納骨式に香典は必要なの?香典の書き方や金額の相場について解説します

納骨式に香典は必要なの?香典の書き方や金額の相場について解説します

「納骨式」とは、骨壺へ納めた遺骨を現世の家からお墓へと納めるものです。時期については法律的な決まりはありませんが、一般的には四十九日や百か日法要、一周忌、三回忌のいずれかを葬家ごとに選んで行います。故人の遺族や関係者がこの納骨式へ参加する場合、香典(こうでん)の用意は必要なのでしょうか。

この記事では、納骨式へ参列する際の香典の書き方や相場、納骨式をとりおこなうために必要な準備について解説していきます。葬儀~葬儀終了後の流れについては別のページで詳しくまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

納骨式のお布施の相場を知りたい方

香典袋の書き方について知りたい方

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納骨式に香典は必要なの?

「香典」とは不祝儀袋へ現金を納めたもので、故人への供養の気持ちを込めて御霊前へお供えするものです。葬儀や法要は多くの場合、遺族にとって予想をしていない突然の訃報であり、突然の出費になります。そのため、香典としてお供えされたお金は、実際には遺族が葬儀や法要などで故人を供養するために使われます。

お通夜告別式では香典を持参することは必須であり、一般的な相場も決まっていますが、納骨式の場合は時期によって香典の額に違いがあります。法要と一緒に納骨式を行う場合は、法要の相場に合わせれば問題ありませんが、納骨式のみを行う場合はやや少なめに香典を包みます。

香典の書き方

葬儀や法要へもっていく香典ですが、香典については決まりや慣習があります。香典の書き方のポイントを押さえておきましょう。

香典の表書きの書き方

「表書き」とは、香典袋の表に記載する文字のことです。表書きの書き方は宗教や宗派によって違いがありますが、日本の葬儀や法要で取り入れられることの多い仏教や神道、キリスト教ではいずれも「御霊前」という記載が使用できます。そのため、基本的には「御霊前」という文字を書きます。

ただし仏教の場合は、四十九日を過ぎると故人は霊ではなく仏さまになるという考え方をするため、四十九日以降の法要では表書きを「御仏前」とします。

香典は中袋につつむ

香典は現金をつつんだものですが、香典袋の中へもう一つ「中袋」を用意し、その中に現金をつつむようにしましょう。

遺族が包みを開けた際に「千円」「一万円」などの文字を頭から読むことができる向きに入れることが良いとされているため、中袋に封筒を使用する場合にはお札の肖像画の部分が上になるように入れ、半紙等を使用する場合は肖像画が下に来るようにつつみます。

香典の中袋の書き方

香典の中袋には、「金額」「住所」「名前」の三点を記載します。まず、中袋の表の中央へ金額を書きますが、ここではアラビア数字は使用せず、旧字体または漢数字を使用します。先頭に「金」という文字を書き、続けて「壱萬円」など金額を記載しましょう。

中袋の裏面へは住所と名前を記載します。こちらは、手紙を出す際に封筒やはがきの裏面へ書く要領で記載すれば問題ありません。

水引の種類に気をつける

香典袋には、「水引(みずひき)」と呼ばれるひもを結びます。結婚式などで使うご祝儀袋で目にしたことがあるかもしれませんが、水引は一般的に贈答品へ結んでおくるもので、「人と人を結びつける」という意味合いがあるともいわれています。

葬儀や法要の場合はお祝い事ではないため、ご祝儀袋で使用されるような赤や金の色の水引は避け、白と黒のものを選ぶようにしましょう。

香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持ち運ぶ

香典を用意できたら、袱紗(ふくさ)へ包んで納骨式へ向かいましょう。

袱紗とは、お金を持ち運ぶ際につつんでおくためのもので、香典袋が汚れたり折れてしまったりすることを防ぐほか、相手を思いやるという気持ちを表すものになります。様々な色の袱紗がありますが、結婚式などのお祝い事では暖色の袱紗、葬儀、法要などのお悔やみ事では寒色の袱紗を用意します。紫の袱紗はどちらの場合にも使用できますので、紫のものを一つ持っておくと安心です。

【状況別】香典の金額の相場はいくら?

次はその中身の金額について見ていきましょう。

葬儀や法要では、その法事の種類や故人との間柄に応じた一般的な金額の相場があります。納骨式で納める金額の相場を状況別に見ていきましょう。

納骨式だけの場合

法要と一緒ではなく納骨式のみを行う場合は、5千円から1万円程度をつつむと良いでしょう。納骨式には故人とより近しい間柄にあった人のみが招かれることが一般的であるため、納骨式へ参加する場合は関係性に関係なくこのくらいの金額を用意しましょう。

納骨式だけでなく法要も行う場合

納骨式をいずれかの法要と同じ日に合わせて行う場合は、その法要に適した金額を持っていきましょう。

たとえば四十九日と納骨式を同じ日に行うとしても、2回分の香典を持参する必要はなく、四十九日の相場の金額のみを用意していきます。

納骨式を行われることの多い四十九日では、故人の親は1万円から5万円、兄弟・姉妹は1万円から5万円、祖父母やおじ・おばの場合は5千円から3万円程度が相場になっています。親族ではない関係者の場合は、3千円から1万円程度の香典をつつむと良いでしょう。

四十九日や一周忌に行う場合

四十九日や一周忌は、数ある法要の中でも特に節目となる大切なものです。この時には、遺族や関係者が大人数で集まり、会食なども併せて行うことが多く、施主にとっては飲食代が負担になってしまいます。そのため、四十九日や一周忌など大きな法要の際には、通常の相場に5千円ほど足した金額をもっていくと丁寧です。

【立場別】香典の金額の相場

次に、香典の金額の相場を故人との関係別に見ていきましょう。故人と近しい間柄にあればあるほど大きな金額を、親族や親戚ではない友人、関係者などは少なめの金額を納めるのが一般的です。

親族の場合

一番大きな金額を納めるのが、故人の親族です。お通夜や告別式では3万円から10万円、四十九日以降の法要では1万円から10万円程度が良いとされています。

両親の次は故人の兄弟・姉妹が続き、香典の相場はお通夜や告別式などの葬儀で3万円から5万円、その後の法要で1万円から5万円程度です。その次に祖父母やおじ・おばが葬儀で1万円から3万円、四十九日以降は5千円から3万円となっています。

親戚の場合

上記で挙げた、両親をはじめとする近しい親族以外の親戚は、間柄に関係なく同じくらいの金額をつつむのが一般的です。お通夜や告別式では5千円から3万円、その後に行われる法要では5千円から1万円が相場の目安になっています。

職場関係の場合

故人が仕事をしている人だった場合、職場の上司や同僚、部下がお通夜や告別式へ参列する場合もあります。この場合の香典の相場は5千円から1万円程度になりますが、年齢が高めの上司は他の人に比べて少し大きめの額を納めることもあります。

四十九日以降の法要へ職場関係の人が参加することはあまりありませんが、参加する場合は3千円から1万円程度の香典をもっていくと良いでしょう。

知人の場合

生前、故人と親しい間柄にあった友人や知人、交流のあった近所の人なども、お通夜や告別式へ参列することが多いでしょう。

この場合も職場関係の参列者と相場は同じくらいで、5千円から1万円程度の香典を用意します。参列者の年齢が高めである場合は、少し多めにつつんでも良いでしょう。

納骨式を行うために必要な準備とは?

さて、納骨式へ参列する場合の香典について、十分にご理解いただけたでしょうか。最後に、納骨式を行うまでに必要な準備と、その流れを解説していきます。

お墓を建てる

お墓がまだ決まっていない場合は、お墓の準備からはじめましょう。墓地の選定から区画選び、デザインや大きさ選びなど、お墓を建てるまでに行うべきことは多くあります。お墓選びを始めてから完成するまでには、およそ2か月から3か月ほどかかると考えておくと良いでしょう。

お寺に納骨式を行う旨を伝える

お墓が決まったら、納骨式を行いたい旨をお寺などに相談しましょう。土日は親族が集まりやすく、土日に合わせて法要を行う葬家が多いため、土日を希望する場合は早めに相談するようにしてください。

墓石を開ける必要がある場合は、石材店へも同時に予約の連絡をしましょう。

遺骨埋葬許可証を取得する

日本では、自治体の許可なく遺骨を埋葬することは法律違反になります。死亡届を提出する際に交付される「火葬許可証」に、「火葬執行済」の認め印が押されたものを「遺骨埋葬許可証」といいます。

遺骨をお墓へ埋葬する際は、この遺骨埋葬許可証必ず必要になりますのでしっかりと保管しておきましょう。

参列者の決定、当日の流れを決める

納骨式を行う手配ができたら、当日の参列者および納骨の流れを決めていきましょう。多くの場合、四十九日以降の法要や納骨式は、近い親族のみで小規模に行われます。

誰に参列してもらい、どのような動きをするのか、法要と併せて行う場合はその流れも併せて考えていきましょう。

参加者に納骨式の詳細を伝える

参列してもらう人が決定したら、納骨式の詳細をお知らせしていきます。

特に、遠い所に住んでいる親族が足を運んでくれる場合は、早めの連絡をしておくと親切です。場所の移動や会食があるのかということなど、当日の流れを詳細に連絡しておくと、当日スムーズに進行することができます。

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まとめ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

よくある質問
  • 納骨式に香典は必要?

  • 香典の書き方に決まりはあるの?

  • 香典はどのように持ち運ぶの?

  • 納骨式を行うにはどんな準備が必要なの?

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