曹洞宗は仏教の中でも、日本三大禅宗と呼ばれることもある宗派です。主要なお寺を調べる中で「曹洞宗のお寺にランクがあるのか気になる」と感じる方もいるでしょう。この記事では曹洞宗によるお寺のランクを解説します。
<この記事の要点>
・曹洞宗の教えは、座禅を組むことにあるとされている
・お寺のランクは総本山・大本山・本山の順に格付けされており、曹洞宗には2つの大本山がある
・曹洞宗の大本山である永平寺と總持寺では故人の納骨ができる
こんな人におすすめ
曹洞宗を信仰している人
曹洞宗のお寺に興味がある人
曹洞宗の大本山でできることが知りたい人
まずは曹洞宗に関する基礎的な知識を確認しておきましょう。宗派の歴史や教えを体系的に身につけておけば、お寺への理解も深まります。ここでは曹洞宗とはどのような宗派か解説します。
曹洞宗は、唐の禅僧・洞山良价によって開かれた仏教の宗派です。日本では鎌倉時代初期、道元によって伝えられたと考えられています。また臨済宗といった宗派も同時期に伝来しているのが特徴です。
2017年時点で曹洞宗は、日本国内における寺院数が14,000にのぼり、信者数も300万人を超えるようになりました。国内有数の宗派として名がとおっているのもポイントといえるでしょう。
曹洞宗の教えは、坐禅を組むことにあります。「只管打坐(しかんたざ)」と呼ばれる、坐るだけの姿が「仏」であり「悟り」を表すと考えられているためです。
一方で曹洞宗と臨済宗では坐禅の思想に違いがあります。曹洞宗では壁に面して座禅を組むのに対して、臨済宗では人と人が向かい合わせで座禅を組むのが基本です。同じ座禅でも作法が異なるという点で特徴があるといえるでしょう。
曹洞宗にて読まれる経典には、次のようなものがあげられます。
・「法華経(ほけきょう)」
・「般若心経(はんにゃしんきょう)」
・「伝光録(でんこうろく)」
たとえばいずれの宗派でも読まれる「般若心経」では、262文字という短さの中に、仏教の根幹を成す教えが詰まっています。「伝光録」では坐禅がどのように伝えられてきたか、章立てして解説してあるのが特徴です。
曹洞宗は葬儀において、独自の考え方がある宗派といえるでしょう。亡くなった方がお釈迦様に弟子入りするため、葬儀を執り行うという発想を持ち、戒名を授かる「授戒」を重んじます。
さらに悟りへの道を歩むべく、仏に近づくための「引導」を行います。「授戒」とともに浄土へ向かうための重要な意味があり、葬儀においても欠かさず唱えられている法語です。
曹洞宗には大本山があり、全国で2ヵ所に存在しています。そのため「お寺はランクづけされているのか」「なぜ大本山が2つあるのか」といった疑問が浮かんでくることもあるでしょう。ここでは曹洞宗のお寺にはランクがあるのか解説します。
お寺のランクは、総本山・大本山・本山の順番で格付けされているのが一般的です。ただし仏教共通の思想や経典などとは異なり、お寺のランクに関しては宗派によって解釈が異なる場合も多いと認識しておきましょう。
曹洞宗の場合は大本山と呼ばれる、開祖・開山に縁を持つお寺があります。また大本山のある宗派は、臨済宗や法相宗など合計で5つ存在しているのも特徴のひとつです。
曹洞宗の大本山は、福井県と神奈川県の2県に存在します。2ヵ所ある理由に関しては、曹洞宗のホームページにも明確には記載がありません。
一方で曹洞宗は、道元と瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)の二人を開祖としており、それぞれが大本山を建立したといわれています。異なる宗祖が建てたお寺という事実により、現在まで残されているとも考えられるでしょう。
曹洞宗や大本山に関する知識を深めた方の中は「現地で観光以外に何ができるのか知りたい」と感じることもあるでしょう。ここでは曹洞宗の大本山でできることを紹介します。
永平寺では、日帰りで坐禅を体験できるプログラムが組まれています。約30分の坐禅を体験できるもので、予約せず利用できるのが特徴です。
また總持寺では、自由参加の参禅会が開かれています。「月例参禅」と「暁天(きょうてん)参禅」も参加可能ですが、開催の有無は時期によって異なります。興味のある方は電話やホームページなどから問い合わせしてみましょう。
曹洞宗の大本山、永平寺と總持寺では故人の納骨が可能です。永平寺の場合は分骨のみを受け付けており、遺骨の一部を納骨するように手続きを進めます。
一方總持寺では、一般墓地のほかに永代合葬墓への納骨も受け付けています。永代合葬墓とは、お墓の承継者がいない方を対象に、お寺が管理や供養を行ってくれる墓地です。ただし、納骨を申請する際にはさまざまな条件を満たす必要があります。
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曹洞宗とは、仏教宗派のひとつで、鎌倉時代初期、道元によって伝えられました。お寺のランクは「大本山」に相当するものを全国で2ヵ所有しており、それぞれで坐禅の体験や納骨手続きなどが可能になっています。
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