十七回忌は年忌法要のひとつです。故人が亡くなってから年月が経過していることから、十七回忌の規模やマナーは、ほかの法事と異なる部分があります。そのため、十七回忌を営んだり参列したりする際に不安や疑問を持つ方も多いかもしれません。
この記事では、十七回忌の基礎知識に加えて、施主側・参列者側が知っておきたい情報を紹介します。十七回忌に持参する香典や法事当日の服装のマナーが分かる内容です。
<この記事の要点>
・十七回忌とは亡くなってから17年後の祥月命日に行われる年忌法要のことを指す
・十七回忌法要では施主側・参列者ともに、略礼装を着用するのがマナー
・香典金額は、親族の場合1万円~3万円程度、友人の場合は1万円程度が目安
こんな人におすすめ
十七回忌について知りたい方
十七回忌を執り行う予定のある方
十七回忌に参列する方
十七回忌の服装や香典、お布施のマナーを紹介する前に、十七回忌の概要を解説します。同年内に重複した年忌法要を同時に営む「併修(へいしゅう)」や、十七回忌を営む時期と内容、法事の規模についても紹介します。
仏教では、節目となる年に年忌法要を営み、故人を偲びます。十七回忌は、亡くなってから17年後(亡くなった年を含む)の祥月命日に営まれる年忌法要です。
十七回忌には親族が集まり、僧侶を招いて読経や焼香を行います。法要の後に、会食の場を設けたりお墓参りをしたりすることもあるでしょう。十七回忌の内容は、親族や家族の考え方によって異なります。
七回忌以降の年忌法要は、十三回忌や十七回忌と「亡くなってから三と七がつく年」に執り行われます。中でも一周忌と三回忌は、特に重要視されている年忌法要です。一周忌や三回忌では、家族や親族以外にも故人の知人・友人も参列し、法事の規模が大きくなるでしょう。
七回忌以降は法要の規模を徐々に縮小していくことが一般的です。十七回忌の前に執り行う十三回忌から、家族や親族以外は参列しないことが多いでしょう。
併修(合斎)とは、同じ年のうちに複数の年忌法要が重なったときに、それぞれの年忌法要をまとめて営むことです。
併修では、早いほうの祥月命日に合わせて日程を調整します。十七回忌が併修で営まれる場合、時期が祥月命日と異なるケースも考えられるため要注意です。
十七回忌の多くは親族のみで営まれます。しかし、フォーマルな場である以上、服装マナーに気をつける必要があります。
特に、僧侶を招いて十七回忌を営む場合は服装マナーに注意が必要です。ここからは、十七回忌における服装マナーを紹介します。
施主側・参列する親族ともに、略礼装を着用するのが十七回忌における服装マナーです。十七回忌の案内状に「平服でお越しください」と記載されている場合は「略礼装の着用」と考えましょう。
案内状における平服は、「普段着で参列してよい」という意味ではありません。あくまでも「気兼ねなくお越しください」という意味であるため、男女ともに略礼装で参列する必要があります。
男性の略礼装は、ダークスーツです。白いワイシャツを着用し、ネクタイや靴下、ベルトなどの小物類は黒色・無地で統一します。
靴もカジュアルなデザインは避け、黒色・無地でシンプルな革靴を選びましょう。派手な時計やネクタイピン、カフスボタンは外しておきます。金具が付属する靴やベルトはふさわしくありません。
女性の略礼装は、黒色・無地のワンピースやスーツ、アンサンブルなどです。黒色以外にも、濃い灰色や紺色など地味な色合いであれば問題ありません。
略礼装では「膝下5cm~ふくらはぎまで」が適切なスカート丈です。夏場でも肌の露出を避けるために、黒色のストッキングを着用します。靴は、黒色・無地のパンプスを選びましょう。
制服がある場合は、正装である制服を着用します。制服がない場合は、ブラックフォーマルやお出かけ用の服装でまとめましょう。適した服の色は、黒色や濃い紺色・灰色など地味な色合いです。
大学生の場合、リクルートスーツは十七回忌の場にはふさわしくありません。成人式で着用する、フォーマル用のスーツを着用しましょう。
香典は通夜や葬儀だけではなく、法事にも持参します。十七回忌に持参する香典も、包む金額や表書き、お札を入れる向きなどマナーを守りましょう。ここからは、十七回忌に持参する香典の目安とマナーを解説します。
十七回忌に持参する香典の金額は、故人との関係性によって異なります。関係性別の香典の目安は以下のとおりです。
故人との関係性 | 十七回忌の香典の目安 |
両親・兄弟姉妹・祖父母・おじおば | 1万円~3万円程度 |
友人 | 1万円程度 |
十七回忌で使用する香典袋は、白黒結び切りの不祝儀袋が適しています。なお、関西や北陸では黄白結び切りを用いる地域もあるため、香典袋については事前確認が必要です。十七回忌の香典にふさわしい表書きは、「御仏前」「御香典」「御香料」です。「御霊前」は十七回忌には適さないため注意が必要です。
十七回忌で持参する香典も、使用感のあるお札が好まれる傾向にあります。汚れているお札は避けて、適度に使用感のあるお札を選びましょう。新札しか手元にない場合は、お札の真ん中に折り目を付けてから包めば問題ありません。
香典は「袱紗(ふくさ)」に入れて持参し、渡す直前まで袱紗に入れたままにしておきます。十七回忌が葬儀会場で執り行われて、受付がある場合は受付を済ませるタイミングで渡しましょう。
僧侶を招いて十七回忌で読経や焼香を行う場合は、感謝の気持ちとしてお布施を包むのがマナーです。僧侶が自身の運転で来たり会食を辞退したりする場合は、別途お膳料やお車代を用意しましょう。ここからは、十七回忌で僧侶に渡すお布施のマナーを解説します。
僧侶に渡すお布施やお車代、お膳料として包む額の目安を以下にまとめました。金額はあくまでも目安です。地域や宗派、家族や親族の考え方によって包む金額が異なるので、事前に確認しておきましょう。
お布施 | 1万円~5万円程度 |
お車代 | 1万円程度 |
お膳料 | 5,000円~1万円程度 |
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十七回忌とは、故人が亡くなってから17年後(亡くなった年を含む)の祥月命日に営まれる年忌法要です。七回忌以降は法要の規模を徐々に縮小する傾向にあり、十三回忌からは家族や親族以外は参列しないことが多いでしょう。
また、併修の場合は、早いほうの祥月命日に合わせて日程を調整するので、注意が必要です。
小さなお葬式では、十七回忌の法要で必要となる僧侶や会場の手配を実施しています。直近で法要が必要な方は、ぜひ小さなお葬式までご相談ください。
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