身内の不幸があったらどうすればいい?会社への連絡や必要な手続きを解説

身内の不幸があったらどうすればいい?会社への連絡や必要な手続きを解説

身内の不幸があった際、喪主や親族はしなければならないことがたくさんあります。気が動転してしまいがちですが、必要な手続きを確実に進めていきましょう。

この記事では、身内の不幸があった際に喪主・親族がしなければならないことや、必要な手続き、結婚式や正月の対応などについて解説します。

<この記事の要点>
遺族は、なるべく当日中に電話で親族や友人に訃報を伝え、葬儀社へ葬儀の依頼をする
会社・学校へ連絡し、忌引き休暇を取得する
葬儀や火葬を行うために、死亡診断書の受け取りと死亡届けおよび火葬許可申請書の提出が必要

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【喪主】身内の不幸があった際にすること|訃報の連絡

身内の不幸があった際、葬儀喪主は親族を代表して多くの手続きをする必要があります。特に、訃報の連絡と葬儀の依頼は喪主の重要な仕事だといえるでしょう。ここからは、訃報の連絡方法について解説します。

訃報の連絡

親族や故人が親しかった方に対して、迅速かつ確実に故人の死を伝える必要があるので、訃報は電話で連絡するのが原則です。連絡すべき人のリストを事前に作成しておくと安心です。リストは「すぐに連絡すべき人」と「葬儀の日程が決まってから連絡する人」に分けて作成しましょう。

親族や故人と親しい方には電話での連絡がおすすめですが、それ以外の方への連絡には以下のような方法も使えます。

・手紙(死亡通知書)
・死亡広告
・メール

訃報を連絡する順番

訃報を伝える順番は以下のとおりです。

1. 家族や親族
2. 故人の友人や知人・会社および学校関係者
3. 遺族の関係者
4. 近所の方や町内会・自治会

親族は三親等まで連絡するのが一般的ですが、故人と縁が深い方であれば、血縁関係に関わらず連絡しましょう。遠方の方は移動の時間が必要になるので、早めに連絡します。

訃報の内容

親族や特に親しかった方には、亡くなってすぐに連絡しましょう。その際は、亡くなった事実をまず伝えて、葬儀の詳細などは決まってから改めて連絡することを伝えましょう。訃報として伝える内容は以下のとおりです。

・自分と故人との関係性
・故人の氏名
・亡くなった日
・死因(必ずしも伝える必要はない)

親族や親しかった方以外には、葬儀の詳細が決まってから連絡しましょう。葬儀の連絡をする際に伝える内容は以下のとおりです。

・故人の氏名
・亡くなった日
・通夜・告別式の日程と会場、および様式
・喪主の氏名と間柄

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【喪主】身内の不幸があった際にすること|葬儀の依頼

身内の不幸があった際は、喪主が葬儀の依頼をする必要があります。まずは、葬儀社に連絡しましょう。葬儀社が決まっていない方に向けて、葬儀社を選ぶポイントも紹介します。

葬儀社に連絡する

訃報の連絡と並行して、葬儀社に葬儀の依頼をします。葬儀社には亡くなってすぐに連絡して、遺体を安置所まで寝台車で搬送してもらいます。可能であれば、事前に葬儀社を決めておくことが望ましいでしょう。

葬儀社と打ち合わせをしながら、葬儀が終わるまでの段取りと手続きをともに進めていきましょう。

葬儀社を選ぶポイント

葬儀社を選ぶ際は、いくつか注意したほうがよいポイントがあります。トラブルになりやすいのが費用に関することです。葬儀の項目ごとにはっきりと見積もりを提示してくれる葬儀社を選びましょう。

とにかく契約を結ばせようとしたり、支払いを急がせようとしたりする葬儀社は避けたほうが賢明です。また、葬儀社のスタッフが誠実に丁寧に対応してくれるかどうかもポイントです。

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【親族】身内の不幸があった際にすること

身内の不幸があると、喪主だけではなく親族が行うべきこともあります。ここからは、身内が亡くなった際に親族がすることを紹介します。落ち着いて確実に進めていきましょう。

会社・学校へ連絡する

身内が亡くなったとき、親族は葬儀の手配をしたり、葬儀に参列したりします。また、葬儀の後は喪に服す期間があるため、会社員や学生は休みを取得する必要があります。会社や学校には、できるだけ早い段階で連絡するようにしましょう。

会社で進行中の仕事がある場合には、上司や同僚だけでなく、必要に応じて取引先にも連絡します。学校には、保護者から担任の先生へ連絡しましょう。

忌引き休暇を取得する

忌引き休暇は「慶弔休暇(けいちょうきゅうか)」とも呼ばれ、身内の不幸があった際に、葬儀の準備や参列、および喪に服すために取得するものです。労働基準法などで定められたものではなく、会社や学校でそれぞれ制度が設けられて規則が定められています。会社や学校に連絡し、忌引き休暇の制度があるのか、何日休めるのかを確認しましょう。

忌引き休暇は、会社の場合は、一般的に年次有給休暇とは別に福利厚生の一環として設けられています。また、学校の場合は、欠席の扱いにはせずに必要出席日数から差し引かれるのことが多いでしょう。以下に、一般的な忌引き休暇の日数をまとめています。

故人との関係性 忌引き日数
配偶者 10日間
実父母 7日間
5日間
兄弟姉妹 3日間
祖父母 3日間
配偶者の父母 3日間
配偶者の祖父母 1日間

忌引き休暇の申請は、口頭だけでよいとする場合もありますし、申請書を葬儀などの証明書と一緒に提出する場合もあります。会社や学校で確認のうえ指定された方法に従いましょう。忌引きについてはこちらの記事を参考にご覧ください。

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身内の不幸があった際に必要な手続き

身内の不幸があった際は、多くの手続きが必要です。ここからは、親族が亡くなった時の手続きを紹介します。

亡くなってすぐにしなければならない手続き

死亡診断書の受け取り
死亡届および埋火葬許可申請の提出(葬儀社が代行するのが一般的です)

亡くなった後できるだけすぐに行う手続き

・年金受給停止手続き
・介護保険資格喪失届
・住民票の抹消届
世帯主の変更届
・雇用保険受給資格者証の返還(雇用保険を受給していた場合)
・所得税準確定申告、納税
・相続税の申告、納税
・国民年金の死亡一時金請求
埋葬料請求(健康保険に加入の場合)
・葬祭料、家族葬祭料請求(船員保険に加入の場合)
・葬祭費請求(国民健康保険に加入の場合)
・高額医療保険の請求
遺族年金の請求

その他の手続き

・生命保険金の請求
・不動産や預貯金
・株式などの名義変更
・自動車の所有権移転
・電話や公共料金の名義変更または解約
・クレジットカードの解約
・運転免許証の返納
・パスポートの失効手続き

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「身内の不幸があった」期間はいつまで続くのか

身内に不幸があると、故人を偲ぶ「忌中(きちゅう)」という期間を過ごします。名前は聞いたことがあっても、どのくらいの間、何を控えなければならないか分からない方もいるでしょう。ここからは、忌中の概要や忌中に控えるべきことを紹介します。

忌中とは

故人が亡くなってから四十九日法要が執り行われるまでの期間を「忌中」といいます。もともとは死の穢れを広めないために、外出を控えて精進料理を食べる期間でした。

現在では、仕事や学校にも行き、精進料理ではなく普通の食事をすることが一般的です。ただし、故人を思い、悲しみを癒す期間であることに変わりはありません。

忌中に控えること

忌中でも普通の生活を送るようになってきたとはいえ、何もかも通常通りというわけではありません。忌中にやってはいけないとされていることは、神社への参拝結婚式などのお祝い事新年のお祝いなどです。
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身内の不幸があった際の結婚式はどうするか

忌中に控えたほうがよいことのひとつとして、結婚式があります。身内の不幸があり、自分の結婚式を予定していた場合と参列する場合、それぞれの状況に合った対応方法を解説します。

結婚式に参列する予定だった場合

結婚式への参列を予定していて身内に不幸があった場合、参列を辞退するのは申し訳ないと思うかもしれません。

確かに、喪中期間は結婚式への参加は控えるのが一般的なマナーです。ただし、最近では、四十九日を過ぎていれば問題ないという考え方もあります。また、相手が出席を強く望んでいる場合には、四十九日の前後に関わらず参加したほうがよいかもしれません。

もし自分がお祝い事に参加する気持ちになれないのであれば、無理に参加しようとはせずに、「やむを得ない事情」により欠席する旨を伝えましょう。

自分の結婚式を予定していた場合

自分自身の結婚式を予定していて身内の不幸があった場合、まずは両家でよく話し合いましょう。悲しみのため結婚式を行う気持ちになれないケースや、予定通りに進めることに反対する親族がいれば、延期したほうがよいかもしれません。

ただし、故人が結婚式を強く望んでいた場合や、四十九日を過ぎていれば問題ないと考える場合は、予定通りに行うケースもあるでしょう。

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身内の不幸があった際の正月はどうするか

正月には、新年を迎えたお祝いをするのが一般的ですが、身内の不幸があった際にはどうすればよいのでしょうか。ここからは、喪中はがきを出すことと、正月飾りを避けることの2点について解説します。

喪中はがきを出す

身内に不幸があった場合には、年賀状は出さずに、喪中はがきを出します。11月から12月上旬までに送れば、相手が年賀状の準備をする前に届けられるでしょう。

ただし、12月になってから不幸があった場合は、喪中はがきは出さないほうがよいでしょう。すでに年賀状を出してしまった相手の元に喪中はがきが届くと、相手に気を遣わせてしまうからです。

その場合は、年が明けてから寒中見舞いを送り、年賀状へのお礼と共に喪中であり返事が遅れたことについてのお詫びを伝えましょう。

正月飾りなどは避ける

しめ縄や門松などの正月飾りやおせち料理など、新年をお祝いするためのおめでたいものは、身内に不幸があった場合は飾らないようにしましょう。家によっては、四十九日を過ぎていれば飾ってもよいと考えるケースもあります。

年越しそばにはお祝いの意味が含まれていないとされているため、おめでたい具材が入っていなければ食べても問題はありません。
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まとめ

身内に不幸があったら、喪主は訃報の連絡や葬儀の依頼をする必要があります。親族は、会社・学校への連絡、忌引き休暇の取得をしましょう。

予定されていた結婚式への参列や、自分の結婚式をどうするかは時と場合によりますので、周りの方とよく相談して決めましょう。正月については、喪中はがきを出し、正月飾りは避けるのが一般的です。やらなければならないことがたくさんあるため、落ち着いて確実に進めていきましょう。

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監修
小さなお葬式 コラム編集部
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葬儀・法要に関する専門領域の記事を、5人のチーム体制で執筆しています。
メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
現在 「小さなお葬式のコラム」では、合計2,000記事以上を管理しています。
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