農業者の組合組織である農協(JA)では、「JA葬祭」として葬儀事業も行っています。 農協は国内で広く活動を行っている、基盤の大きな組織であるため、全国でそのサービスを受けることができます。
JA組合員価格で葬儀サービスを利用できる半面、地域によってサービス内容が異なります。そのため葬儀に必要な物品・サービスが不足し、結果として追加料金が高額になるケースもあるので注意が必要です。
この記事では、JA葬儀サービスのメリットや注意点、費用例をご紹介します。お近くのJA葬祭と比較しながらご覧ください。
また、満足できるお別れにするために必要となる物品・サービスを含んだ、「小さなお葬式」のセットプランもご紹介しますので、JA葬祭と内容や価格を比べてご検討ください。
【※注意】小さなお葬式ではJA葬祭と提携したサービスはおこなっておりません。
【各エリアごとの費用相場】
全国(家族葬/直葬/一般葬)
北海道・東北(家族葬/直葬/一般葬)
関東地方(家族葬/直葬/一般葬)
中部地方(家族葬/直葬/一般葬)
近畿地方(家族葬/直葬/一般葬)
中国・四国地方(家族葬/直葬/一般葬)
九州地方(家族葬/直葬/一般葬)
こんな人におすすめ
農協での葬儀の実態が知りたい人
農協での葬儀のメリットが知りたい人
農協での葬儀と他の葬儀を比較したい人
農協(JA葬祭)での葬儀は他の葬儀と内容が異なるのではないかと思う人もいるのではないでしょうか。「JA会員でなければ葬儀はできない」と考える人もいるかもしれません。ここでは農協(JA葬祭)の葬儀がどのようなものか分かりやすく解説します。
JA葬祭の葬儀はJA会員しか利用できないと思われがちですが、JA会員以外の人も利用できる地域もあります。JA会員でない場合は割引が受けられないことはあるものの、利用できる地域もあります。
JA葬祭の葬儀の内容は様々な宗派に対応しており、仏教以外にも新式やキリスト教、無宗教でも対応できる地域もあります。会員になった場合の特典や葬儀の内容、会費も地域ごとに様々です。
農協と互助会のお葬式は、まったくの別物です。互助会(全日本冠婚葬祭互助協会)とは、毎月互助会に積立金を払うことにより、結婚式や葬儀を行う際に積立金の一部を受け取ることができる仕組みです。
互助会の会員になることで、積立金の制度を利用できます。戦後、貧しい時代にできた仕組みなので、昔の人のほとんどは互助会の会員でした。今でも4割ほどが互助会の会員と言われていますが、現在では、インターネットなどで自ら葬儀社を探す人が増えているため、互助会の規模は減少傾向にあります。
積立金といっても利率はなく、解約時には解約金が必要になるため、銀行に預金したほうがお得になる場合もあります。さらに互助会のお葬式は、農協のお葬式に比べて割高です。
農協は、「農協法」という法律によって税金等が軽減されるという利点があり、格安で葬儀を行うことができます。一方、互助会のお葬式の利点はさほど多くはなく、規模の大きな組織の維持費を賄うため、割高になる傾向があるのです。普通のお葬式と比べても高くなる場合もあるため、互助会の会員になろうとしている人は、今一度よく考えてみましょう。
最近では互助会によるトラブルも多いため、あまりお勧めはできません。新しく葬儀場を探すのが面倒であれば仕方ないかもしれませんが、費用を安く抑えたい場合には、互助会以外の葬儀場を探すのがベストでしょう。
地域によりサービス内容は異なることを踏まえたうえでご覧ください。
JA葬祭の葬儀は比較的安く抑えられることが多い点が特徴です。この要因としてはJAが利益を目的としていないことが挙げられます。
JAの会員であれば、他にも地域ごとの割引が受けられます。詳細なプラン内容や、価格設定はそれぞれの地域で確認する必要があります。
JA直営の十分な設備を備えた葬儀場が全国にあります。 JA葬祭グループが保有する多くの葬儀場を利用できるため、急な葬儀でも希望に合った式場を使える可能性が高いです。また、大きな葬儀場だけではなく、小さな葬儀場もあるため、希望の規模に合わせて葬儀場を選ぶことができます。
農協のお葬式は、使用できる式場が多くあることも特徴です。農協の直営する葬儀場はもちろん、農協と提携している葬儀場も使えます。
選択肢が多すぎて悩んでしまうという人は、まずは相談窓口に相談してみましょう。わからないことがあっても丁寧に教えてくれるのでおすすめです。
農協のお葬式が金融サービスと連動しているのも、メリットのひとつと言えるでしょう。JAバンクと連動しており、葬儀費用を事前に準備することができます。
たとえばJAバンク香川で利用できる、JA葬祭定期貯金「やすらぎ」 は葬儀費用を定期貯金することで、特典を受けられます。JA沖縄の「やすらぎ定期貯金」でも同様の特典があります。
JAバンクと連動して積み立てすることで、葬儀費用を抑えることができます。
葬儀を依頼する前に知っておきたいことは、下記の通りです。
メリットで費用が比較的安くなると紹介しましたが、あくまで提携葬儀社の「標準価格」と「JA葬祭価格」を比べたら安い、ということです。 依頼をする前に、JA葬祭を含めて複数の葬儀社の葬儀内容と費用を比較・検討しましょう。
JA葬祭は、地域ごとに独自の葬儀プランを用意しています。そのため、葬儀で使用する物品・サービスをはじめ、その品目に対する価格設定にもばらつきがあり、サービスの質にも影響してきます。
JA組合員価格で葬儀サービスを利用できるメリットはありますが、その価格や葬儀プランの内容が適正かどうかの判断が必要です。
農協のお葬式での注意点として、希望するプランがない場合もある点が挙げられます。農協の葬儀場は地域によって異なり、プラン内容にも差があるため、希望するプランがないこともあるのです。
自分たちが受けたい葬儀プランがない場合には、もう少し遠くの農協の葬儀場を探したり、普通の葬儀場に決めたりすることも検討しましょう。農協のお葬式は格安ですが、受けたいプランがない場合には、他で探したほうが安くなることもあります。複数を比較・検討したうえで、葬儀場を決めるようにしましょう。
すぐに葬儀場を決めるのではなく、複数の候補を比較・検討したうえで選ぶことが大切です。親しい方が亡くなり焦る気持ちもあるかと思いますが、今一度冷静に正しい判断ができるとよいでしょう。探してみると、よりお手頃で質のいいサービスが受けられる葬儀場は多く存在しています。
農協を通して執り行う葬儀の流れは、一般的な葬儀とほぼ同じです。その流れを、仏式の一般的な葬儀プランを例にご紹介します。
ご臨終後、親族に知らせると共に、農協にも連絡します。連絡先は、JA葬祭あるいは農協の支店のどちらかで構いません。
病院から遺体を運び出し、予め決めた安置場所に安置します。遺体を運び出す際には、農協に寝台車を出してもらうこともできるでしょう。安置後は線香をあげ、寺院に連絡して枕経を依頼します。
葬儀内容や式場、日程、遺影写真や会食の料理など、葬儀を行うためにさまざまな打ち合わせを行います。一般的な葬儀社の場合と同じく、ある程度は農協に任せられるでしょう。これと同時に、役所に死亡届を提出して火葬許可証を貰います。
納棺の際には副葬品として故人の思い出の品などを棺に入れます。
通夜では供花や供物の順番・芳名を控えておき、通夜後には火葬場まで同行する人数や告別式で渡す返礼品など火葬までの準備を行います。
弔辞や弔電の順番、名前の読み方、式の段取りなど確認することが多いので、農協のスタッフとしっかり打ち合わせを行います。
棺に花を入れ、最後のお別れをします。遺族で位牌・遺影・骨壺を持ち、喪主が挨拶をします。
火葬の際は火葬許可証を提出しましょう。火葬後は埋葬許可証を受け取りますが、これらの作業は農協のスタッフに任せることもできます。
JA新みやぎ 緑の葬祭 |
JAライフサービス 越後中央 [愛のプラン] |
JA新潟みらい グループ 組合員用プラン |
小さなお葬式 「小さな家族葬」 プラン |
|
基本プラン料金 | - | 385,000円 | - | 資料請求後の割引価格 399,000円 (税込438,900円)※3 プラン料金にすべて含みます。 |
式場使用料 | 50,000円 | 66,000円 | 約300,000円 (別途費用含む) |
|
祭壇一式 | 480,000円~ | プランに含む | 450,000円 | |
物品一式 | セットに含む | プランに含む | 上記に含む | |
搬送費用 | 21,746円~ (距離によって異なる) |
料金別途 | 上記に含む | |
手続き代行 | セットに含む | プランに含む | 上記に含む | |
司会・運営 スタッフ |
セットに含む | プランに含む | 上記に含む | |
火葬料金 | 10,000円 | 8,000円※1 | 0円※2 | エリアごとに 料金別途 |
合計 | 561,746円~ | 459,000円+搬送費用 | 約750,000円 | 資料請求で 税込438,900円 +火葬料金 |
2020年時点の情報です。
参照ページ: JA新みやぎ
※1 燕・弥彦総合事務組合斎場 組合員の場合
参照ページ: JAライフサービス越後中央
※2 新潟市の施設使用料は無料
参照ページ: JA新潟みらいグループ
※3 4日分の安置料金がプランに含まれています。
各JA葬祭のホームページで、費用を明確に掲載しているところはほとんどありませんでした。掲載している場合でも、画面の下まで読み進めると別途必要となる費用がある場合もあります。
葬儀に最低限必要な物品・サービスを知ることで、検討している葬儀プランの内容や価格が適正であるかを判断しやすくなるでしょう。
葬儀に必要な物品・サービスが葬儀プランに含まれていなければ、当然追加料金が発生します。「小さなお葬式」のプラン内容を例として、葬儀に必要な物品とサービスをご紹介します。
・搬送2回分(病院から安置所、安置所から火葬場)
・安置施設使用料
・ドライアイス
・棺、骨壺、お別れ用の花などの物品一式
・火葬料金
・運営スタッフ
・火葬手続き代行
上記のものがプランに含まれているか確認し、地元のJA葬祭が提供しているプランを検討しましょう。
農協(JA葬祭)に依頼することで、安く葬儀を行える可能性があります。ただし、その金額だけで行えるのかを確認するためには、事前に見積りを出してもらい、他社と比較して考えましょう。
「小さなお葬式」のプランもご紹介しますので、比較・検討してみてください。ご予算やご希望に合わせてお選びいただくことができます。
亡くなった方が生前にご縁のあった仕事関係の方や、友人・近所の方など、一般の方も幅広くお呼びして行います。
家族葬プラン
ご家族・ご親族、友人・知人を中心に、流れは一般的な葬儀と同じく、通夜式を行った翌日に告別式・火葬を行います。
一日葬プラン
通夜式をせず、告別式と火葬を1日で行います。費用は抑えて、儀式をしっかり行えますし、参列される方の負担を減らすことができます。
直葬プラン
火葬のみを行う直葬(ちょくそう)のプランです。参列される方が少ない場合や、費用を抑えたい場合に向いています。
ご僧侶をお呼びせず、少しでも費用を抑えたい場合は、仏具などを省いたプランもございます。
「小さなお葬式」は、従来の分かりにくい「葬儀」の価格と内容を見直し、低価格を実現しました。また、全国4,000カ所以上の葬儀場と提携しておりますので、全国どちらでもご希望の内容や日程に合わせた葬儀を行っていただけます。多くの方に選ばれた実績のある「小さなお葬式」に、安心して大切なご葬儀をお任せください。
「小さなお葬式」の詳しい資料を無料でお届けいたしております。資料の送付方法は「メール・郵送」からお選びいただけますので、まずはお気軽に資料請求をお願いします。
「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。
病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など 、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ 情報が満載です。
いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。
【※注意】小さなお葬式ではJA葬祭と提携したサービスはおこなっておりません。
JA葬祭の葬儀は全国の充実した施設を費用を抑えて利用できる点や、金融機関と連動しているため葬儀費用の定期積立ができるなど、いざというときに困らない大きなメリットがあります。
しかし、JA葬祭と一言にいっても各地域ごとに独自の葬儀プランで運営しているため、価格やサービス内容が違ったり希望する葬儀プランがないということもあるため、ご家族が希望する葬儀が適正価格でできるか事前に確認することが重要です。
最期のお別れのときに後悔することのないように、しっかりと比較検討することが大事でしょう。
【※注意】小さなお葬式ではJA葬祭と提携したサービスはおこなっておりません。
御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。