三回忌の返礼品には「のし」が必要?表書きや包装のマナーも解説

三回忌の返礼品には「のし」が必要?表書きや包装のマナーも解説

三回忌は亡くなってから満2年の命日のことで、遺族はこれに合わせて法要を営みます。地域や宗派によっても異なりますが、施主は会場や日時の決定、お寺との調整、案内状の送付、会食の手配など多くの準備に追われるでしょう。

三回忌の準備を進めていく上で、参列者への返礼品のマナーが分からないという方もいるのではないでしょうか。今回は、三回忌の返礼品の失敗しない用意の仕方を、「のし」に関するマナーを中心に解説します。渡し方についても触れているので、三回忌の返礼品マナーを網羅できる内容です。

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こんな人におすすめ

三回忌法要を予定している方

三回忌法要の返礼品にお悩みの方

三回忌法要の返礼品の「のし」について知りたい方

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三回忌の返礼品とは

法要の中でも三回忌は、四十九日一周忌と並んで営まれることが多い傾向です。規模は縮小傾向にあるものの、一般的には親族を招いて故人を供養します。そのときに招いた側が準備しなければならないのが返礼品です。ここでは、準備リストに登場する返礼品について解説します。

法事での返礼品の意味合い

三回忌法要を営むにあたって施主は親戚を招き、僧侶に読経してもらいます。その際、参列者が持参したお供え物や香典に対して、施主は返礼品を渡すのがマナーです。

返礼品は通夜式や葬儀、慶事ではお祝いを頂いたときなどの「お返し」を指しますが、法事の場合は、頂き物が無くても返礼品を用意します。それは参列してもらったことに対する感謝の思いを込めたものだからといえるでしょう。

香典辞退でも返礼品は用意する?

法事の場合、さまざまな理由で施主側から香典を辞退する旨をあらかじめ示すことがあります。そのような事情があっても返礼品を用意するケースが大半です。返礼品は法要への参列への謝意を示すものですので、少額なものでも用意しておいたほうがよいでしょう。

三回忌の返礼品には「のし」は必要か

ギフト商品を購入しようとしたとき、スタッフから「のしはいかがいたしますか」と聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか。贈り物につきものの「のし」は法事の返礼品でも必要なのかを解説します。「外のし」「内のし」の包装方法についても確認しておきましょう。

「のし」とは何か

「のし」は「熨斗」と書き、お祝い事の進物(しんもつ)に備えるものとして定着しています。もとは、黄色いあわびをのして干したもので、慶事に用いる生ものの象徴として使われていました。水引の右上に、色紙を折り畳んだ飾りを見たことがあるという方も多いでしょう。それが「のし」です。

基本的にはお祝い事に使われるもののため、弔事では「のし」という言葉は使いません。しかし、便宜上「のし」が添えられていなくとも品物にかける「掛け紙」のことを「のし紙」と呼んでいます。三回忌の返礼品においても「のし」をかけるのがマナーとなっています。

三回忌の返礼品は「外のし」で

お菓子などを返礼品として渡す場合、「内のし」と「外のし」の2種類があることに気をつけましょう。「内のし」は、返礼品に直接のしをかけてその上から包装紙で包むことを指します。一方「外のし」は、包装紙の上からのしをかけることを意味します。

「内のし」は、表書きが包装紙に隠れるため、控えめな贈答品に向いています。また、郵送などを考えた場合、のし紙が傷つかない「内のし」が良いとされています。「外のし」の場合は表書きがしっかり見えるため、法要の当日に手渡しする場合におすすめです。

三回忌の返礼品の場合、水引の色は双銀や黒白、黄白が望ましいでしょう。特に、黄白は関西から南の地域で使われることが多く、三回忌以降であれば関東でも用いる場合があるようです。また、地域によって水引の色が異なる場合もあるため注意が必要です。

のしの表書き

のし紙には表書きを書く必要があります。表書きとは、水引上部に書かれる言葉です。表書きは「」が一般的ですが「粗供養」と書く場合もあります。「粗供養」は、関西や中国地方、四国地方、九州地方でよく使われる言葉です。地域によっては、「祖供養」と表記することもあります。

水引の上中央部に「志」と書き、水引の下に御家名(名字)を記入します。この際、薄墨でも濃墨で書いても構いません。しかし、地域や宗派によってどちらを選択するかは変わるので注意しましょう。また、志が「濃墨」で御家名は「薄墨」のように変えるのは望ましくありません。必ずどちらかに統一するようにしましょう。

三回忌の返礼品には何を選ぶ?

法事の返礼品の場合は、不幸が繰り返されないようにという願いを込めて、すぐに使いきれる「消え物」が良いとされています。ここでは、返礼品にふさわしいものとそうでないものについて確認しておきましょう。

「消え物」が一般的

返礼品では「消え物」がよく選ばれます。金額の目安としては、3,000円~5,000円程度ですが、地域性や親族間によって異なる場合があるため、心配な場合は近しい親族の方に確認するとよいでしょう。

返礼品としてよく挙げられるものに、お茶お菓子があります。三回忌法要ということで、故人をしのびながらお茶やお菓子を楽しんでほしいという方も多いのではないでしょうか。お菓子の場合は、なるべく日持ちして家族で分けられるよう、小分けになっているものがおすすめです。

三回忌当日持ち帰ることを考え、大きいものや重すぎるものは避けましょう。参列される方がどういった方なのか、どんなものがお好きなのか、持ち帰りやすいものかどうかなどを考えながら選ぶことが大切です。

カタログギフトも人気

最近では、返礼品としてカタログギフトも人気です。カタログギフトであれば、参列者も自分の好きなものを選べます。「返礼品をひとつに絞れない」「どれが良いのかわからない」と迷った場合は、カタログギフトも選択肢に入れておくとよいでしょう。

カタログギフトでも、外のし・内のしを選べるものが大半です。メッセージカードの添付サービスを行っている業者も多くあります。

商品券を贈る際は注意が必要

三回忌の返礼品として、商品券やギフト券を贈るという方も増えてきています。しかし、金額がすぐにわかってしまう点から相手によっては「失礼」と受け取られることに注意が必要です。

特に、年配の方は贈答品に関するマナーを重んじている方も多いので、商品券やギフト券を贈ってもよい相手かどうか事前に確認しておきましょう。

三回忌の返礼品にお礼状は必要か

返礼品を用意したら、一緒に添えるお礼状も準備しましょう。感謝の気持ちを伝えるためには手書きが一番ですが、参列者が多い場合は印刷でも問題ありません。印刷業者に発注する場合は、参列者の数よりも多めに印刷しておくと安心です。

お礼状の書き方

手書きの場合は、句読点を省くようにし、誤字脱字がないようにしっかりチェックしましょう。また、「不幸を繰り返さない」という意味から「たびたび」や「ますます」といった繰り返し言葉も使用しないようにしましょう。書く方向は縦書きで正しい言葉遣いを意識します。

しっかりとマナーにのっとったお礼状を書くことは大切ですが、無理に難しい言葉を使う必要はありません。自分らしさが伝わる言葉で大丈夫です。むしろ、その方が感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。

文例

ここでは、具体例についてご紹介します。

<直接渡す場合>

拝啓

この度は 亡父(故人の氏名)儀 三回忌法要に際しまして
御厚志を賜り有難く御礼申し上げます
ささやかではございますが 心ばかりの品を用意させていただきました
何卒お納めくださいませ
略儀ながら書中をもちまして御礼の御挨拶申し上げます

                               敬具

令和〇年〇月
〒〇〇〇-〇〇〇〇
○○県○○市○○町○丁目○番地
施主 ○○○○
親族一同

<後日送付する場合>

拝啓

この度は 亡父(故人の氏名)儀 三回忌法要に際しまして
御多用中にもかかわらず過分の御芳志を賜り厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして三回忌を相営むことができました
つきましては 供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしましたので何卒お納めくださいませ
末筆ながら 今後も皆様お変わりなく お過ごしくださいますよう祈念いたします
略儀ながら 書中をもって御挨拶申し上げます

                                            敬具

令和〇年〇月
〒〇〇〇-〇〇〇〇
○○県○○市○○町○丁目○番地
施主 ○○○○
親族一同

三回忌の返礼品はいつ渡すか

施主は準備だけでなく、三回忌の法事当日もさまざまな方面に配慮しながら法要を滞りなく執り行わなければなりません。せっかく用意した返礼品を渡すタイミングを外さないよう、前もって段取りを確認しておきましょう。

参列者を見送るとき

返礼品とお礼状は、三回忌法要に参列された家族単位で渡します。手渡すタイミングとしては、法事が全て終了し参列者を見送る段階が良いでしょう。一人ひとり丁寧に手渡すことで、参列いただいたことへの感謝の気持ちを伝えられます。

三回忌の場合は、多くのケースで会食が設けられているでしょう。その場合は席にあらかじめ返礼品を置いてもらうのがおすすめです。その際は、事前にお店の方にお願いしておくとスムーズにスマートに振る舞えます。

返礼品を郵送する場合

遠方から飛行機や新幹線を利用して三回忌に参列される方もいるでしょう。その場合は、手荷物になることを考え、後日宅配便で送る旨を伝えておくと丁寧です。また、ご高齢の方の場合も返礼品を持ち帰るのが大変ということもあります。こちらも遠方の方と同様、後日郵送するようにしましょう。

やむを得ない事情があり、三回忌に参列できなかったという方の中には、現金書留で御仏前を送付する場合もあります。その場合の返礼品は、法要後すぐに送るようにしましょう。特に、お菓子など賞味期限があるものを返礼品として送る場合には、迅速な対応が必要です。

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まとめ

三回忌は故人をしのぶ大切な時間です。参列してくださった方への感謝の気持ちを示すためにも、返礼品は忘れずに用意しておきましょう。

しかし、いざ三回忌の準備を進めるという際に、返礼品には何を用意すればよいか、のしはどうすればよいか迷うこともあるでしょう。その場合は、お葬式のプロに相談するのもおすすめです。

小さなお葬式」では、これまで積み上げてきた確かな実績と豊富な知識から、三回忌の返礼品に関するアドバイスをいたします。無料相談の専用ダイヤルから、ぜひお問い合わせください。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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