大切な家族を亡くし深い悲しみにあるなか、遺族には決めていかなければならないことが数多くあります。なかでもお通夜や葬儀・告別式の日程は、非常に重要な項目です。
日程を決定し、各方面に日程の案内をしてしまってから、再度日程を決め直すのは困難であることは想像に難くありません。
本記事をお読みいただくことにより、通夜日程を決める際に注意すべきポイントや、お通夜までにする準備項目を確認することができます。日程を決める際に失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・お通夜の日程は葬儀会場のや火葬場の空き状況、僧侶のスケジュールなどを調整して決める
・友引の日にお通夜を執り行っても問題ない
・故人ともっとも血縁が近い人が喪主になるのが一般的
こんな人におすすめ
お通夜の日程調整お通夜のにお悩みの方
お通夜の日取りを決める際の注意点について知りたい方
お通夜までに必要な準備を知りたい方
結論からいうと、お通夜をいつ行うかという明確な決まりはありません。一般的には逝去日の2、3日後にお通夜を営み、その翌日に葬儀・告別式という流れが多いようです。
お通夜とは、夜通し灯りを絶やさずに故人を見守る慣習です。葬儀・告別式の前日に僧侶を招き営む儀式は、通夜式(地域によっては「通夜の儀」など)と呼ばれます。
通夜式後、弔問客が帰ってからも近親者が夜通し交代で亡くなった方を守る慣習は、今なお残っています。ただし、実状としてはお通夜と言うと、通夜式の部分を指していることが一般的です。
かつて葬儀以前の夜は全て通夜と呼ばれていましたが、時代の変化とともに「本通夜」と「仮通夜」を区別するようになりました。通夜式を営み、一般の弔問客が参列する通夜を本通夜、それに先立って親族だけで行う通夜を仮通夜といいます。最近では、仮通夜をしないケースも増えています。
どのような葬儀を行うかによって、お通夜を含む全体のスケジュールが変わってきます。最近増加している一日葬や火葬式(直葬)では、お通夜を家族と故人のみで過ごすことはあっても、基本的に通夜式を営むことはしません。
また、一般葬でも、通夜式は家族や親族といった親しい人のみで行い、一般弔問客を呼ばない形式とすることもあります。
日程決定には、複数の要素が絡みます。家族の都合だけで決まるものではないという点は特に心得ておきましょう。実際に御不幸が発生した際は、葬儀社スタッフと相談しながら、火葬場の予約状況や僧侶の都合などを調整し日程を決めていくことになります。
ここでは、日程を決める際に大きく影響する4つのポイントを見ていきましょう。
お通夜・葬儀告別式を実施する会場としては、葬儀社所有の葬祭ホール、公営の葬儀式場、民間の貸ホール、寺院など複数の選択肢があります。自宅を会場とする場合を除いて、会場の空き状況は押さえておくべき必須のポイントです。
会場の空き状況次第で日程が先延ばしになることもありますし、希望外の会場を利用せざるをえない状況になることもあります。
ご遺体の傷みを考えると、できるだけ早く通夜・葬儀を行いたいと思いますが、火葬時間や時期によっては、火葬場の予約が数日先まで混み合っていることもあります。
なお、法令上、原則的に死後24時間経過しないと火葬することが出来ないという点も知っておくと良いでしょう。
無宗教葬や自由葬など新しい葬儀スタイルを選ぶ方も増えていますが、日本のお通夜・葬儀の大半は仏式です。
お通夜で僧侶に読経してもらう場合は、そのスケジュール調整も必要になります。菩提寺がある場合はそちらの都合を優先しますが、特に付き合いのある寺院がないのであれば、寺院手配サービスを利用することもできます。
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親族が参加できる日程にすることも重要なポイントです。全員にとって都合の良い日を見つけるのは難しいことですが、近い親族と相談して決めましょう。
なかには海外から帰国する親族を待つために、亡くなってから1週間、2週間先の日程でお通夜・葬儀告別式を営むケースもあります。
お葬式は何かと分からないことが多いものです。しかし、お通夜の日程を決めるときには、関係者に失礼が生じないように、そしてトラブルを避けるためにも知っておいたほうが良いことがいくつかあります。
一般的に日程は葬儀社スタッフと相談しながら決めていくとはいえ、注意すべき点を予備知識として把握しておくとは滞りなくお葬式を進めるためにも大切です。
お通夜や葬儀の日程を決める際に気になるのが、カレンダーに書いてある六曜ではないでしょうか。
友引は「友を引く」と意味づけられており、弔事を執り行うのに適さないという考え方があります。そのため葬儀を友引に行うのを避けることがありますが、お通夜に関しては問題ありません。ただ、友引の日を休業としている火葬場も多いことから、それに合わせて予定を組む必要があります。
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通夜式の開式時間は、18時前後に設定するケースが一般的です。下記に開式時間の設定で覚えておきたいポイントを紹介します。
・葬儀会場によっては開式時間の指定を受ける場合がある
・遠方に所在する会社からの参列者が多い場合は、遅めの開式とするなどの配慮も大切
・家族葬では17時など早い時間帯に通夜開式とする場合も珍しくない
・通夜式を早めの開式に設定しておくと、通夜式終了後に休息を取る時間にも余裕ができる
(特に翌朝の葬儀告別式の開式時間が早いケースでは助かります)
日本のお葬式では、お通夜の翌日に葬儀・告別式、火葬といった流れが一般的ですが、地方によっては火葬を先にするケースもあります。その土地のしきたりに配慮したお通夜を行うことが大切です。
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火葬場は年始1日~3日は休業している場合が多いです。このため、年末年始の3日間前後は火葬場が混み合うことが多く、予約を入れることが難しくなる傾向にあります。
また、各地の公営葬儀場(火葬場併設であることも多い)は利用料金が割安であることから、全般的に高い人気を得ています。特に都心部では、公営の葬儀場も年末年始は予約が混み合うことが多数です。
逝去されてからお通夜を経て火葬するまで日が延びると、これに伴って遺体保存にかかる費用や安置施設利用料が増加し、想定以上に葬儀費用がかさむことがあります。遺体保存にかかる費用や安置施設利用料は、それぞれ5,000円~3万円が相場です。
葬儀会場や火葬場の空き状況など、お通夜含む葬儀日程にお困りの際は、小さなお葬式にご相談ください。状況に応じて最適な方法をご提案させていただきます。
お通夜(通夜式)を迎えるまでに、遺族として行う準備がいくつかあります。準備すべき項目は、日頃から馴染みのないことばかりで戸惑うことが多いかもしれません。しかし、遺族は限られた時間のなかで漏れなく対応していく必要があります。
故人と過ごす最期のときを大切に過ごすためにも、準備する項目にはどのようなことがあるのかしっかり把握しておきましょう。
一般的に、故人ともっとも血縁が近い人が喪主になります。お通夜をつつがなく進めるための世話役には、親族、友人、知人の中から信頼できる人を選びましょう。
葬儀スタイルや規模など必要に応じて役割分担をします。喪主一人で何もかも背負うのは大変です。役割としては、たとえば受付係、会計係を主に、そのほか、配車係、供花の取り纏め係、駐車場案内係、会場の案内係、通夜振る舞いでの接待係、僧侶の送迎係があります。
各役割を受けてくださる相手の都合もありますので、早めに依頼をすることが大切です。
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菩提寺など付き合いのあるお寺に依頼する場合には、お通夜前の段階で寺院に足を運び、住職に直接挨拶をすることが礼儀です。寺院手配サービスを利用する場合や、遠方から来られるお寺の場合はこの限りではないものの、原則として認識しておく必要があります。
お通夜と葬儀・告別式の日時と場所が決まったら、関係者に連絡します。
また、遠方から来られる方は土地勘がないこともあります。必要に応じて、喪主が近くのホテルなどを手配してあげると親切です。宿泊費は参列者の自己負担が原則ですが、関係性によっては家族が負担する場合もあります。
下記は、FAX、メール、LINEなどのメッセージアプリを利用し、文書として連絡する際の文例です。電話で連絡する際にも伝えるべき項目は同様です。
突然のご連絡で失礼いたします
父○○○○につきましては かねてより療養中でありましたが ○月○日 ○歳にて永眠いたしました
ここに生前賜りましたご厚誼に深謝し謹んでお知らせいたします
なお通夜式及び葬儀式告別式は下記の日程で執り行います
■通夜式 ○月○日(○曜日)○時~
■葬儀式告別式 ○月○日(○曜日)○時~○時
■会場 南多摩斎場(住所 町田市久木○-○-○ 電話 ○○-○○○○-○○○○)
■喪主 ○○○○(続柄を記載)
令和○年○月○日
(送信者の名前) ○○○○
お通夜の前に遺影用の写真を用意します。生前のその人らしさが伝わる写真を選びましょう。通常は葬儀社に写真を原稿として渡し、遺影の作成を依頼することになります。
家族および親族分の供花は、遺族が一括し取りまとめる場合が多いです。供花の種類を選択し、名札に記載する名前のリストを作成します。
遺族や親族は、お通夜・葬儀を通して喪服を着用します。お通夜にふさわしい服装や持ち物を用意しましょう。喪服を所有していないときには、貸衣装店を利用することも選択肢の一つです。また、葬儀社によってはレンタル喪服の相談にも対応しているところがあります。
知人にご不幸が発生したらしい…でも、葬儀に関する情報は入ってこない…という状況があるかもしれません。このようなときはどのように対処するのが適切でしょうか。特に親しい間柄でない場合には、日程を遺族に直接聞くのは気が引けるという人も少なくないようです。
お通夜や葬儀告別式日程に関連知識として、訃報を受けた側がどう日程を調べたら良いのかについても基本的なポイントを抑えておきましょう。
まず遺族に直接問い合わせることは、特に失礼なことではありません。ただし、遺族に対して配慮ある連絡の仕方は必要です。
遺族以外に日程を聞く先としては、知人友人のほか、葬儀会場や葬儀社が挙げられます。昨今においては、自宅や寺院ではなく葬祭ホールや葬儀場で葬儀を執り行うことが多いです。
そのため、まずは葬祭ホールや葬儀場など葬儀会場に問い合わせると良いでしょう。葬儀を取り扱う葬儀社が分かっている場合には、この葬儀社に日程を聞くのも一つの手です。
日程を聞くための連絡方法は、主に電話、メール、LINEなどのメッセージアプリが候補です。メッセージアプリは、送信相手が慌ただしくしているときであっても、邪魔立てをする可能性が低いという利点があります。
電話やメールなどを利用したお通夜日程の聞き方に関する注意点を紹介します。
・特に電話は要件を手短に伝え、長電話にならないよう配慮が必要
・メール、LINEなどのメッセージアプリは、電話よりも相手に冷たい印象を与えてしまう可能性が
あるため、丁寧かつ温かい文書を心がける
・日時の聞き間違いはトラブルのもとになるため、充分な確認が大切
・余裕があれば宗教宗派まで聞いておくと、参列準備時の参考になる
お通夜、そして葬儀告別式を終えると、四十九日、一周忌、三回忌など定められた日や年に法要を営むことになります。さらに七回忌、十三回忌、十七回忌と続き、これら以外にも初盆法要や彼岸法要も大切な行事です。
特に四十九日法要は、逝去日から49日目に迎える法要で、葬儀後すぐに日程調整に入る必要があります。法要の日程の決め方も確認しておきましょう。
正確な日にちを優先するよりも、該当日前後で家族や親族が集まりやすい日を選ぶことが一般的です。
菩提寺からお越しいただく場合は、僧侶のスケジュールも重要なポイントです。
寺院、法事専門会館、葬祭ホール、ホテル、料理など法事会場の空き状況も日程に大きく影響します。
家族や主要な親族が集まりやすい日程で調整することも大切です。
菩提寺がある場合には、法事の日程についてお寺に相談することが最優先です。菩提寺がない場合には、小さなお葬式の寺院手配サービスをご利用ください。ご希望の法事日程に合わせて僧侶のご紹介をいたします。
参考:小さなお葬式の寺院手配
神道では、逝去後100日目までの定められた日に執り行う「霊祭」、逝去後1年目の命日以降の「式年祭」が仏式で言うところの法事に該当します。神道では、神社を会場にして例祭や式年祭を執り行わないことが特徴的です。
一方、キリスト教ではカトリックやプロテスタントなど教派によって異なりますが、仏式の法事にあたる行事として「追悼ミサ」や「記念集会」があります。本来キリスト教には法事のような行事はなく、地域の慣習や教会の考え方に応じて逝去後一ヶ月、一年後などの節目に追悼ミサや記念集会が営まれています。
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・親族が亡くなったときにやるべきこと
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一般的にお通夜の日程は、葬儀会場の空き状況、火葬場の空き状況、僧侶のスケジュール、家族の希望という4つのポイントが合致したところで決まります。
そのほか、通夜日程を決める際は、友引、開式時間、地方のしきたりなど配慮すべき点も確認しておきましょう。
また滞りなくお通夜含め葬儀を営むためにも、お通夜までに準備しなければならない項目を把握しておくことも大切です。
お通夜の日程は葬儀社と相談しながら決めていくことになります。日程決めは葬儀全体に影響を及ぼす重要な事柄ですから、経験豊富で地域事情にも精通した葬儀社を選びたいところです。その点、小さなお葬式であれば安心です。ぜひ問い合わせください。
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