法事の香典は「御仏前」?香典袋の書き方を解説します
法事・法要

作成日:2021年06月17日  更新日:2021年07月15日

法事の香典は「御仏前」?香典袋の書き方を解説します

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法事に参列すると決まったら香典を準備しなければなりません。香典の表書きには「御仏前」「御霊前」など、さまざまな記載方法があるため、実際に用意する際に迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、香典袋に記載する御仏前の意味や御霊前との違い、御仏前の書き方や渡し方を詳しく紹介します。香典袋の書き方をマスターすれば、遺族に配慮した香典を用意できるようになるでしょう。

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【もくじ】
法事に用意する「御仏前」とは
法事に用意する「御仏前」の袋の種類
法事に用意する「御仏前」の袋の書き方
御仏前(香典)に包む目安は?
法事に用意するお供えの表書きは「御仏前」?
御仏前(香典)の渡し方
まとめ

法事に用意する「御仏前」とは

御仏前とは、法事などで参列者が持参する香典を指すことが一般的です。法事などで用意する香典の表書きに「御仏前」と書かれていることから、そのように解釈されています。ここでは表書きでよく見る御仏前と御霊前の違いなど、法事の香典の表書きについてひも解いてみましょう。

法事は決まった日、決まった年に営む法要と会食

仏教では、故人を葬儀で送った後、7日ごとに故人の魂が良い扱いを受けるようにと供養をします。これが忌日法要です。法要には忌日法要のほか、一周忌、三回忌など決まった年に執り行う年忌法要もあります。

主な仏教の法要は以下の通りです。

種類 読み方 時期
付け七日 つけなのか 1日目
初七日 しょなのか 7日目
七七日(四十九日 しちしちにち(しじゅうくにち) 49日目
百箇日 ひゃっかにち 100日目
一周忌 いっしゅうき 1年後
三回忌 さんかいき 3年目(2年)
七回忌 ななかいき 7年目(6年)
十三回忌 じゅうさんかいき 13年目(12年)
三十三回忌 さんじゅうさんかいき 33年目(32年)

法要の後はお斎(おとき)と呼ばれる会食を設けるのが一般的です。法要で読経をお願いしたお坊さんや参列者への感謝のために用意する席で、故人をしのびながら食事を囲むことで供養につながるとも考えられています。多くの場合で法要と会食はセットとして執り行いますが、「法事」はこれらを総称した呼び名です。

御仏前と御霊前の違い

御仏前とよく似ていて間違いやすい言葉に「御霊前」というものがありますが、両者は使い分けされています。具体的には、以下のような違いです。

・御霊前:四十九日より前の法事に用いる
・御仏前:四十九日以降の法事に用いる

仏教では、亡くなった人の魂はすぐには仏にならず、霊の状態であると考えられています。故人の魂は四十九日を迎えると審判を受けて仏になるとされるため、故人の前へ供える香典の表書きが四十九日を境に変わるということです。

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御仏前か御霊前か迷ったら?

四十九日を境に、御霊前か御仏前かを使い分けるという通例がありますが、中にはその通りにいかないケースもあります。例えば、浄土真宗においては亡くなったと同時に成仏すると考えられており、葬儀の段階から香典の表書きは御仏前です。

宗派が浄土真宗と分かっていれば「御仏前」で統一すれば問題ありませんが、中には宗派が分からず心配になってしまうケースもあるでしょう。

「御霊前」「御仏前」のどちらを使うべきか分からないケースでは、「御香典」や「御香料」という言葉を使うことをおすすめします。これらは「香典をお供えする」との意味になるため、宗派を問わず使用可能です。

法事に用意する「御仏前」の袋の種類

香典を入れる袋の種類は、以下のように使い分けます。

・ハスの花の絵がついている:仏教における葬儀や法事に使用できる
・十字架が書かれている:キリスト教における葬儀に使用できる
・無地:宗教を選ばず使用できる

また、法事の際に使用する袋の水引は、黒白、黄白、双銀のいずれかの結び切りを選択します。結び切りとは「二度とこのようなことが起きないように」との思いをこめて使用するものです。ちなみに、キリスト教の場合は水引を使わないため注意しましょう。

法事に用意する「御仏前」の袋の書き方

適切な袋を選んだら、次は御仏前の書き方を確認しましょう。ここでは、御仏前の書き方を外袋と中袋それぞれで詳しく紹介します。墨の選び方もひとつのポイントです。

墨の選び方

香典に書き込む墨は、時期によって濃さを変えなくてはなりません。まだ「御霊前」の時期である通夜や葬儀では薄墨を使用します。初七日の場合は、ケースバイケースです。

薄墨を利用することで「突然のことで墨を用意できなかった」「涙でにじんでしまった」という悲しい気持ちを表現できます。そのため、葬儀など亡くなって間もない時期には、薄墨を使用すると覚えておきましょう。薄墨用の筆ペンも使用できます。

多くのケースで法要が営まれる四十九日以降は普通の墨を使って問題ありません。これは四十九日には故人が成仏し、死を悼む段階ではないと考えることができるからです。ただし、四十九日以降でも薄墨を使用するという地域もある点には注意しましょう。地域の風習・慣習を調べておくことが大切です。

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外袋の書き方

表書きは、袋の中央上部、水引の上に「御仏前」や「御香典」などと書きます。その下部には、自分の名前をフルネームで書きましょう。家族で参列する場合は世帯主の名前だけをフルネームで記載します。「〇〇家一同」などとまとめ書きするのはマナー違反になるので、気をつけましょう。

中袋がついていない香典袋には、外袋の裏側に必要事項を書き入れます。縦書きを基本とし、住所と封入した金額を書きましょう。住所などの数字は漢数字、金額は大字と呼ばれる改ざん防止を目的とした漢数字を用います。

中袋の書き方

中袋の表面の中央に包んだ額を書き込みます。額は大字で「金○○圓也」と記載しましょう。裏面には、住所、氏名を書きます。裏面の左側に縦書きで書き込むのが一般的です。もし香典返しが不要であれば、その旨を住所の横に明記しておくとよいでしょう。

住所は香典返しやお礼状を送る際に活用されますので、遺族のことを考えて郵便番号や都道府県まで省略せずに書くことが大切です。

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御仏前(香典)に包む目安は?

法事のために御仏前(香典)を用意する際に心配になるのが、「どのくらい包めばよいか」ということでしょう。地域によって違いがありますが、一般的な目安を関係性別でまとめてみました。

1万円~5万円
祖父母 1万円~3万円
兄弟姉妹 1万円~3万円
配偶者の親 1万円~3万円
配偶者の祖父母 1万円~3万円
配偶者の兄弟姉妹 1万円~3万円
親戚の叔父や叔母 1万円~3万円
その他の遠い親戚 1万円~3万円

御仏前を用意する人の年齢や同居の有無などでも目安は変わります。また、親戚同士で取り決めがあるケースもあるので事前に確認しましょう。

また、偶数は割り切れてしまい「故人との関係が切れる」との意味につながるため、避けるのが無難です。さらに、「4」や「9」の数字は「死」や「苦しむ」といったイメージを連想させるため避けましょう。

「生前よくしてもらったから」といっても、遺族が恐縮するほどの額を用意するのはよくありません。弔意の格を逸脱するおそれがあるだけでなく、遺族に余計な気遣いを生む危険もあります。常識的な額をお渡しするようにしましょう。

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法事に用意するお供えの表書きは「御仏前」?

法事に参列する際には、香典だけでなくお供えを用意することもあります。お供えにも包装のマナーや選び方のコツがあるため、事前に確認しておくことが肝要です。ここでは、お供えを用意する場合に気をつけるべきことを確認しましょう。

法事には香典の他にお供えを用意することも

お供えは、香典と同じく故人に向けて用意するものです。地域によって必要ない場合もありますが、品物ではなく金銭でお供えの代わりとする場合もあります。品物では盛籠(もりかご)などの果物やお菓子など常温で保存がきくもので選ぶのが一般的です。

品物の金額の目安は3,000円~5,000円ほどですが、特に親しかった場合は1万円程度のものを準備することもあります。また、お供えを金銭で用意するお供物料の場合も同程度の金銭を包むと覚えておきましょう。

お供えの表書きは「御供」など

品物で準備する場合、お供えには掛け紙(のし紙)を掛けます。その掛け紙に書き入れる表書きは「御供」「御供物」です。仏前に供えるものですが、御仏前とは書かないことに注意しましょう。

持参するなら掛け紙は外のし

品物に掛け紙を掛ける場合、包装紙の外にする「外のし」と内側にする「内のし」と二通りの掛け方があります。お供えを持参する場合は外のしとして、故人にもよく分かるようにすることが一般的です。一方、宅配便などで届ける場合は内のしにすることもあります。

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御仏前(香典)の渡し方

準備した香典は、袱紗(ふくさ)に入れて持ち歩きます。袱紗の色は黒や紫、グレーなどの寒色系の色を選択しましょう。袱紗の包み方は、以下の通りです。

1. 袱紗を広げて、表面を上にした状態で中央からやや右寄りに置く
2. 右下に折り下側を包む
3. 上側を折り左側を包む
4. 右側のはみ出た部分を内側に折る

渡すタイミングは、法要が始まる前に受付があれば受付にない場合は施主に直接手渡します。実際に渡す際には、袱紗から取り出し、袱紗を香典の下に敷いて差し出しましょう。右手に袱紗を置いて取り出して両手で渡しながら、お悔やみの言葉を忘れずに添えます。

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まとめ

法事の「御仏前」とは香典袋の表書きのことであり、四十九日を過ぎて故人が成仏したと考えられている時点から使用します。

判断に迷うときには「御香典」などとしても問題ありません。金額の決め方や御仏前の袋の書き方にはマナーがあるため、事前にしっかり確認して遺族に失礼のないよう心がけましょう。

小さなお葬式では専用のサポートダイヤルを設け、悩みがちな法事の御仏前の書き方のアドバイスなどもしております。全国で変わる香典金額の考え方などにも、豊富な実績からお答えいたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

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