【第1回調査】直葬にかかる費用相場（中国・四国地方編）

中国・四国地方における直葬の費用相場に関する調査概要

【アンケート概要】
・調査対象期間　2022年3月15日（火）~2022年3月29日（火）
・調査方法　Web上でアンケートを実施
・回答数　事前調査38,994人　本調査1,175人
・エリア　中国・四国地方
・事前調査条件　中国・四国地方に住む、40代以上の人
・本調査条件　事前調査対象者のうち、1年以内に喪主を経験した人
・本調査の属性分布
＜性別＞
男性81.79%、女性18.21%
＜年代＞
40代22.64%／50代32.77%／60代以上44.60%

【調査結果のポイント】

・1年以内に中国・四国地方で行われた葬儀の10.7%が直葬
・直葬の葬儀そのものにかかった費用は、66.7%が30万円未満
・直葬の飲食費用は、79.4%が10万円未満
・直葬のお布施・宗教者手配にかかった費用は、83.3%が15万円未満
直葬とは、ごく親しい方数名で火葬のみを行うシンプルな葬儀形式のことを指します。

中国・四国地方における直葬の割合はエリア全体の10.7％

中国・四国地方で行われている直葬は、葬儀全体のうちどのくらいの割合で選ばれているのかご存知でしょうか。結果をご紹介します。

・中国・四国地方で行われた葬儀のうち10.7%が直葬
・中国・四国地方で行われた直葬の参列人数は5名以上10名未満が1番多い

中国・四国地方で葬儀を執り行った人のうち直葬を選択した人は10.7%でした。中国・四国地方では、家族葬が71.6%の人に選択されていることから小規模葬儀が浸透していることがわかります。

ほぼ同時期に行った関東地方の調査では、直葬の割合は19.0%で、中国・四国地方とは約2倍の差が見られました。東京などの大都市が集中する関東地方よりも、中国・四国地方では通夜や告別式を執り行う家族葬や一般葬を選ぶ方が多いようです。

直葬は、通夜式や告別式を行わずに火葬のみを行うシンプルな葬儀形式です。家族葬の参列範囲よりもさらに限定されたごく親しい方数名で行います。参列者対応が不要なため心身にかかる負担を軽減できることや、通夜式や告別式にかかる費用や時間を抑えられることがメリットです。

参考：【第1回調査】直葬にかかる費用相場（関東地方編）

中国・四国地方で行われる直葬の会葬・参列人数は平均11人で、5名以上10名未満が32.3%で1番多いという結果でした。直葬は通夜式や告別式を行わないため、一般的には式場を使用しません。火葬場に入場可能な人数で行うということもあり、同居の家族や近しい親族など、一般葬や家族葬に比べてかなり範囲を限定して行うことが多いようです。

世の中の動きとしても、コロナ禍で密閉・密集・密接を避けるようになりました。また、全国的な高齢化も葬儀に呼ぶ人数が少なくなっている要因として考えられるのではないでしょうか。すでに故人に縁のあった方の多くが亡くなっている場合や、身体的な問題で葬儀会場まで足を運ぶことが難しい場合も考えられます。

中国・四国地方における直葬にかかった費用の合計は平均約35万円

ここでは、中国・四国地方で直葬を行った方の葬儀費用に関する調査結果をご紹介します。直葬にかかった費用の合計金額は平均345,809円です。内訳として、以下の3つの費用に分けてご紹介します。

・葬儀そのものにかかった費用
・飲食にかかった費用
・お布施や、宗教者手配にかかった費用

ぜひ参考にしてみてください。

中国・四国地方における直葬の葬儀そのものの費用は平均約23万円

・66.7%の人が30万円未満で葬儀を行っている
・そのうち、10万円以上15万円未満が1番多い結果になった

中国・四国地方の直葬における平均葬儀費用は226,471円でした。30万円未満が全体の66.7%を占めており、その中でも10万円以上15万円未満が1番多いことがわかりました。一般葬、家族葬、直葬の中では唯一式を執り行わないため、直葬は1番費用が抑えられる葬儀形式です。ただし、10万円未満は5.9%と少数のため、直葬でも少なくとも10万円は必要になることが多いようです。

同じ直葬でも費用に幅が見られますが、それぞれの遺族・故人の想いやこだわりを可能な範囲で反映した直葬を行いたい場合や、必要最低限のもので直葬を執り行いたい場合など、家庭によって葬儀内容に様々な希望があるためです。無理に費用を抑えるのではなく、自分たちの希望をふまえた葬儀形式を選択することが大切です。

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中国・四国地方における直葬の飲食費用は平均約4万円

・79.4%の人の飲食費用が10万円未満
・そのうち、1万円以上2万円未満が1番多い結果になった

中国・四国地方における直葬の飲食にかかった費用は平均36,338円でした。

直葬で飲食の機会を設ける場合は主に、火葬後に行う「精進落とし」です。現代の精進落としには、参列者へのお礼とお清めの意味と、故人への供養の意味が込められています。直葬は基本的に同居の家族や特に親しい親族など、近い関係の親族だけが参列します。そのため、あらためて故人との思い出を話す機会として大切にされる場合もあるでしょう。

とはいえ、直葬では精進落としの時間を設けない場合もあります。周囲の方と相談して決めるとよいでしょう。

＜関連記事＞
葬儀で出す食事「精進落とし」の意味とマナー

中国・四国地方における直葬のお布施費用は平均約8万円

・83.3%の人が15万円未満でお布施を用意している
・3万円以上10万円未満が同数で1番多い結果になった

中国・四国地方の直葬のお布施・宗教者手配費用は平均83,000円という結果でした。15万円未満が83.3%を占め、その中でも3万円以上5万円未満と5万円以上10万円未満が同数で1番多いことがわかりました。

お布施とは、読経や戒名授与の謝礼として僧侶にお渡しするものです。直葬では通夜式や告別式の読経の必要がないため、家族葬や一般葬など規模の大きな葬儀と比べてお布施の金額が比較的少額になる傾向があります。宗教者の方に行っていただくことは、火葬場での読経や戒名授与のみであることが多く、他の葬儀形式よりもお勤めいただく内容が少なくなります。

直葬を選択したとはいえ、必ずしも無宗教とは限りません。お寺とお付き合いのある方でも何らかの事情があり、事前にお寺と相談の上で直葬を選ばれる場合もあります。また、お布施の金額は「お気持ち」とされていて明確に定められていることは少ないため、今回の結果や親族の方やお付き合いのあるお寺の方の意見を参考に、お布施の金額を検討することをおすすめします。

＜関連記事＞
直葬にお布施は必要？金額の相場や渡す際のマナーを紹介します

参考：【第1回調査】一般葬にかかる費用相場（中国・四国地方編）
　　　【第1回調査】家族葬にかかる費用相場（中国・四国地方編）

中国・四国地方の平均的な直葬

今回の調査から、中国・四国で直葬をする方の平均的な一例を作成してみました。

葬儀形式 ：　直葬
会葬・参列人数　：　11名
葬儀費用 ：　35万円
（内訳　葬儀そのもの：23万円／飲食費用4万円／お布施費用8万円）

故人は知り合いが少なく、生前より「自分の葬儀はしなくていい」と伝えられていたことから、直葬を選択した。
近しい親族だけで故人の思い出を話しながら、温かい雰囲気で十分に見送ることができた。

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まとめ

この記事では、中国・四国地方における直葬の葬儀費用についてご紹介しました。一般葬や家族葬といった他の葬儀形式に比べて、直葬はシンプルな葬儀形式です。1年以内の中国・四国地方では10.7%の人に選ばれていました。葬儀費用は平均35万円で行われており、事前に周囲の人と希望を話し合っておくと、いざという時にスムーズに進められるでしょう。

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（※火葬料金・ 飲食費用・お布施費用は含みません）

参考
・葬儀費用の目安や内訳を徹底解説！葬儀費用を安くする方法もご紹介
・葬儀は段取りが肝心。流れ・費用・マナーが「やさしくわかる！」
・葬儀費用のお布施の渡し方は？相場やマナーを徹底解説！
・JA葬祭(農協)を通して行う葬儀の特徴と費用例
・葬儀代がない時はどうすれば？葬儀費用が払えそうにない場合に知っておくべきポイント
・直葬を行う前に知っておきたいこと
・「葬式をしない」という選択肢はありえる？火葬のみを行う場合に行っておくべきこと
・「葬式しない」「火葬のみ」というおくりかたの魅力と一般葬との違い