出棺とは?流れやマナー、注意点を解説!
葬儀マナー[参列者]

作成日:2021年01月08日  更新日:2022年04月22日

出棺とは?流れやマナー、注意点を解説!

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「出棺はどんなことをするのだろう」と疑問に思っていませんか。

出棺(しゅっかん)は遺骨になる前に故人と向き合う、大切な時間です。しかし、出棺当日にやることが多く、不安に感じてしまうかもしれません。そこで、出棺の主な流れをおさえておくことが大切です。

この記事では、出棺の主な流れ、火葬場で必要な持ち物、マナーや注意点などをお伝えします。記事を読めば「出棺でどんなことを行うのか」がわかるため、ぜひ最後までご覧ください。葬儀全体の流れについても、あわせて理解を深めておきましょう。

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【もくじ】
出棺とは
出棺の主な流れ
火葬場で必要な持ち物
出棺時のマナーとは
【例文付】出棺時の挨拶
出棺における3つの注意点
まとめ

出棺とは

出棺とは、遺体を火葬場まで運ぶことです。多くの場合、葬儀・告別式後に行います。

基本的には、火葬場に同行するのは遺族と、故人と特に関係が深かった人だけです。そのため、ほとんどの参列者にとって出棺が故人との最後の対面になります。参列者が故人とのお別れにしっかり向き合えるよう、事前準備が大切です。

出棺の主な流れ

出棺の主な流れをご紹介します。出棺で行うことは主に「別れ花」「釘打ち」「出棺」「火葬」「骨上げ」「還骨法要・繰り上げ初七日」「精進落し」の7つです。

棺に入れる副葬品、火葬場への移動手段など、準備が必要なものもあります。どんな順番で何をするのか、一連の流れを確認しておくとよいでしょう。
行う内容について、それぞれ詳しくご紹介します。

1. 別れ花

まず行うのは、生花を遺体の周りに飾る「別れ花」です。喪主→喪主の配偶者→親兄弟など、故人に近い人から花を飾ります

一般的には白をベースにした落ち着いた色合いの花が好まれ、よく利用されるのは菊・百合・カラー・カーネーションなどです。また、遺族で希望の花があれば入れられます。自分たちで用意する場合は、あまり派手な包装をしないようにするとよいでしょう。

棺の中に、副葬品を入れることもあります。中に入れられるのは、お花・手紙・天然素材の衣類など、燃えやすいものだけです。ただし生きている人の写った写真やお札などは、入れられません。

また可燃物であっても、入れてはいけないものもあるので注意が必要です。判断がつかない場合は、葬儀会社または火葬場に、事前に相談するとよいでしょう。

時計など、副葬品として入れられないものを故人のそばに置きたい場合、遺骨と一緒にお墓に納める方法もあります

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2. 釘打ち

棺に釘を打って、蓋をします。棺の四隅にスタッフが途中まで釘を打ち、故人と関係の深い人が小石や小槌で2回打ち込むのが一般的です。

スタッフが最後まで打ち込む場合や、四隅のうち一箇所だけを関係者が打ち込む場合もあるので、指示に従いましょう。

釘打ちには「物理的に蓋を閉じる」「死者の蘇りを防ぐ」「死を受け入れる」などの意味があります。執り行わないことも増えてきているので、釘打ちを希望する場合は、スタッフに事前に確認しておくとよいでしょう。

3. 出棺

棺を霊柩車に乗せ、火葬場に向け移動します。

棺は重いため、遺族の男性を中心とした6人~8人で運ぶとよいでしょう。乗せる時と運び出す時、どちらも遺体の足側を前にすることに注意が必要です。
「故人が家に帰ってこないように」する意味があります。

位牌を喪主が、遺影写真を他の遺族の方が持つことが一般的です。

遺族の代表者が霊柩車に同行し、他の人は自家用車かバス・タクシーなどで火葬場に向かいます。司会者も同行する場合は、車の手配が必要か事前に確認しておくとよいでしょう。

一般的に火葬に同行するのは、遺族と、故人と特に関係が深かった人だけです。移動する前に、見送りに並んだ方に向けて、喪主もしくは遺族代表から会葬のお礼を述べます。

見送りの方は外で立って待っている状態のため、挨拶は1分~2分程度で簡潔に行うとよいでしょう。多くの場合、葬儀社でも挨拶の文例を用意してくれるので、まずは相談してみることをおすすめします。

4. 火葬

火葬場に移動したら、故人との最後のお別れとして行うのが、納めの式です。火葬炉の前に棺を置いて焼香を行い、僧侶が同伴している場合は棺経をあげてもらいます。僧侶が同伴していない場合は、係員の指示に従うとよいでしょう。

火葬には1時間~2時間ほどかかるため、控室に移動します。お茶菓子や軽食をとりながら、故人の話をして待つのが一般的です。

お茶菓子・軽食は火葬場で用意してくれる場合もあれば、自分たちで用意が必要なこともあります。直前になって慌てないよう、葬儀社・火葬場に確認しておくとよいでしょう。

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5. 骨上げ

火葬が終わったら、骨上げです。二人一組でひとつの骨をはさんで、箸渡しをしてから骨壷に納めます。桃や桑などの木と、竹を1本ずつで一対にした箸を使うことが一般的です。
はし渡しには、三途の川を渡る時の橋渡しをする意味があります。

骨を納める順番がある点に、注意が必要です。
多くの場合は最初に歯、その後下半身から順番に入れていき、最後に喉仏の骨を故人ともっとも縁の深かった人が納めます。担当者から指示があった場合は、それに従うとよいでしょう。

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6. 還骨法要・繰り上げ初七日

還骨(かんこつ)法要とは、火葬後に葬儀会場や寺、自宅に戻り、骨となった故人を供養する儀式です。祭壇に位牌と遺影・遺骨を安置し、僧侶が読経を行います。その後遺族が順に焼香するのが、一般的な流れです。

葬儀当日に初七日法要をする「繰り上げ初七日」を行う場合、この遺骨法要と合わせて実施することもあります。

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7. 精進落し

僧侶や世話役・参列者に、葬儀が無事に終わったことへの報告・感謝を込めて、料理を振る舞います。火葬場に同行した方を呼ぶのが一般的です。参加人数によって、用意する料理の数が変わります。

料理の数の変更はいつまで可能かを確認しておくとよいでしょう。また、火葬場に同行してほしい方には事前に連絡しておくなど、当日に人数が大きく変動しない工夫が大切です。

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火葬場で必要な持ち物

火葬場に必要な持ち物について、ご紹介します。必要なものは「火葬許可証」「お茶菓子・軽食」「心付け」の三つです。

いずれも忘れると、家に取りに戻ったり購入し直したりする必要があり、当日慌ただしくなってしまいます。いつ、誰が準備して、当日は誰が持つのかなど、詳細を事前に決めておくとよいでしょう。それぞれ詳しくご紹介します。

1. 火葬許可証

火葬許可証は、遺体の火葬許可を証明する書類です。市区町村役場で発行されます。
火葬許可証がないと法律上、火葬ができません

死亡届を提出するのと合わせて、火葬許可申請書を出すのが一般的です。書類に不備がなければ、その場で発行されます。葬儀社で手続きの代行や、葬儀当日まで保管を行ってくれる場合もあるので、一度相談してみることをおすすめします。

火葬許可証は、お墓や納骨堂に遺骨を預ける際にも必要です。火葬が終わったあとに失くさないよう、注意するとよいでしょう。

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2.お茶菓子・軽食

火葬には1時間~2時間ほどかかります。その間、控え室でお茶菓子や軽食を取りながら、故人の話をして待機するのが一般的です。火葬場で用意してもらえる場合や、持ち込みを禁止している場合があります。事前に確認しておくとよいでしょう。

火葬に同行する人数によっては、持ち運びが大変な量になることもあります。移動に利用する車にあらかじめ積んでおくなど、持ち運びする方の負担にならない工夫が大切です。

3. 心付け

心付けとは、葬式でお世話になった方にお礼として渡すお金のことです。義務ではありませんが、渡すことが慣例となっています。

火葬場のスタッフには、火葬前に渡すとよいでしょう。3,000円から5,000円を、小さい不祝儀袋・無地の封筒に入れて渡すのが一般的です。葬儀社や会場によっては、心付けの受け取りが禁止されていることもあります。

断られた場合は、無理に渡さないよう注意が必要です。

出棺時のマナーとは

こちらでは、出棺時のマナーについてご紹介します。複雑なものはありませんが、知らないとマナー違反をしてしまい、失礼にあたるかもしれません。事前に確認しておくとよいでしょう。

霊柩車出発後は、車が見えなくなるまで一礼・合掌します。車が見えなくなったあとのおしゃべりは、マナー違反となるため注意が必要です。

出棺中は、礼服で見送ります。冬はコートを脱ぐことになるので、寒いのが苦手な方は、カイロを持つ・インナーを着るなど、対策を行うとよいでしょう。

雨の日には黒・紺色など地味な色の傘を使うことをおすすめします。持っていない場合は、コンビニなどで販売しているビニール傘でも問題ありませんが、白・透明で装飾のないシンプルなものがよいでしょう。

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【例文付】出棺時の挨拶

出棺時の挨拶について、ご紹介します。挨拶するとき、参列者は外で立ったままの状態です。
負担にならないよう、挨拶は1分~2分程度で手短に行うことをおすすめします。

挨拶の内容は「葬儀に参列してもらったことへのお礼」「生前お世話になったことへの感謝」を基本とします。

必要に応じて「死因の簡単な説明」「故人の生前の様子や人柄」なども盛り込むとよいでしょう。葬儀社で例文を用意してもらえることもあるので、自分で準備する前に、まずは相談してみることをおすすめします。

【出棺時の挨拶の例文】

本日はお忙しいところ、母○○の葬儀にわざわざご会葬くださり誠にありがとうございます。
大勢の方々にお見送りいただき、母もさぞ感謝していることと存じます。
生前中のご厚誼に対し、厚く御礼申し上げます。
私どもは未熟者ではありますが、母の教えを守り、精進していく所存です。
今後とも変わりなく、ご指導、ご鞭撻(べんたつ)賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。

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出棺における3つの注意点

出棺における注意点をご紹介します。注意が必要なのは「出棺する時刻は火葬場の予約から逆算する」「火葬への同行のお願いは事前に行う」「地域の風習を親族やお寺に確認する」の3つです。

いずれも葬儀直前になるほど、対応する負担が大きくなるので、事前に確認しておくとよいでしょう。ひとつひとつ、詳しくご紹介します。

1. 出棺する時間は火葬場の予約から逆算する

出棺する時間は、火葬場の予約から逆算するとよいでしょう。火葬場の利用には予約が必要です。希望の時間が取れない場合もあるため、早めに確認することをおすすめします。

火葬場に向かう途中、自宅や思い出の場所に寄りたいときは、立ち寄る時間もふまえて出棺時間を設定しましょう。

火葬場の予約、スケジュールの作成は葬儀社が行ってくれる場合もあります。
要望がある場合は、担当者に細かく共有するとよいでしょう。

2. 火葬への同行のお願いは事前に行う

故人と親しかった方などに火葬に同行してほしい場合、できれば前日までに伝えることをおすすめします。基本的には火葬に同行するのは、遺族と故人ととくに関係が深かった人だけです。

当日に同行をお願いした場合、時間の都合がつかない可能性があります。依頼された相手も、同行の依頼をお断りするのを心苦しく感じてしまうかもしれません。事前に伝えておくことで、お互いの負担を減らせます。

3. 地域の風習を親族やお寺に確認する

地域の風習を、親族やお寺に確認しておくとよいでしょう。地域によっては「火葬場への行きと帰りで同じ道を通らない」「釘打ちは行わない」「出棺時に故人の茶碗を割る」などの風習があります。

葬儀準備がほぼ済んでから風習に気づき、段取りや準備に変更が必要になった場合、負担が大きく、追加費用がかかってしまうこともあるでしょう。
準備する早めの段階で、確認しておくことをおすすめします。

まとめ

出棺の流れ、火葬場への持ち物、注意点など、複雑に感じられたかもしれません。
事前準備を行っておけば、当日慌てることなく、故人とのお別れに向き合えます。

・出棺の主な流れを理解しておく
・準備、連絡は早めに行う
などに注意して、出棺の準備を行いましょう。

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