家族葬に必要な持ち物は?持ち込みNGの物についても解説

家族葬に必要な持ち物は?持ち込みNGの物についても解説

「家族葬と一般葬に違いはあるのか」「葬儀に必要な持ち物は何なのか」「マナー違反となるものはないか」などとお考えではありませんか。

家族葬とは、ごく少数の親族のみで行う葬儀のことで、大々的な葬儀を望まない故人や親族に選ばれています。

葬儀の持ち物に華美なものは相応しくなく、他にも細かなルールがあるので注意しなくてはなりません。しかし、全てのルールを把握するのは難しく、式を前に不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、家族葬に必要な持ち物と、持ち込んではいけないものの違いを解説していきます。この記事を読めば、しっかりとした身だしなみで葬儀に望めるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

こんな人におすすめ

家族葬に参列することになった方

葬儀に必要な持ち物を確認したい方

家族葬の持ち物でマナー違反になるものを知りたい方

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家族葬で必要な7つの持ち物を解説

結論から言うと、家族葬に必要な持ち物は一般的な葬儀と変わりありません。しかし、葬儀に必要な持ち物と、持ち込んではいけないものは非常に複雑なマナーが絡み合っています。

家族葬は人数が少ないのでミスが目立ちやすく、より一層の注意が必要です。まずは細かい持ち物のマナーを7つの持ち物に分けて順に解説していきます。

1. バック

葬儀に持ち込むバックは、男女ともに黒で光沢がないものを選びましょう。特に女性は葬儀の場でもバックを持ち込むことが多いので注意してください。

革製のものは死を連想させるので、たとえ黒であっても持ち込むのはマナー違反となります。

男性はバックを持ち込まない方もいますが、ポケットが膨らんでいるのもマナー違反とみなされる可能性があります。持ち物は最小限にするか、バックを使用しましょう。

2. ハンカチ

葬儀に持ち込むハンカチは、黒か白の無地のものにしてください。吸水性のよい綿のハンカチの使用をおすすめします。柄が多少入っていても問題ありませんが、派手なものは極力避けた方が無難です。

古来、日本の神事や弔事は白装束で行われてきた為、よりフォーマルなものは白のハンカチです。また、タオル生地のハンカチはカジュアルな印象を受けるためマナー違反となる場合があるので注意しましょう。

3. 数珠

数珠は葬儀には欠かせない仏具の一つです。宗派ごとに略式・本式の数珠があり、男女別の物が用意されています。

本式の数珠は、珠が108個ある本格的なもので、他の宗派では使用できません。何らかの事情で自分の家の宗派が分からない場合は、共用の略式数珠を買っておくと良いでしょう。

数珠の素材は複数存在するので、価格と好みで決定してください。また、数珠の貸し借りもマナー違反となるので気をつけましょう。

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お葬式での数珠の使い方と宗派ごとの数珠の種類

4. 香典

香典を受け取ると、香典返しの手間がかかってしまうので、人数の少ない家族葬の場合は喪主が受け取りを辞退する場合があります。葬儀案内や受付で確認できるので、押し付けることがないようにしてください。

香典を送る場合は新札を使用せず、不祝儀袋に包んで水引は白黒か双銀の結び切りを選びましょう。

受け渡しの直前まで寒色系の袱紗(ふくさ)に包んでおき、受付で「この度はご愁傷様でした」と言って手渡すのがマナーです。袱紗ない場合は、ハンカチに包んで手渡しましょう。

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5. 手袋

手袋はバックと同様に、黒色の無地のものを選んでください。寒さ対策の他に、葬儀に手袋を使用すれば、女性のネイルを手袋で隠せるメリットがあります。他のものと同様に、革製の手袋を使用するのは、死を連想させるのでマナー違反です。

また、焼香は手袋を外して行うのがマナーなので、式中に順番が回ってきたら席を立つ前に手袋を外して香炉にむかってください。出棺の際にも外しておくのがマナーとされています。

6. 時計

男女共に葬儀中は基本的に時計を外しておきます。どうしても必要な場合には、極力装飾が抑えられた目立たないものを使用しましょう。

宝石や金があしらわれているものはマナー違反となるので注意が必要です。時計に限らず、光るものは葬儀には持ち込まない方が良いでしょう。

多機能なデジタル時計やスマートウォッチも葬儀の場には相応しくないので、外しておいた方が無難です。

7. アクセサリー

葬儀の場には、男女共にアクセサリーは着用しないのがマナーです。唯一結婚指輪のみ着用を許されています。

女性はパールであれば着用しても良いですが、数は最小限に抑えてください。男性はカフスボタンやネクタイピンの使用も控えた方が良いでしょう。

結婚指輪やパールのアクセサリーであっても、装飾が派手なものは外した方が無難です。特にネックレスは二重三重のものは不幸の繰り返しを連想させるのでマナー違反となります。

家族葬にふさわしい服装とは

家族葬に求められる服装は、一般的な葬儀と変わりありません。男女別で守るべきルールがあるので、ミスがないように気をつけてください。

場に相応しくない服装は、自分が恥をかくだけではなく、相手に不快感を与えることも考えられます。人数の少ない家族葬では余計に浮いて見えるので、十分注意しましょう。

男女別の服装のルールについて、順に解説していきます。

1. 男性の服装

葬儀の場で着る男性の服は、喪服が基本です。葬儀はどうしても避けられないので、光沢のない黒のスーツを一着あらかじめ用意しておくことをおすすめします。

【葬儀の場に相応しい男性の服装】

光沢のない黒スーツとネクタイ
白無地のシャツ
アクセサリーは結婚指輪のみ
清潔感のある髪型
カフスボタンやネクタイピンはなし
夏でもクールビズはなし

長髪の場合はゴムで後ろに束ねるようにしてください。

2. 女性の服装

女性の場合は、黒のスーツだけでなくワンピースの着用も可能です。派手なメイクは控え、アクセサリーも最小限に抑えましょう。

【葬儀の場に相応しい女性の服装】

光沢のない黒のスーツかワンピース
靴も黒で低めのパンプス
アクセサリーはパールのみ
ベール付きの帽子は正装にあたる
メイクは地味なもの

女性の場合でもはっきりと喪服とわかるデザインの方が、葬儀の場には溶け込みやすく無難な選択です。

3. 子供の服装

子供を葬儀に出席させる場合は、制服の着用が基本となります。制服の場合は、色が白黒でなくとも構いません。

しかし、子供の年齢次第では制服がまだないことも考えられます。制服がない場合は、白黒で落ち着いたデザインの服装であれば問題ありません。

シャツやブラウスに、ブレザーやセーターを合わせると良いでしょう。大人同様、派手なデザインの服装は控えるようにしてください。

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お通夜の服装マナー|男性・女性・子ども

家族葬の一連の流れを解説

家族葬の流れは、一般の葬式とほとんど変わりありません。ただし、参列者が少ないので対応の手間が少なく、喪主の仕事が軽減されます。香典を断れば、さらにスムーズに式が進むでしょう。

また、式自体にかかる時間が一般の葬式より短くなる傾向があります。式の流れを臨終から順に解説していくので、不安が残る方は一度確認してください。

1. 臨終・搬送・安置

人が亡くなった後、医師の死亡確認がなされたら病院に遺体を長時間置いておくことはできません。葬儀会社に連絡し、式場まで搬送してもらうのが一般的です。

遺体は自宅で開式まで管理もできますが、難しい場合は式場で預かってもらいましょう。例えば小さなお葬式では、約7割のお客様に式場での遺体安置をお選びいただいております。

また、墓地埋葬法によって、火葬は死亡の確認から24時間以降でなければならないので気をつけましょう。

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2. お通夜・葬儀

葬式の前日の夕方から、お通夜が行われます。

【お通夜の流れ】

1. 開式・僧侶の入場
2. 読経
3. 焼香
4. 僧侶による法話
5. 僧侶の退場と喪主挨拶
6. 閉式
7. 通夜振る舞い

葬儀自体は一般葬より短く、1時間程度で終了します。

【葬儀の流れ】

1. 受付
2. 一同着席
3. 僧侶の入場・開式
4. 読経・引導
5. 弔辞・弔電の紹介
6. 焼香
7. 僧侶退場
8. 喪主挨拶
9. 閉式

以上が主な通夜と葬儀の流れです。通夜と葬儀は2日間にかけて行われます

3. 火葬・精進落とし

葬儀の終了後、遺体は霊柩車に乗せられて火葬場へと向かいます。最後の別れと僧侶による読経がなされた後に火葬が始まり、1~2時間ほど火葬場内で待機します。

この時「火葬許可証」がないと火葬が始まらないので、忘れずに持っておきましょう。特に書類の作成を葬儀社に代行してもらっている場合は見落としがちなので、注意が必要です。

火葬完了後は収骨を行い、骨壺に納めて式は全て終了します。その後、参列者全員で食事(精進落とし)へ向かうのが一般的で、断るのは失礼にあたります。参列する際は予定を精進落としの分まで空けておきましょう

法事(法要)に必要な持ち物を紹介

法事とは、故人の冥福を祈って忌日に行う儀式のことです。葬儀から1週間ごとに四十九日まで行われるほか、一周忌やお盆も法事にあたります。

法事に必要な持ち物は地域によって異なりますが、一般的には「御供物料」や「御供物」を持参します。詳細な決まりは、お寺などに確認してください。ここでは基本の持ち物のルールと選び方について、順に解説していきます。

1. 御供物料・香典

御供物料とは、葬儀の香典にあたるお金です。遺族の負担を軽くするために気持ちとしてお金を渡します。

水引は黒白でプリントされたものが基本ですが、金額が多くなれば水引付きや双銀の水引にするなど使い分けても良いでしょう。

御供物料の表書きは、薄墨で四十九日前は御霊前」、それ以降は御仏前」や「御供物料」とします。
宗派によって微妙に書き方が異なる場合があるので、お寺などに確認してください。

2. 御供物

御供物は、果物や日持ちのするお菓子を選びましょう。お酒や花などでも構いませんが、遺族で分けられるようにしておくとよいでしょう。

忌中のお供え物には黒白の水引を、四十九日後は双銀の結び切りの水引がプリントされた掛け紙で包みます。

「御仏前(御霊前)にお供えください」など、一言声をかけて施主(遺族の代表者)にお渡しするのがマナーです。

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まとめ

家族葬であっても、持ち物のルールやマナーは一般の葬儀と変わりありません。ただし、出席する人数が少ないので、細かいところが目立ってしまう恐れがあります。

普段の葬儀以上に持ち物や服装には気を使った方が良いかもしれません。家族葬においては、基本的に宗派が統一されているので、細かな違いは年長者に確認するなどしておきましょう。

他にも葬儀について疑問があれば「小さなお葬式」までお問い合わせください。細かなマナーやルールについて、専門のスタッフがお答えします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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