嫁の親の一周忌に香典は出す?施主に配慮した対応をケース別で解説

嫁の親の一周忌に香典は出す?施主に配慮した対応をケース別で解説

香典の持参は、法事の参列者に求められる作法のひとつです。しかし、香典の相場は、故人との間柄や参列する法事の種類で異なります。

一口に嫁の親と言いましても、実は故人との関係性もさまざまです。嫁の親が故人である一周忌に参列するに当たり、「自分の立場だと、香典はどうするべきか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、嫁の親の一周忌に出す香典について解説します。参列できない場合も含め、さまざまなケース別で、配慮すべき点やマナーについて分かる内容ですので、ぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

嫁の親の一周忌に出す香典について知りたい方

嫁の親の一周忌に参列できない場合の香典について知りたい方

嫁の親の一周忌での施主に配慮した対応を知りたい方

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嫁の親=妻の親(義父・義母)、息子の妻の親の2通り

故人が「嫁の親」という表現が使われるケースには、次の2通りが考えられます。

A. 自分の妻の親(義父・義母)
B. 自分の息子の妻の親

Aのように自分の妻のことを指して「うちの嫁さんがさ……」といった表現を耳にしたことがある人もいるでしょう。本来は「嫁」とはBのように息子の妻を意味しますが、世の中ではA・Bの2通りのニュアンスが、混在している状態です。

香典の相場は、法事の種類、故人との間柄など、さまざまな要素に左右されます。今回の記事では、2通りの関係性それぞれの一周忌のマナーについて確認していきましょう。

なお、「自分の妻の親(義父・義母)」と「自分の息子の妻の親」のいずれの場合も、香典辞退の意思が伝えられていれば香典は不要です。

【故人が妻の親(義父・義母)】一周忌の香典は必要?相場は?

故人が妻の親(義父・義母)の場合、一周忌には香典を持参したほうが無難といえます。特定のシチュエーションを除き、故人との関係性の深さにかかわらず香典は必要だからです。

こちらの項目では、嫁の親=自分の妻の親(義父・義母)が故人である場合の、一周忌の香典で参考になる相場を解説します。

故人と世帯を別にしていたら香典の用意を

故人が亡くなった時点で世帯を別にしていた場合、法事の施主側ではなく法事に招かれる側と捉えなければなりません。

この場合、妻の親といった身近な人が故人だとしても、香典を持参するのがマナーです。葬儀や法事における香典は、遺族や故人への弔意として出します。香典は相互扶助の役割も担っているため、香典は準備して参列するのが賢明です。

香典を法事当日に持参し、香典辞退の旨を伝えられて受け取ってもらえなかった場合は、そのまま持ち帰っても問題ありません。当日までに香典辞退の意向がはっきりしない場合には、まずは用意して伺い、会場で香典を出すか出さないかの判断をする方法が無難です。

妻の親の一周忌では香典にいくら包む?相場は?

自分と故人の間柄によって、法事の香典としてふさわしい相場が異なります。妻の親(義父・義母)とは血はつながっていません。しかし、香典の額を決める際には「妻の親=自身の親」と考えます。血縁関係がなくても、妻の親とは深い関係性にあるといえるでしょう。

故人が実の両親である場合と同程度の額を包むため、妻の親の一周忌に出す香典の相場は約1万円~3万円とされています。ただし、相場の額はあくまでも目安の一つです。相場は地域性も影響します。香典の額を決める際には、必要に応じて妻の親族に確認・相談した上で検討しましょう。

【故人が妻の親(義父・義母)】一周忌の香典が不要となるケース

故人が妻の親(義父・義母)の場合、一周忌の参列には香典を持参することが基本です。ただし、ある特定のシチュエーションにおいて、香典は不要とされています。故人が亡くなった時点で同居していた、妻が施主である一周忌において、世帯を同じくする夫の立場からの香典は不要です。各場面において、香典が不要となる理由についてご紹介します。

故人が亡くなった時点で同居していた場合

亡くなった時点で故人と同居していたのなら、法事には遺族(施主側)として参加することになります。法事全般において、遺族は「香典を受け取る立場」に該当します。

また、遺族は法事の施行に関わるさまざまな費用を請け負う施主側の立場です。このため、別途香典を用意する必要はないという考え方が一般的です。

ただし、家族や地域で香典に対する考え方が異なるため、事前確認がおすすめです。

妻が一周忌の施主を務める場合

高齢の親に代わり、妻が施主を務める一周忌においては、故人と世帯を別にしていた場合でも香典の持参は求められません。施主は、香典を受け取る立場にあるからです。

また、「世帯単位で香典を包む」という性質もあるため、施主(妻)と世帯を同じくしている夫も香典を包む必要がありません。ただし、こちらも家族や地域で香典の考え方が異なるため、「施主を務める妻の夫から香典を包まなくてよいか」を事前確認しておきましょう。

【故人が息子の妻の親】一周忌の香典にはいくら包む?

故人が「嫁の親=自分の息子の妻の親」である場合はどうしたらよいでしょうか。息子の妻と言いましても、嫁いできた妻なのか、婿に出した息子の妻なのか、というように状況はさまざまです。いずれの場合でも、基本的には香典を出したほうが無難です。

香典を出す場合、故人との関係性を考慮することが大切です。故人が息子の妻の親である場合と、娘の婿の親の立場として出す場合の香典の相場や注意点についてご紹介します。

故人=息子の妻の親の場合、香典の相場は?

故人が息子の妻の親である場合、一周忌に出す香典の相場は約1万円~3万円ですが、付き合いの程度によって相場が変動します。

息子の妻の親と家が近く、息子夫婦を介して親密に交流していた場合には、相場とされる額よりも多めに包みましょう。息子夫婦が故人と同居していたのなら、息子がお世話になったことへの感謝を込めて香典を多くする配慮が必要かもしれません。

息子の妻の親族・親戚と額をそろえることも大切

故人や家族との付き合いの程度や自身の年齢によっては、相場よりも多く包みたくなる気持ちもあるでしょう。

しかし、息子の妻側の親族・親戚よりも極端に多い香典を包むと、施主側に気を遣わせてしまう恐れがあります。息子の立場もある以上、香典の額は他の親族・親戚とのバランスを考えることも大切です。

香典における考え方は地域性が強いだけでなく、家族単位でも考え方に大きな差があります。息子の嫁の親の一周忌に出す香典に関しては、施主側である息子の嫁に相談・確認しておいたほうが安心です。

一周忌に参列できない場合、香典はどうする?

故人が妻の親、息子の妻の親のいずれの場合でも、やむを得ない理由から一周忌に参列できないケースも想定できます。

何らかの事情により参列できない場合には、できる限り早いタイミングで施主側に連絡しましょう。事前に連絡さえすれば、香典を郵送したり、誰かに預けたりといった対応も許容範囲のマナーになります。

一周忌に参列できない場合には早めの連絡を

施主から法事の案内を受けたのなら、断らずに参列するのが法事におけるマナーです。しかし、時には体調不良で参列が難しい、遠方からの参列により都合が合わないこともあるでしょう。やむを得ない理由から欠席する場合、なるべく早く参列できない旨を連絡しなければなりません。

案内状の返信はがきを送付した上で、電話で参列できない旨と詫びを伝えると、より誠意ある対応になるでしょう。

一周忌の日時が迫っているシーンでは、「返信はがきの送付+電話で連絡・おわび」と迅速な対応が求められます。返信はがきの到着までに時間がかかり、法事の準備を進める施主側に迷惑を掛けるからです。

メール・SNS・手紙などの連絡手段はふさわしくないため、なるべく電話で欠席を伝えましょう。しかし、相手がこれら電話以外の連絡手段を望んでいる場合には、電話以外で連絡をしても構いません。

香典を送るなら現金書留の利用を

香典を郵送する場合は、郵便局の現金書留を利用しなければなりません。現金書留以外での現金の郵送は、法律で禁じられているからです。

参列時と同様にお札を香典袋に納めてから現金書留用の封筒に入れて郵送します。表書きに加えて、中袋に住所・氏名・包んだ額を記載しましょう。現金書留用の封筒では、香典袋が折れて曲がる心配はありません。

トラブルを防ぐためにも、香典を現金書留で郵送する旨を、「一周忌を欠席する旨を電話で伝えるタイミング」で同時に伝えておきましょう。

電話での連絡に加えて、郵送する香典に、参列できなかったことを詫びる手紙を添えると丁寧です。なお、手紙は現金書留用の封筒に同封し、手紙単体で別途送付する必要はありません。

他の参列者に香典を預ける

欠席により持参できない香典を他の参列者に預けることは、マナー違反ではありません。香典を預けるのなら、なるべく早いタイミングで用意します。包む額と書き方のマナーは、参列できる場合と同じです。参列しないからといって、額を減らす・増やす必要はありません

マナー通りに香典を包み、「そのまま法事に持参し、施主に渡しても問題ない状態」で預けましょう。香典袋の折れやキズを避けるために、袱紗(ふくさ)に包んでから渡すのも一つの手段です。

香典を預ける場合には、欠席連絡のタイミングで「参列できない代わりに、香典を他の参列者○○に預けること(預ける相手にも触れておく)」も伝えておくとよいでしょう。トラブル回避のためにも、事前連絡をしておくと安心です。

お供え物も送る場合には消費期限に要注意

地域によっては、法事に際して「香典+お供え物としての品物」をセットで用意する慣習があります。地域の慣習から香典とお供え物の両方が必要な場合、お供え物も忘れずに手配しましょう。香典を現金書留で、お供え物を宅配便でそれぞれ送ります。

飲食物をお供え物として送付する場合は、消費期限に気をつけましょう。お供え物を送るタイミングと口にするタイミングに時間差があるからです。飲食物を送る場合には、消費期限が長い品物を選びましょう。ギフト用の線香やろうそくなど、仏教との関連性が高い品物もお供え物としておすすめです。

香典とお供え物の両方を送る、または香典の代わりとしてお供え物を送る場合には、お供え物送付の旨を事前に伝えておきましょう。事前に連絡した上で、お供え物にも欠席をわびる手紙を添えておくと丁寧です。

【故人が息子の妻の親】一周忌に案内されなかったときの対応は?

故人が自分の妻の親であれば、一周忌に際して自分達夫婦にも参列の案内が来ることが通例でしょう。

一方、息子の妻の親の一周忌に関しては、場合によっては一周忌の案内がないこともあるかもしれません。こちらの項目は、親の立場で、息子の妻の親に対する一周忌に案内されなかった場合のふさわしい対応について分かる内容です。

規模によっては案内されない場合も

一周忌は他の年忌法要と比べると、親族や親戚など故人の関係者が比較的幅広く招待される傾向にあります。しかし、一周忌の規模はさまざまです。故人や遺族の意向によっては、規模を縮小して一周忌が執り行われることもあります。

「生前に故人とどの程度の交流があったか」によるものの、血縁関係のない「娘の婿の親」は一周忌の規模によっては招待されません。遺族のみで一周忌を執り行う旨が案内される、一周忌の後に「無事に一周忌を終えられた」との連絡や手紙を受けることもあるでしょう。

一周忌は招待行事!案内がなければ参列を控える

一周忌をはじめとした法事全般は、結婚式と同様に、案内された人だけが出席できるフォーマルな場です。したがって、一周忌の案内を受けなかった場合には、その一周忌は参列を控えるのがマナーといえるでしょう。

また、「一周忌の案内や連絡をもらわなかったのなら、香典を用意する必要はない」とする考えがあります。香典を包むかどうかは故人との付き合いの程度を考慮しつつ、施主側の意図をくみ取った上で検討しましょう。

香典の代わりにお供え物を送るのはOK?

「一周忌があると知りながら何もしないのは、婿の親として申し訳ない」という場合は、香典の代わりにお供え物を送ることでも弔意を伝えられます。ただし、「法事に案内されなかった場合には、香典もお供え物も用意する必要はない」とする考えもあるため要注意です。

地域によって、法事における香典・お供え物の考え方が大きく異なる以上、施主側のしきたりに従うのが無難といえます。

そのため、香典の代わりにお供え物を送るにしても、息子の妻に相談したり、電話で施主に確認を取ったりするのが賢明です。香典もお供え物も辞退されている場合には、何もしないことが最善となる場合もあります。

地域や家族によって慣習が違う!一周忌の施主に配慮した対応を

故人が自分の妻の親、息子の嫁の親いずれの場合の一周忌においても、妻側または息子の妻側のしきたりを尊重することを心掛けましょう。

親族または親戚として今後も付き合いを続けることを想定すれば、自身の家系での慣習を押し付けるような対応はふさわしくありません。

特に、息子の妻の親の一周忌では、息子の立場においても適切な配慮が求められます。一周忌に際して香典やお供え物を出す・出さないといった対応で不安を抱く場合には、妻または息子の妻への相談・確認することをおすすめします。

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まとめ

故人が「嫁の親」といっても、ことは単純ではなく、「自身の妻の親か、息子の妻の親か」によって、一周忌に持参する香典の額や対応が異なります。

法事のマナーは、宗派や地域、家族によってさまざまです。自分が置かれている状況を踏まえ、必要に応じて周囲の方々に相談することも大切でしょう。

小さなお葬式でも、法事にまつわるお悩みを解決するためのお手伝い、ご助言をさせていただくことが可能です。お客さまサポートダイヤルのスタッフは、葬儀だけでなく法事における慣習にも精通していますから、気になる疑問点があればぜひご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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