじを引くことができます。

忌中に神社を参拝してしまった時は

ここまでのご説明から、忌中が過ぎるまではどのような行事であっても神社への参拝を控えることがお分かりいただけたでしょうか。しかし、本来は立ち入ることができない忌中にある人が神社を参拝してしまった場合はどうすればよいのでしょうか?

ここでは、具体的な対処方法について解説していきます。

神職に相談する

忌中には神社への参拝を控えるというしきたり・考え方を知らなかった、意図せず境内に立ち入ってしまった時には、まずはその神社の神職・神主さんに相談します。落ち着いて神主さんに神社へ立ち入ってしまった経緯を説明し、必要であればお祓いを受けるようにします。

そして、忌中が終わったらもう一度その神社を参拝し、神様に穢れを持ち込んだことのお詫びをするようにしましょう。なお、穢れを持ち込んでしまったからといって神様がお怒りになって罰があたるといったことはないので、過度に気にしすぎる必要はありません。

忌中にどうしても神社を参拝したい場合

それでは、忌中にある人がどうしても神社を訪ねなければならない用事がある時はどうすればよいのでしょうか。

まずは、神社を訪ねる前に電話で神職・神主さんに相談し、参拝したい旨を伝えます。各神社によって作法・しきたりは異なりますが、お祓いを受けることで参拝が許されることもあるようです。これを「忌明け払い」といい、このお祓いの儀式を受けることで穢れが祓われます。

しかし、神社に大勢の人が集まる行事では、参加者の中に忌中にある人の参加を快く思わない人がいるかもしれません。こうした時はお祓いを済ませていたとしても、他の人の気持ちを考慮して参加を遠慮することも大切です。

まとめ

喪中では神道と仏教で異なる教えや考え方があるため難しく捉えてしまいがちですが、「忌中の間は神社へ参拝することができない」という注意点さえ覚えておけば、年間行事で神社を参拝する際に困ることはないでしょう。

そして、喪中であっても多くの行事はお寺で済ませることができるのも覚えておいていただきたいポイントです。故人をご納得のいく形で送りたい方は、ぜひ「小さなお葬式」までご相談ください。

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