葬儀・告別式後に行うことは?法要に各種手続きと後日の弔問マナーも解説

葬儀・告別式後に行うことは?法要に各種手続きと後日の弔問マナーも解説

故人が逝去された後は、時間をおくことなく葬儀・告別式が行われます。ようやく葬儀が終わって一息つきたいところですが、その後も様々な儀式や慣習、そして各種手続きがあります。

この記事では葬儀・告別式後に行うことについて、法要などの「儀式・慣習」と役所への届け出などの「手続き」にわけて解説します。

あわせて葬儀に参列できなかったケースでの、弔問マナーについても紹介しています。ぜひとも最後までご覧ください。葬儀全体の流れについてあわせてご確認することもおすすめです。

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葬儀・告別式後に行うこと【四十九日法要まで】

葬儀の準備はやることがたくさんあり、慌ただしいものです。しかしながら、告別式以降もやるべきことがあります。

ここでは葬儀・告別式当日から四十九日法要を目途に時系列で「やるべきこと」をまとめています。頻繁に経験することではないので、覚えている方は少ないでしょう。一連の流れをしっかりと確認してください。

1. 葬儀・告別式当日

当日の流れは以下のとおりです。

1. 出棺
2. 火葬
3. 初七日法要
4. 精進落し

まずは出棺です。火葬をするために霊柩車で棺を葬儀場から運び出します。火葬場に行かない参列者は、出棺の場が最後のお見送りです。

火葬場に行く人は別の車両で移動します。故人の家族や近しい親類が行くことが多いですが、それ以外の人でも同席することは可能です。火葬場では火葬炉前で最後のお別れをし、焼香を行います。火葬が完了したら骨上げです。

近年では火葬が終わったらすぐに初七日法要を行うことが一般的です。その後に精進落しを行います。親類やお世話になった方にお酒や食事をふるまう行事です。故人への供養と参列者へのお清めの意味があります。

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2. 翌日~一週間

葬儀が終わってまずやるべきことは、費用の支払いです。今では葬儀費用をクレジットカードで支払うことができる葬儀社も増えています。

そしてこの期間に行う大事なことが「挨拶回り」です。葬儀運営でお世話になった人や世話役に寺院の他、故人の勤務先にも挨拶しましょう。早く回るほうが望ましく、一週間以内に終わらせることをおすすめします。

遺品の整理もこの頃から始めましょう。生前は故人と一緒に住んでいたケースでは、状況把握がある程度できているので問題ないと思います。しかし、故人の居住地を訪れることが少なかった場合などは、時間がかかるので注意してください。

また、初七日法要を葬儀の日に行っていなかった場合は、この期間に準備をします。

3. 一週間~四十九日

この頃から、お仏壇やお墓の手配を始めるのが一般的です。仏壇店に行く前に、家の宗派を調べることを忘れないでください。

宗派により仏具は変わります。お仏壇と一緒に位牌や本尊などを揃えますので、全体のイメージを持っておくことが重要です。

そしてお墓の手配です。すでに家のお墓がある場合は、親類の了承を得たうえで墓地の管理者もしくは寺院に相談して納骨の手続きを行います。決まったお墓がない場合は、霊園から探す必要があります。どちらのケースでも、納骨時には石材店に連絡して魂入れをしていただく手配が必要です。

四十九日法要の準備も重要です。四十九日ちょうどに行うのは難しいので、日程調整を行う必要があります。

4. 四十九日法要

四十九日法要とは、文字通り故人が逝去してから49日目に行う法要です。仏教では亡くなってから49日間、裁判が行われているとの教えがあります。

この裁判が終わって極楽に旅立つタイミングで、遺族も日常生活に戻る忌明けの日です。

当日の服装は喪服を着用します。墓前で読経をしてもらい、お参りをして完了です。すでに墓地の用意ができているようであれば、続けて納骨も行います。

その後に行われるのは会食です。会食では、施主の挨拶と参加者でもっとも目上の人が献杯を行います。最後にお返しをお渡しして解散です。

お返しはお供えの半額程度の品が一般的ですが、会食の費用によっては3分の1程度でも問題ありません。

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5. 四十九日以降

忌明けを目途にまず行うことは、香典返しの手配です。四十九日法要が無事に終わったことを奉書という文書に書いて、同封します。

香典の半額程度の品を選ぶのが一般的ですが、香典が高額であった場合は3分の1程度でも問題ありません。

形見分けも、四十九日以降から行うのが一般的です。形見分けする品は、故人が大切にしていた貴金属や小物などです。故人より目上の人には渡さないのがマナーなので注意しましょう。

故人が亡くなって最初の11月に入ったら、喪中はがきの準備をしてください。喪中の方には、年賀状を出さないのが礼儀です。12月中旬以降に喪中はがきが届くと、先方が年賀状を準備してしまっている可能性があります。そのため、12月初旬頃までに届くよう喪中はがきを出すことがおすすめです。

葬儀・告別式後に行うこと【各種手続き】

葬儀・告別式の後には法要の他にも医療費の支払いや保険の申請手続きなど、取り掛からなければならない各種手続きがあります。

ここでは、そのひとつひとつを解説していきます。手続きの期限が定められていることもありますので、事前に確認して優先順位の高いものから始めるようにしてください。慣れない手続きなので、葬儀社に相談するのもおすすめです。

1. 医療費

近年では死期が迫っている方は通院して治療を受けていたり、入院していたりするのが一般的です。そのため、医療費の精算を行う必要があります。多額の医療費は遺族の大きな負担になります。そのような場合は、高額医療費の還付制度が利用できるか確認しましょう。

年齢や所得に応じて「自己負担限度額」が設定され、その限度額を超えた分を払い戻してもらうことができます。ただし、先進医療の自己負担分や入院中の食事代などは、対象とならないので注意してください。

2. 保険

故人が加入していた生命保険がないか」についても、速やかに確認してください。死亡保険を受け取るためには様々な手続きが必要となるため、生命保険会社の連絡先や付保内容をあらかじめ把握していることが望ましいです。

保険の加入状況によっては、埋葬料や葬祭料が請求できるケースがあります。国民健康保険の加入の要否が条件になっているので、保険会社や葬儀社に相談することがおすすめです。

3. 年金

年金に関しては、最初に受給停止の手続きを行う必要があります。その際に年金受給者死亡届の提出が必要です。

一方で、国民年金の死亡一時金が受給できるケースがあります。そして国民年金と厚生年金の遺族基礎年金請求が条件を満たしていれば可能です。国民年金は役所の窓口に、厚生年金は年金事務所で手続きしますので、それぞれ確認することをおすすめします。

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4. 相続

相続についても考えなければなりません。最初にやるべきことは遺言書の確認です。遺言書には以下の3つの種類があります。

・公正証書遺言
・秘密証書遺言
・自筆証書遺言

この中で公正証書遺言と自筆証書遺言は、公証役場や法務局に保管されているケースがあります。

相続される遺産を分割するためには、相続の対象となる全員の同意が必要です。相続人に漏れがないように、全員を確認しておく必要があります。

相続人が確定したら、以下の手続きを行います。

・相続放棄をするのかの判断
・遺産分割協議
・財産の名義変更
・相続税の申告

5. その他

その他にも様々な手続きがあります。以下のとおりです。

・預貯金の名義変更
・株式の名義変更
・パスポートの返納
・運転免許証の返納
・電話や公共料金の名義変更

故人の預貯金口座は逝去後に凍結されます。引き出して葬儀の支出に使うことはできないので、注意が必要です。

また株式についても、売買ができなくなります。相続人が確定したら、株式の名義を相続人に書き換えることが必要です。

パスポートや運転免許証にマイナンバーカードの返納手続きもあり、なかなか全てを把握するのは難しいと思います。葬儀社に相談しながら進めていくことがおすすめです。

葬儀・告別式後の弔問マナー

付き合いのあった方が亡くなった際は、通夜や告別式に参列することが一般的です。しかしながら「どうしてもタイミングが合わなかった」「告別式が終わるまで訃報を知らなかった」などの事情で参列がかなわないこともあります。

ここでは後日の弔問マナーについて解説します。弔問の対応は遺族にとっても負担になる場合があるので、失礼のないよう対応しましょう。

1. 弔問の目的

弔問の目的は故人に哀悼の意を示すとともに、遺族にお悔やみの言葉を申し上げることです。葬儀・告別式の際に弔電を打つ方法もありますが、霊前におもむいて直接お骨や位牌に手をあわせたいという気持ちで弔問します。

しかしながら、遺族にとっては葬儀が終わってやっと落ち着いた時に弔問対応するのは、負担になることもあるでしょう。十分に配慮して弔問の要否を判断することが重要です。

2. 弔問のタイミング

弔問は訃報を聞いてすぐに駆けつけることもありますが、葬儀後であれば3日ほどたってから四十九日までに伺うのが望ましいでしょう。

3日空けるのは葬儀直後が慌ただしいので、弔問を遠慮するという配慮もあります。そして四十九日までというのは、法要が終わって気持ちの整理のついた遺族に悲しみを思い出させてしまうからです。

3. 弔問の際の注意点【遺族への確認】

弔問の際は、必ず遺族に確認の連絡をしましょう。特に四十九日を過ぎている場合は、遺族の意向をよく確認するようにしてください。

遺族と面識がないケースでは、故人との関係からお伝えしてから先方の都合を確認します。決して無理強いはしてはいけません。ご遺族の意向を最優先してください。

4. 弔問時の服装

弔問時の服装は平服で問題ありませんので、喪服は着ないようにしてください。平服と言っても訪問着です。

男性であれば、ビジネススーツやジャケット着用のビジネスカジュアルで訪問してください。女性であれば喪服に見えないもの且つ、落ち着いた色味の服であれば問題ありません。

アクセサリーは外してください。靴は革靴である必要はありませんが、カジュアルなスニーカーなどはふさわしくありません。カバンは派手な色は避けて、シンプルなデザインにするのが無難です。

5. 弔問時の持ち物

今回は葬儀に参列できなかったケースを想定しているので、香典は持参してください。表書きは仏教であれば「御霊前」と書きます。四十九日以降の訪問となってしまった場合は「御仏前」としてください。

お供え物も持参してもよいでしょう。品はお花や果物かお菓子などで問題ありません。花は白を基調としたものが無難ですが、故人が好きな花であれば少々派手な色であっても許容されます。その旨は必ず遺族にお伝えしましょう。

6. 弔問の流れ

遺族のお宅に訪問した際は、まず玄関で「この度はご愁傷さまでした」などの挨拶をします。この時に遺族から促されるまで玄関を上がってはいけません。遺族が中に入ってほしくない様子であれば、無理せず玄関で香典などを渡して失礼しましょう。

家に上がったあとは霊前でお線香をあげて合唱し、遺族にお悔やみの言葉を申し上げます。決して長居はせずに、香典などを渡しておいとましましょう。

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まとめ

故人が逝去された際は、葬儀の前も終わってからもやるべきことがたくさんあります。非常に多くの内容があり、なかなか全部を把握しておくことは難しいでしょう。

小さなお葬式では、これまで数多くのご遺族のサポートをしてきました。さまざまな事象に対応し、豊富なノウハウを持っています。

また小さなお葬式では、24時間365日対応の無料相談ダイヤルを用意しています。どんなささいな疑問点でも、お気軽にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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