香典はいつ渡す?葬儀や法事、参列ができない場合の方法も紹介!

香典はいつ渡す?葬儀や法事、参列ができない場合の方法も紹介!

知り合いが亡くなったけれど、いつ香典を渡したら良いのか分からない、告別式に参列したいが、どうしても駆けつけるのが難しい、とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さまざまな状況が考えられるので、渡す方法もいくつか存在します。今回はシチュエーションごとの渡し方、失礼のない挨拶の仕方、ご遺族との関わり方について解説していますのでぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

香典をいつ渡すタイミングを知りたい方

香典を後日渡す場合の方法について知りたい方

四十九日で香典を渡すタイミングを知りたい方

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香典をいつ渡すかは状況で変わる

付き合いのあった方が亡くなりお通夜や告別式に参列する場合、いつ香典を渡したら良いのでしょうか。

実は、香典を渡すタイミングは状況によって変わってきます。いつ、どの場面で香典を渡すとスムーズなのか、またどのような挨拶をすると良いのか、みなさんが疑問に感じることを紹介していきます。

基本は告別式の受付で渡す

香典は、告別式に参列する際に渡して問題ありません。お通夜は、家族や親族などの近親者が集まりひっそりと故人をしのぶ時間ですので、広く故人とゆかりのあった方が参列できる告別式にてお渡しする方が良いでしょう。

故人が亡くなったあとの儀式として、お通夜のあとに葬儀、告別式が行われます。これは地域によって差もありますが、お通夜の次の日に葬儀をし、告別式を行う流れです。最近では葬儀と告別式を一緒に執り行うところもあります。

先ほどお話したように、お通夜は家族や親族などの近親者が集まって夜通し線香などで灯りをつけ続け、故人をしのぶための時間です。

葬儀は亡くなった故人のご冥福をお祈りし、成仏祈願を僧侶はじめ、家族や親族で行う儀礼的なお別れの会の意味合いが強いです。

それに対し、告別式は故人とゆかりのあった方々、友人や職場関係の方が、故人と最後のお別れをする会となりますので、ここでお渡しするようにしましょう。

お通夜と告別式共に参列する場合

故人の家族や近親者の場合、お通夜と告別式どちらも参列するというケースがあります。このような場合は、お通夜と告別式両方で香典を渡した方が良いのでしょうか。また、どちらか一方で渡した方が良いのか、悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。

お通夜が先にあるので、ここで香典を渡した方が良いのではと感じますが、お通夜と告別式両方に参列する場合は、告別式の受付で渡すようにしましょう。

お通夜には亡くなった故人の元へ急いで向かうため、早くに香典を渡してしまうと前もって準備していたのではないか、と思われてしまいます。そのように勘違いされないためにも告別式までお渡しするのを控えておきましょう。

お通夜と告別式ともに参列する場合でも、香典は一回のみのお渡しで問題はありません。

何度もお渡しすると故人のご家族が香典返しを行う際に負担がかかりますし、2回お渡しする=不幸が続いてしまうことを思わせてしまい、印象がよくありません。ですので、急な用事がない限り告別式の受付でお渡しすることを心がけると良いです。

お通夜と告別式のどちらかに参列する場合

急な用事がありお通夜にしか参列できない、反対に親族の立場ではあるが告別式のみの参加になってしまう、このような場合どちらで香典を渡した方が良いのか考えてしまいます。

結論から申しますと、どちらか一方にのみ参列ができる場合は、ご自身が参列できる方に香典を持参して問題ありません。告別式の場合は、受付にて「このたびはご愁傷様でございます」と言ったお悔やみの言葉とともに一礼をして、香典を渡します。

告別式への参列が難しいためお通夜でお渡ししたい場合は、そのご家族に手渡しでお悔やみの言葉とともに渡すか御霊前にお供えするようにしましょう。御霊前に添える際は、自分から見た時に正面にくるように香典を供えると良いです。

香典をお渡しする際受付で記帳を行いますが、香典が先か、記帳の方かは地域や慣習、会場によって変わってきます。前列の方の動作を確認して行うか、受付の方の指示に従うようにしましょう。

どちらにも参列できない場合

参列したい気持ちがあるものの、どちらにも参列が難しい場合は別の方法があります。一つ目は代理人に自分の代わりに参列してもらう方法と郵送で香典を送る方法があります。ここでは、代理人が香典を渡す際に気を付けるべきポイントについて紹介します。

そもそも、代理人がお通夜や告別に参列することは失礼なのではないか、とお考えの方もいらっしゃるかと思います。しかし、代理人を立ててまで参列するということは故人をはじめとしたご家族、親族の方に敬意をはらう行いとなりますので、失礼にはありません。

しかし、代理人を立て参列したから良いという訳ではありません。その行動とともになるべく早く弔電を打ち、故人を偲ぶことも忘れないようにしておくと良いです。

代理人が香典をお渡しする際に気を付けるべきポイントは、代理で参列していることを受付やご遺族にきちんと伝えることです。記帳も本来お通夜や告別式に参列するはずだった方(香典を出した方)の名前、住所を記入します。

記帳の際に住所が分からないとならないように、あらかじめメモに控えておくなどして確認しておくことが大切です。

最後に「今回の参列は〇〇の代理です」と分かるように(代)や(代理)と記入しておきましょう。その理由としては、後ほどご遺族が代理の方が来たことを一目で分かるようにするためです。

家族葬や親族として参列する場合

家族葬で執り行う場合は、受付がないことも考えられます。その際はご遺族の方に手渡すか、祭壇の前に置くようにしましょう。祭壇の前には切手盆が置いてあることが多いので御焼香のタイミングで香典を入れておきます。

切手盆とは、冠婚葬祭で使用する香典や金封を入れておく黒く塗られたお盆のことを言い、慶弔両方で使用します。ただし地域や慣習、ご遺族の関係によっても渡し方に差が出ますので、確認しておいた方が良いでしょう。

親族として参列する場合は、こちらも地域や慣習によって異なりますが、受付に香典を渡して問題ありません。親族なのでご遺族に直接渡した方が良いのではないかと感じますが、ご遺族の方は故人が亡くなったことにより対応に追われていることが考えられます。

その他に、当日に香典返しを用意しているケースもあります。受付で香典を渡し、記帳をすませたあとに引換券や品物を渡すことが多いのですが、香典の数とお渡しした品物の数が一致するように計算されていることがほとんどです。

直接ご遺族に香典を渡してしまうと、計算が合わなくなることや受付側へ負担をかけてしまいますので、ご遺族のことを考えて直接ではなく受付へお渡しすることを心がけるようにしましょう。

香典を渡す時の挨拶

受付で香典を渡す際にお悔やみの言葉を伝えるのですが、立場によってかける声は変わってきます。「この度はご愁傷さまでございます」「心よりお悔やみ申し上げます」とお伝えするのが一般的です。

受付にいらっしゃる方がご遺族でない場合は「ご霊前にお供えください」のほか、目礼を行ってもかまいません。

ご遺族と近い関係の方は「この度は大変でしたね。無理をしないようにお身体にも気をつけてくださいね」のように、相手を気遣う気持ちを出しても良いです。

香典を相手方にお渡しする際は、他の参列者の妨げにもなりますので、長話や忌み言葉などには十分配慮するようにしましょう。

香典を後日渡す場合の方法とは?

お通夜や告別式で、直接ご遺族へお渡しできることにこしたことはありません。しかし、急な用事で参列できないケースも考えられます。このような場合は、後日どんな方法でお渡しすれば良いのでしょうか。以下から確認してみましょう。

郵送する

本来は手渡しで香典をお渡しした方が良いのですが、時間があまりない場合、葬儀が終わった翌日か翌々日に手配しておくと良いでしょう。反対に、訃報を聞いてから告別式まで日数がある場合は、葬儀を行う会場宛てに弔電と香典を郵送しておくこともできます。

香典は不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)にお金を入れ現金書留で送りましょう。不祝儀袋には住所、名前、金額を記入しておきます。

現金書留にも住所や名前を記載するので、必要ないだろうと考える方もいらっしゃいます。後日、ご遺族が香典返しを送る際に確認もれを防ぐため、必要な項目はきちんと書くようにしましょう。

それと一緒にお悔やみ状を同封することも忘れないようにします。お悔やみ状は、不幸が重なるという意味をさけるために一重の封筒を用います。一般的には初七日までに送ることが良いとされています。

シンプルなデザインの便箋を選び、お悔やみの言葉や遺族を励ます言葉、弔問できなかったことへのお詫びの言葉など、ご遺族に対して温かみのある言葉で書くことが望ましいです。

弔問して手渡しする

お通夜や告別式には参加できなかったが、ご自宅へ直接うかがってお渡ししたいと思う方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、四十九日を過ぎる前にご遺族へ連絡をとって、お伺いすることをおすすめします。

仏間や仏壇に通された場合は、直接お線香をあげさせてもらい、仏前にお供えしても問題ありません。

問題は、四十九日を過ぎてしまってから故人の訃報が届いた場合です。ご遺族の方は、四十九日までに頂いた香典に対して香典返しを行います。四十九日を経過していると、ご遺族側で葬儀関係のものを整理し始めていることが考えられます。

日数が経過しているのにも関わらず香典を送ってしまうと、かえってご迷惑をおかけしてしまうので、なるべくご遺族へ手間ひまをかけさせないよう心がけたいものです。

四十九日を過ぎてしまった場合は、故人が生前好んだものとお線香をあげさせてもらうか、香典以外の日持ちする焼き菓子や果物などを送るようにしましょう。郵送でお供物を送る場合は、お礼は必要ない旨をお伝えすると良いです。

職場の人へは会社として渡す

基本的に職場関係のご遺族や職場の方が亡くなった場合は、その課や部署で包む金額を決めて、代表者が告別式で渡すことが多いです。

個人的に親交があった場合は、会社で出し合った香典のほか、個別に用意をして参列しても問題ありません。ただし、個別に参列する場合は同じ立場の人と金額をそろえましょう。大きすぎる金額を包むと、相手方に迷惑がかかりますので注意が必要です。

また、出社してから手渡しすることもできます。その際大勢がいる人目などは避けて、お悔やみの言葉と一緒に渡すようにします。

故人を偲ぶということを念頭に、香典を渡す際に大きな声で話をしたり、死因などのうわさ話などはせずに、マナーに気をつけた心構えを持つことが大切です。

相手への気遣いを忘れずに

大切な故人を亡くされた家族や親族は、表では気丈に振舞っていたとしてもふとした瞬間に悲しみの波が押し寄せ、苦しさで胸がいっぱいになることがあります。

ご遺族はその悲しみを抑えつつお通夜や告別式を行っていることも考えられますので、むやみに話しかけず、そっと挨拶程度にしておくようにしましょう。

告別式に参列する際はもちろん、上記のことに配慮し職場や別の機会に再会した場合も、相手の心情を気遣いつつ行動するように心がけましょう。

四十九日で香典はいつ渡す?

告別式に参加できず、四十九日で香典を渡したい場合は、いつどのタイミングで誰に渡したら良いかご存知でしょうか。ここではいつ香典を渡すべきなのか、注意したいポイントについてまとめましたので参考にしてみてください。

法要が始まる前

四十九日の場合は、法要が始まる前にご遺族へ直接お渡しするようにしましょう。例えば、自宅やセレモニーホールで執り行う際には法要前、お寺の場合は直接ご遺族にお渡しすることが一般的です。

一周忌の場合も、同じ流れで法要が始まる前にご遺族へ直接渡して問題ありません。一周忌は、故人があの世へ旅立ってから一年目の命日のことを言います。ご遺族だけではなく、故人と親交のあった友人を招いて行うものです。

切手盆のように仏前に準備がされている場合は、香典を置いてから御焼香を上げさせてもらいます。香典の向きは、こちら側が文字を読める向きにして置くことを忘れないようにしましょう。

香典の表書きに注意する

この表書きとは水引の上に書く文字のことをいい、四十九日前と後、宗教によって書き方が変わります。

例えば、四十九日までの間はまだ霊の状態だと考えられているので、表書きには「御霊前」を使いましょう。四十九日をすぎると霊から仏になるため、「御仏前」に表書きが変わります。

ただし、浄土真宗は四十九日以前も「御仏前」を用いていますので、間違わないように気をつけましょう。

もし、故人がどのような仏式の宗派に属しているのか分からない場合は、「御香典」と書くことをおすすめします。御香典とはお供物全般を含んだ表書きで、御霊前や御仏前の意味も含んでいるからです。

神式やキリスト教場合、神式が御霊前」、キリスト教が御花料」といった表書きが広く使われています。キリスト教でも「御霊前」の表書きは通用しますが、宗派によってあまり良い印象を持ってもらえないケースも考えられますので、あまり詳しくない方は「御花料」で統一した方が良いでしょう。

お悔やみの言葉は避ける

お通夜や告別式ではお悔やみの言葉をご遺族へかけていましたが、四十九日ではお悔やみの言葉は使わないようにしましょう。

四十九日は故人が御霊から仏様の元へ無事に到着し、ご遺族が忌明けをするという大切な日です。ご遺族の方へ「お招きいただきまして、恐縮です」「恐れ入ります」のように挨拶をし、生前の故人との思い出話とともに過ごすことをおすすめします。

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まとめ

香典の渡し方、参列が難しい場合の対処方法についてご紹介してきました。香典には故人へお悔やみ、ご遺族の方へのねぎらいの気持ちが込められています。

状況に応じて渡し方は変わってきますが、相手方に負担をかけずに気持ちを伝えるよう、マナーやルールを守って渡すよう心がけましょう。もし疑問に感じたことや分からないことがあれば、小さなお葬式へご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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