中部地方で直葬を行うと、どのくらいの葬儀費用が必要かご存知でしょうか。葬儀費用の総額は、選択する葬儀形式や地域の風習によっても違いがあります。
小さなお葬式では、中部地方で過去1年以内に喪主を経験した方を対象に、直葬の費用についての調査を行いました。この記事ではその結果をご紹介します。
【各エリアごとの直葬の費用相場】
|全国|
|北海道・東北地方|関東地方|中部地方|
|近畿地方|中国・四国地方|九州地方|
こんな人におすすめ
中部地方での直葬の費用相場に関する調査概要を知りたい方
中部地方における直葬の割合を知りたい方
中部地方で直葬にかかった費用の合計を知りたい方
【アンケート概要】
・調査対象期間 2022年3月11日(金)~2022年3月29日(火)
・調査方法 Web上でアンケートを実施
・回答数 事前調査72,304人 本調査2,515人
・エリア 中部地方
・事前調査条件 中部地方に住む、40代以上の人
・本調査条件 事前調査対象者のうち、1年以内に喪主を経験した人
・本調査の属性分布
<性別>
男性84.14%、女性15.86%
<年代>
40代19.40%/50代37.10%/60代以上43.50%
・1年以内に中部地方で行われた葬儀の10.3%が直葬
・直葬の葬儀そのものにかかった費用※は、76.3%が30万円未満(※火葬料金を含む)
・直葬の飲食費用は、82.5%が10万円未満
・直葬のお布施・宗教者手配にかかった費用は、80.0%が15万円未満
直葬は、火葬のみをごく親しい方数名で行うシンプルな葬儀形式です。
中部地方で行われている葬儀のうち、直葬がどのくらいの割合で選ばれているのかご存知でしょうか。結果をご紹介します。
・中部地方で行われた葬儀のうち10.3%が直葬
・中部地方で行われた直葬の参列人数は5名未満が1番多い
中部地方で葬儀を執り行った人のうち直葬を選択した人は10.3%でした。中部地方では67.0%の人が家族葬を選択していることから、小規模葬儀は浸透しているようですが、通夜や告別式を行わない直葬はあまり選ばれていないことがわかります。
ほぼ同時期に行った関東地方の調査では、直葬の割合は19.0%で、中部地方とは約2倍の差が見られました。東京都などの大都市が集中する関東地方よりも、中部地方のほうが儀礼を重んじた家族葬や一般葬を選ぶ方が多く、地域の風習による違いが感じられました。
直葬は、火葬のみを行うシンプルな葬儀形式で家族葬よりもごく親しい方数名で行います。通夜式や告別式にかかる費用や時間を抑えられることや、参列者対応が不要なため心身にかかる負担を軽減できることがメリットです。
参考:【第1回調査】直葬にかかる費用相場(関東地方編)
中部地方で行われる直葬の会葬・参列人数は平均11人で、5名未満が30.4%という結果でした。直葬は通夜や告別式を行わないため、一般的には式場を使用しません。火葬場に入場可能な人数で行うということもあり、一般葬や家族葬に比べてかなり範囲を限定して行うことが多いようです。
また、葬儀に呼ぶ人数が少なくなっている要因として、全国的な高齢化が考えられます。身体的な問題で葬儀会場まで足を運ぶことが難しい場合や、すでに故人に縁のあった方の多くが亡くなっている場合もあるでしょう。
2020年4月頃から、新型コロナウイルスの影響で人が集まることを避けるようになりました。それに伴い、直葬を選ぶ方が増加し、後日感染拡大が落ち着いた頃に改めてお別れの会を開くという方も増えているのではないかと考えられます。
参考:PR TIMES 極端な小規模化に「待った」 コロナ禍における葬儀・法要 2020年・2021年エンディングの実態を「小さなお葬式」が公開
小さなお葬式で葬儀場をさがす
ここでは、中部地方で直葬を行った方の葬儀費用に関する調査結果をご紹介します。直葬にかかった費用の合計金額は平均で366,453円でした。内訳として、以下の3つの費用に分けてご紹介します。
・葬儀そのものにかかった費用(火葬料金を含む)
・飲食にかかった費用
・お布施や、宗教者手配にかかった費用
ぜひ参考にしてみてください。
<注意>
一般的に、葬儀社の料金は「葬儀そのものにかかる費用」を提示しています。
火葬料金・飲食費・お布施など宗教者手配に関わる費用は含まれていないことが多いため注意しましょう。
金額を比較する際は、費用の内訳について確認することをおすすめします。
・76.3%の人が30万円未満で葬儀を行っている
・そのうち、20万円以上25万円未満が1番多い結果になった
中部地方の直葬における平均葬儀費用は220,135円※でした。(※火葬料金を含む)30万円未満が全体の76.3%を占めており、その中でも20万円以上25万円未満が1番多いことがわかりました。一般葬、家族葬、直葬の中では1番費用が抑えられる直葬ですが、10万円未満は6.3%と少数のため、10万円はかかることが多いようです。
同じ直葬でも費用に幅が見られるのは、必要最低限のもので直葬を執り行うことを希望する場合や、それぞれの遺族・故人の想いやこだわりを可能な範囲で反映した直葬を行う場合があるためです。無理に費用を抑えるのではなく、自分たちの希望をふまえた葬儀を選択することが大切です。
<注意>
一般的に、葬儀社の料金には火葬料金は含まれていないことが多いでしょう。
上記の平均金額である約22万円には、飲食費・お布施など宗教者手配に関わる費用は含まれておりませんが、火葬料金は含まれています。
火葬料金を抜いた平均金額は約18万円となります。
・82.5%の人の飲食費用が10万円未満
・そのうち、1万円未満が1番多い結果になった
中部地方における直葬の飲食にかかった費用は平均で37,922円でした。
直葬における飲食の機会は主に、火葬後に行われる「精進落とし」です。全員が集まり故人をあらためて偲ぶ意味の他に、喪主から僧侶や参列者へ感謝を伝える意味があります。近い関係の親族だけだからこそ、あらためて故人との思い出を話す機会や飲食の機会を設けることがより大切にされる場合もあるでしょう。
とはいえ、直葬はごく少数の身内だけで行うことが多いため、精進落としの時間を設けない場合も少なくありません。周囲の方と相談して決めるとよいでしょう。
<関連記事>
精進落としの費用は?メニューと葬儀全体の費用や相続税控除の方法も解説
・80.0%の人が15万円未満でお布施を用意している
・5万円以上10万円未満が1番多い結果になった
中部地方の直葬のお布施・宗教者手配費用は平均で108,396円という結果でした。15万円未満が80.0%を占め、その中でも5万円以上10万円未満が1番多いことがわかりました。
お布施とは、読経や戒名授与の謝礼として僧侶にお渡しするものです。直葬のお布施は、家族葬や一般葬など直葬より規模の大きな葬儀と比べて比較的少額になる傾向がありますが、これは通夜や告別式を行わないためと考えられます。宗教者の方にお願いすることは、火葬場での読経や戒名授与のみであることが多く、他の葬儀形式よりもお勤めいただく内容が少なくなります。
直葬とはいえ、必ずしも無宗教とは限りません。何らかの事情があり、お寺とお付き合いのある方でも事前にお寺と相談の上で直葬を選ばれる場合もあります。お布施の金額は「お気持ち」とされていて明確に定められていることは少ないため、今回の結果や親族の方やお付き合いのあるお寺の方の意見を参考に、お布施の金額を検討することをおすすめします。
<関連記事>
直葬にお布施は必要?金額の相場や渡す際のマナーを紹介します
今回の調査から、中部で直葬をする方の平均的な一例を作成してみました。
葬儀形式 : 直葬
会葬・参列人数 : 11名
葬儀費用 : 37万円
(内訳 葬儀そのもの:22万円※/飲食費用4万円/お布施費用11万円)
(※火葬料金を含む)
故人が無宗教で高齢だったため、知り合いが少なく親族もが遠方に住んでいるため、家族だけの数名で火葬のみを行う選択をすると事前に決めていた。
参列者対応や葬儀後の香典返しなどの対応も必要なかったため、葬儀後に落ち着いて家族で遺影に手を合わせられた。
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この記事では、中部地方における直葬の葬儀費用についてご紹介しました。直葬は、一般葬や家族葬といった他の葬儀形式に比べてシンプルな葬儀形式です。1年以内の中部地方では10.3%の人に選ばれていました。葬儀費用は平均約37万円で行われており、いざという時のためにも事前に周囲の人と希望を話し合っておくとスムーズでしょう。
葬儀費用の目安を知っておくことなど、葬儀に関する準備は事前に行うことが大切です。小さなお葬式では、セットプラン内で葬儀に必要な物品サービス※が含まれますので、安心して葬儀を行えます。
(※火葬料金別)
参考
・葬儀費用の目安や内訳を徹底解説!葬儀費用を安くする方法もご紹介
・葬儀は段取りが肝心。流れ・費用・マナーが「やさしくわかる!」
・葬儀費用のお布施の渡し方は?相場やマナーを徹底解説!
・JA葬祭(農協)を通して行う葬儀の特徴と費用例
・葬儀代がない時はどうすれば?葬儀費用が払えそうにない場合に知っておくべきポイント
・直葬を行う前に知っておきたいこと
・「葬式をしない」という選択肢はありえる?火葬のみを行う場合に行っておくべきこと
・「葬式しない」「火葬のみ」というおくりかたの魅力と一般葬との違い
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