告別式の挨拶で紙を見ても問題ない?挨拶文のマナーや書き方をご紹介
葬儀マナー[喪主・遺族]

作成日:2019年08月06日  更新日:2021年07月13日

告別式の挨拶で紙を見ても問題ない?挨拶文のマナーや書き方をご紹介

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喪主を務めることになると、参列者に対して挨拶をする場面があります。事前に言葉を考えていても、いざとなると緊張で言葉が出てこないことも考えられます。そのため「紙を見ながら挨拶をしてはいけないだろうか」とお悩みの人もいるのではないでしょうか。

この記事では、喪主が告別式で挨拶をするときに紙を見ても良いのか解説した上で、挨拶のタイミングや基本構成、マナーについてもご紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、喪主が挨拶をするときの参考にしてください。

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【もくじ】
紙を見ながら告別式の挨拶をしても良いのか
喪主が挨拶をするタイミング
挨拶にかける時間の目安
喪主が告別式で挨拶をする際の文章の基本構成
喪主の挨拶を考える際のポイント
挨拶をする際に避けたほうが良い言葉
まとめ

紙を見ながら告別式の挨拶をしても良いのか

結論から言うと、紙を見ながら挨拶をしても問題ありません。大勢の参列者の前で話すことになるため「上手く言えるか自信がない」という人は、緊張してしどろもどろになってしまうよりは、メモを見ながらでもきちんと挨拶ができる方が良いでしょう。

ただ、携帯電話やスマートフォンを見ながら挨拶をすることは控えましょう。確かに携帯電話のメモは手書きよりも修正しやすく、持ち運びにも便利です。しかし、人によっては「葬儀の場に携帯電話を持ち込むことはマナー違反だ」と考える人もいます。あまり印象は良くありませんので、文章を見ながら挨拶をしたいと考えている場合は、紙に書いて準備しておきましょう。

喪主が挨拶をするタイミング

葬儀前の弔問から通夜、告別式まで喪主が挨拶をする場面は複数回あります。そもそも「喪主」とは、遺族の代表として葬儀を執り行い、故人に代わって弔問を受ける人のことです。一般的には故人と縁の深い親族が務め、故人と生前お付き合いのあった人にお礼の挨拶をします。

ここでは、喪主の挨拶のタイミングと対応する際のポイントについてご説明します。

僧侶を迎えたとき

僧侶が到着したら、祭壇飾りや供物の置き方を確認してもらいます。そのあと僧侶を控室に案内し、喪主と世話役代表が挨拶をします。挨拶が終わったら通夜の式次第の確認をして、説教や法話をしてもらえるのか、僧侶が通夜振る舞いを受けるのかを聞いておきます。

僧侶を迎えた時の挨拶では、「宜しくお願いします」という気持ちを丁寧に伝えます。葬儀の会場まで来てもらっていれば、足を運んでもらったことへのお礼の言葉も伝えましょう。

受付

葬儀の前の弔問でも喪主は挨拶をします。受付が始まるまでに服装を整え、祭壇の前で弔問客を迎えます。基本的には弔問客の出迎えや見送りは世話役に任せて、喪主は祭壇の前から離れることはありません。

弔問客からお悔やみの言葉を受けたときは、「早速のお悔やみ、恐れ入ります」「お忙しいところお越しいただき故人も喜んでいることと思います」といったお礼の言葉を簡潔に述べます。悲しみで言葉が上手く出てこないときは、深くお辞儀をして感謝の意を表しましょう。

式の最中

葬儀と告別式を分けて行う場合は、葬儀の終わりと告別式の終わりにそれぞれ挨拶をします。一般的には葬儀の終了時には喪主として、告別式では親族代表として挨拶をします。葬儀の後に告別式を続けて行うときは、式の終わりに喪主が挨拶をします。

葬儀や告別式の挨拶では、内容が通夜の挨拶と重複することもあります。そのような場合でも、通夜に出席していない人もいるため省略しないで丁寧に話しましょう。故人とのエピソードは通夜とは違う内容を考えておきます。

出棺時

霊柩車に棺を納めた後に、火葬場への出発に先立って喪主が会葬者に挨拶をします。ここでは、最後まで残って出棺の見送りをしてくださったことへの感謝の気持ちや今後の遺族への厚誼、支援のお願いを述べます。会葬者は立ったままで聞いていますから、あまり長々と話さないように注意します。

挨拶をするときは会葬者に向かって立ち、位牌と遺影は喪主以外の遺族が持ちます。挨拶が終わったら会葬者に対して深く一礼をしましょう。

会食時

火葬場から戻り、葬儀のいっさいが終了したところで「精進落とし」を行います。精進落としとは、僧侶や関係者を感謝の気持ちでもてなす会食の席のことです。喪主は宴が始まる前とお開きの時に挨拶をします。

会葬者や関係者の疲れにも配慮して、開式の挨拶もお開きの挨拶も1分程度に短くまとめましょう。内容は「葬儀が無事終了したことのお礼」「お世話になったことに対するお礼」「労いの言葉」の3点を盛り込みます。

宴が始まったら喪主は出席者の席を1人1人回り、改めてお礼を述べます。

挨拶にかける時間の目安

葬儀や告別式の挨拶は2分~3分程度、出棺時は1分~2分程度、会食時の挨拶は1分程度が目安です。式の進行は分刻みのスケジュールとなるため、挨拶は短くまとめた方が良いでしょう。

いずれの場面においても挨拶をするときは、感謝の気持ちと生前の厚誼へのお礼の気持ちを伝えることが大切です。簡潔に伝えようとして事務的な文章になってしまわないようにしましょう。

喪主が告別式で挨拶をする際の文章の基本構成

告別式での挨拶は、はじめに参列者にお礼を述べて、故人が亡くなった日時や享年を伝えます。そのあと故人の生前の厚誼に感謝の気持ちを伝えてから思い出話や喪主の心情を話します。最後は結びの言葉で締めくくり、お辞儀をして挨拶を終わります。

ここでは挨拶の文章を5つの構成に分けて、話す内容を具体的に解説していきます。

参列者に対するお礼の言葉

文章のはじめは、葬儀・告別式に参列していただいたことへのお礼の言葉を述べます。参列者に仕事関係の人や喪主と面識のない人が多い場合は、自己紹介を入れても良いでしょう。参列者へのお礼の言葉は手短ながら、丁重に述べることが重要です。

「ご多用にもかかわらずご会葬いただき誠に有難うございます」「ご多用中のところお集まりいただきましてありがとうございます」といった言葉が一般的です。「故人に代わって」という意味を込めて「きっと故人も喜んでいることと思います」と一言加えても良いでしょう。

故人が亡くなったことの報告

亡くなった日時や病名、享年を簡潔に述べます。病名ははっきりと伝えなくても構いません。突然の逝去なら、亡くなったときの状況を簡単に説明しても良いでしょう。生々しい表現は控え、「死んだ」という言葉は使わないようにします。「逝去した」「他界した」と言い換えましょう。

文例は「〇〇(亡くなった方)は、去る〇月〇日に△△歳で他界いたしました」です。亡くなった人が高齢であった場合には、「大往生でした」という表現や「安らかな最期でした」と言うこともあります。

故人と親しくしてくれたことに対するお礼

故人が生前お世話になったことへのお礼を述べます。故人だけでなく、遺族に向けられた厚誼にもお礼を言うとさらに丁寧で良いでしょう。

故人の厚誼のお礼は、「生前にいただきましたご厚情に深く感謝申し上げます」といった表現を使います。遺族としてお礼を述べるときは「私共をこれまで支えてくださいました皆様に、改めてお礼を申し上げます」と言うとわかりやすいでしょう。

故人に関する生前のエピソード

エピソードは故人を称賛し、讃える内容にします。故人の短所や苦労話について話すことは控え、家庭の事情は故人の人柄を紹介する中で触れる程度に留めます。エピソードの最後には、故人への感謝の気持ちを述べます。

形式にとらわれず、亡くなった人と一緒に過ごした思い出や言われて嬉しかった言葉を入れても構いません。エピソードは故人と面識のない人でもわかるように、なるべく具体的に話します。内容は家族しか知らないことを話すと良いでしょう。

結びのお礼の言葉

最後に、残されたものとしてのこれからの決意や遺族への支援のお願いを述べ、「本日は有難うございました」と締めくくります。決意を盛り込むことで会葬者に安心感を与えることができます。難しく考えずに、「これからも頑張ってまいります」と述べるだけでも良いでしょう。

支援のお願いとは「これからもどうぞよろしくお願いします」という気持ちを伝えることです。一般的には「今後も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます」といった表現を使います。

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喪主の挨拶を考える際のポイント

挨拶は格調高く、形式に沿って構成することが理想ではあります。しかし、難しく考えてテンプレートのような文章になるよりは、形式にこだわり過ぎず自分の言葉で気持ちを述べた方が聞き手の印象に残ります。

ここでは喪主の挨拶を考えるときのポイントについて解説します。

挨拶文は簡潔にする

挨拶の時間は長くても3分程度になるため、できるだけシンプルな構成を心掛けましょう。原稿用紙3枚まで、文字にして1,200字程度が目安です。いざ書きだすと故人に語り掛けたいことはたくさんあり、思ったより長くなってしまうかもしれません。

故人について何を語りたいか、参列者に何を伝えたいかを明確にしたうえで文章を考えることがポイントです。上手く文章にまとまらないときは箇条書きにして、最後に清書すると良いでしょう。

立派なことを話そうと意識し過ぎない

喪主として特別な挨拶をしようと意識しすぎないようにします。特に会社関係者が参列する式であったり、大規模な葬儀であったりすると「立派なことを言わなくては」と気構えてしまいがちです。

故人との思い出話はありきたりなエピソードで構いません。良い表現が思いつかなければ、慣用的な言い回しに自分が実際に感じたことをプラスするとオリジナルな表現になります。

形式通りにこだわり過ぎない

形式にこだわり美辞麗句を並べると、堅苦しい印象を受けます。大切なことは、故人の死を悼む気持ちと参列者へ感謝の気持ちを伝えることです。

故人がお世話になったことへのお礼の言葉は、エピソードの前に入れても、後になっても問題ありません。文末に「申し上げます」が何度も続くと、少し違和感を覚えるかもしれません。しかし、思いを伝えることを優先するのであれば多少文章構成がおかしくても気にせず、そのまま話しても良いでしょう。

自分の言葉で伝える

故人の死を悼む気持ちを自分の言葉で素直に表現することが大切です。喪主の挨拶は文章を読み上げるため、話し言葉ではなく書き言葉となります。日常使い慣れない言葉も出てくるため、どこかよそよそしい印象を受けるかもしれません。参列者が友人のみや近親者のみの式であれば、少し砕けた話し言葉を使っても良いでしょう。

文章の上手い下手よりも、生前の故人の姿が思いうかぶような文章の方が参列者の心に響く挨拶となるでしょう。

挨拶をする際に避けたほうが良い言葉

日本には「言霊」といって、口に出したことが実現するという言い伝えがあります。不吉な言葉を使うと、悪いことが起きるといった考え方です。葬儀では、縁起の悪い言葉は「忌み言葉」と呼ばれます。また、祝いの席で使う言葉は弔事では避けた方が良いとされています。

ここでは、挨拶の時に注意すべき言葉について確認していきます。

繰り返しの言葉

挨拶のときには、「いよいよ」「またまた」「重々」といった、同じ語を繰り返す「忌み言葉」を使用しないようにしましょう。弔問や葬儀中は不幸を連想させる言葉、音はタブーです。ほかにも「つづく」という言葉も縁起がよくないとされています。「つづいて〇〇に」は「同じく〇〇に」と表現を変えます。

忌み言葉は日常会話で耳にすることも多く、注意しないと使ってしまう可能性があります。挨拶を考えた後は一度読み返し、繰り返しの言葉がないか確認しましょう。

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祝いの席で使う言葉

「乾杯」や「お開き」といった祝いの席で使う言葉は避けましょう。葬儀の会食時は「献杯(けんぱい)」という言葉を使用します。「乾杯」は、杯を高く持ち上げて大きな声で唱和します。一方で「献杯(けんぱい)」は、杯を静かに少しだけ上げ小さな声で唱和します。

「お開き」は主に結婚式での新郎新婦退場やパーティの終わりに使います。漢字で「お被楽喜」と書いておめでたい言葉として使うことがあるため、葬儀の場においては使用を避けた方が無難です。

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宗教に合わない言葉

「冥福を祈る」という言葉は、仏教用語のため神式やキリスト教式には不適切です。宗教によって、「死」に関する考え方は異なります。キリスト教では、死は悲しむべきことではなく、神のもとに召されたことを祝福すべきという考えです。

そのため「冥福を祈る」ではなく「天に召される」という言葉を使います。神式の場合は「御霊になる」もしくは「守護神になる」と言います。ほかにも「供養」「成仏」「往生」は仏教用語です。

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まとめ

喪主の挨拶では、故人を偲ぶ気持ちと参列者への感謝の気持ちを述べることが大切です。無理に立派なことを話す必要はなく、不安であれば紙を見ながら挨拶をしても構いません。話すときは忌み言葉や宗教上の言葉の使い方に気を付けて、事前に見直しをしておくと安心です。

そうはいっても喪主を務める機会はそう多くないため、不慣れなことやわからないことも多くあるものです。もしも葬儀に関して不安なことや疑問に思うことがあれば、「小さなお葬式」にお気軽にご相談ください。知識豊富なスタッフがお客様のお悩みを真摯にお伺いし、全力でサポートいたします。

葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ

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