昨今、コロナ禍の影響で小規模葬儀が注目されるようになりました。規模が小さくても、各地域の風習によって葬儀内容や費用には差が生まれます。そのため、葬儀費用が全国平均約200万円程度ということに違和感を覚えるという方も少なくないのではないでしょうか。
そこで小さなお葬式では、九州地方で過去1年以内に喪主を経験した方を対象に、直葬の費用についての調査を行いました。その結果をご紹介します。
【各エリアごとの直葬の費用相場】
|全国|
|北海道・東北地方|関東地方|中部地方|
|近畿地方|中国・四国地方|九州地方|
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直葬を行う前に知っておきたいことについて、別記事で詳しくまとめています。
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こんな人におすすめ
九州地方での直葬の費用相場に関する調査概要を知りたい方
九州地方における直葬の割合を知りたい方
九州地方で直葬にかかった費用の合計を知りたい方
【アンケート概要】
・調査対象期間 2022年3月15日(火)~2022年3月29日(火)
・調査方法 Web上でアンケートを実施
・回答数 事前調査35,716人 本調査1,022人
・エリア 九州地方
・事前調査条件 九州地方に住む、40代以上の人
・本調査条件 事前調査対象者のうち、1年以内に喪主を経験した人
・本調査の属性分布
<性別>
男性77.40%、女性22.60%
<年代>
40代26.52%/50代34.64%/60代以上38.85%
・1年以内に九州地方で行われた葬儀の10.4%が直葬
・直葬の葬儀そのものにかかった費用は、65.6%が30万円未満
・直葬の飲食費用は、85.0%が10万円未満
・直葬のお布施・宗教者手配にかかった費用は、90.5%が15万円未満
直葬は、火葬のみをごく親しい方数名で行うシンプルな葬儀形式です。
九州地方で行われている葬儀のうち、直葬がどのくらいの割合で選ばれているのかご存知でしょうか。結果をご紹介します。
・九州地方で行われた葬儀のうち10.4%が直葬
・九州地方で行われた直葬の参列人数は5名未満と10名以上15名未満が1番多い
九州地方で葬儀を執り行った人のうち直葬を選択した人は10.4%でした。九州地方では60.7%の人が家族葬を選択していることから、小規模葬儀は半数以上の方に浸透しているようですが、通夜や告別式を行わない直葬はあまり選ばれていないことがわかります。
直葬は、火葬のみを行う葬儀形式です。家族葬よりも更に参列者の範囲を狭めて、ごく親しい方数名で行います。参列者対応が不要なため、遺族が故人との最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。通夜式や告別式にかかる費用や時間を抑えられるため、心身にかかる負担を軽減できることもメリットです。
九州地方で行われる直葬の会葬・参列人数は平均13人で、5名未満と10名以上15名未満が25.0%という結果でした。直葬は通夜や告別式を行わないため、一般的には式場を使用しません。火葬場に入場可能な人数で行うということもあり、一般葬や家族葬に比べてかなり範囲を限定して行うことが多いようです。
大分県や福岡県の一部の地域では、出棺の際に近親者で棺桶を回す「棺回し」「三回回し」というしきたりがあります。このようなしきたりを行う場合には、ある程度の人数が必要になるため、10名以上15名未満の直葬が多い理由の一つと考えられるでしょう。
また、全国的な高齢化が、葬儀に呼ぶ人数が少なくなっている要因の一つとして考えられます。故人に縁のあった方の多くが既に亡くなっている場合や、身体的な問題で葬儀会場まで足を運ぶことが難しい場合もあるでしょう。
ここでは、九州地方で直葬を行った方の葬儀費用に関する調査結果をご紹介します。直葬にかかった費用の合計金額は平均318,799円です。結果の内訳として、以下の3つの費用に分けてまとめました。
・葬儀そのものにかかった費用
・飲食にかかった費用
・お布施や、宗教者手配にかかった費用
ぜひ参考にしてみてください。
・65.6%の人が30万円未満で葬儀を行っている
・そのうち、10万円以上15万円未満が1番多い結果になった
九州地方の直葬における平均葬儀費用は226,500円でした。30万円未満が全体の65.6%を占めており、その中でも15万円以上20万円未満が1番多いことがわかりました。直葬は、一般葬、家族葬、直葬の中では1番費用が抑えられる葬儀形式ですが、10万円未満は3.1%と少数のため、10万円はかかることが多いようです。
同じ直葬でも費用に幅が見られるのは、故人や遺族の希望によってオプション部分に差が出るためです。必要最低限のもので直葬を執り行うことを希望する場合や、故人や遺族の想いやこだわりを可能な範囲で反映した直葬を行う場合もあるでしょう。費用だけに着目して無理に抑えるのではなく、自分たちの希望をふまえた葬儀を選択することが大切です。
・85.0%の人の飲食費用が10万円未満
・そのうち、1万円未満が1番多い結果になった
九州地方における直葬の飲食にかかった費用は平均23,775円でした。直葬における飲食の機会は主に、火葬後に行われる「精進落とし」です。全員が集まり故人をあらためて偲ぶことの他に、喪主から僧侶や参列者へ感謝を伝える意味があります。とはいえ、直葬はごく少数の身内だけで行うことが多いため、精進落としの時間を設けない場合も少なくありません。周囲の方と相談して決めるとよいでしょう。
鹿児島県では、「じつの飯」「一膳飯」という風習があります。茶碗に丸く持ったご飯に箸を2本突き立て、一緒に茶か水を供えます。また、大分県では「別れの膳」と呼ばれる、近親者のみの食事の席があります。一部の地域の風習として、参列者や僧侶に対して食事の席を設けるのではなく、故人へのお供えや近親者だけに食事の席を設ける風習があることも、飲食費用があまりかけられていない理由の一つと考えられるでしょう。
・90.5%の人が15万円未満でお布施を用意している
・3万円未満が1番多い結果になった
九州地方の直葬のお布施・宗教者手配費用は平均68,524円という結果でした。15万円未満が90.5%を占め、その中でも3万円未満が1番多いことがわかりました。
お布施とは、お勤めの謝礼として僧侶にお渡しするものです。直葬は通夜や告別式を行わないため、宗教者の方にお勤めいただく内容として火葬場での読経や戒名授与のみであることが多く、家族葬や一般葬などの葬儀形式よりも少なくなります。そのため、
他の規模の大きな葬儀と比べて比較的少額になる傾向があります。
お寺とお付き合いのある方は、通夜や告別式を行う葬儀形式を選ぶことが多いでしょう。直葬を行う場合も、必ずしも無宗教とは限りません。何らかの事情があり、お寺とお付き合いのある方でも事前にお寺と相談の上で直葬を選ぶ場合もあります。お布施の金額は気持ちとされ、明確に定められていることは少ないため、親族やお付き合いのあるお寺の方の意見を参考に、お布施の金額を検討することをおすすめします。
今回の調査から、九州で直葬をする方の平均的な一例を作成してみました。
葬儀形式 : 直葬
会葬・参列人数 : 13名
葬儀費用 : 32万円
(内訳 葬儀そのもの:23万円/飲食費用2万円/お布施費用7万円)
葬儀にお金をかけない分、故人の存命中にお金や時間を惜しみなく使って一緒に過ごすという家族と故人の希望があったため、葬儀は直葬を選択した。
参列者対応が必要なく、準備することも多くなかったので、故人との最後の時間を十分に大切にすることができた。故人も喜んでいると思う。
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病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。
いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。
この記事では、九州地方における直葬の葬儀費用についてご紹介しました。直葬は、一般葬や家族葬といった他の葬儀形式に比べてシンプルな葬儀形式です。九州地方で過去1年以内に喪主を経験した人の10.4%に選ばれており、葬儀費用は平均約32万円でした。いざという時に慌てないためにも、事前に周囲の人と葬儀形式や内容の希望を話し合っておくとスムーズでしょう。
葬儀費用の目安を知っておくことなど、葬儀に関する準備は事前に行うことが大切です。小さなお葬式では、葬儀に必要な物品・サービス一式を料金に含んだ「小さな火葬式」プラン※をご用意しています。ご希望に合わせて24時間365日対応いたしますので、葬儀についての知識があまりないという方も安心してご依頼ください。
※飲食費用やお布施費用は含みません
参考
・葬儀費用の目安や内訳を徹底解説!葬儀費用を安くする方法もご紹介
・葬儀は段取りが肝心。流れ・費用・マナーが「やさしくわかる!」
・葬儀費用のお布施の渡し方は?相場やマナーを徹底解説!
・JA葬祭(農協)を通して行う葬儀の特徴と費用例
・葬儀代がない時はどうすれば?葬儀費用が払えそうにない場合に知っておくべきポイント
・直葬を行う前に知っておきたいこと
・「葬式をしない」という選択肢はありえる?火葬のみを行う場合に行っておくべきこと
・「葬式しない」「火葬のみ」というおくりかたの魅力と一般葬との違い
御霊前は「亡くなった方の霊魂の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。