三回忌は御霊前?御仏前?香典袋の書き方と金額目安も解説

三回忌は御霊前?御仏前?香典袋の書き方と金額目安も解説

三回忌は一周忌と比べて参列人数が少なくなり、故人とより近い方が招待される傾向のある法事です。一周忌と比較すると参列する機会も少なくなるので経験がなく、何を準備すれば良いのか、準備の方法について迷ってしまうこともあるでしょう。

そこでこの記事では、三回忌の香典袋の書き方や金額の目安をご紹介します。よく知らないという方はぜひ参考にしてください。

<この記事の要点>
三回忌の香典袋の表書きには「御仏前」か「御香料」を使用する
三回忌の香典の金額は故人との関係性によって変動するが、目安は1万円~5万円
香典袋の中央下部には氏名を記載し、包んだ金額は旧字体の「大字」を使用する

こんな人におすすめ

三回忌の香典袋の書き方に悩んでいる人

御霊前と御仏前の言葉の違いが知りたい人

三回忌の香典の金額目安が知りたい人

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三回忌の香典袋は「御霊前」と「御仏前」のどちらが適切?

香典袋の御霊前や御仏前、どちらを選択するかで迷った経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

御霊前と御仏前の違いに気づかず、間違った方を使用してしまう方も少なくありません。しかし、間違えると遺族に対して失礼にあたってしまうので、十分な注意が必要です。

御霊前は四十九日よりも前の段階に用いるもので、それ以降は御仏前を使用するのが正しいマナーです。宗派によっての違いはありますが、基本的にはこのように使い分けられています。

御霊前も御仏前も香典袋の表書き

御霊前と御仏前は使用シーンが違いますが、書き方自体はほとんど変わりません。香典袋の表面の文字の違いによく注意しておけば問題ないでしょう。

三回忌の表書きは御仏前か御香典

三回忌の表書きは「御仏前」か「御香料」が適切です。四十九日を過ぎると、故人は霊魂から仏に変わるとされています。そのため、三回忌の香典袋に御霊前を使用すると失礼にあたるため、注意が必要です。

「御香料」には期間の定めがないので、使用しても問題ありません。失礼のないように御仏前か御香料のどちらかにしましょう。

三回忌とは?何年目の法事?

三回忌は故人が亡くなってから2年後に行われます。亡くなった年を1年目と数えるので、2年経過したタイミングで行われるのが三回忌というわけです。

これに対して、一周忌は亡くなってから1年が経過したタイミングで行われます。一周忌と同じように、三回忌も亡くなってから3年経過した際に行うものだと勘違いしていたという方もいらっしゃるかもしれません。三周忌の数え方を間違えないように注意が必要です。

また、三回忌は必ずしも故人の命日に行わなければならない決まりはありません。故人に思いを馳せる機会ですので、ご遺族は親族や故人と関係が深かった方々などに参加してもらいたいと考える方も多いでしょう。

そのため、三回忌は故人の命日の前後、かつ親族や参列者の方々のスケジュールが合いやすいタイミングで執り行われることも少なくありません。

例えば、故人の命日が平日だった場合、平日は仕事をしている方が多く、三回忌に参加するのが難しいこともあります。

そのため、親族や故人と関係が深かった方々ができるだけ多く参加できるよう、故人の命日前後の土曜日や日曜日に三回忌が行われることも多いです。

御霊前と御仏前の違いとは?

基本的に四十九日までは御霊前四十九日以降は御仏前を使用します。四十九日を過ぎた故人は霊魂から仏に変わるとされているので、供養する香典の名前も変わるのです。

そのため、四十九日を過ぎた法事である三回忌に「御霊前」と書くのは失礼にあたることを理解しておきましょう。

三回忌の香典の金額目安

三回忌の香典の目安は、故人との関係性によって大きく異なります。故人と親族関係ではない場合、5,000円~1万円程度が目安になるでしょう。なかには、5,000円とともにお供えの花を持ってくるという方も多いでしょう。

親族など、故人と近い関係にある場合には、1万円~5万円程度が目安となります。しかし、この金額はあくまでも目安であり、お住まいの地域や故人との関係性や、親族の考え方によっても金額は大きく変わることに注意が必要です。

三回忌の香典の金額について迷う場合は、参列する方に相談したり、詳しい方に聞いたりしておきましょう。

金額目安は1万円~3万円

三回忌の香典の金額目安は1万円~5万円程度ですが、一般的には1万円~3万円を包む場合が多いでしょう。迷った際には故人との関係の近さを考慮し、上記の金額の範囲内で香典の金額を決めるのがおすすめです。

2万円を包んでもよいか?

割り切れる数字は「縁が切れる」ことを連想させるため、避けたほうが賢明でしょう。故人との縁は、亡くなった後も続くものと考えられているからです。

ただし親族や周りの方々と話し合った結果、2万円など割り切れる金額を包むこともあり得ます。例えば、1万円札1枚と五千円札2枚の計3枚のお札を包んでお札の枚数が偶数にならないよう調整する方法もあります。

ただし、異なる種類の紙幣を包むとご遺族が混乱する可能性もあるので注意が必要です。どうしても2万円を包むことになった際の対処法のひとつだと考えておきましょう。基本的には、お札の数はできるだけ少なくするためにもっとも大きな単位のお札を使います。

また、2万円のような割り切れる数字の他にも避けるべき数字があります。それが「4」と「9」です。4は「死」を、9は「苦」を連想させる縁起の悪い数、つまり「忌み数」と呼ばれる数字です。偶数と同じようにこうした忌み数も避けるようにしましょう。

包む金額にはお礼の意を込めよう

包む金額には故人への感謝や遺族への感謝など、お礼の気持ちをしっかり込めましょう。香典は故人への供物ですから、故人への思いを乗せてお包みするのがポイントです。

三回忌の香典袋の包み方

三回忌の香典袋は、他の法事と同じように不祝儀袋で問題ありません。水引も弔事用のものを選択してください。中に入れる金額が1万円以上と高額になる場合には、プリントではなく水引がつけられたものを選びましょう。

また、中に入れるお札は向きを揃え、基本的に新札は避けます。結婚式のご祝儀の場合は新札を用意するのが一般的ですが、香典の場合に新札を包むと、事前に用意しておいたような印象を遺族に与えてしまいかねませんので注意してください。三回忌だけでなく、どの法事においても新札は避けたほうが無難です。

ただし、新札を避けるからと言ってあまりにもボロボロすぎるお札を包むのはご遺族に対して失礼です。香典を包む際に新札しかない場合には、新札を軽く折りまげるといった工夫をすると良いでしょう。

三回忌の香典袋の書き方

三回忌の香典袋の書き方は、一周忌や四十九日と同じで特に問題はありません。また、香典袋を書く際には必ずしも筆である必要はなく、筆ペンで書いても失礼にはあたりません。

名前の書き方

袋の中心部分に、楷書体でフルネームを記載しましょう。記載する名前は参列者の名前です。夫婦連名で香典を包む場合には、夫のフルネームを真ん中に書き、隣に妻の名前だけを書くのが一般的なマナーとなります。

また、故人と妻の間に特に関係性がない場合には、表書きに夫の名前だけを記載しても問題はありません。故人との関係性によって書き方は異なってくるので、夫婦でよく相談して決めましょう。

金額の書き方

金額を書く際には「壱」や「弐」などといった「大字」と呼ばれる文字を使用します。大字は普段あまり使用しない文字なので見る機会が少ないですが、法事をはじめフォーマルな場では大字を使用するのがマナーです。この機会に確認しておきましょう。

香典袋に書く際には、緊張して字を間違ってしまうことも少なくありません。間違えた場合にもすぐ対応できるよう、香典袋は複数枚購入しておくことをおすすめします。

三回忌を家族だけで行う場合の香典は必要?

三回忌を家族だけで行う場合に香典が必要かどうかは、家族間での取り決めによってケースバイケースですので必ず確認しましょう。香典をお供えする場合の金額相場としては、1万円〜3万円程度が目安です。

三回忌からは家族のみで行うケースも多く、香典は必要ないと決めることも少なくありません。その場合には、故人の家族の決定を尊重しましょう。

香典が必要ない場合であっても、故人が好きだったものなどを供物として持参することに問題はありません。故人への思いが強く、なにかお供えをさしあげたいという場合には、現金ではなく供物の用意を検討すると良いでしょう。

三回忌の香典は郵送してもよいか?

三回忌にどうしても参列できない場合、香典の郵送を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただし、郵送で香典を渡すのは失礼にあたるのではないかと心配される方も少なくありません。ここでは、三回忌の香典の郵送可否について解説します。

三回忌の香典は郵送してOK

香典を郵送することに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、結論から言うと三回忌の香典は郵送して問題ありません。

香典を郵送で送ることには、故人やご遺族に対して気持ちを届けるという意味合いがあります。三回忌に参列できない場合には香典を郵送し、離れたところから故人のことを思い、手を合わせれば立派な供養となるでしょう。

郵送方法・ポイント

香典の郵送方法は「現金書留」です。普通郵便で現金を送ることは、郵便法第17条で禁止されています。

普通郵便で現金を送ることが禁止されていることを知っているにもかかわらず、意図的に郵送した場合には、郵便法84条1項で罰金を科せられる可能性がありますので、郵送方法を間違えないよう注意が必要です。

現金書留の専用封筒を使用し、郵送しましょう。もしわからない点がある場合は、郵便局で確認するのがおすすめです。

郵送するタイミング

郵送するタイミングは、三回忌の当日で問題ありません。ただし、会場がご自宅以外の場合は前日までに着くように郵送するほうがよいでしょう。

当日はご遺族が三回忌の会場に移動するため、受け取れない可能性があります。当日のスケジュールや開催場所などを事前に確認してから郵送してください。

郵送時の金額目安

三回忌の香典を郵送する際の金額の目安は、ご紹介した目安通りで問題ありません。郵送で送る際も、故人との関係性を考慮して金額を決定しましょう。

トラブルなく無事に済ませるためには、周りの方と相談して金額を決定すると安心です。もし可能であれば、相談して金額を合わせると良いでしょう。

同封する手紙の選び方・書き方

同封する手紙には、時候の挨拶は必要なく、すぐに本題に入って構いません。文中には故人に対する思いや、ご遺族をいたわる言葉を添えます。

また、参列できない旨を詫びる内容も入れてください。参列できない理由とともに、簡単な謝罪文を入れておきましょう。

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まとめ

三回忌の香典袋の書き方や金額に迷ってしまう方も多いでしょう。三回忌は故人を偲ぶフォーマルな席と言えます。ルールを知らなかったからことで、マナー違反の行動をとってしまうのは、故人やご遺族に対して失礼になってしまうので注意が必要です。

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監修
小さなお葬式 コラム編集部
小さなお葬式 コラム編集部

葬儀・法要に関する専門領域の記事を、5人のチーム体制で執筆しています。
メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
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