お悔やみ・弔問で駆けつける時の服装マナーや香典について解説!お供え物は持っていく?

お悔やみ・弔問で駆けつける時の服装マナーや香典について解説!お供え物は持っていく?

生前交流のあった方の訃報を受けたものの、すぐにお悔やみや弔問しても問題ないかどうかかわからない方や、葬儀後に死亡の事実を知り、お悔やみや弔問に駆けつけたいと思う方もいるのではないでしょうか。

故人との関係性とタイミングに合わせた服装や持ち物などを知ることで、故人とのお別れの時間を悔いなく過ごせるでしょう。

そこでこの記事では、お悔やみ・弔問時の服装や持参する品物をはじめ、タイミングの判断方法も含めてご紹介します。

こんな人におすすめ

お悔やみ・弔問に駆けつける予定の人

お悔やみ・弔問時の服装で不安な人

香典をはじめとした持参物を知りたい人

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お悔やみ・弔問とは?

人の死亡に関する事実を受け、亡くなった方の遺族を訪ねたり、葬儀や通夜などに参列して哀悼の意を示したりすることです。

弔問は、遺族へお悔やみの言葉を告げに行くことから、「お悔やみ」とも呼ばれる場合もあります。

遺族の元を訪れるタイミングは、逝去の知らせを受け取った状況やタイミングだけでなく、相手の関係性なども含め自分の立場を踏まえたうえで考慮しなければなりません。

お悔やみ・弔問に駆けつけるタイミングは3つ

逝去の知らせを受け取り、お悔み・弔問に駆けつけるタイミングは、主に以下の3つあります。どの場面で駆けつけるかは、故人との生前の関係性に強く反映するといえるでしょう。

・お通夜前に駆けつける
・お通夜や会葬に参列する
・後日、遺族の自宅へ訪問する

親族や故人と特別な親友といった、故人や遺族とかなり親しい間柄でない限りは基本的にお通夜前に駆けつけられませんし、お通夜や会葬は基本的に呼ばれた方しか参列できません。

また、故人の意向や遺族側の決定により家族葬や密葬などで見送ると決めた場合は、後日お悔み・弔問する場合が多くなるでしょう。

さらに、遺族によっては後日のお悔み・弔問も控えてほしいという結論に至る場合も考慮しなければなりません。

お悔やみ・弔問する側は、遺族側の意向を優先し、迷惑にならないように振る舞うことが大切です。

お悔やみ・弔問に駆けつけるタイミングで服装が異なる

逝去の知らせを受け取ったら、遺族のもとを訪れなければならないという義務はありません。しかし、お悔み・弔問に駆けつけると決めた場合、3つのタイミングそれぞれにふさわしい服装で訪問することが求められます。

3つのタイミングがどのような場なのかを正しく把握したうえで、遺族に失礼のないお悔やみ・弔問時にふさわしい服装を選びましょう。

お通夜前に弔問する場合の服装

お通夜前に遺族の元へ駆けつける場合、「取り急ぎ相手の元へ駆けつける」という意味が込められているため、平服を着用するのがマナーです。

ビジネススーツやワンピ―スで駆けつけても問題ありませんが、黒や紺・グレーといった地味な色の服装にしましょう。

女性は、お通夜前にお手伝いをお願いされる場合が想定されるため、念のため白や黒の無地エプロンも持参しておくと便利です。

お通夜前も喪服を着用しないとマナー違反に思えるかもしれませんが、喪服はお通夜や葬式の場に着用する服装とされています。

お通夜前に喪服で駆けつけると、相手が亡くなることをあらかじめ予想していたと思われかねません。

また、平服で問題ないといっても、日常を彷彿とさせるような服装にならないように気を配りましょう。

葬儀・告別式に参列する場合の服装

葬儀・告別式に参列する場合は、「取り急ぎ」の意味合いがあるお通夜前と異なり、漆黒の喪服を着用して、お悔やみ・弔問するのがマナーです。

・男性:スーツ(ダブルやシングルも可)・黒ネクタイ・白シャツ・黒靴下・地味な色の靴
・女性:アンサンブルなどワンピース・黒タイツ

礼服も着用可能ですが、喪服で使われている漆黒色よりも明るい黒色が使われている場合があるため、喪服とされている服装で駆けつけるのが無難といえます。

素材は光に反射しないものを選び、殺生をイメージさせる毛皮素材は着用してはいけません。特に、冬場のコートの素材には注意しましょう。

また、葬儀・告別式の場では肌の露出は控えるのがエチケットです。特に女性の場合は、夏は五分袖までの袖丈の物を選び、肌の露出は控えましょう。

葬儀後にお悔やみ・弔問する場合の服装

葬儀後にお悔やみ・弔問する予定がある場合は平服が無難ですが、あらかじめ遺族との約束を取りつける点がお通夜前の取り急ぎとは違う点です。

日程を話し合って決めているという状況を踏まえた、場にふさわしい平服を用意するのが最適といえます。

・男性:黒のスーツ(ビジネススーツやスラックスとジャケットでも可)・白いシャツ・地味な色のネクタイ
・女性:地味な色のワンピースやスーツ、黒タイツ

葬儀後のお悔やみ・弔問時の服装も平服とはいえ、おしゃれをする場所ではありませんので、特に女性はメイクなど細かな点にも気を配らなければなりません。

女性は片化粧と呼ばれる薄いナチュラルメイクに変更し、肌の露出を避けた服装を選び、アクセサリーの着用も控えましょう。

お悔やみ・弔問に駆けつけるタイミング別の持ち物

お悔やみ・弔問に駆けつける際、服装だけでなく持参すべきものもタイミングごとに変化します。

駆けつけるタイミングと遺族の意向をしっかり把握し、持ち物の要不要だけでなく、場に適しているかどうかを確認して準備しましょう。

香典

お通夜前に駆けつけることになった場合を除き、香典は前もって準備するのが一般的です。お通夜前のお悔やみ・弔問は取り急ぎ駆けつけるという意味合いがあるため、香典は持参する必要はありません。

香典を持参する 香典を持参しない
・お通夜や会葬する場合
・後日、遺族の自宅へ訪問する場合
・お通夜前に駆けつける場合

お通夜前に遺族のもとへ駆けつけることになった場合は、お通夜当日や会葬時に持参したり、後日お悔やみの手紙と一緒に郵送したりしましょう。

お通夜や会葬できなかった場合は、お悔やみの手紙とともに郵送したり、後日お悔やみ・弔問時に持参したりするも手段のひとつです。

お供え物

お通夜前のお供え物の持参は香典と同様に基本的に不要ですが、故人の枕元に飾る枕花であれば、お渡ししても差し支えありません。

枕花は、故人と生前親しかった人がお通夜前までに贈った花を枕元に飾る花のことです。訃報を受けてからお通夜の前までに贈るものとされています。

お通夜の前に連絡があったということは、故人と近しい相手であると言って良いでしょう。枕花を送りたい場合は、連絡を受けたら枕花を送りたい旨を相談し、すぐ贈らないよう配慮しながら手配するのが無難です。

葬儀・告別式に参列できなかった場合は、故人の生前好きだったお菓子や果物などを持参すると良いでしょう。

家族葬の場合は、お供え物も辞退されている場合がありますので、遺族との弔問時間を決める際に改めて確認すると安心です。

お供え物を持参する場合、4や9など個数に配慮するだけでなく、故人が好きだった品物によってはお供え物として持参できない品物もあります。

お供え物としてふさわしい品物かどうか判断が難しい場合は、葬儀社へ相談した後に準備するのが安心です。

お悔やみ・弔問の流れとマナー

大切な人を亡くした遺族のことを最優先に考えた行動をとることで、自然とマナーを守ったお悔やみ・弔問の流れが把握できるでしょう。

お通夜前に取り急ぎ遺族を訪問する際の流れも一緒に把握することで、遺族からの提案にも冷静に対処できるため、対応に困りません。

お悔やみ・弔問前に連絡する

人が亡くなった事実を何かしらの手段で知った際は、無連絡で押しかけるのではなく、遺族に伺って良いかどうか確認するのがポイントです。人が亡くなった直後は、死亡届の準備や葬儀の手配などで慌ただしくしているといえます。

悲しむ間もなく、準備や手続きをしなければならない遺族の気持ちに寄り添った丁寧な言葉を遣い、お悔やみ・弔問したい旨を手短に伝えるのが適切です。

故人と生前に特別な親友だったとしても、断られる場合が考えられます。遺族からお悔やみ・弔問のお断りを受けた場合は、諦めて身を引くことも大切です。

挨拶とお悔やみの言葉を伝える

遺族からお悔やみ・弔問の了承を得たら、弔問日程を決めます。当日、遺族とお会いした際に玄関先で故人との間柄を考慮したお悔やみの言葉を述べて挨拶しましょう。

会葬後のお悔やみ・弔問で家に上がらない場合、挨拶の後に香典やお供え物を渡すのが適切なタイミングです。

故人と仲が良かった場合は、お悔やみの言葉をかけた後に「手伝うことがあればおっしゃってください」などのように、遺族を手伝えないかどうか確認するのも良いでしょう。

突然のことで言葉が詰まることもありますが、無理に言葉を発することはありません。言葉に詰まった場合は、一礼して哀悼の意を示しましょう。

遺族から故人との対面や線香をすすめられた場合のみ、家の中に入ることができるため注意が必要です。

故人との対面

お通夜前に遺族の元へ駆けつけた場合、故人との対面をお願いされる場合があります。故人と対面する際は、決まった作法がありますので覚えておきましょう。

・故人の枕元で正座し、両手をついて一礼する
・遺族が白布を外した後、両手を膝の上において対面する
・故人に深く一礼し、合掌する
・少し下がって遺族に一礼する

参考:『小さなお葬式 葬儀・お葬式のマナー 故人対面のマナー』
もし、故人と対面時にいたわりの言葉をかける際は、忌み言葉などを使わないように配慮するだけでなく、長く話さないことが大切です。

死因や病状などを遺族に聞くのもマナー違反のため、遺族から話がない限りは触れないようにします。

故人との対面は基本的に進められたら断らないのがマナーですが、故人との対面がどうしても辛い場合は丁寧な言葉を添えて辞退しても差し支えないでしょう。

長居しない

自宅に通してもらったからといって長居してはいけません。故人との対面を果たした後または線香をあげた後は、早めに引きあげましょう。

遺族宅からおいとまする際は、故人との間柄や関係性を考慮した遺族を気遣うひと言を述べると、遺族の心の支えになるかもしれません。

特に、お通夜前は様々な手続きや準備により遺族は忙しいといえます。お悔やみ・弔問は手短に済ませるようにしましょう。

お通夜の前の弔問は注意が必要

故人から見て三親等の身内だったり故人と家族のように親しい間柄だったりする場合、お通夜当日を待たずして遺族のもとへ駆けつける場合もあるでしょう。

遺族は、お通夜・葬儀などの準備で忙しいと想定できるため、お悔やみ・弔問客の対応に多くの時間を割けないといえます。

時間が割けないからこそ、ごく限られた親しい間柄の人のみにしか連絡できないと判断できます。

また、逝去の知らせを人づてで聞いた場合、無理に遺族宅へ押し掛けるのはマナー違反といえます。

身近な方の死の知らせに居ても立っても居られないかもしれませんが、身近な方の遺族が大変なときだからこそ、相手を思い遣った対応が必要です。

故人との間柄でお悔やみ・弔問のタイミングを判断する

逝去の知らせを受けてからは、故人と自分の関係性によって適切に判断する必要があります。

電話などで連絡があった場合は、すぐにでも手伝いが必要かもしれませんし、書面などでの報告の場合は会葬時や後日のお悔やみ・弔問でも遅くないかもしれません。いざというときに適切な行動ができるよう、故人との間柄別にどのような動きがふさわしいか確認しましょう。

親族

故人と親族関係にある場合、死亡の事実がわかった直後に電話やLINEなどのメッセージアプリで連絡が入ることが多いでしょう。

故人が亡くなられた場所と現在の住まいが遠くなければ、連絡を受けたらすぐにでも駆けつけたほうが良いと考えられます。

故人のケアだけでなく、葬儀準備など手伝わなければならないため、人手が多くあるほうが遺族も助かるでしょう。

ただし、親族だとしても互いの距離があまりに離れている場合は、無理に駆けつけないほうが良い場合もあります。

喪主などの遺族から、お通夜から参列してほしいと依頼されるケースも想定できるため、指示に従うのが無難でしょう。

生前に親しくしていた友人

一般的に、故人と友人関係にある場合は、葬儀を執り行う連絡を受けて死亡の事実が判明しますが、連絡を受ける方法やタイミングによって変化します。

封書やメールやLINEなどのメッセージアプリなどで会葬の連絡がきたら、お通夜や葬儀に参列または後日お悔やみ・弔問するのがマナーです。

家族と同じくらいの大親友だった場合は、本人とすぐ話せる電話などで緊急連絡が入ると思われます。連絡を受けたら、すぐ駆けつけたほうが良いかもしれません。

ただし、お通夜前に電話がかかってきた場合は、立場を考慮して遺族に駆けつけて問題ないか確認してからが無難です。

遺族から了承を得た場合、故人との対面は断られてしまうこと念頭に置いたうえで、お悔やみ・弔問しましょう。

会社関係者

故人と会社内での繋がりがある場合は、まず訃報を受けたら直属の上司に相談して指示を仰ぐのが適切だと言えます。

会社関係者が、お通夜前に遺族宅を訪問することはほとんどないと考えてよいでしょう。
お通夜以降の参列が一般的であるため、服装や当日必要なものなどしっかり準備したうえで会葬します。

ご近所

故人と生前、近所付き合いがあった場合、会葬の案内があるまで遺族宅を弔問しないようにしましょう。ご近所同士の場合、会葬時にお悔やみ・弔問するのが一般的です。

家族同様に親密だった場合は、電話などで連絡が入ると想定できます。電話で訃報連絡を受けた際に遺族に確認し、了承を得たら、お通夜前でもすぐ駆けつけて問題ないでしょう。

ただし、故人との親密度合いに悩む場合は会葬まで控えたほうが無難でしょうし、家族葬の場合は連絡があったときに弔意を伝えるほうが確実でしょう。

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まとめ

弔問は、お悔やみとも呼ばれています。故人との間柄や訃報を受け取ったタイミングによって、お悔やみ・弔問するかどうかを慎重に判断しなければなりません。

お悔やみ・弔問するタイミングごとに適切な服装や持ち物を準備し、忙しい遺族に配慮した短い時間で、マナーを守って済ませましょう。

葬儀の準備だけでなく、お相手の弔問を断るべきかどうかをはじめ、故人の関係性が判断できず弔問していいかどうか判断に迷った場合は、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。

24時間365日、葬儀に長けた専門スタッフが、遺族側だけでなく参列者側となる方の細かな悩みをサポートします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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