湯灌は行うべき?湯灌の儀の意味と費用
葬儀の準備

作成日:2015年03月26日  更新日:2021年07月12日

湯灌は行うべき?湯灌の儀の意味と費用

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納棺前に湯灌(ゆかん)を行うかどうかを尋ねられ、判断に悩まれるご遺族もいらっしゃるかと思います。

湯灌は故人の体を洗って清める儀式のことで、終了後には遺体を棺に納める納棺へと進みます。衛生面だけでなく、現世での悩みや煩悩などを洗い流し、無事に成仏できるようにとの願う宗教的な意味もあります。

この記事では、その時になって正しい判断ができるように、湯灌を行う意味や費用相場、湯灌の儀の手順などについてご紹介します。

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【もくじ】
湯灌とは…故人の身体を洗い清める儀式
湯灌を行う意味
湯灌は行うべき?
湯灌の費用相場
湯灌を実施する際の概要
湯灌の儀の手順
湯灌に立ち会う際のマナー
湯灌の以外の納棺前の儀式
葬儀の追加オプションについて
「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中
まとめ

湯灌とは…故人の身体を洗い清める儀式

納棺前に湯灌(ゆかん)を行うかどうかを尋ねられ、判断に悩まれるご遺族もいらっしゃるかと思います。

この記事では、その時になって正しい判断ができるように、湯灌を行う意味や費用相場、湯灌の儀の手順などについてご紹介します。

湯灌を行う意味

湯灌にはどのような意味合いが含まれているのでしょうか。

大きな目的は、衛生上の観点宗教上の観点の2つに分けられます。亡くなった時から腐敗が進んでしまうので、湯灌を行ってご遺体を綺麗に保ちます。また、無事に成仏できるように旅装束を身につけるという意味もあります。

それぞれの意味を解説するので、参考にしてください。

衛生上の観点から

故人の身体は、亡くなったときから徐々に腐敗が進み、体液漏れや出血、皮膚の変色なども起こります。こういったことに対する処置は病院で行われることがほとんどですが、納棺までの間に腐敗が進行してしまうこともあります。最後に湯灌をもって身体を綺麗にするのは、身体の変化に対する保護手段のひとつでもあります。

宗教上の観点から

湯灌は、来世への旅装束を整えるための一環として行われます。現世での悩みや煩悩なども綺麗に洗い流し、無事に成仏できるようにとの願いが込められています。

湯灌時には、旅立った後に喉が渇くのを防ぐという意味がある「末期の水」という儀式を行うこともあり、それぞれ故人を偲ぶ大切な儀式です。

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湯灌は行うべき?

湯灌は必ず必要な儀式というわけではありません。病院で亡くなると、看護師によってエンゼルケア(身体の洗浄や容姿を整える処置)をしてもらえるため、湯灌をしなくても綺麗な状態を保つことができます。

また、湯灌を不要とする方の意見として、ご遺体をぬるま湯に入れると腐敗しやすくなることや、親戚が集まる中で裸の姿を晒したくないという理由が挙げられます。

湯灌を実施されるケースとしては、宗教的儀式を重要視される場合に選ばれることが多いようです。 故人の現世での苦しみを洗い流してあげるとともに、ご遺族が故人の死を受け入れるための儀式としても有用なものといえるでしょう。

湯灌の費用相場

湯灌は必ず必要なことではないため、葬儀の基本費用に最初から含まれていないことがほとんどです。

湯灌を追加で依頼する場合、湯灌の種類(入浴、清拭など)によっても異なりますが、清拭と身支度だけを行う湯灌であれば5万円前後が相場です。自宅に簡易浴槽を持ち込んで行う湯灌であれば10万円前後が相場となります。

湯灌を実施する際の概要

湯灌を行う場合に必要な準備や、場所について気になる方も多いでしょう。

基本的には、納棺の前に湯灌師によって行われます。自宅にスペースがあれば自宅で行うことも多いです。遺族が立ち会うことも問題ありません。湯灌の概要について紹介しますので、検討している方は参考にしてください。

1. 行う人・タイミング

湯灌師によって湯灌が施されます。葬儀社に依頼したり、プランに含まれていたりする場合がほとんどなので、そのまま葬儀社が手配してくれます。

基本的に納棺前に湯灌を行います。状況によって多少変わりますが、湯灌で体を綺麗にした後に納棺するケースが多いです。

2. 時間

湯灌にかかる時間はだいたい1~1時間半程度です。

お風呂に入れて体を綺麗にするだけ終わらないので、思っているより時間がかかります。お湯などを準備したり、装束を身につけたりした後に、納棺へと進みます。参加する際は、スケジュールに余裕を持っておきましょう。

3. 行う場所

湯灌は湯灌の設備が整っている葬祭場や自宅で行います。移動式の湯船などを用いることで、専用の設備がなくても湯灌を実施できます。また、ある程度の広さがあれば、自宅でも湯灌が可能です。

以前は湯灌に使用したお湯は、床下に流して日に当たるを避けるという風習がありました。しかし、最近の流れでは自宅で湯灌を行った場合、事業者が持ち帰って廃棄することも多くなっています。

4. 立会人

遺族や親族は、湯灌に立ち会うことが可能です。もともと、湯灌は遺族によって行われていました。現在でも、遺族が故人を偲ぶ時間とされる認識があります。

準備などは葬儀社がメインで行うので、遺族はそのまま湯灌の儀式に立ち合えます。立ち会いは必須ではないので、遺族の立ち会わずとも湯灌を進めることもできます。

5. 逆さ水

湯灌の際は、逆さ水という方法で温度を調整します。逆さ水とは、通常は熱湯に水を加えていくところを、逆に水に熱湯を加えて温度を上げていくことです。物事を普段と逆に進めることは、死を普段の生活と分けるという考え方です。

故人にお湯をかける場合も、本来右手でもる柄杓の根元を左手で持つ逆さ手にすることもあります。他にも、男性は衣服を着ないなど地域によって流れが異なります。

6. 終了後に納棺

湯灌が終了すると納棺を行います。納棺の儀式と言われるしきたりで、棺に遺体を納めます。故人とゆっくり過ごせる最後の時間と捉えることが多いです。

納める前に先ほど紹介した「末期の水」を行い、故人の喉の渇きを潤します。その後、装束に着替えたり、化粧などで身だしなみを整えたりして準備を進めましょう。

最後に遺体を棺に納め、一緒に副葬品を棺に入れます。故人の嗜好品や写真などを入れることが多いです。火葬に影響が出ない物を選んで入れましょう。

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湯灌の儀の手順

湯灌を実施する際の流れを解説しますので、確認しておきましょう。

まず、湯灌に使う槽の準備として、湯灌の設備がある部屋や移動式の槽を持って湯灌師が自宅へ訪問します。お湯をためている間に、硬直を解消するためのマッサージを全身に施します

次に行うのはご遺体の移動です。遺体の肌が見えないように布やタオルをかけて、槽へと移動させます。

湯灌師によって湯灌の儀式の説明の後に、お湯を使って遺体を清めます。もし、遺族が参加するのであれば、足元から胸元へ向かってお湯をかけてあげましょう。お湯は36度~40度前後と、通常のお風呂よりやや低めの温度にすることが多いです。

髪や顔を洗って、顔を剃り綺麗になった後はドライヤーで髪の毛を乾かし、最後にシャワーで全身を洗います。アロマで香り付けをすることも可能です。

体を拭き終えると着付けと化粧へ進みます。白装束の衣装を身にまとうことが多いですが、故人が好んでいた服を着ることも可能です。

着付けと化粧が完了すると納棺に移ります

湯灌に立ち会う際のマナー

故人の湯灌に参加する際に、気をつけるべきことがあるか気になる方も多いでしょう。

基本的には平服で問題ありません。また、遺族が立ち会うことは問題ありませんが、それ以外の人が立ち会うのは控えるべきとされています。

湯灌時のマナーについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 服装は平服でも問題ない

服装は平服でも問題ありません。喪服を着た方が良いのではと考える方もいるかと思いますが、喪服はお通夜や葬儀から身につけることが多いです。

ただ、喪服で参加しても失礼には当たりません。お通夜が控えている場合は、そのまま喪服で参加しても大丈夫です。

2. 基本的には遺族の親族のみが立ち会える

基本的には遺族と親族のみが、湯灌に立ち会えます。

亡くなっているとはいえ、他人に裸同然の姿を見られるのは心地よいものではありません。
もし、遺族・親族以外の方が立ち会いを希望した場合には、遠慮なく断っても問題ありません

湯灌中の部屋に入ったり、途中で退出したりすることもマナー違反とはなりません。湯灌や納棺は大切な儀式になるので、時間を見つけて参加するようにしましょう。

3. 子どもの立ち会い時は注意

子どもが立ち会う際は注意しましょう。湯灌師の方の邪魔をしてしまったり、ご遺体に触れてしまったりする場合があります。呼びかけても応答がない故人を見て、泣き出してしまう可能性もあります。

両親が抱きかかえるなどして、子どもがあまり自由に動かないよう目を配りましょう

湯灌の以外の納棺前の儀式

他の納棺前に行う儀式について知りたい方も多いでしょう。

湯灌の最後には、遺体に化粧を施す死化粧を行います。綺麗な状態で故人を送り出すという意味が込められています。

また、遺体を長い期間保存することを目的にエンバーミングを行う場合もあります。それぞれ解説しますので、参考にしてください。

1. 死化粧

死化粧は遺体に化粧をしたり、身なりを整えたりすることです。故人を綺麗な状態で送り出すために必要なものとされています。

湯灌の流れの一部として執り行われる場合が多いですが、病院で死化粧を施す場合は、体を拭いて清める清拭という方法で体を綺麗にします。納棺師や葬儀社が行ってくれますので、相談してみましょう。

2. エンバーミング

エンバーミングは、遺体を長期間保存する方法です。腐敗防止や殺菌消毒などを行い、衛生的に保存します。日本では、「遺体衛生保全」とも呼ばれています。

処置としては、血液の代わりに防腐剤を注入して遺体の腐敗を防ぎます。顔の復元や化粧を施して美しい状態で長期間の保存が可能です。

エンバーミングは、安らかな顔をしている故人とお別れができるのが特徴です。湯灌などの遺体を綺麗にするという目的とは少々異なります。エンバーミングを検討したいのであれば、葬儀社と相談してみましょう。

葬儀の追加オプションについて

湯灌は5~10万円と決して安くない費用がかかります。故人の体を綺麗にする意味では、病院で行ってもらえるエンゼルケアの処置で十分と言えるかもしれません。

湯灌の儀のように、葬儀には様々な追加オプションとなるものがあり、一部の葬儀社の中には、請求額を上げようと高額なオプションを勧めてくることもあります。慌ただしい中冷静な判断ができず、葬儀が終わってから後悔することのないように、以下のポイントを押さえておきましょう。

・葬儀に必要なものを含めた見積りを出してもらう
・どのような葬儀を希望していて、そのために必要な物品・サービスを把握しておく

「小さなお葬式」のパンフレットには、葬儀に必要な物品・サービスや葬儀の流れなど、葬儀社や葬儀の内容を検討する際に役立つ情報を掲載しています。

これから葬儀に関することを決めなければならないという方は、是非ご活用ください。資料の送付方法は「メール・郵送」からお選びいただけます。

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まとめ

湯灌は故人を送り出すための重要な儀式です。流れの中で納棺に進むことが多く、故人を直接偲ぶ最後の時間として捉えられる場合もあります。

葬儀社と打ち合わせをする際は、湯灌についても確認しておきましょう。湯灌設備が整っている葬儀場を希望することも可能です。また、自宅で湯灌をしたい場合も実現可能かどうか相談できます。

湯灌について気になることがあれば、小さなお葬式までご相談ください。お客様のご希望にあったプランや湯灌・納棺の儀式を提案させて頂きます。
丁寧に対応させて頂きますので、気になることがあればぜひご連絡ください。

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葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

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