忌明けのお礼(香典返し)には明確なきまりはありません。しかし、どのような品物を選べばよいのか、金額はどのくらいなのかと気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、忌明けのお礼について詳しく解説します。また、お礼をもらった場合の対応についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・忌明けのお返しには「消えもの」と呼ばれる消耗品を送るのがマナー
・忌明けのお返しは、忌明けの法要後1ヶ月以内に送るのが一般的
・忌明けのお礼状は奉書紙に毛筆で書くのが正式なマナー
こんな人におすすめ
忌明けのお礼にお悩みの方
忌明けのお礼状の書き方を知りたい方
忌明けのお礼をもらった後の対応について知りたい方
故人が亡くなってから四十九日間は「忌中」と呼ばれ、四十九日が過ぎると忌明けとなります。忌明けには香典のお返しを送るのがマナーですが、どのようなものが適しているのでしょうか。ここからは、香典返しの品物や金額の目安について解説します。
葬儀は不祝儀なので、忌明けのお返しや香典返しには後に残らないものを送るのがよいとされています。使ってなくなる「消えもの」と呼ばれる消耗品を送るのがマナーです。
お菓子・調味料・コーヒー・石鹸・タオルなどが代表的な消えものです。相手が自由に品物を選べるカタログギフトもおすすめです。消えものといっても、肉や魚などの生物や腐りやすいものは不適切なので注意が必要です。
忌明けのお礼は、もらった香典の3分の1から半額を目安に選びましょう。1万円の香典をもらった場合は、3,000円~5,000円程度が目安です。しかし、香典の金額は人によって異なるので、お返しの金額にこだわりすぎる必要はありません。
忌明けのお礼をする際は、タイミングやマナーに気をつける必要があります。ここからは、お礼を渡すタイミングやお返しにつける掛け紙のマナーについて紹介します。
忌明けのお返しは、忌明けの法要後1ヶ月以内を目処に送ります。忌明けの時期は宗派によって異なり、仏式では49日、神式では50日、キリスト教では30日あるいは1ヶ月後とされています。
忌明けのお返しには、「のし」がない弔事用の掛け紙をつけましょう。のしとは、祝儀袋の右上に赤と黄色で描かれた台形の絵のことです。
掛け紙の水引は白黒か双銀の結び切りが用いられることが一般的です。しかし、地域によっては色が異なる場合もあります。表書きには「志」、水引の下には送り主の氏名、あるいは「〇〇家」と記載します。
忌明けのお返しにはお礼状を添えます。「無事に四十九日を迎えました」と報告とお礼を伝えるためです。ここからは、お礼状を書くときのポイントを紹介します。
忌明けのお礼状は、奉書紙と呼ばれる和紙に毛筆で書くのが正式なマナーです。現代は手紙もパソコンで印刷できる便利な時代ですが、手書きのほうが丁寧で心がこもっているともいえるでしょう。忌明けの報告を兼ねているため、濃墨の使用が適しています。
お礼状は、文章に「忌み言葉」がないように気をつけて作成しましょう。忌み言葉とは、縁起の悪い言葉のことです。たとえば、「重ねる」「たびたび」などの重ね言葉は、不幸が再び来ることを連想させてしまいます。
ほかにも数字の「九」は「苦」、「四」は「死」を想起させてしまうので、縁起の悪い数字や言葉は避ける必要があります。
お礼状の例文は以下のとおりです。
拝啓
先般 亡父〇〇〇〇儀の永眠に際しまして
御多忙中にもかかわらずご丁寧なお心遣いを賜りましたことを心より御礼申し上げます
お陰をもちまして○月○日に四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたします
何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるのが本意ではございますが
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
忌明けのお礼や香典返しをもらった際に、お礼の連絡をしたほうがよいのか迷う方もいるかもしれません。ここからは、忌明けのお礼や香典返しをもらった場合の対応方法について紹介します。
忌明けのお返しにお礼は必要ありません。忌明けのお返しは「無事に四十九日を迎えました」というお礼であり、お礼に対してお礼を重ねるのは「不幸が重なる」ことを連想させてしまいます。相手に対して失礼になるのでお礼は不要です。
親しい間柄で、どうしてもお礼を伝えたい場合は、電話で伝えるとよいでしょう。話す内容は、お礼の品が届いたことと相手を気遣う労いの言葉です。電話でも、忌み言葉やお礼の言葉は使わないように気をつけましょう。
忌明けといっても、まだ気持ちの整理がついていない人もいるので、長電話は控えることも大切です。「ご丁寧な品をいただき恐れ入ります」のようにシンプルに伝えるとよいでしょう。
「お礼を伝えたいけれど、電話で話すのは気が引ける」という方は、手紙やメールを利用してもよいでしょう。お礼の品が届いたことと、相手を気遣う労いの言葉を入れて簡潔な文章で書くことが大切です。
なお、メールはお礼を伝える手段としては手軽なので、会社の上司や目上の人には送らないほうがよいでしょう。
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忌明けのお礼はもらった香典の3分の1~半額を目安に、使ってなくなる「消えもの」を送りましょう。お礼の品には、弔事用の掛け紙とお礼状を添えます。お礼状には縁起の悪い「忌み言葉」を使用しないように気をつけましょう。
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