香典を郵送するときのマナーや注意点とは?文例もチェック

香典を郵送するときのマナーや注意点とは?文例もチェック

香典は葬儀の際に持参するものですが、都合により葬儀に参列できない場合は郵送することもできます。その際は、手紙を添える必要があります。

この記事では、香典を郵送する際に同封する手紙の文例やマナーを紹介します。失礼のないようにあらかじめ注意点なども確認しておきましょう。

こんな人におすすめ

香典の郵送で手紙を添える際の文例を知りたい方

香典を郵送する際のマナーを知りたい方

香典を郵送する際に添える手紙のマナーを知りたい方

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【香典を郵送】方法・マナーを押さえよう

香典を郵送する場合は、郵送方法やタイミングに注意が必要です。また、不祝儀袋や香典の金額にも作法があります。ここからは、香典を郵送する際に知っておきたいマナーを解説します。

郵送する方法

香典を郵送する際は、郵便局の「現金書留」を利用します。普通郵便や宅配便で送金することは法律で禁じられているため注意しましょう。

現金を送るときは、不祝儀袋にお札を包み、手紙を添えて現金書留専用の封筒に入れます。自分の住所と氏名は、不祝儀袋と封筒の両方に記載しましょう。現金書留はポストへの投函ではなく、窓口に持参する必要があります。

郵送するタイミング

通夜までに余裕がある場合は、通夜当日に間に合うように日付指定で送ります。通夜に間に合わない場合は、葬儀後2日~3日後に届くように送りましょう。

葬儀の直後は遺族にとって忙しいタイミングなので、香典を送るのは避けたいと思うかもしれません。しかし、あまり遅くなってしまうと香典返しがまとめてできなくなり、かえって負担をかけてしまう可能性があります。

香典の送り先

通夜当日に香典が届く場合は、宛名を「◯◯斎場気付(喪主の名前)様」として葬儀会場に送りましょう。ただし、葬儀会場によっては現金書留の受け取りができないこともあるので、事前に確認しておくと安心です。通夜に間に合わない場合は、後日喪主の家に郵送しましょう。

不祝儀袋の選び方

不祝儀袋は、故人の信仰や宗派に合わせるのがマナーです。たとえば、蓮の花が描かれた不祝儀袋は仏式、十字架やユリの花が描かれた不祝儀袋はキリスト教式のものです。故人の宗派が分からない場合は、白無地に黒白か双銀の結び切りの水引が付いたものを選ぶとよいでしょう。

不祝儀袋の表書き

表書きも、宗教や宗派に合わせる必要があります。宗派が分からない場合は「御霊前」が多く使用されますが、浄土真宗では使用できないため注意しましょう。

宗派別の表書きの書き方は以下のとおりです。

仏教 御霊前・御香料・御香典・御悔
神教 御榊料・玉串料・御玉串料・神饌料・御饌料・御神前
キリスト教
(カトリック)
お花料・御花料・御ミサ料・御霊前
キリスト教
(プロテスタント)
お花料・御花料・献花料・忌慰料

香典の金額とマナー

香典の金額は、故人との関係性によって異なります。金額の目安は以下の通りです。

親戚 1万円~3万円
友人や職場の関係者 5,000円~1万円
知り合い 3,000円~5,000円

不祝儀袋に入れるお札は、千円札か一万円札のいずれかに揃えます。お札は折り目がついていて、適度な使用感のものを選びましょう。新札しか用意できない場合は、折り目をつけてから包みましょう。

【香典を郵送】手順をチェック

香典を郵送する際の手順は以下のとおりです。

1.香典袋・現金・手紙・現金書留封筒を用意しておく
2.同封する手紙を書く
3.香典袋に必要事項を書く
  外袋:表書き・名前
  中袋の表:金額
  中袋の裏面:住所・名前
4.香典袋と手紙を現金書留封筒に入れる
5.郵便局の窓口から送る

【香典を郵送】同封する手紙のマナー

香典に添える手紙は、便箋やペンの選び方にもマナーがあります。ここからは、香典に同封する手紙のマナーと注意点を紹介します。

手紙は便箋1枚にする

香典に添える手紙は、便箋1枚にまとめるようにしましょう。この手紙は香典を手渡す際に、遺族に伝えるお悔やみの言葉に相当します。そのため、簡潔にまとめるのが基本です。

また、便箋を2枚使うことは「不幸が重なる」ことを想起させるので、1枚に収めるようにしましょう。

縦書き無地の白い便箋にする

便箋は、縦書きで白無地のものがおすすめです。白無地以外でも、薄いグレーやラベンダー色、花の絵が控えめに印刷されている便箋は弔事に適しています。

通常の便箋は三つ折りにして封筒に入れますが、折らずに封筒に入れられるサイズの一筆箋を使用しても問題ありません。

黒いインクか薄墨で手紙を書く

お悔やみの手紙を書く際は、黒いインクのペンや万年筆を使用しても問題ありません。ただし本来は、薄墨を使用して筆で書くのが望ましいとされています。薄墨には「故人を思う涙で墨が薄くなってしまった」という意味があるためです。

毛筆で書くのが難しい場合は、薄墨の筆ペンを使用してもよいでしょう。ただし、ボールペンや鉛筆の使用はふさわしくないとされてます。

【香典を郵送】同封する手紙の注意点

香典に添える手紙には、特有のルールやマナーがあります。マナー違反となる言葉遣いで相手に不快な思いをさせないように、注意点を確認しておきましょう。

「現金書留専用封筒」に入れる

不祝儀袋をどのように郵送したらいいのか、迷う方がいるかもしれません。香典は現金を包むため、必ず「現金書留用封筒」に入れて郵送します。普通郵便や宅配便で送らないように注意してください。また、香典の表書きや中袋の表・裏の記入も忘れないようにしましょう。

二重封筒は使わない

不幸が重なる」という理由から、二重封筒の使用はマナー違反とされています。そのため、香典に手紙を添えて郵送する際は一重封筒を使用しましょう。現金を包んだ不祝儀袋とともに、現金書留用の封筒に入れて郵送します。

忌み言葉は使わない

お悔やみの手紙では、不幸が重なることを連想させる「忌み言葉」を使わないように注意が必要です。
忌み言葉の一例は以下のとおりです。

重ね言葉 たびたび・ますます・くれぐれも・重ね重ね
不幸の繰り返しを連想させる言葉 再び・さらに・また
直接的な言葉 死ぬ・生きる
縁起の悪い数字 九・四

頭語や結語・時候の挨拶は使わない

一般的な手紙では「拝啓」「敬具」といった頭語や結語を使用しますが、お悔やみの手紙では使用しません。また、「早春の候」「寒気厳しき折から」など時候の挨拶も省くのがマナーです。

香典に添える手紙ではこうした挨拶を書かずに、簡潔にお悔やみを述べるようにしましょう。

遺族との付き合いがない場合は故人との関係を記す

香典を郵送したいと思っても、遺族と面識がない場合もあるでしょう。そのような場合は、香典に添える手紙のなかで、故人との関係性を記載するようにします。

文面で「大学時代の同級生だった」「仕事でお世話になった」と故人との関係性について触れると、遺族が返事を書く際に困らずに済むでしょう。

ケース別|手紙を同封する際の文例

遠方で葬儀に参加できない場合や、葬儀が終わってから訃報を知った場合は、香典を郵送することも多いでしょう。ここからは、香典を郵送する際の手紙の文例をケース別に紹介します。

【ケース1】葬儀に参列できない場合

◯◯様ご逝去の報に接し 謹んでお悔やみ申し上げます 明るい方であっただけに ご遺族の皆様の悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます お力落としのことと存じますが ご自愛くださいますようお祈り申し上げます 本来であればすぐにも駆けつけたいところですが 遠方にてかなわず誠に申し訳ございません
心ばかりのものですが同封いたします 御霊前にお供えいただければ幸いです

【ケース2】葬儀が終わってから訃報を知った場合

◯◯様の訃報を受け 驚きと悲しみを深くしております ◯◯様が亡くなられたことも存じ上げず ご弔問にお伺いせず申し訳ありませんでした 突然のことで ご遺族の皆様の悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます
心ばかりのものを同封いたしましたので 御霊前にお供えいただければと存じます 謹んで〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます

【ケース3】短い文章でまとめたい場合

◯◯様のご訃報に接し ご遺族の皆様の悲しみをお察し申し上げますとともに 心よりご冥福をお祈りいたします 諸般の事情でお伺いできない無礼をお許しください
心ばかりのものを同封いたしましたので 御霊前にお供えいただければと存じます

よくある質問

Q.喪主の名前がわからないのですが…

A.喪主の名前がわからない場合は、宛名を「○○(故人の名前)様 ご遺族様」と記載して送ることができます。

Q.喪主の住所がわからない場合はどうすればいい?

A.葬儀場に問い合わせて、香典を送ってもよいか確認しましょう。

Q.手紙は必ず添えるものですか?

A.ルールで決まっているわけではありませんが、手紙を添えると丁寧な印象になります。

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まとめ

遠方に住んでいたり諸事情により葬儀に参列できなかったりする場合は、香典を郵送することができます。郵送する際は必ず郵便局の「現金書留」を利用し、普通郵便や宅配便で現金を送らないように注意しましょう。また、香典を郵送する際は手紙を同封するのがマナーです。便箋は1枚にまとめ、封筒は一重のものを使用します。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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