葬儀費用の全国平均は200万円程度とされています。しかし、近年のコロナ禍の影響で小規模葬儀が注目されるようになったことや、葬儀内容、各地域の風習によっても費用に差が生まれるため、「200万円程度」という数字に違和感があるという方も多いのではないでしょうか。
そこで小さなお葬式では、北海道・東北地方で過去1年以内に喪主を経験した方を対象に、直葬の費用についての調査を行いました。その結果をご紹介します。
【各エリアごとの直葬の費用相場】
|全国|
|北海道・東北地方|関東地方|中部地方|
|近畿地方|中国・四国地方|九州地方|
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こんな人におすすめ
北海道・東北地方での直葬の費用相場に関する調査概要を知りたい方
北海道・東北地方における直葬の割合を知りたい方
北海道・東北地方で直葬にかかった費用の合計を知りたい方
【アンケート概要】
・調査対象期間 2022年5月6日(金)~2022年5月23日(月)
・調査方法 Web上でアンケートを実施
・回答数 事前調査42,666人 本調査1,285人
・エリア 北海道・東北地方
・事前調査条件 北海道・東北地方に住む、40代以上の人
・本調査条件 事前調査対象者のうち、1年以内に喪主を経験した人
・本調査の属性分布
<性別>
男性75.49%、女性21.17%
<年代>
40代21.87%/50代32.53%/60代以上42.26%
・1年以内に北海道・東北地方で行われた葬儀の12.5%が直葬
・直葬の葬儀そのものにかかった費用は、85.7%が40万円未満
・直葬の飲食費用は、81.0%が10万円未満
・直葬のお布施・宗教者手配にかかった費用は、87.3%が15万円未満
直葬とは、ごく親しい方数名で火葬のみを行うシンプルな葬儀形式です。
北海道・東北地方で行われている直葬は、葬儀全体のうちどのくらいの割合で選ばれているのかご存知でしょうか。結果をご紹介します。
・北海道・東北地方で行われた葬儀のうち12.5%が直葬
・北海道・東北地方で行われた直葬の参列人数は5名以上10名未満が1番多い
北海道・東北地方で葬儀を執り行った人のうち直葬を選択した人は12.5%でした。全国的なコロナ禍で小規模葬儀が注目されつつありますが、通夜や告別式を執り行わない直葬は、北海道・東北地方ではあまり選ばれていないことがわかりました。
直葬は、家族よりもごく親しい方数名だけで、通夜式や告別式を行わずに火葬のみを行います。参列者対応が不要なため心身にかかる負担を軽減できることや、通夜式や告別式にかかる費用や時間を抑えられることがメリットです。一方、参列を希望される方から不満が出る可能性や、親族や菩提寺の理解を得にくい場合があるなど、デメリットもあります。葬儀形式を選択する際には、メリット・デメリットをふまえて検討する必要があるでしょう。
北海道・東北地方で行われる直葬の会葬・参列人数は平均11名で、5名以上10名未満が29.2%で1番多いという結果でした。直葬は、一般葬や家族葬に比べてかなり範囲を限定して葬儀を行います。調査結果でも15名未満に集中していることから、火葬場に入場可能な人数で行われていることが多いようです。
世の中の動きとしても、コロナ禍で密閉・密集・密接を避けるようになりました。また、すでに故人に縁のあった方の多くが亡くなっている場合や、身体的な問題で葬儀会場まで足を運ぶことが難しい場合など、全国的な高齢化も葬儀に呼ぶ人数が少なくなっている要因の一つとして考えられるのではないでしょうか。
ここでは、北海道・東北地方で直葬を行った方の葬儀費用に関する調査結果をご紹介します。直葬にかかった費用の合計金額は平均360,952円です。内訳として、以下の3つの費用に分けてご紹介します。
・葬儀そのものにかかった費用
・飲食にかかった費用
・お布施や、宗教者手配にかかった費用
ぜひ参考にしてみてください。
・85.7%の人が40万円未満で葬儀を行っている
・そのうち、30万円以上40万円未満が1番多い結果になった
北海道・東北地方の直葬における平均葬儀費用は260,317円でした。40万円未満が全体の85.7%を占めており、その中でも30万円以上40万円未満が1番多いことがわかりました。
直葬は通夜式や告別式を執り行わない唯一の葬儀形式です。そのため、費用を最もが抑えられる葬儀形式です。ただし、10万円未満は3.2%と少数で、10万円以上25万円未満や30万円以上40万円未満の割合が多いことから、ある程度の費用を準備して直葬を行う方が多いようです。
同じ直葬でも費用に幅が見られるのは、各家庭の希望が異なるためでしょう。遺族や故人の想いやこだわりを可能な範囲で反映した直葬を行う場合もあれば、必要最低限のもので直葬を執り行うことを希望する場合もあります。無理に費用を抑えるのではなく、自分たちの希望をふまえた葬儀形式を選択することが大切です。
・81.0%の人の飲食費用が10万円未満
・そのうち、1万円以上2万円未満が1番多い結果になった
北海道・東北地方における直葬の飲食にかかった費用は平均43,492円でした。直葬で飲食の機会を設ける場合は主に、火葬後に行う「精進落とし」です。現代の精進落としには、参列者へのお礼やお清めの意味と、故人への供養の意味が込められています。ただし、直葬では精進落としの時間を設けない場合もあります。周囲の方と相談して決めるとよいでしょう。
直葬は基本的に、同居の家族や特に親しい親族など、近い関係の親族だけが参列します。実際に北海道・東北地方の参列人数は、平均11名です。精進落としを行う場合は、気心の知れた方々のみで食事をするため、心置きなく故人の思い出話を楽しめるでしょう。
・87.3%の人が15万円未満でお布施を用意している
・3万円未満が同数で1番多い結果になった
北海道・東北地方の直葬のお布施・宗教者手配費用は平均57,143円という結果でした。15万円未満が87.3%を占め、その中でも3万円未満が最も多く42.9%を占めることがわかりました。
お布施とは、読経や戒名授与の謝礼として僧侶にお渡しするものです。直葬で宗教者の方にお勤めいただくことは、火葬場での読経や戒名授与のみであることが多く、家族葬や一般葬など他の葬儀形式よりも項目が少なくなります。そのため、他の規模の大きな葬儀形式と比べて比較的少額になる傾向があります。また、お布施の金額は気持ちとされ、明確に定められていることは少ないでしょう。
今回の結果や、親族の方、お付き合いのあるお寺の方の意見を参考に、お布施の金額を検討することをおすすめします。
今回の調査から、北海道・東北で直葬をする方の平均的な一例を作成してみました。
【葬儀形式】直葬
【会葬・参列人数】11名
【葬儀費用】36万円
(内訳 葬儀そのもの:26万円/飲食費用4万円/お布施費用6万円)
遠方の親族が高齢で葬儀への参列が難しく、故人も無宗教だったため、近くに住む親族だけで直葬を行うことにした。少ない人数ならではの温かいゆったりとした雰囲気で、故人を見送ることができた。
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病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。
いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。
この記事では、北海道・東北地方における直葬の葬儀費用についてご紹介しました。一般葬や家族葬など他の葬儀形式に比べて、直葬は火葬だけを執り行う葬儀形式です。1年以内の北海道・東北地方では平均36万円の葬儀費用で行われており、12.5%の人に選ばれていました。事前に周囲の人やお付き合いのあるお寺と希望を話し合っておくと、いざという時にスムーズに進められるでしょう。
葬儀費用の目安を知っておくことなど、葬儀に関する準備は事前に行うことが大切です。小さなお葬式では、葬儀に必要な物品・サービス一式を料金に含んだ「小さな火葬式」プラン※をご用意しています。ご希望に合わせて24時間365日対応いたしますので、葬儀についての知識があまりないという方にも安心してご依頼いただけます。
※飲食費用やお布施費用は含みません
参考
・葬儀費用の目安や内訳を徹底解説!葬儀費用を安くする方法もご紹介
・葬儀は段取りが肝心。流れ・費用・マナーが「やさしくわかる!」
・葬儀費用のお布施の渡し方は?相場やマナーを徹底解説!
・JA葬祭(農協)を通して行う葬儀の特徴と費用例
・葬儀代がない時はどうすれば?葬儀費用が払えそうにない場合に知っておくべきポイント
・直葬を行う前に知っておきたいこと
・「葬式をしない」という選択肢はありえる?火葬のみを行う場合に行っておくべきこと
・「葬式しない」「火葬のみ」というおくりかたの魅力と一般葬との違い
私的年金制度は公的年金に上乗せし保険料を支払うと受給できる、任意で加入する年金制度です。ホゥ。