通夜での記帳、気をつけたいポイントと大切なマナー

通夜での記帳、気をつけたいポイントと大切なマナー

通夜の連絡は突然やってきます。慌てて駆けつけて失敗してしまわないように、あらかじめ通夜のマナーを知っておきたいという人もいるのではないでしょうか。通夜のルールやマナーを知っておけば、恥ずかしい思いをしなくて済むだけでなく、遺族を助けることにもなります。

そこでこの記事では、通夜で記入する芳名帳のルールとマナーをご紹介します。正しい記帳の仕方を覚えて、スムーズに参列しましょう。葬儀全体の流れについてあわせてご確認することもおすすめです。

こんな人におすすめ

通夜の記帳の流れを知りたい方

通夜の記帳のルールを知りたい方

代理で通夜に出席する方

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通夜での記帳の流れと気をつけたいポイント

故人との別れに際しては通夜告別式という二つの儀式が執り行われます。最近では通夜をしない葬儀もありますし、通夜の意味合いや段取りも変わってきています。しかし、基本の流れとマナーが分かっていれば、どんな場面にでも対応できるでしょう。

なお、記帳は通夜・告別式、どちらにもある手順です。両方に参加する場合には、どちらにも記帳するようにしましょう。

通夜が始まる前に済ます

親族は1時間ほど前に会場入りするのが一般的です。到着したらすぐに記帳を済ませておきましょう。

一般参列者の記帳は通夜の30分ほど前に始まります。通夜の開始直前には、受付も込み合ってしまいます。できれば開始10分前までには到着し、通夜の前に記帳を済ませておきましょう。

どうしても時間が取れず、焼香だけで帰りたいという場合には、通夜の30分~15分前に到着します。記帳を済ませたら受付に焼香のみで帰る旨を伝え、通夜が始まる前に焼香を済ませましょう。

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香典を渡し、お悔やみの言葉を述べる

受付ではまず「このたびはご愁傷様です」とお悔やみの言葉を伝えましょう。長々と話し込むなら受付の仕事を妨げてしまうことになりますので、お悔やみは短くシンプルに伝えます。

お悔やみでは「重ね重ね」や「追う」などの忌み言葉、「死んだ」「生きていた時」などの直接表現は使いません。死因を尋ねることも避けましょう。

記帳のタイミングは香典を渡す前である場合もあれば、後になることもあります。受付係がタイミングを促してくれますので、慌てる必要はありません。香典を渡す際には表書きが受付係から読める向きにします。

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芳名帳へ記帳する

受付係から促されたら芳名帳へ記帳します。芳名帳は通夜の参列者を遺族が把握する上で欠かせないものです。香典を渡すかどうかに関わりなく、参列したら必ず記帳しましょう。

「親しいから」と名前しか書こうとしない人もいます。しかし、芳名帳に書かれた住所は、遺族が行う挨拶まわりや香典返しの際に必要な情報です。遺族の仕事を増やさないためにも、住所まできちんと記入するようにしましょう。

芳名帳とは別に香典帳が用意されている場合もあります。香典を持参しているなら、その両方に記帳するようにしましょう。

守りたい記帳のルールやマナー

芳名帳に記入する際、どう書けば良いのか迷うこともあるでしょう。最低限のルールやマナーを押さえておけば、いざというときにも慌てずに済みます。

故人や遺族との関係性はそれぞれに違います。自分の立場をわきまえておくことも、正しいマナーで通夜に出席する上では必要です。ここでは、夫婦での出席、親族として出席、会社の代表として出席、代理で出席というケースを考えてみましょう。

夫婦での出席では夫はフルネーム、妻は名前

夫婦で出席した場合には、二人が共に出席したということが遺族に分かるよう、二人分の名前を書きます。まず夫の名前をフルネームで記入します。その横に妻の名前を書きますが、記入するのは下の名前のみです。

住所は自宅の住所を夫の欄に記入します。妻の欄は空白でかまいません。

なお、芳名カードに記入する場合には、1枚に二人分の情報を記入できます。中には二人分の芳名が記入できる芳名カードもあります。その場合にも、夫はフルネーム、妻はファーストネームを記入しましょう。

親族の場合も記帳する

親族であれば「喪主も顔を知っているから芳名帳に記帳しなくても分かるだろう」と考えてしまいがちです。しかし、通夜・葬儀で喪主や遺族はとても慌ただしくしています。多くの参列者に挨拶しなければなりませんし、お寺や葬儀会社との対応、お金の管理など、考えることも多いのです。

また、葬儀の後に行う挨拶回りや香典返しの段取りを喪主本人がするとは限りません。段取りを依頼された人にとっては芳名帳の情報が頼りなのです。親族であってもきちんと記入することで、喪主や遺族の負担を減らせます。

会社の代表で参列するときは部署、役職も

会社を代表して通夜に出席するということもあるでしょう。その場合には、会社の代表として来たことがはっきり分かるように記入します。

住所は会社の住所を書きます。会社名を書いた後に「代表 ○○○○」と自分の名前をフルネームで書きましょう。会社の規模にもよりますが、できれば部署や役職も添えます。故人と特に面識がない場合には、個人名は書かずに会社名のみを記入するケースもあります。

なお、会社の代表として出席する場合には名刺が必要となるシーンも出てきます。忘れず持参するようにしましょう。

代理の場合は受付で伝える

代理で出席する場合には、まず受付にその旨を伝えます。それから、本来参列するはずだった人の住所と名前を記入します。きちんと記入できるよう、正確な住所などをメモして行きましょう。その後、(代)あるいは(代理)と書き、必要であれば自分の名前を記入します。

会社の上司などから代理を頼まれた場合には、会社の住所と会社名をまず記入します。その後、上司の部署・役職などと共に名前を記入します。その後、(代)あるいは(代理)と書き、自分の名前を記入します。

妻が夫の代理として親族以外の通夜に出席する場合には、夫の名前を書き、その後(内)と記します。親族の通夜であれば(家)と記入することで、家族の代表者が来たことを示せます。

香典を預かっている場合も伝える

通夜に参列できない人から香典を預かることもあります。その場合には、受付で預かっている旨だけでなく、だれから預かっているのかということもきちんと伝えるようにしましょう。仕事関係であれば、本人の会社名や役職なども知らせます。

香典を預けた人の住所氏名は芳名帳に記帳しなければなりません。自分の香典を渡す際に預かっていることを伝えておけば、うっかり記入を忘れてしまっても、受付係が記入を促してくれるでしょう。

通夜での記帳のルールのQ&A

芳名帳に関する大まかなルールが分かってきたことでしょう。次に、もっと具体的な個々のケースを考えます。どうしても分からないときは受付係に尋ねてもかまいません。しかし、受付係もすべてを把握しているわけではありませんので、自分のケースを想定して適切なマナーを調べておくと安心です。

家族で参列した場合、子供も記帳するの?

子どもを連れて通夜に参列することもあるでしょう。その場合には、親の名前だけを芳名帳には記入します。

とはいえ、子どもの名前を記入してはいけないというわけではありません。個人や遺族と特に親しい場合には、子どもの名前も記入できます。子どもも一緒に駆けつけてくれたことが遺族にも分かると、慰めとなるでしょう。

また、家族葬などごく親しい人のみで執り行われる通夜の場合には、子どもの参列にも大きな意義があります。芳名帳があれば記帳しましょう。

故人に呼ばれていた名前で記帳した方がいい?

故人との付き合いが古い場合には、遺族が自分の旧姓しか知らないということもあるでしょう。とはいえ、遺族が挨拶状や香典返しを送付する際に旧姓だと届かない可能性もあります。

芳名帳には現在の住所と現在の名前を書きます。そして、その横に(旧姓 ○○)と記入できます。こうしておけば、結婚して姓が変わったとしても、きちんと別れの場に駆けつけてくれたということが遺族に分かるでしょう。

告別式で香典を渡す予定。記帳はどうするの?

葬儀への参列は通夜・告別式の両方できます。両方に参列する場合、香典は通夜で渡しても告別式で渡しても、どちらでもかまいません。

芳名帳は参列者を確認するためのツールです。その目的からすると、通夜に香典を持参していなくても芳名帳には記帳すべきでしょう。もちろん、告別式でも記帳します。

「香典を渡さないと変に思われるのでは」と心配する必要はありません。同じような人はたくさんいます。気になるようなら受付で一言「告別式にも参列させていただきます」と伝えることができるでしょう。

受付で渡される会葬カードはどこまで記入するの?

芳名帳ではなく会葬カード(または芳名カード)が使用されるケースも多くあります。会葬カードは横書きであることがほとんどで、他の人と並べて記入する必要もないため、字が苦手な人や書き方に迷うシーンでも気兼ねなく記入できます。

会葬カードには、住所や名前、会社名や役職、そして故人との関係性を示す項目があります。面倒くさがらず、できるだけすべての項目に記入しましょう。こうしておけば、挨拶状や香典返しの送付などがスムーズに行えるため、遺族にとっても助けになります。

受付で記帳しない場合はあるの?

受付で記帳しないというケースは大きく分けて二つあります。ひとつ目はあらかじめ名前や住所が分かっている人に関しては記帳しないというものです。香典の額が一律とされている自治会のメンバーに関しては香典袋で出席を確認するとしている通夜もあります。

また、家族葬など参列者が限定されている葬儀もあります。この場合には通夜に芳名帳を準備しないケースが見られます。

もうひとつは、参列者が予想以上に多くて対応しきれないとか通夜の開始時間に間に合わないなど、突発的なトラブルが発生した場合です。緊急の対応として、受付が香典袋の住所と名前を確認し、そのまま通夜会場へと誘導するということがあります。

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まとめ

通夜で記入する芳名帳は、遺族が参列者を把握するための大切なものです。挨拶状の送付や香典返しなどがスムーズに行えるよう、正確に記入しましょう。

芳名帳ひとつとっても、通夜のスタイルや土地柄、故人の立場などでさまざまな違いが出てきます。「小さなお葬式」では、遺族と参列者、どちらにも気持ちの良い通夜・告別式が執り行えるようしっかりとサポートいたします。通夜における記帳のやり方や設置の仕方で迷う場合にも、ぜひ「小さなお葬式」にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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