一周忌を自宅で営むメリット・デメリット|自宅会場の準備も解説

一周忌を自宅で営むメリット・デメリット|自宅会場の準備も解説

一周忌は故人が亡くなって1年後の命日で、法要を営んで故人をしのびます。一周忌法要を故人も慣れ親しんだ自宅で執り行いたいと考える方もいるのではないでしょうか。

近年、法要会場も多様化していますが、自宅での法要にどのようなメリットがあり、デメリットがあるかは知っておきたいところです。

そこで本記事では、一周忌を自宅で執り行う際の注意点や準備について詳しく解説します。業者お任せの部分が少ない自宅での法要でも滞りなく営める方法とヒントが満載です。

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こんな人におすすめ

自宅で一周忌法要を行うことをお考えの方

一周忌法要を自宅で行うメリットとデメリットを知りたい方

自宅での一周忌法要に必要なものを知りたい方

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一周忌とは

一周忌とは亡くなった日から満1年の命日のことです。一周忌は、遺族が喪中ではなくなる大きな節目といえるでしょう。

この時期に合わせて遺族は一周忌法要を営みます。法要は、遺族や親族、ごく親しかった友人を招いて故人を供養するものです。法要の儀式では僧侶による読経と参列者の焼香を行います。

一周忌法要を自宅でするメリット・デメリット

法要を営む場所は、自宅、お寺、セレモニーホール、ホテルなどが挙げられます。以前は自宅かお寺を会場に選ぶのが一般的でしたが、住宅事情やお墓事情などの影響で、会場が多様化していると言えるでしょう。ここでは自宅で一周忌法要を営む場合のメリットとデメリットについて解説します。

自宅法要のメリット

法要や法事は縮小傾向にある中、家族だけで一周忌を迎える場合には、自宅を会場に選ぶ方もいます。自宅は故人も知っている環境で、遺族も落ち着いて供養できるでしょう。自宅で法要を営むメリットはさまざまあります。

・故人の供養を落ち着いた環境でできる
・荷物の持ち歩きをしなくて済む
・会場費用や移動費用、会食費用を抑えられる
・自宅で会食する場合はゆっくりと故人の思い出話を語れる

自宅以外の会場では持ち歩きに慣れていない位牌や遺影を持参しなければなりません。自宅であれば、足りないものを補いやすいだけでなく、実際を想定しやすく準備もスムーズです。

自宅法要のデメリット

自宅に人を招き入れるとなれば、家の環境を整えなければなりません。また、法要のためには祭壇を用意することがあり、ただ来客を迎えるのとは勝手が違います。そうしたデメリットも踏まえた上で会場を決める必要があるでしょう。その他、自宅法要のデメリットはいくつかあります。

・スペースが限られるため床座になりやすい
・祭壇の準備などの手間が増える
・お茶やお茶菓子の準備などもてなしの準備が必要
・会食の時間を切り上げるタイミングが難しい

限られたスペースを法要会場にしなければならないため、家具の移動が必要かもしれません。準備は遺族全員で協力しあって進めたほうがよいでしょう。

一周忌を自宅で営む際の準備

一周忌法要を自宅で行うためには、多くの時間を準備に費やさなければなりません。一般的な法要の準備だけでなく、自宅を会場とする際に発生する準備もあります。ここでは、「いつにするか」「誰を呼ぶのか」「何を用意するのか」など、内容の決め方と準備物を確認しておきましょう。

お寺に相談する

お寺とお付き合いのある方
菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓のあるお寺のことです。菩提寺がある場合には、菩提寺に連絡をして、読経の依頼を行いましょう。

お寺とお付き合いが無い方
菩提寺が無い場合には、知人縁故からお寺を紹介してもらう方法や、葬儀の際にお世話になったお寺に相談する方法があります。
その他最近では、インターネット上でお坊さん手配サービスを利用される方も増えています。
自宅はもちろん、手配したお坊さんのお寺での法要も行えるので、菩提寺がない方には便利です。
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お寺の都合によっては希望日に添えない場合もあるため、1ヵ月~2週間前を目安に寺院手配の予約をすることをお勧めします。

日程を決める

亡くなった日から満1年の祥月命日もしくは、それよりも前の土日に営むよう日程を組むことが一般的です。

葬儀や法要の際には「友引」は避けたほうがよいと聞いたことがある方もいるでしょう。これは中国の「六曜」の考え方ですので、仏教には直接関わりはない考え方です。ただし、中には友引を気にする方もいます。招く親族とも日程は相談しながら決めてもよいでしょう。

誰を招くかを決める

一周忌の際に誰を呼ぶかはその家庭によって変わってきます。

・施主と一緒に住む家族だけ
・施主と僧侶だけ
・親族まで呼ぶ
・会社の同僚や上司、知人、近所の方まで呼ぶ

自宅を会場とする場合は小規模な法要となる傾向です。それでも、僧侶を招いて法要を営むなら、迎え入れる準備はしっかりしておきましょう。

呼ばれると思っていたのに連絡が来なかった、呼ばれなかったということがあると後々トラブルの元となります。家族のみで営む場合は、周囲に一言断りを入れておくのもマナーです。

料理を手配する

自宅を法要会場とする場合、その後の会食も自宅を会場とすることが多いでしょう。自宅で会食をする場合は、仕出しを手配するのが一般的です。仕出しであれば、弔事用の膳についても詳しく、内容はお任せでよいため安心できます。仕出し業者に依頼する際は、日程と料理内容、おおよその人数を伝えておき、前日までに確定人数を知らせましょう。

法要のみを自宅で行い、会食は近隣の飲食店へ移動する場合もあります。そうした場合は、飲食店への予約と同時に移動の手段を確認しましょう。

案内状を手配する

法事の連絡では案内状を送るのが一般的ですが、家族や親族だけの場合は電話やメールで連絡を取り、案内状は送らないというケースもあります。

案内状の記載内容は以下の通りです。

・一周忌の実施の告知
・日時
・場所
・いつまでに参加、不参加の返信が欲しいか

葬儀や法要の案内の際には「、」「。」などの句読点は使わないというマナーがあります。これには諸説ありますが、葬送儀礼を滞りなく行うことができるようにというのが通説です。

会場を整える

自宅を会場に選んだら、スペースの確保をしなければなりません。仏壇のある部屋で法要ができない場合は、祭壇を設ける必要もあります。参列者のおおよその人数が判明したら、そのスペースにどのように座ってもらうかを考えながら、必要であれば家具を移動させましょう。

法要のスペースが畳敷きではない場合もあるでしょう。そうした場合はス、椅子座にするか床座にするかも考慮しなければなりません。最近は、フローリングに敷ける畳を扱う畳店もあります。

自宅での一周忌に必要となるもの

一周忌法要を営む際にはいくつか準備しておかなければならないものもあります。ここでは自宅での一周忌で必要なものをカテゴリ別にご紹介します。

法要のために必要な物

一周忌を行う際には「遺影」「位牌」が必要となります。遺影は葬儀の際に使用したものでも良いですし、もっと良い写真が出てきた場合はそちらを使用しても構いません。

仏壇のあるスペースで法要ができる場合は、仏壇での位牌の配置を変える必要はありませんが、きれいに拭き掃除しておきましょう。遺影は手前に出し、参列者から見えやすいように配置します。

その他、仏壇にある仏飯器や茶湯器、火立、香炉、お鈴などもきれいにしておきます。お供えのための高つきも用意しておきましょう。

儀式に必要な道具などは宗派や地域によっても異なります。事前にお寺へ相談してもよいでしょう。

また、僧侶が座るための座布団、床座の場合は参列者が座るための座布団も必要です。座布団はリースできるため、数が足りない場合にはそうしたものを利用するのもよいでしょう。

もてなしのために必要な物

一周忌に家族以外を招く場合には、返礼品(香典返し)を用意しておきます。悲しみを引きずらないようにと「消えもの」からのチョイスがおすすめです。

お茶や紅茶のような飲み物や調味料セットは定番といえるでしょう。「悲しみを洗い流す」という意味を込めた洗剤セットも気が利いている返礼品として人気です。

最近増えているものとしてはカタログギフトがあります。参列者が自分で欲しいものを選べるということや、持って帰ってもらうのに重くなく、かさばらないことが人気の理由です。

また、僧侶を自宅に招くので、もてなすためのお茶やお茶請けを用意しなければなりません。僧侶には、到着後と法要後の最低2度はお茶を出す機会があるため、お茶請けはできれば2種類用意しましょう。

お布施について

一周忌に僧侶を招いて読経をしてもらう場合には、お布施を用意します。お布施は、法要を営む際に力を貸していただいたことに謝意を示すものというのが一般的な解釈ですが、本来は仏教における修行のひとつです。

包む額の目安は3万円~5万円といわれていますが、もとが修行であるため基準があるわけではありません。悩む場合にはお寺に相談してみてもよいでしょう。

自宅での一周忌の場合、僧侶に渡す金銭としてお布施以外にもお車代を用意します。これは僧侶の移動にかかる費用を負担するものです。おおよそ5,000円ほどを包んでおけば安心でしょう。

お布施は香典袋などに入れず、白い封筒に表書き「お布施」として袱紗(ふくさ)の上に置いて差し出す、もしくは小さい盆(切手盆)に置いて渡すようにします。

自宅での一周忌の流れ

会場が変わっても、一周忌の流れにあまり変化はありません。一連の流れを把握しておき、滞りなく一周忌を済ませられるようにしましょう。一周忌の流れをご紹介します。

施主の挨拶から法話まで

まず施主が開始の挨拶を行います。挨拶が済むと僧侶が入場し、読経が始まります。僧侶が読経をしている間に焼香をします。

基本的には、故人と関係が深かった方から順番に焼香をします。自宅では焼香台を設けることが難しいかもしれません。そのような場合は香炉を盆に置いたものを参列者で回して自席で焼香をします。

全員の焼香が終わって、僧侶の読経が終わると僧侶による法話です。仏教について、死生観についてなどの話を中心に、僧侶と故人に関わりがあった場合などは思い出などが語られることもあります。

墓参りから会食まで

法話が終了すると移動して、お墓参りへ向かいます。お墓が自宅から遠い場合や、まだお墓ができていない際には省略されることがあります。

この際、このタイミングで納骨をする場合は「納骨式」を一緒に行うこともあります。納骨式は30分~1時間程度かかりますので、同時に行う場合はその時間を計算に入れておきましょう。

ここで施主が挨拶をして、法要は終了となります。その後は会食です。会食が終わると施主が最後に挨拶をして全て終了となります。

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まとめ

一周忌は亡くなってから1年後の祥月命日で、それに合わせて営む法要は非常に重要なものとなります。特に施主として自宅で一周忌を行う場合には、多くの準備を遺族が担わなければなりません。準備段階からしっかり必要なものを確認し、法要当日を迎えるようにしましょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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