県外からの遺体搬送の費用目安とその流れ

県外からの遺体搬送の費用目安とその流れ

かかりつけの病院など、自宅から近い場所で死亡が確認された場合には、遺体の搬送について不安に思うことは少ないでしょう。しかし、県外で亡くなった場合はのように遺体を搬送すればよいのでしょうか。また、費用はどのくらいかかるのでしょうか。

そこでこの記事では、県をまたいだ遺体搬送にかかる費用相場や搬送方法についてご紹介します。県外だけでなく、海外からの遺体搬送についても触れるので、急な遺体搬送の際に役立てられるでしょう。葬儀全体の流れについてあわせてご確認することもおすすめです。

こんな人におすすめ

県外からの遺体搬送の方法や費用について知りたい方

海外からの搬送方法についても気になる方

遺体搬送時の流れについて知りたい方

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県外からの遺体搬送の費用目安と流れ

家族が亡くなった場所が県外だった場合、自宅まで遺体を搬送する際にかかる費用について不安に感じる方も多いでしょう。

ここでは、費用だけでなく県外からの遺体搬送の流れ全般についてご紹介します。搬送方法、搬送に必要な手続きなどを確認しましょう。

県外からのご遺体搬送距離と費用の流れ

県外から搬送する場合、費用は移動距離時間帯により異なります。小さなお葬式では、遺体搬送のみの依頼にも対応可能です。その場合の料金を一例として確認しましょう。
・90km ~110km
100kmを目安に搬送する場合は、昼間(5:00~21:59)は4万6,090円、夜間(22:00~4:59)は5万5,330円がかかります。東京~熱海間がだいたいこの距離です。
・180km~210km
昼間は7万8,100円、夜間は9万1,960円が搬送料金の目安です。東京から静岡県の藤枝市あたりまでの距離になります。
・300km ~330km
昼間11万7,590円、夜間13万6,070円です。東京~名古屋周辺までの搬送では、この金額が目安になります。

なお、500kmの場合は17万円程度、700kmの場合は32万円程度が遺体搬送にかかる費用の目安です。

県外からのご遺体搬送の方法

遺体を搬送する際の方法は、車両、航空、船舶を使った3種類です。一般的には車両を使って搬送を行うケースが多いでしょう。

航空、あるいは船舶を利用する場合には、法律上の定めで遺体は「貨物」として取り扱われます。貨物扱いですが、遺体の場合は貨物料金に特別料金が加算されることも覚えておきましょう。実際に利用する場合には単なる荷物としてではなく、丁重な扱いを受けます。

県外からのご遺体の搬送に必要なもの

県外からのご遺体の搬送には、死亡診断書、または死体検案書の取得が必要です。この両者には違いがあります。

死亡診断書は病死などの場合で、病院や医師の立ち合い下で死亡が確認されたときに発行される書類です。仮に自宅から遠い場所で亡くなったとしても、その場所が病院で、他殺など事件性がないと判断された場合には、死亡診断書が発行されます。

一方の死体検案書は、病院以外で亡くなった場合に警察が発行する書類です。不審な点がある場合や、死亡した原因が明確に特定できない場合には死亡診断書の取得ができません。警察の調査を待ち、場合によっては解剖を受け、その後に死体検案書を受け取ることになります。

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病院で亡くなった場合の遺体搬送の流れ|安置方法や費用の目安も解説

県外からのご遺体の搬送の流れ

ご遺体を搬送する前には、まず「エンゼルケア」を行って生前に近い表情に戻されます。死に化粧という言葉が使われていた時代もありますが、最近ではエンゼルケアと称されることが一般的となってきました。

死亡診断書、または死体検案書を受け取った後、葬儀社または搬送会社に指定場所までの搬送を依頼します。安置場所に移動するまでは、ドライアイスなどを使って遺体の防腐処理を施されるため、きれいな姿を維持できます。

費用の精算は、ご遺体の搬送が完了し、安置を終えた後となることが一般的です。移動距離によっては料金が高額になるケースもありますが、クレジットカードでの支払いにも対応している運送業者も増えているため、現金以外での決済も可能です。

県外からの遺体搬送料金は搬送方法や業者によって大きく異なる

搬送方法、または業者により搬送にかかる料金は大きく異なることがあります。その理由について解説するとともに、特に航空機を利用する場合に注意したいポイントを解説します。業者選びで迷われている方は参考にしてみましょう。

陸路だと早朝や深夜など割増料金が発生するケースがある

陸路を選んだ場合には早朝や深夜の搬送が割増料金になることがほとんどです。タクシーなどが値上がりするのと同じ考え方です。少しでも安く済ませるためには各社が設定する通常料金の時間帯を選ぶことがポイントになります。

また、東京大阪間のように長距離を陸路で移動する際には、高速道路を利用することになるでしょう。その分の料金は追加で請求されることになります。また、離島などからの搬送の場合には、フェリーの料金が加算されることがあります。

そうしたケース以外にも、平常時とは交通事情が異なる大型連休中や、夏場でドライアイスなどの備品にかける費用が増したりして、追加料金が発生することがあります。

航空機を使うときはさまざまな条件を満たす必要がある

陸路や船舶であれば問題ありませんが、航空機を使う場合にはドライアイスを使用することができません。空輸での遺体搬送は「エンバーミング済み」の状態にすることが条件とされています。

エンバーミングに対応できる業者とそうでない業者があるため、航空機による搬送を希望する場合は、空輸に対応した搬送業者を使用しなければなりません。この際、ドライアイスよりも費用が高額になるケースが多いため注意しましょう。

県外からのご遺体搬送は「搬送のみ」を行う業者か全国規模の業者に相談しよう

地域密着型の葬儀社では、県をまたいだ長距離のご遺体搬送に対応できない場合もあります。また、長距離搬送に対応していない業者に無理に依頼することはおすすめできません。

こうした場合、全国展開している葬儀社に依頼するのが現実的でしょう。全国にネットワークを張り巡らせている業者であれば、県外への搬送もスムーズにできます。

小さなお葬式は全国規模で展開している葬儀社です。県外への搬送、搬送のみの対応もしています。経験豊富なスタッフが迅速に的確に対応できることが強みです。24時間相談を受付しているため迅速に搬送できます。

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県外ではなく「海外」で亡くなってしまった場合、どのように遺体搬送するか

県外の場合、陸路を使って主に遺体を搬送することができますが、もしも海外で亡くなってしまった場合には、国外での対応よりも手間が増えることに注意が必要です。

どの程度の時間を要するのか、手続きや届け出など取り寄せる書類はあるのかなど、海外からの遺体搬送についても確認してみましょう。

海外からのご遺体搬送の目安は100~150万円程度

海外から遺体を搬送する場合、費用は100万円~150万円ほどを見積もっておきましょう。ただし、これはあくまでも相場としての金額です。実際にいくらかかるかは、国や搬送の条件によってかなり異なることに注意しましょう。

たとえばアジア圏の場合は移動距離が短いこともあり、この範囲内で収まるケースが多くなります。しかしアメリカやヨーロッパなどの長距離では費用も高額になりがちです。同じヨーロッパを例にとっても、国によって費用の考え方が異なり相場を上回る請求となることもあります。

ご遺体搬送費用の内訳

海外で亡くなった場合、まずは遺族の方が現地に渡航して、遺体の確認を行わなければなりません。この際の渡航費用は時期や場所にもよりますが、アメリカの場合は30万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

さらに、航空機ではドライアイスの使用はできません。ドライアイスに変わる防腐処理としてエンバーミング処理のために25万円程度が必要になります。手続きと搬送に50万円程度かかることを考慮すると、総額として100万円ほどになるとされています。

ご遺体搬送にかかる時間

南米やアフリカの場合は距離が遠いこと、さらに日本に向かう航空機の便数が少ないことなどが理由で、丸一日以上必要になる場合がほとんどです。同じように距離が遠いアメリカ・カナダ、EU諸国に関しても10時間以上の搬送時間を見込まなければなりません。

東南アジアの場合は7時間程度、アジア圏は4時間程度が遺体搬送の目安になります。ただし、これはその国の中の地域によっても事情が異なります。遺体の安置場所から空港までの距離が離れている、などといった状況でも変わります。
海外からのご遺体搬送を行う際に現地で取得することになる書類
故人も出国時には身分確認が必須となるため、亡くなった方本人のパスポートが必要です。所持品のなかに見つからなかった場合は在外公館に相談しましょう。また、現地医師による死亡診断書も受け取ります。死亡診断書は現地の言語で作成されるため、和訳されたものを用意することも忘れないようにしましょう。

さらに、在外公館発行の遺体証明書、エンバーミングに携わった業者発行の防腐処理証明書も受け取らなければ、出国することは不可能です。これらの書類は日本に帰国した後ではなく、現地での取得が必須ですので、忘れないようにリストアップしておきましょう。

海外からのご遺体搬送の流れ

死亡したという連絡を受けた後、まず現地にある日本の在外公館との情報交換を行います。その後、現地へ渡航して本人と対面して死亡確認を行います。各種手続きなどわからないことはそのままにせず、在外公館へ問い合わせましょう。わからないまま書類作成でミスをしてしまうと、遺体を動かせなくなってしまうこともあります。

エンバーミングが完了したら、搬送業者に依頼して航空機に搭乗します。日本国内に着いたら車両、国内線に乗り換えてご遺体を搬送します。

海外で亡くなった人は遺体を搬送できないケースがある

せめて亡くなった状態のままで帰国させたい、という思いがあっても、国によってはエンバーミングが認められていないところもあります。こうした国では防腐処理を行えないため、現地で火葬して遺骨として帰国することになります。

また、遺体の損傷が激しい場合も、現地での火葬となることがあります。たとえば交通事故に遭った方の場合や、死亡から発見までに長い時間を要してしまった場合などです。そのままの状態でのご帰国が難しいケースもあることも理解しておきましょう。

県外から、海外からともに、長距離のご遺体搬送にはプロの力が必要

県外からの遺体搬送は国内の葬儀社や搬送業者に、海外の場合は現地の業者に遺体の搬送を依頼することが基本です。個人でご遺体を搬送することは得策ではありません。遺体は想像以上に扱いが難しく、衛生面でも危険が伴います。

遺体の扱いや手続きに慣れている、プロに任せるほうが一番安全です。なおご遺体の搬送に、保険が適用される場合もあります。各保険会社に問い合わせてみましょう。

海外の場合、国によって手続きは異なります。海外医療情報センターなどの専門機関に問い合わせをしてみることもおすすめです。在外公館との連携とともに、手続きや手順に誤りが生じないよう、入念に確認するようにしましょう。

海外からのご遺体搬送日を日本の葬儀社に伝えておくとスムーズに葬儀ができる

海外で亡くなった場合、さまざまな手続きや航空券などの手配と並行して、日本の葬儀社と連絡を取ることも優先順位の上位になります。この際、帰国便の日時を正確に伝えることが重要です。

小さなお葬式では「ご遺体搬送サービス」も承っております。お葬式だけでなくご遺体搬送のみの場合でも、日本全国・海外ともに対応いたします。

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まとめ

死亡した場所が自宅から遠い場合、陸路や空路、あるいはフェリーなどの船を使ってご自宅に搬送することになります。県をまたいで遺体搬送を行わなければならないような長距離移動の場合は、全国展開の葬儀社に搬送を依頼するとその後の進行もスムーズです。

また、遺体の扱いは難しく、搬送には専門知識が必要になりますので、経験豊富なプロに任せることが得策といえるでしょう。

小さなお葬式では、ご遺体の搬送専門のサービスも実施し、状況を鑑みて最も安価で確実な方法でのご遺体搬送を受けたまわっております。県外からの遺体搬送など、不安に思うことがあるときには小さなお葬式にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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