病院で亡くなった場合の手続き&逝去前に行いたい4つのチェックポイント

病院で亡くなった場合の手続き&逝去前に行いたい4つのチェックポイント

現代の環境では、亡くなる方の多くは病院で最期のときを迎えます。しかし、入院中の家族や親戚が病院のベッドで亡くなったとき、何をすればよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、病院で亡くなった場合の手続きと、亡くなる前に行っておきたい準備についてご紹介します。身近な方が亡くなったときは、心中穏やかではないかもしれません。あらかじめやるべきことを把握しておけば落ち着いて行動できます。もしものときに備えて、やるべきことを確認しておきましょう。

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病院で亡くなったときに行う手続きを知りたい方

病院で亡くなったときに病室で行うことが知りたい方

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病院で亡くなったときに慌てないためにできること

身近な方が亡くなると、葬儀の準備をはじめとしてさまざまな対応を行わなければならなりません。逝去後は忙しくなるため、亡くなる前の段階で準備を行っておくのが慌てずに済むためのコツです。逝去前にやっておくべき4つのポイントを解説します。

葬儀場の確認や生前予約

「亡くなる前から葬儀の準備をするなんて縁起でもない」と考える方もいるかもしれません。しかし時間をかけて準備しておくことで、後悔しないしっかりとした葬儀を行えるという考え方もあります。

葬儀の具体的な内容についての打ち合わせは、逝去後に行うのが一般的です。スムーズに進めるには、事前見積もり生前契約などを行っておくことをおすすめします。

しかし、生前から葬儀の準備を行うことに抵抗を感じる方がいる場合は配慮も必要です。結果的に傷つけてしまうこともあるかもしれません。そのような場合は資料や見積もり書を葬儀社のものとわからないように届けてもらいましょう。多くの葬儀社では、家族や本人に気づかれないように送ってほしい旨を伝えれば対応してくれます。

遺言書の準備

死は突然訪れることもあります。思いもよらぬタイミングで突然亡くなってしまうケースに備えて、遺言書を作成しておくことは重要です。遺言書には法的な拘束力が発生するため、逝去後の相続で家族が揉めないようにするための備えとして準備しておきましょう。

遺言書は「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類に大別されます。それぞれの遺言書には方式が定められており、規定の方式に則って作成しなければ法的な効力が失効してしまうので注意しましょう。

特に「自筆証書遺言」は一部を除いて自筆で文章を作成して自分で封をするため、方式から外れていることに気がつかない場合もあります。後のトラブルを防ぐためにも、内容の確認はしっかりと行くことが大切です。

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生前の預金引出

逝去後は故人の預金は簡単に引き出せなくなるため、家族と相談をして引き出しておくと葬儀の費用などにスムーズに対応できます。金融機関は名義人が亡くなったことを知ると預金口座を凍結するため、以降は口座の運用に制限がかかるため要注意です。

以前は遺産分割が済むまでは、亡くなった方の預金は相続人であっても単独では引き出すことはできませんでした。2019年7月に相続法が改正されてからは単独の相続人で引き出せるように変更されています。

引き出せる金額は法定相続分の3分の1までです。またひとつの金融機関の引き出し上限は150万円までといった制限が設けられており、預金のすべてを自由に扱えるわけではありません。スムーズに預金引出を行うには、生前のうちに行っておくのがベストです。

遺影写真の撮影

遺影写真の撮影は生前に行っておく必要があります。遺影用に写真を撮影していない場合は遺影に適した写真を探して提出しますが、遺影に使える写真がすぐに見つからないこともあるでしょう。何も準備をしていなかった場合、突然遺影写真が必要になったら慌ててしまうケースも考えられます。

近年では終活ブームが後押しになって、生前に遺影写真を撮影する方が増えてきています。終活セミナーでは、遺影写真の撮影会を催しているところもあるようです。故人をしっかりと偲べる写真は早めに用意しておきましょう。

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病院で亡くなったときに行う手続き

病院で最期のときを迎えた場合はどのような手続きを行うのでしょうか。人が亡くなると遺族はさまざまな手続きを行わなければならないため、手順がわからずに困ってしまうかもしれません。慌ただしい中でもスムーズに手続きが行えるように、病院で亡くなった場合の遺体搬送までの手続き方法をご説明します。

ご臨終・医師による死亡告知

ご臨終を迎えると、医師による死亡確認と死亡告知があります。遺族は故人の口もとに水をあげて潤す「末期の水(まつごのみず)」と呼ばれる儀式を行うのが慣例です。脱脂綿などに水を含ませて、軽く唇を湿らせてあげましょう。

末期の水が終わるとエンゼルケアが施されます。遺族が遺体のお世話を手伝う場合は、看護師の指示にしたがって行動しましょう。

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遺体の搬送を葬儀社へ手配


遺体の処置が済むと、遺体を搬送するための車の手配をします。葬儀社に連絡を取って、搬送先の打ち合わせを行いましょう。遺体の搬送先の候補としては、斎場か自宅が主流です。

斎場へ搬送する場合は、葬儀まで備え付けの安置室に遺体を預けることになります。安置室の利用料が必要な場合もあるので、葬儀社に確認しましょう。自宅に搬送するのであれば、棺を安置するスペースが必要です。ほかにも、火葬を行うときまで遺体の状態を保つための環境を用意する必要があるので、環境を満たせるのか考えた上で搬送しましょう。

死亡診断書の受取

死亡が確認されると、担当医師が死亡診断書を作成します。この死亡診断書は、居住する自治体の役場で死亡届の手続きをする際に必要な書類です。死亡届は亡くなってから7日以内に行わなければならず、死亡届を出さなければ火葬許可証が発行されません。

火葬許可証がなければ葬儀を行うこともできないため、これらの手続きは確実に行う必要があります。スムーズに手続きを行うためにも、死亡診断書は忘れずに受け取ってきちんと保管しましょう。

退院手続き

搬送の手続きを済ませたら、搬送車が病院に到着するまでのあいだに退院手続きを済ませておきましょう。原則としては病院側で手続きを進めてくれるので、用意された書類に必要事項を書き込みます。医療費や入院費の支払いは後日となることが一般的ですが、対応は病院によって異なるのでしっかり確認しましょう。

退院手続きが終わると、搬送車にあわせて遺体安置所に移動します。故人が入院していた場合は、病室の荷物もまとめておきましょう。

病院で亡くなったとき病室で行うこと

病院で亡くなった場合は、病室内でやるべきことにも目を向ける必要があります。大切な方を失くした直後は気が動転していることも多く、何をすればよいのか見失ってしまうこともあるでしょう。そのようなときに備えて、あらかじめ手順を把握しておきましょう。

身内へ知らせる

逝去した事実を故人の身内へ知らせる必要があります。訃報を知らせる相手は、故人の配偶者・同居人・両親・子どもなどの関係が深い方たちです。家族と親交がある3親等以内の親戚に知らせるのが一般的な対応といえます。親戚以外でも、付き合いの深い友人がいる場合は連絡を取っても問題ありません。

訃報の連絡は深夜でも行って問題ありません。特に関係が近い方には電話でしっかりと伝えたほうがよいでしょう。友人・知人程度の相手には、深夜の場合はメールで知らせて後にあらためて連絡を行うこともあります。

清拭

清拭(せいしき)は故人の体を拭き清めてあげる死後のお世話の一環です。以前はタライにお湯をためて入浴させる湯灌が行われることが基本でしたが、近年ではガーゼにアルコールを含ませて全身を拭いてあげる清拭が主流になっています。

清拭や湯灌は現世での苦しみを洗い清めることです。きれいな状態で死後の世界に送り出してあげる宗教儀式の側面もあります。葬儀や通夜まで個人がきれいな状態でいられるように、遺体の状態を保つためにも必要な処置です。

身繕い

体を拭き清めたあとは、遺体に脱脂綿を詰めて身繕いを行います。遺体に傷があれば処置を施し、遺体の内部にたまっている老廃物を出させて口や鼻・肛門などへ脱脂綿を詰めるのが一般的な流れです。

身繕いが完了したら死装束に着替えさせます。以前は死装束の定番は白装束でしたが、近年ではスーツや気慣れた普段着を着せるケースも増えました。清拭や身繕いは硬直が出始める死後2時間以内に終わらせるのがベストです。死後硬直が始まると遺体の体勢を変えにくくなり、進行に支障が出る場合があります。

死化粧

死化粧は故人の外見を整え、顔から苦しみを取り除いて安らかな表情で送り出してあげるために行います。男女によって内容に差がありますが、髪を整えてツメを切り、軽く化粧を施すのが共通の流れです。

加えて男性の場合はヒゲを剃り、女性は口紅やファンデーションを使ってより凝った化粧を行います。痩せて頬がくぼんでいる場合は、口の中に脱脂綿を詰めて元気だったころの表情に近づけることもあるでしょう。生前に愛用していた化粧道具や化粧品がある場合は、それらを使って死化粧をするのもよいかもしれません。

お世話になった病院へのお礼はどうする?

病院へお世話になったお礼を贈りたくなることもあるかもしれませんが、ほとんどの病院では辞退されます。以前は、退院時にナースステーションへお礼を持参することは珍しくありませんでした。しかし近年では、患者や遺族からのお礼の品は受けとらないのが主流です。

どうしても気持ちを示したい場合は、なるべく病院側が受け取りやすい品を贈りましょう。高級なものは避けて、保存がききやすく大人数で分けられる「小分けされた菓子」などが無難です。

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まとめ

病院で亡くなったときに行うべきことについて解説しました。亡くなったら末期の水をあげてエンゼルケアを行い、葬儀社へ遺体の搬送を手配して退院手続きを行うのが一連の流れです。

余裕をもって行動したいときは、事前に葬儀の内容確認や予約を行い、預金の引き出しも済ませておくとスムーズになります。

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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