香典を渡すときのマナーとは?渡し方やお悔やみの言葉も詳しく解説
葬儀マナー[参列者]

作成日:2020年11月05日  更新日:2022年09月05日

香典を渡すときのマナーとは?渡し方やお悔やみの言葉も詳しく解説

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葬儀の際には「香典」を用意し、ご遺族に渡します。故人を悔やむ気持ちを伝えるために送るとされる香典ですが、包み方や渡し方には注意が必要です。

マナーや作法を守らないと、ご遺族に不快な思いをさせてしまうこともあります。しかし、香典を用意する機会は頻繁に訪れるものではありません。葬儀の流れや包み方が分からないという方もいれば、久々のことで忘れてしまったという方も少なくはないでしょう。

そこでこの記事では、香典を渡すときのマナーと作法について解説します。シーン別の渡し方や、お悔やみの言葉で使ってはいけない言葉をまとめました。香典に関するマナーを確認したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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【もくじ】
香典を渡すときの大事なマナー
【シーン別】香典を渡す時の言葉と渡し方
まとめ

香典を渡すときの大事なマナー

香典を渡すときのマナーですが、主に注意したいのは「タイミング」と「渡し方」です。葬儀の流れを把握していないと、香典をいつ渡せば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。

渡し方もただ渡すだけではなく、出し方や向きに気を付ける必要があります。この項目では、葬儀で渡す際の流れをまとめました。マナーを守って渡せるよう、詳細をご確認ください。

香典を渡すのは受付を済ませたあと

香典を渡すタイミングは受付を済ませたときです。受付で名前や住所の記帳をしたあとにその場で渡すのが基本的な流れで、一言声をかけ、深く一礼してから渡しましょう

しかし、小規模での葬儀や会場によっては、受付がないケースもあります。この場合は、ご遺族に直接渡すか、会場にいるスタッフや世話役など葬儀を取り仕切っている方に渡すことが多いようです。

自宅葬ならご遺族に挨拶するときに渡すか、仏前にお供えする形で渡すことになります。状況によって渡すタイミングが異なることは覚えておきましょう。後ほどシーン別に渡し方を紹介しますので、詳しくはそちらをご参照ください。

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袱紗からの出し方

冠婚葬祭で渡す現金は「袱紗(ふくさ)」に包んで持参するのがマナーとされています。袱紗とは、絹や縮緬(ちりめん)でできた布のことです。手袱紗(てふくさ)や小袱紗(こふくさ)といも言い、香典はこの布に包んで持って行きます

香典を渡すときは、袱紗に包んだままでなく出した状態で渡さなければなりません。しかし、ただ出して渡せば良いものでもないので、出し方にも注意が必要です。まず、出すときは「右手」に袱紗を乗せます。「左手」で包んでいる袱紗を開き、中の袋を取り出すようにしましょう。

袱紗を用意できなかった場合、ハンカチを代用しても良いと言われていますが、極力用意しておくのが賢明です。何かと使う機会が増えていくものなので、いくつかは備えておくと良いでしょう。

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香典を渡す向き

渡すときは、のし書きの「文字の向き」を気にする必要があります。香典を渡すときは、相手側にのし書きの文字が読めるよう向きを変えてから渡すようにしましょう。また、渡すときは必ず両手で渡します

両手で渡す際、袱紗は受付の台に置いておきましょう。金封タイプの袱紗の場合は、袱紗の上に香典袋を置いて渡してください。

葬儀のあとに自宅に弔問し、香典を渡す場合は向きがまた変わります。ご遺族に直接渡す場合は前述したとおりの向きで問題ありませんが、仏前に供える形で渡す場合は、自分で文字が読める向きで供えましょう

参考動画:香典の渡し方・マナー【小さなお葬式 公式】
動画が見られない場合はこちら

【シーン別】香典を渡す時の言葉と渡し方

葬儀当日に渡せる場合は前述した流れで差し支えありませんが、葬儀に行けずあとから渡すこともあるでしょう。香典の渡し方には基本的な流れがあるものの、状況によって流れや作法が変わることもあります。

また、渡す際に述べるお悔やみの言葉にも注意を払う必要があるでしょう。この項目では、香典の渡し方をシーン別にまとめました。渡す際に述べるお悔やみの言葉についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

葬儀場で渡す

基本的な流れは前述したとおりです。受付がある場合はまず記帳し、必ず一言述べて渡すようにしましょう。どう声をかけるか迷う方も多いと思いますが「この度はご愁傷さまです」と一言述べるのがベストです。

香典を渡す際に添える言葉をお悔やみの言葉と言いますが、お悔やみの言葉は長々と続けるものではありません。長い言葉はかえってマナー違反になることを念頭に置いておくと良いでしょう。

また、声をかける際は大きな声にならないよう配慮することも大切です。葬儀の場で目立つような行動を取ると、マナーに欠けている、配慮が足りないと思われてしまいます。同じ理由から、数人でまとまって香典を渡しに行くようなことも避けた方が賢明です。

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自宅で渡す

葬儀は必ずしも、葬儀場でおこなわれるとは限りません。お通夜や葬儀を自宅でおこなうご家庭も多いでしょう。自宅葬だと、受付がないケースがほとんどです。この場合は、香典をご遺族に直接渡すか「霊前」に供えて渡すことになります。

配慮すべき点は、葬儀場のときとあまり違いはありません。お悔やみの言葉の内容や、香典を渡す向きに注意を払いましょう。霊前に供える場合は、のし書きの文字が自分側から読めるように置くことを念頭に置いてください。

また、受付がない場合、ご遺族に声をかけるタイミングを見計らうことも大切です。葬儀の最中は、ご遺族もさまざまな対応に追われていることが多いでしょう。負担にならないよう、忙しくしているときは声をかけないのがベターです。

弔問時に渡す

葬儀に参列できず、あとから弔問(ちょうもん)で伺う方も少なくはありません。弔問とは、故人の家に訪問してご遺族にお悔やみの言葉を述べることを言います。葬儀に行くことができなかった場合は、この弔問時に香典を渡すことがマナーです。

弔問に伺う場合は、故人に線香をあげてから香典やお供物を供えることになります。供える場所に迷った場合はご遺族の方に確認する、また直接渡すようにしましょう。この際、供えるときと渡すときで香典は適切な向きに変更します。

供えず直接渡すのであれば、お悔やみの言葉に「御霊前にお供えください」と加えて香典を渡すケースが多いようです。

また、弔問の時期によってはお悔やみで使う言葉や、香典の表書きに使う言葉が変わる場合があります。宗教、宗派によって異なりますが、基本的には故人が亡くなってから四十九日前が「御霊前」で、四十九日を過ぎたら「御仏前」となるので注意が必要です。

宗派が分からない場合には、お悔やみの言葉で御霊前、御仏前は使わず「こちら」などの確定的でない言葉を使うと良いでしょう。

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法要時に渡す

法要時に香典を渡すことも少なくはありません。法要とは故人の冥福を祈るための「供養行事」のことを指し、四十九日や一周忌に開かれるものです。法事と言った方が伝わりやすいかもしれませんが、法要と法事では意味が違ってきます。

法要は供養行事のみを指す言葉で、法要のあとに集まった人たちで食事をおこなう場合は法事と呼びます。法要、法事のときに香典を渡す場合は、葬儀のときと同じように受付で渡すと良いでしょう。

自宅でおこなわれる場合や、受付の場がないときはご遺族への挨拶のときに渡します。法要は葬儀から日数が経っていることもあり、お悔やみの言葉としては有名な「ご愁傷様です」といった言葉は使いません

お招きいただきありがとうございます」といった言葉を一言添えて渡すのが無難です。葬儀の場では感謝の言葉が禁句とも言われていますが、日数の経っている法要の場でなら差し支えはないでしょう。

無礼にならないか気になる場合は、言葉を変えるか軽く頭を下げて渡すだけでも問題ありません。

会社で渡す

社会人になると、同僚のご家族に不幸があったときに香典を出すことになったという経験をすることもあります。会社で香典を渡すときに注意したいのは、自分だけの判断では渡さないということです。

自分で用意し、そのまま渡すということは基本しません。上司に相談した上で、渡すか渡さないかを決めます。他の人が出さなかったり、金額に大きな差があったりすると、今後の人間関係にひびが入ることもあるので注意が必要です。

用意する場合は、金額を揃えるようにしましょう。会社によっては有志で数人からの香典を出すケースもあります。会社によって異なるので、その点は会社側にご確認ください。

渡すときは「この度はご愁傷さまでした」といった言葉を添えて、香典袋に包んだ状態で渡しましょう。

親族として渡す

親族として香典を渡す場合であっても、マナーはしっかりと守らなければなりません。基本的な流れや注意点は、ほかの葬儀とほぼ一緒です。受付のあと、袱紗から出して向きに気をつけながら渡します

親族が気を付けるべき点は、お悔やみの言葉です。親族の立場のときはご苦労さまです」といった労いの言葉をかけるようにしましょう。他人が亡くなったときに使うご愁傷さまですといった言葉は使わなくても問題ありません。

郵送で渡す

やむを得ない事情で葬儀に参列ができない、また葬儀後も弔問ができない方も多いでしょう。その場合は香典を郵送で送ることもできます。郵送することをマナー違反ではないかと心配に思う方も少なくありませんが、差し支えはありません。

郵送の場合は、現金を送るため「現金書留」を利用して送らなければならない、また添える手紙では忌み言葉を使わないよう注意するといった点に配慮する必要があります。手紙は長くなりすぎないよう、1枚に納めるのがベストです。

書く内容は状況によって異なりますが、悔やむ気持ちや葬儀に参列できなかったことへの謝罪、そしてご遺族への労わりの言葉を入れるのが基本になります。以下の例文を参考に、内容を考えてみましょう。

このたびは、〇〇様の訃報に接しまして謹んでお悔やみ申し上げます。
すぐにでもお伺いしたいのですが、事情により弔問が叶わないことをお許しください。心ばかりではありますが、御香料を同封いたしました。どうか御霊前にお供えください。ご遺族のみなさまもお力落としのあまりお体をこわされないよう、お大事になさってください。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。


手紙は必須ではないものの、故人への思いを伝えたい場合は添えた方が良いでしょう。書く際は真っ白な便箋に、縦書きで書くのが望ましいです。使ってはいけないワードはあとの項目で紹介しますので、そちらをご参照ください。

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宗教によってふさわしい言い回しがある

葬儀には「宗教」が深く関わってきます。宗教の違いで葬儀の流れや作法も変わるので、マナーを意識するのであれば故人の家の宗教を事前に確認するのがベストです。

宗教は主に仏教(仏式)、神道(神式)、キリスト教が挙げられます。仏教では宗派によっても死生観が異なるため、香典の書き方やお悔やみの言葉で使う言葉には注意を払いましょう。

例えば仏教だと、宗派によって「御霊前」と「御仏前」の使い分けが必要です。浄土真宗の場合故人は亡くなったあと、すぐに成仏して仏になると伝えられています。表書きはもちろん、御霊前に供えてくださいといった言葉も「御仏前」に直すのが無難です。

宗教が分からない、聞けなかったということも少なくありません。その場合は、御霊前と言っても然程大きな問題にはならないでしょう。ただし、キリスト教のプロテスタントは霊を偶像崇拝と捉えているため、御霊前を使うと失礼に当たります。使用には気をつけましょう。

忌み言葉は使わない

香典を渡す際には必ずお悔やみの言葉を述べます。このとき「忌み言葉」を使うのはタブーとされていますので、マナーとして事前に使ってはいけないワードを確認しておくと良いでしょう。

宗教、宗派によっても避けるべきワードは変わってきますが、まず避けたいのは死や別れを連想させる言葉です。以下のような言葉が挙げられます。

亡くなる 散る 去る
消える 悲しむ 離縁
無くす 生きている頃 放す
終える 切る 忙しい

また、繰り返す重ね言葉と呼ばれるワードも葬儀の場では不適切です。不幸が連続で起きてしまうことを連想させると言われています。日常生活でもよく聞くワードのため使ってしまいがちですが、気を付けましょう。

いろいろ またまた わざわざ
ときどき 次々に くれぐれも
たびたび だんだん ますます
いよいよ 重ね重ね だんだん
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まとめ

歳を重ねると、喜ばしいことではないですが香典を渡す機会は増えていくものです。故人を悔やむ気持ちを届けるのが目的ですが、マナーが守れていないと自分の気持ちはまっすぐに届きません。

初めてのことや久々のことだと戸惑うこともあると思いますが、事前に知識を身に着けておくと安心でしょう。ご遺族に失礼にならないよう、ぜひこの記事を参考に香典の渡し方を確認してみてください。

香典の渡し方やその他マナーで気になることがございましたら、ぜひ「小さなお葬式」へご相談ください。

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