【例文あり】浄土真宗の葬儀の挨拶を13個のシーン別に解説

【例文あり】浄土真宗の葬儀の挨拶を13個のシーン別に解説

弔事は結婚などのほかの行事と比べると、礼節やマナーに敏感になります。中には、「挨拶をしなければならないけど適切な言葉が分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、数ある宗派の中でも浄土真宗に焦点をあてて葬儀の挨拶をシーン別に解説します。これさえ読めば、浄土真宗について詳しく知らない方でも、安心して葬儀に参列できるでしょう。

こんな人におすすめ

浄土真宗の葬儀で喪主を務める予定の方

浄土真宗の喪主の挨拶の例文を知りたい方

浄土真宗の葬儀に参列予定の方

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浄土真宗の葬儀の挨拶で使ってはいけない言葉

まずは浄土真宗に限らず、葬儀で使ってはいけない忌み言葉を覚えておきましょう。葬儀での忌み言葉には、重ね言葉や続き言葉、死を連想する直接的な言葉、不吉な言葉の4つがあります。

重ね言葉は、「いよいよ」や「みるみる」、「くれぐれも」といった言葉です。続き言葉には、「繰り返し」や「加えて」といった言葉があてはまります。「死亡」など直接的な表現や、「終わりに」といった不吉な言葉もタブーとされているので気をつけましょう。

浄土真宗ではこれらのワードのほかに、「ご冥福」や「ご霊前」という単語はNGとされています。ひとつの理由として、浄土真宗では「亡くなったあとすぐに成仏する」という考え方があるためです。ほかにも、「草葉の陰から見守っていることでしょう」や「天に召されました」といった文章も避けましょう。

【弔問側】浄土真宗の葬儀の挨拶マナー・例文

ここからは、弔問側が気をつけるべき点や例文を4つのパターンに分けてご紹介します。弔問とは、親族や関係の深い友人などが通夜前に自宅へ駆けつけて、遺族にお悔やみの言葉を述べることです。遺族に失礼にならないように、今のうちに注意点を把握しておきましょう。

故人と特別親しかった場合の弔問時の挨拶

弔問は、故人との関係性によって行うかどうかを決めます。故人と特別親しかったのであれば、なるべく早く自宅か斎場に駆けつけましょう。このときには、「ご愁傷様です」や「お疲れが出ませんように」など遺族を想う挨拶をします。

協力できることがあればお声かけください」のといった言葉も、遺族にとっては慰めになるかもしれません。また故人にお世話になっていたのであれば、「〇〇さんには大変お世話になりました。恩返しもできず、誠に悔やまれてなりません」などという挨拶も相応しいでしょう。

一般弔問時の挨拶

一般弔問時でも、挨拶をするときの内容はほとんど変わりません。自宅に訪れるタイミングは、弔問を受け入れる態勢ができた頃合いを見計らう配慮が大切です。

遺族には、「この度は本当にご愁傷様です」といった思いやりを感じさせる挨拶がよいでしょう。また、「お疲れが出ませんように」と遺族を気遣う表現も大切です。

なにかお手伝いできることがあればお声かけください」と、サポートなどを申し出ると誠意が伝わります。ただし相手の疲れも考えて、手短に済ませましょう。重要なのは、相手を思いやることです。

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出棺時に親戚代表として挨拶する場合

親戚代表として出棺時の挨拶をする際は、まず、参列してもらったことに対する感謝の気持ちを述べましょう。「ご会葬くださりありがとうございました」といった内容で謝意を伝えます。

親戚代表であれば、「故人の〇〇にあたる私が代わりましてご挨拶申し上げます」と自己紹介も入れておきましょう。

短めの挨拶で問題ありませんが、知らせたいことがあれば闘病中の状況や今までの思い出などを話すのもよいかもしれません。文章の最後は、気持ちが伝わるように改めて「ありがとうございました」と述べます。

献杯のときに挨拶する場合

献杯は乾杯とは違うので、拍手をしたり大きく唱和したりすることはありません。その点は特に注意しましょう。挨拶をする際は司会者からの紹介後に、「ご紹介をいただきました、〇〇と申します」と自分の立場を述べます。

さらに故人とは生前どのような付き合いをしていたのか、どのような思い出があるのか、などを手短に伝えてもよいでしょう。たとえば、「〇〇さんはいつも元気にみんなをリードし、私のこともサポートしてくれました」といった内容です。「献杯」の際は、参列者に唱和を促し、「献杯」と発声します。最後に「ありがとうございました」で終わりましょう。

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【喪主側】浄土真宗の葬儀の挨拶マナー・例文

ここからは、喪主側の挨拶についてご紹介します。参列者に対しての挨拶となるので、非常識と思われないように慎重に言葉を選びましょう。9つのパターンに分けて例文や注意点などを解説します。誰が喪主をやるか、どのタイミングで挨拶をするかによっても内容は異なるので、状況を把握しておくことが大切です。

通夜のときの喪主・親族代表の挨拶

親族代表が喪主を務めるのは一般的でしょう。そのため、喪主になるのであれば基本の挨拶を覚えておくことが重要です。

通夜のときは、葬儀に参列してもらったお礼と、生前お世話になったことに対する感謝の気持ちの2つを中心に話します。たとえば、「遺族を代表してご挨拶申し上げます」と始め「本日はお忙しい中、葬儀にご会葬いただき誠にありがとうございます」といったお礼を入れましょう。

そのあとに「生前、故人に寄せられた皆さまの厚情に対し、心より御礼申し上げます」などと、お世話になったことに対する感謝の気持ちを伝えます。状況に応じて、故人の最期の様子などを加えてもよいでしょう。

通夜終了後の喪主の挨拶

通夜終了後は、通夜が終わりであることと、参列してくれたことに対する感謝の気持ち、弔問者への帰りの気遣い、をメインに伝えましょう。

たとえば、「本日はご多用中のところ、ありがとうございました」といった文章から始めます。そのあとに「みなさまのおかげをもちまして、滞りなく通夜を終了させていただくことができました」といった通夜を終了する旨を伝えましょう。

さらに、「どうぞお気をつけてお帰りくださいませ」のような帰路を気遣った言葉をかけます。通夜での最後の挨拶なので、葬儀や告別式の時間を告知するのもよいでしょう。

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喪主が妻の場合の挨拶

夫が亡くなり、妻が喪主を務めるときも、基本的な部分は変わりません。参列者への感謝の気持ちを伝えることが大切です。

挨拶の前には、来てくれている方のために軽く自己紹介をしてもよいでしょう。たとえば「妻の〇〇でございます」といったように、「自分が妻である」と分かるような言葉を入れます。

その場にいる方たちに自分の立場を理解してもらったところで、「本日はお忙しい中、夫の〇〇のためにご参列くださいまして、ありがとうございます」と挨拶を始めましょう。さらに、「いつも夫が笑顔で過ごせたのもみなさまのおかげです」と、感謝の気持ちがより伝わる文章を入れるのもおすすめです。

喪主が夫の場合の挨拶

妻が喪主の場合と同じように、まずは来てくれたことに対する謝意を伝えましょう。「本日はお忙しい中ご参列いただき、ありがとうございました」と始めると、次の文章も続けやすくなります。

みなさまのおかげで妻の人生はより充実したものになったと思います」というような故人への関わりに対しても感謝を伝えましょう。葬儀の時間を伝えるのも親切です。別室に食事やお茶を用意してあることを伝え、妻の話をぜひお聞かせください、と締めるのもよいでしょう。

喪主が息子の場合の挨拶

故人の子どもが喪主を務めるときは、長男が選ばれるが一般的です。「〇〇の長男の◇◇でございます」といった自己紹介で始めましょう。次に「遺族を代表してご挨拶させていただきます」のように遺族を代表していることが分かるようにします。

喪主が配偶者であろうと子どもであろうと、挨拶の仕方が大きく変わることはありません。故人と出席してくれている方を想って挨拶をします。最後は、「これからも変わらないご厚情をお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます」と結ぶのがスムーズでしょう。

出棺時の喪主の挨拶

出棺のときも喪主は挨拶をするので、事前に考えておきましょう。このときもほかのシチュエーションと同じように、感謝の気持ちを伝えることが大切です。

場合によって死因の簡単な説明や、故人の人柄などに触れてもよいでしょう。挨拶の内容は、ほかの事例とほぼ変わることはありません。「本日はお忙しいところ、ご会葬くださりありがとうございます」といった言葉を入れます。「私どもは未熟ではございますが、故人の教えを守り、精進していく所存です」のような言葉も入れてもよいでしょう。

本葬や社葬の際の喪主の挨拶

本葬や社葬の際のメッセージも、伝えることは謝意の気持ちです。社葬であれば「会社を代表いたしまして、ひと言ご挨拶を述べさせていただきます」のように始めます。社葬では、故人が勤めていた会社の名前や役職などを知らせることも一般的です。

故人の会社に対する功績を称え、残念な気持ちを流れに含めて挨拶をします。さらに、参列者に向けて「どうぞ事後とも変わらぬご厚情をお願い申し上げます」のように今後の付き合いのお願いを入れるのもおすすめです。

精進落とし・献杯・法事の挨拶

まずは、謝意を伝えます。同時に、参列者の疲れをねぎらう言葉をかけ、精進落としに移ると分かるようにしましょう。たとえば、「誠にささやかではございますが、みなさまへの感謝と慰労を兼ねまして席をご用意いたしました」といった挨拶をします。

献杯も精進落としの挨拶と同じような内容ですが、献杯のときには乾杯との違いに注意しましょう。杯は打ち合わせず、唱和も静かに行います。故人を偲ぶことが目的であることを忘れてはいけません。

法事のときは、法事の内容や来てくれたことに対する心中を伝えます。「今後とも私たち家族をよろしくお願い申し上げます」といった、これからの関わりについてお願いをする挨拶をしてもよいでしょう。

四十九日法要などの挨拶

四十九日法要でも、集まってくれたことへのお礼がメインとなります。ほかと異なるのは、納骨が無事に済んだことを伝える点です。また、故人の思い出話などををすることもあります。

四十九日法要ではその日のお礼に加えて、葬儀のときに集まってくれたことへのお礼を述べてもよいでしょう。そして「いまより故〇〇の四十九日法要を執り行います」と始まりが分かる挨拶を含めます。

結びの言葉も同じように、参列への感謝を伝えるのが一般的です。会食を用意しているのであれば、「粗宴ではございますが、別席にてお食事を用意しております」と中締めを入れることもあります。

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まとめ

ここまで、浄土真宗の葬儀の挨拶について例文や注意点などをご紹介しました。相手に失礼のないように、マナーには特に気をつけましょう。シチュエーションや自分の立場によっても適切な言葉は変わるので、状況に合わせた言葉選びを理解しておくことが大切です。

マナーについて分からないことがあれば、プロに相談するのもおすすめです。小さなお葬式では、ホームページからマナーコラムを読むことができます。いざというときに焦らないように、基本的な知識をおさえておきましょう。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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