誰かが亡くなった際には、逝去や死去という言葉を使用します。
一見同じ意味に見える逝去と死去ですが、使い分けるルールが決まっており、正しく使用しないと失礼にあたる可能性があります。
誰かが亡くなった際は、遺族や関係者の気持ちが落ち込みやすいです。悲しい気持ちに配慮するためにも、言葉選びやマナーには十分注意しましょう。
この記事では逝去と死去の違いについて詳しく解説しています。また、訃報連絡・返信する際のマナーや例文についての詳細も解説しています。
身内がなくなった際の流れについても触れているので、ぜひ参考にしてください。
こんな人におすすめ
逝去と死去について知りたい方
亡くなった後の連絡方法やて続いについて知りたい方
訃報連絡の方法について調べている方
まずは逝去という言葉について解説します。
「逝去」は、「死」の尊敬語です。自分の身内以外の方が亡くなった場合、尊敬の意味を込めて「逝去」という言葉を使います。
上司などの立場が上の人だけではなく、友人や年下の人などにも尊敬語として使います。
続いて逝去と死去という言葉の違いを解説します。
「死去」という言葉は、文字通り「死」を表し、身内が亡くなった時に使用します。
プライベートな関係だけでなく、社員や社長の訃報連絡を取引先にする場合も、身内扱いとして「死去」を使用します。
故人やご遺族に失礼にあたらないように、正しく使い分けて使用しましょう。
「逝去」と「死去」の違いを理解して、正しく使う必要があります。それぞれの言葉を使った例文を紹介します。
使い方を間違ってしまうと、相手に対して失礼に当たる場合もあります。故人や遺族の為にも、失礼の無いように進めていく必要があります。ここでしっかりとチェックしておきましょう。
逝去を使った例文は以下の通りです。
・ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。故人との思い出で胸がいっぱいです
・田中様の突然のご逝去の報に接し、驚きと悲しみの気持ちでいっぱいです。生前は公私ともに大変お世話になりました。ご遺族の方のお悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。心よりご冥福をお祈りいたします
・貴社会長田中様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。これからも社員皆様がお力を合わせて励ましあいながら、貴社のさらなる発展を心よりお祈りいたします
・ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。田中様の優しい笑顔はいつも周りを元気にしてくれました。心からご冥福をお祈りいたします
死去を使った例文は以下の通りです。
・本日の未明頃、祖父が死去いたしました。葬儀の日程が決まり次第、改めてご連絡いたします
・先日、弊社代表の佐藤が死去いたしました。貴社とは長くおつきあいさせて頂いておりますので、突然の報告になってしまい申し訳ございません。葬儀の日程のご連絡をさせて頂きますので、ぜひ参列して頂きたいと存じます
・父が先ほど死去いたしました。葬儀を進めるにあたり、休暇を頂きたいと思っております
訃報(ふほう)とは身近な人が亡くなったことを故人と関係性がある人へ知らせることを指します。あまり日常的なことではないので、訃報を聞いたことがあっても実際にどのようなことをするのか、どのような案内があるのか詳しくは知らない方も多いでしょう。
亡くなった直後に死去の一報を伝える際は、相手のことを考えた慎重さが必要です。突然の出来事に動揺していまい、正しく行動できない可能性ことも考えられます。
万が一のときに慌てることがないよう、訃報の知らせ方やその内容などについて、分かりやすく解説するので、参考にしてください。
訃報(ふほう)とは誰かが亡くなったことを電話やメールなどで知らせることを指します。
家族などが亡くなった場合、取り急ぎ知人や友人に伝える必要があります。葬儀の日程が決まっていれば、日時や場所を含めた詳細を伝えることもあるでしょう。訃報を連絡することは「訃報を流す」といい、受け取るときには「訃報が届いた」「訃報に接した」という言い回しで使います。
親戚・友人・仕事関係者などへ親族から知らせが届くことの他、テレビや新聞などで「芸能人・著名人の○○さんが亡くなりました」といった情報が流されることも「訃報」です。
訃報と葬儀の案内は異なるものですが、訃報の連絡に葬儀の案内が含まれることも多いため、実際にはそれほど違いません。葬儀の案内は日取りや式場が決まってから出すものなので、親族や親戚など近しい人以外は葬儀の案内で訃報に接することとなるでしょう。
訃報は、死亡が確定した後、なるべく早めに「故人の名前」「享年」「喪主の名前」「連絡先」などを伝えます。葬儀の案内には「故人の名前」「享年」「亡くなった日」「通夜・葬儀の日程と場所」「喪主の名前」「宗派」「連絡先」などの情報が必要です。身内だけで葬儀を行う場合は、その旨もきちんと伝えましょう。
親族や友人など近しい人が亡くなったときは、ショックや悲しみから正常な判断が難しく、関係各位への連絡や葬儀の準備など次の行動を起こせないものです。しかし、亡くなった方やその親族などに深く関わる人へ知らせるためにも、訃報はなるべく早く届けることが大切となります。
いざという時に落ち着いて行動できるよう、訃報をどのように伝えるのかあらかじめ知っておきましょう。なお、緊急度が高い場合には電話での連絡が最適です。
訃報連絡する際は次の優先順位で連絡をとります。
1.家族など親族
2.故人の友人、知人、会社関係、学校関係など
3.遺族の関係者(上に同じ)
4.隣近所・町内会
親族の場合、おおむね三親等辺りまでの範囲で知らせるようにします。その範囲外であっても、故人と縁が深ければ知らせるほうが良いでしょう。臨終に立ち会えなかった親族や、故人と親しかった方には、相手の気持ちを考え少しでも早く伝えましょう。
隣近所や町内会へは、自宅で葬儀を行う場合など、協力を依頼する必要があれば連絡します。遠方の方へは、移動の時間を考慮して、優先順位に関係なく早めに連絡します。
また、お付き合いのある菩提寺があれば、ご僧侶に連絡をして、葬儀へのお勤めの相談をしておきましょう。
電話で訃報を伝える場合は、亡くなった事実を手短に伝えることが大切です。つい長電話になってしまうなど、相手側の迷惑にならないように気をつけましょう。また、メールなどで送る際も必要な情報をしっかり取り入れておく必要があります。
伝えるべき内容は「自身と故人との関係性」「誰がいつ亡くなった」「連絡先」といったことです。できるだけ簡潔にまとめて伝えましょう。葬儀の日程や場所など詳細が決まったら改めて連絡する旨を伝えて、まずは知らせるということに専念します。
親族や故人と縁の深い知り合いなどには、まずは亡くなった事実だけを連絡し、葬儀などについては改めて連絡をします。
こちらまで駆けつけてもらう場合は、相手の移動にかかる時間を確認して、来てもらいたい病院や自宅などの場所を指定します。
とにかく早く知らせることが大切です。身内が亡くなって気持ちの整理が付いていない状態でも、すぐに動けるような準備をしておく必要があります。
遠縁の親戚や親族以外など、故人との縁が浅い方であれば、葬儀の日取りが決まったタイミングなどに、亡くなった事実と併せて、通夜・葬儀の連絡を行います。
伝える内容は、「誰がいつ亡くなったのか」「通夜・葬儀の日程と様式」「喪主の名前と間柄」です。喪主の名前と間柄は忘れがちですが、弔電を送る際に間柄が必要になります。
会社関係者や地域関係者へは、代表者に訃報を連絡し、必要な方に伝えてもらいます。
また、家族葬を行う場合はその旨を伝えましょう。知らせないと身内のみで葬儀を行う予定であるにも関わらず、弔問に訪れる方が出てきてしまいます。家族葬で行うのであれば、葬儀後にハガキでお知らせするのも良いでしょう。
訃報では「訃報を伝えた人と故人の間柄」「故人の名前」「通夜、葬儀の日程と場所」「問い合わせ連絡先」が最低限伝えたい内容です。故人との関係性や、通夜・葬儀を行うかどうかによっても伝える内容は異なってくるでしょう。
どのようなことを伝える必要があるのか、メモなどに残すことで伝達漏れを防ぎ、落ち着いて効率良く伝えることができます。
手段別に連絡する方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
電話を利用する場合が多いです。訃報連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるため、電話が適しています。親族や故人と親しかった友人には、特に伝えやすい連絡手段です。間違いがなく伝わるように気を付けましょう。
また、その時になって慌てないよう、連絡する方のリストを事前に作成しておくことをおすすめします。「すぐに連絡する必要がある人」「通夜・葬儀の日程が決まってから連絡する人」に分けておくとスムーズです。
早急にお伝えする場合は以下の項目を伝えましょう。
・自身と故人との関係性
・誰がいつ亡くなったか
・連絡先
葬儀の内容が決まったら、すぐに以下の項目を送ります。
・通夜・葬儀の日程と様式
・喪主の名前と間柄
死亡通知状を手紙として送ります。死亡通知城は故人の死を知らせ、葬儀日程の案内や、無事葬儀が終了した事を通達する挨拶状のことです。
郵送するため、送る時期が遅くて参列に間に合わないことや、状況が相手にきちんと伝わらないこともありますので注意しましょう。以下の内容を記載して送りましょう。
・故人との続柄
・故人の氏名、年齢
・死亡日時、死亡理由
・生前のご厚情に対する御礼
・葬儀と告別式の様式、日時と場所
・発信年月日
・喪主の氏名、住所
死亡広告を出して伝えることもできます。死亡広告は、新聞に有料で掲載できる訃報告知のことです。
大勢に向け、葬儀の予定を知らせる場合や葬儀後の告知を行う場合には有効な手段と言えますが、依頼する際には新聞社もしくは葬儀社との手続きが必要になるため、依頼の仕方や、費用感など、事前に把握しておくべきことが多いです。
死亡広告の費用は、全国紙・地方紙など新聞の配布範囲や、掲載サイズ、行数によって料金が変動します。
一般的に朝日や読売などの全国紙の場合は、最小サイズであっても掲載料金は15万円~25万円と高額になります。
また、北海道や沖縄などの地方紙は各社によって掲載料金が異なるため明確な相場はありませんが、5万円~10万円を目安にしておくとよいでしょう。
友人や知人に伝える場合にメールやSNSが用いられることがあります。
まだ正式な方法としては言えず、良く思わない方もいます。特に、目上の方にメールで知らせるのであれば十分配慮しましょう。また、人によってはメールを見ていないこともありますので、メールで通知をした後、電話でも伝えると確実です。
LINE等のSNSしか知らない場合は、電話やメールアドレスを聞いてから連絡しても構いません。
実際に連絡する際にどんな言葉を使って良いのか分からない方も多いでしょう。
身内が亡くなってしまうと、悲しみが込み上げてきて動揺してしまい、訃報連絡などを正しく行えない場合も考えられます。体調を崩してしまう場合もありますので無理をしてはいけません。
親族や友人など、相手や手段に合わせた例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
電話で連絡する際の例文は以下の通りです。
○○の長男の○○です。以前より入院していた父の○○が○月○日の早朝に息を引き取りました。遺体は○○に安置しております。通夜は○○斎場で、明日○月○○日時から行います。告別式は○月○日○時です。○○式(宗教形式)で執り行う予定です。何かあれば私の携帯にご連絡ください。電話番号は090-××××-××××です。
必要事項を簡潔にまとめて伝えるようにしましょう。
友人に連絡する場合の例文は以下の通りです。
突然のお電話申し訳ありません。○○の息子長男の○○です。以前より入院していた父の○○が、○月○日の未明に逝去しましたことをご通知申し上げます。生前は大変お世話になりましたこと、心から感謝申し上げます。
葬儀に参加して欲しい場合は以下の例文を付け加えましょう。
通夜は○○斎場で、明日○月○日○時から行います。告別式は○月○日○時からです。
喪主は私○○が務めます。○○式(宗教形式)で執り行う予定です。面会などご連絡いただく際には、私の携帯へお願いいたします。電話番号は080-××××-××××です。
また家族葬などで葬儀に参列できない旨を伝える場合は以下の例文を参考に伝えましょう。
葬儀は故人の生前の意思により家族だけで行いますので、葬儀へのご参列につきましては失礼ながら辞退させていただきます。
会社に連絡する場合は以下の例文を参考にしてください。日中であれば電話が一番早く伝わります。故人の部署の方に取り次いでもらい、訃報連絡をしましょう。
お世話になっております。営業部○○の息子の○○です。以前より入院していた父が、○月○日早朝に亡くなりました。通夜は○○斎場で、明日○月○日○時から行います。告別式は○月○日○時です。お手数をおかけいたしますが、関係者のみなさまにお伝えいただければと思います。
喪主は私○○が務めさせていただきます。何かございましたら、私の携帯にご連絡ください。電話番号は090-××××-××××です。
メールを使う場合は以下の例文を参考にしてください。また、LINEなどのSNSを利用することも考えられますが、失礼に当たる可能性もあるので注意しましょう。
【訃報】○○逝去のお知らせ
父○○がかねてより病気療養中のところ、令和○年○月○日、○歳にて永眠いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んで通知申し上げます。
尚、この度の葬儀に関しましては故人ならびに家族の意思によって、家族のみで行うことに致します。葬儀へのご参列、お供え、お花、ご香典は、失礼ながら辞退とさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます
訃報連絡を受け取った際に、どのように返信すれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
特に電話連絡を受けた際は、突然の連絡に驚いてしまい上手く話ができないことも考えられます。事前に返信例を知っておくことで、実際に連絡が来た時に上手く返しやすくなります。
電話や手紙での返信例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
電話で訃報連絡を受けた際の対応例は以下の通りです。
「お知らせ頂きましてありがとうございます。突然のことで言葉も見つかりません。
ご迷惑でなければできるだけ早くお悔やみに伺いたいのですが、よろしいでしょうか」
また、友人方の連絡であれば以下のような返答例になります。
「大変な中、連絡をくれてありがとう。もし手伝えることがあったら何でも相談に乗るよ」
遺族の方々が葬儀の準備を進めている場合は忙しいことも考えられます。場合によっては急な訪問はお断りされる場合もありますが仕方ありません。
相手の気持ちなどに配慮した上でお悔やみに伺いたい気持ちを伝えるようにしましょう。
もし、お悔やみで急いで訪問する場合は喪服にする必要はありませんが、できるだけ地味目な平服で伺うようにしましょう。
手紙の返信例を紹介します。
「この度のご連絡に大変驚いております。○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
すぐにでも弔問にお伺いすしたいところですが、略儀ながら書中をもちましてお悔やみ申し上げます」
はがきで返信する際の文例です。返信は簡潔にまとめるために時候の挨拶はつけません。
葬儀に参列したい場合は、参列できるかどうかや宗派に付いてしっかり確認しましょう。緊急度が高い場合は、相手に失礼のないように電話で連絡する必要もあります。
また、参列できない際には、返信とともにお香典を添えて郵送することも可能です。
メールの返信例を紹介します。
「この度のご連絡に大変驚いております。○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
すぐにでも弔問にお伺いしたいところですが、略儀ながら書中をもちましてお悔やみ申し上げます」
メールだからといって軽い表現を使うのは控えましょう。絵文字や顔文字などを使用することは故人に対して失礼にあたります。
LINEなどのSNSを使う場合も同様に気をつけましょう。
葬儀の案内は突然になる場合が多いです。日程上の都合で葬儀に参列できない際は、弔電としてお悔やみの電報を送ることもあります。
もし、電報を送る場合は葬儀日に間に合わせるのがマナーです。間に合わなさそうな場合、弔電は送らずに、後日に手紙を送ると良いでしょう。
また、電報は故人のご遺族が読むので、故人との個人的な話題などを書くのは控えるようにしたいです。葬儀に参列しない際の電報例をケース別に解説します。
友人が亡くなった際の葬儀に参列できない場合の返信例は以下の通りです。
「○○様が亡くなったとお聞きし、心からお悔やみ申し上げます。○○様とは深く親交させて頂いていたこともあり、語りつくせぬ思い出ばかりです。
ご厚情に深く感謝いたしますとともに、安らかなご永眠をお祈りいたします」
故人との親しい関係が伝わるような文章を入れると、お悔やみの気持ちが伝わりやすいです。
なお、具体的な思い出などを入れると長くなってしまうので控えるようにしましょう。
会社関係者が亡くなった際の、葬儀に参列できない場合の例文は以下の通りです。
「○○様のご逝去に際し、お悔やみ申し上げます。○○様のご協力もあり弊社は現在まで発展することができました。ご功労に敬意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします」
自社の社員や取引先の社員など、会社・仕事の関係者が亡くなった場合は、仕事関係でお世話になっていたことに感謝や敬意を伝える内容を取り入れましょう。
知人の親族が亡くなった際、葬儀に参列できない場合の返信例は以下の通りです。今回は友人の父が亡くなった際の例文を紹介します。
「ご尊父様のご逝去の報を聞き、謹んでお悔やみ申しあげるとともに、心からご冥福をお祈りいたします」
訃報連絡の中で故人の名前を用いる際は、敬称を使います。敬称に関しては次の章で詳しく解説します。
訃報連絡を送る際にはマナーを守る必要があります。
普段と同じように手紙やメールの文章を作ってしまうと失礼に当たってしまう可能性があります。特に、忌み言葉に関しては注意していないと無意識に使ってしまう場合があります。
注意すべきマナーを紹介するのでぜひ参考にしてください。
訃報の連絡を送る際、または返信する際はできるだけ簡潔な文章にまとめましょう。
丁寧に書くことを意識すると長くなってしまうことが多いです。ただ、訃報に関する連絡には丁寧さが必要ではありますが、長い必要はありません。
遺族の負担を考慮し、短い文章で簡潔にお悔やみの言葉を伝えましょう。
訃報の連絡の返信に時候の挨拶は必要ありません。
時候の挨拶というのは「寒さ暑さも彼岸まで、と言うように」「梅雨空のうっとうしい季節ですが」といった季節感を表す表現のことです。
丁寧な文章ではよく使われますが、訃報の連絡の返信は簡潔にまとめるべきなので、長々しい前置きはやめて単刀直入にお悔やみを述べます。
訃報の連絡の返信の中で故人に言及する場合は、必ず敬称を使います。
故人の敬称は、弔事以外では使わない特殊なものが多いため、よく調べてから使う必要があります。
具体的には以下のような敬称がよく使われます。
故人との関係 | 敬称 |
喪主や遺族の父・母 | ご尊父様・ご母堂様 |
喪主や遺族の祖父・祖母 | ご祖父様・ご祖母様 |
喪主や遺族の兄・弟 | ご令兄様・ご令弟様 |
喪主や遺族の姉・妹 | ご令姉様・ご令妹様 |
手紙やメールを送る際には注意しましょう。
訃報の連絡・返信では忌み言葉の使用を控えましょう。忌み言葉とは、慶事や弔事で使うことを控えるべき言葉です。
まずは重ね言葉に注意しましょう。不幸が重なるとと考えられるので、以下のような言葉は避けましょう。
・わざわざ
・くれぐれも
・たびたび
・重ね重ね
また、生きるや死ぬなどの生死を直接的に表す言葉も控えましょう。数字の四と九などの不吉な言葉も使ってはいけません。
さらに、浄土真宗やキリスト教式の場合に使ってはいけない言葉もあります。例えば、成仏や供養などは仏教用語にあたるので、キリスト教式の場合では使用してはいけません。
それぞれ種類が多いので気をつけましょう。
故人の死因について質問はやめましょう。
遺族の悲しみが増してしまう可能性があるので、故人について聞くのは控える方が良いです。
できれば、葬儀が終わった後も聞かない方が良いでしょう。遺族が落ち着いて教えてくれるまで待つことが、遺族のためになります。
トラブルに繋がる可能性もあるので、葬儀の前後はあまり質問しないようにしましょう。
訃報の連絡をメールやLINEなどのSNSで行う際に、絵文字・顔文字を使ってはいけません。訃報に関する連絡では、失礼に当たります。親しい友人の場合でも返信は丁寧な文章にしましょう。
以前はメール・SNSでのお悔やみの連絡は非常識だとされていました。 ただ、現在はコミュニケーションツールとしてLINEが使われることが当たり前となっており、メールの利用頻度も下がってきています。電話がメールアドレスを知らなくてもLINEは知っているという方も多いでしょう。
SNSの連絡はこれからの時代に必要な場合があります。ただ、相手との関係性によっては失礼に当たる場合もあるので、十分注意して送りましょう。
身内の方が亡くなった場合、葬儀を行うまでにやるべきことがたくさんあります。
訃報連絡はもちろんですが、死亡診断書の発行や役場で行う手続きなどの期限が決まってものも多いです。しっかりスケジュール管理をしておかないと、ギリギリになって慌ただしくなってしまいます。
亡くなった後にやるべきことを紹介しますので、葬儀の準備で忙しくなってもしっかり準備できるように進めましょう。
死亡診断書とは、亡くなったことを証明する書類のことです。記入者は法的な書類になり、発行できるのは医師だけです。
死亡診断書が無いと、火葬・埋葬を進めることができません。また、死亡診断書を発行しないと故人は生きているとみなされてしまい、税金などがかかってしまいます。
亡くなった際は医師にお願いし、死亡日時や場所などの情報が記載された診断書を発行してもらいましょう。
前述した訃報連絡を行います。
電話で連絡する際は、電話番号をリストアップするなどして間違いないように連絡を取れる状態にしておきましょう。
手紙の場合は執筆に時間がかかる場合が多いです。親族で協力してもらえる人を探してなるべく早く連絡できるようにしましょう。
故人の携帯などにしか連絡先が入ってない場合も考えられます。パスワードなどを事前に共有しておくとスムーズです。
依頼する葬儀社を選定します。
葬儀社を選ぶポイントは以下の通りです。
・希望のプランがあるか
・予算の希望ができるか
・スタッフの対応が丁寧か
・葬儀社としての実績
・支払い方法、支払い期日
もし、お悩みなのであれば小さなお葬式にご相談ください。
お客様の希望にあった葬儀をご提案させて頂きます。
死亡診断書は死亡届と一緒になっているので、住民票が登録されている市区町村役場に提出します。
届出の際には必要事項を書いた状態で署名・捺印を行います。記入者は遺族の関係者である必要があります。ただ、提出に関しては代理人が行なっても問題ありません。
提出時に埋葬許可申請も併せて行なわれる場合が多いです。提出してしまった診断書返却されないので、必ずコピーを取りましょう。
提出期限があるので注意が必要です。亡くなったという事実を知った日から7日以内に届け出る必要がります。余裕を持って進めるようにしましょう。
病院などの自宅以外で亡くなった際は、なるべく早く自宅への移動を求められることが多いです。遺体の搬送には寝台車を手配します。
病院から提携している葬儀社を提案してもらえる場合があります。もし、自分達で葬儀社を手配していないのであれば、相談することも可能です。
ただ、お願いしたい葬儀社があるのであれば、遺体の搬送に関しても相談できるので事前に確認しておきましょう。
葬儀社と打ち合わせを進めて葬儀の準備を進めましょう。
決めるべき項目には以下のものが挙げられます。
・葬儀の規模
・プラン
・喪主
・招待する人の範囲
・日程
・流れ
・食事、返礼品の内容
日程が近くなってしまう場合が多く、招待する人が決まり次第早めに連絡するようにしましょう。
安置する場所を決めましょう。安置とは亡くなってから納棺するまで遺体を置いておくことです。
安置の候補になるのは以下の3つの場所です。
・自宅
・斎場の安置所
・業者の安置所
自宅で安置できない場合は葬儀社に相談してみましょう。
また、葬儀社に病院や施設などから自宅までの搬送をお願いできます。葬儀社を手配する際は搬送も手配できるか確認しておきましょう。
身内が亡くなった場合、市役所などで様々な手続きを進める必要があります。期限が定められている場合があるので、気持ちが下がっていたり、忙しかったりする場合もあるとは思いますが、スケジュールを決めて進めましょう。
以下の手続きが必要です。市役所などで相談もできるので分からない点があれば確認してみましょう。
・健康保険、介護保険の喪失届の提出
・雇用保険受給資格者証の返還
・国民年金の受給停止申請
・厚生年金の受給停止
・姻族関係終了届
・シルバーパスの返却
・運転免許証の返却
また、以下のような公共サービスも手続きが必要です。
・電気、ガス、水道の名義変更
・NHKの名義変更
・電話、インターネットの名義変更
・賃貸住宅の解約手続き
・死亡退職届や退職金の申請
財産や相続の手続きも進める必要があります。以下の手続きも必要であれば行いましょう。
・遺言書の検認
・相続人の決定
・生命保険の申請
・高額医療費の申請
・不動産の登記変更
「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。
病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など 、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ 情報が満載です。
いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。
訃報連絡では正しい言葉使いが求められます。逝去と死去の違いを守るのはもちろんのこと、正しいタイミングやマナーを守って連絡するようにしましょう。
また、電話だけでなくメールやSNSを使って連絡を取る必要も出てきます。SNSはいつも使っている人が多く、言葉も軽くなりがちです。文章内容に注意して送るようにしましょう。
訃報連絡だけでなく、葬儀の準備を進める必要もあります。慌ただしくなる可能性も高く、しっかりとスケジュールを立てて進める必要があります。
葬儀に関しての悩みについて相談したいことがありましたら、小さなお葬式までご相談ください。
スタッフがお客様に親身になって相談に乗らせて頂きます。訃報連絡についての相談も可能ですので、お悩みの際はぜひ1度ご連絡ください。
訃報は、死亡確定後、なるべく早く届けることが大切です。ホゥ。