永代供養にかかる相場は?種類別・宗派ごとの違いや支払い方法も

永代供養にかかる相場は?種類別・宗派ごとの違いや支払い方法も

ご自身やご家族が亡くなった後の供養について、考えたことはありますか?

先祖のお墓に納骨する方が大多数ですが、近年では永代供養(えいたいくよう)を選ぶ方が増えてきています。家族の形や生活スタイル、考え方が多様化しているためといえます。

ただし、かかる費用は依頼先によって様々ですので、安心して任せられる供養先を比較検討する必要があります。この記事では、永代供養を選ぶ方が増えている理由や費用例、すぐに依頼できる永代供養サービスについてご紹介します。

こんな人におすすめ

永代供養について知りたい方

永代供養をする際のポイントや注意点について知りたい方

永代供養のサービスについて気になる方

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永代供養が増えている背景

近年永代供養を選ぶ人が増えてきていますが、なぜなのでしょうか。ここからは、永代供養の概要とメリット、そしてどんな人に永代供養が選ばれているかを解説します。

永代供養とは?

墓地を継続して管理できなくなる場合に行われることが多い契約の形態です。寺院や霊園などが、代わりに供養やお墓の管理をします。

少子高齢化社会によって後継者がいない、遠方に住んでいるためお墓参りに中々行けない、などといったライフスタイルの変化によって近年注目されています。歴史的にはまだまだ浅く、西暦2000年頃から広まってきたとされています。

費用は、新たにお墓を建てるよりも安価な傾向があります。共同墓の「合祀墓(ごうしぼ)」だと、10万円から30万円ほどです。「個別墓」の場合、30万円から200万円程度となっており、お墓の作りや広さなどによって大きく変動します。

永代供養のメリットとは

永代供養のメリットは次のとおりです。

・お墓の費用を抑えられる
新しくお墓を建てる場合は、墓石や墓地の永代使用料などまとまった費用が必要です。単独墓を建てない形式の永代供養であれば、費用は安くなります。

・お墓の継承者が必要ない
永代供養であれば、お墓の維持管理を寺院や霊園に任せることができます。お墓の管理を任せられる子や孫などの継承者がいない方や、残された家族に負担をかけたくない方にはおすすめの供養方法です。 

永代供養はどんな人に選ばれている?

・子どもや孫にお墓を維持管理する負担をかけたくない人
・お墓の継承者がいない・いなくなることが見込まれる人
・お墓にかける費用を抑えたい人 

永代供養の費用目安は10~150万円程度

永代供養の費用の内訳は、主に次の3つです。

永代供養料 遺骨の管理・供養のための費用
納骨料 納骨法要の際に僧侶に読経してもらう場合にお布施として必要
刻字料 墓誌に故人の名前を彫刻する費用

永代供養にかかる費用の目安は10万円~150万円程度であることが一般的です。

【種類別】永代供養料の相場

永代供養墓の種類 永代供養料の目安
合祀墓 5万円~30万円程度
集合墓 20万円~60万円程度
個別墓 40万円~150万円程度

永代供養料は、永代供養墓の種類によって異なります。ここからは、合祀墓・集合墓・個別墓それぞれの相場について解説します。あくまでも目安ですので、具体的な費用については永代供養先の寺院や霊園に確認することをおすすめします。

合祀墓の永代供養料目安

合祀墓とは、複数の遺骨を一ヶ所に埋葬する永代供養方法です。個別に納骨をしないため納骨スペースが不要で管理する手間がかかりません。そのため、永代供養の中ではもっとも費用が安くなります。

合祀墓の永代供養料の目安は、5万円~30万円程度です。

集合墓の永代供養料目安

集合墓とは、お墓自体は1つですが個別の納骨スペースがある永代供養墓です。個別に安置されるのは33回忌などの定められた期間までで、その後は合祀されます。個別の納骨スペースがある分、合祀墓よりも費用は高くなります。

集合墓の永代供養料の目安は、20万円~60万円程度です。

個別墓の永代供養料目安

個別墓とは、一般的なお墓と同じように専用の区画に納骨する永代供養方法です。ただし、集合墓と同様に個別に安置されるのは、33回忌などの定められた期間までです。その後は合祀される点に注意しましょう。墓石などが必要なので、永代供養墓の中ではもっとも費用が高くなります。また、個別安置の期間には、年間管理費がかかる場合もあります。

個別墓の永代供養料の目安は、40万円~150万円程度です。

【都内】50万円未満で永代供養を受け入れている寺院

永代供養にかかる費用は、基本的な料金が10万~150万円、中にはそれ以上と、預け先により様々です。基本料金が50万円未満のところも多いようですが、追加費用がかかる場合もあります。

ここでは、東京都内の50万円未満で永代供養を受け入れている寺院をご紹介します。

【西福寺(熟柿庵)】(東京都荒川区)
永代供養 1名 420,000円
三十三回忌までは遺骨を熟柿庵にて安置。
その後は西福院寺の本院に当たる西福寺納骨堂(滋賀県彦根市)にて永代納骨。
希望によっては京都本願寺の大谷本廟へ合葬することも可能。

参考:http://www.jyukushian.com/noukotsudou.html

【大悲山 観音寺】(東京都新宿区)
永代供養 1名 390,000円
供養は毎日行い、春秋のお彼岸と夏のお盆には合同で供養の儀を行う。
13回忌後は、茨城県潮来市にある普門院(住職が兼務)にて合祀。

参考:http://nokotudo-support.com/jiin/kannonji.html

【清水寺 和光苑】(東京都台東区)
個人永代供養墓 1霊位 300,000円
骨壇に安置し13回忌後に共同合祀し、永代に渡り供養。

参考:http://www.seisui-ji.or.jp/bochi.html

【龍善寺 早稲田永代供養墓】(東京都新宿区)
永代供養一般お預かり型 1名 330,000円
※年間管理費 預かり期間中5,000円
最長33回忌まで個別安置、以降合葬し永代に渡り供養。

参考:http://www.waseda-boryo.jp/memorial/cost.html

【OHAKO-おはこ-】(全国対応)
小さなお葬式の永代供養 1名 60,000円~
全国の提携している寺院でご利用可能。必要なものだけをまとめてお客様の負担や費用をおさえたプランをご提供。

参考:https://ohako.osohshiki.jp/

このように、値段や内容は様々です。永代供養を考えるなら、直接問い合わせるなどして金額や内容を確認する必要があります。

このコラムを書いている「小さなお葬式」は、永代供養はもちろん納骨先探しのお手伝いをするサービス「OHAKO-おはこ-」をご用意しております。
 永代供養ならOHAKO 詳しくはこちら 

永代供養をする際の注意点

永代供養をする際の注意点は、次のとおりです。

・合祀されると遺骨は取り出せなくなる
合祀を行う際は骨壺から遺骨を取り出します。他の人の遺骨と混ざるため、合祀後に改葬したり分骨したりすることはできません。

・親族から理解を得られないことがある
永代供養は新しい供養方法なので、信仰心が厚い親族などから理解を得られない場合があります。事前に十分に相談しておきましょう。 

永代供養をする際のポイント

永代供養をする際のポイントは、次のとおりです。

・埋葬人数を確認する
埋葬できる人数制限をしている墓地や霊園があります。

・法要など供養の頻度を確認する
遺族の希望する法要など供養の頻度と、管理者が行う供養の頻度が異なるケースがあります。

・宗派に合わせる
宗派不問の霊園であっても、法要は特定の宗派の方法で行われるので確認しておきましょう。

・維持費を考える
年間の維持費が必要となる場合があります。

・親族と話し合う
トラブルが発生しないように事前によく話し合いましょう。 

墓じまいをして永代供養にする費用目安

合祀墓にする場合 25万円~70万円程度
集合墓にする場合 40万円~100万円程度
個別にする場合 60万円~190万円程度

墓じまいをして永代供養にする場合にかかる費用は、次のとおりです。

墓石の撤去にかかる費用 墓地面積1㎡あたり8万円~15万円程度
閉眼供養にかかる費用 3万円~10万円程度
行政手続き 3,000円程度

墓地墓地面積が2㎡の場合、合計の費用目安は20万円~40万円程度です。

合祀墓の永代供養料 5万円~30万円程度
集合墓の永代供養料 20万円~60万円程度
個別墓の永代供養料 40万円~150万円程度

【曹洞宗・浄土真宗・浄土宗】永代供養の宗派による違い

真言宗・浄土宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗の永代供養の相場は、上記の平均的な費用目安と変わりはありません。宗派による差はなく、供養方法によって変動します。

ただし、浄土真宗では「亡くなった人はすぐに成仏する」と考えられているため、永代供養という考え方がありません。それでも、永代供養と同じようにお墓を管理してくれる寺院はあります。その費用の目安も、平均的な費用目安と同じくらいです。

永代供養以外の費用を抑える供養方法

お墓を建てる場合と比べて、永代供養は費用は抑えられます。永代供養のほかにも費用を抑える供養方法として「散骨」と「手元供養」があります。ここからは、それぞれの概要について解説します。

散骨

散骨は、お墓を設けずに海や山に遺骨をまく供養方法です。海に遺骨をまく「海洋散骨」は専門業者に依頼することもできます。

費用は業者に散骨してもらう「委託散骨」がもっとも安く、次に費用が高いのが複数の家族が船に乗り合わせて行う「合同散骨」です。もっとも高額な散骨方法は、1家族単位で船をチャーターして海に散骨する「個別散骨」です。散骨の費用の目安は、5万円~25万円程度です。

手元供養

手元供養とは、自宅に遺骨を安置する供養方法です。骨壺を仏壇や専用のスペースに置いて供養します。手元供養自体に費用は発生しませんが、骨壺のデザインや仕様にこだわったり専用の仏具を揃えたりすると数万円~数十万円かかるケースもあります。

永代供養料の支払い方法

永代供養料はどのように支払えばいいのでしょうか。ここからは、封筒の選び方から支払いまでの流れについて解説します。

永代供養料の準備

永代供養料は、郵便番号の枠が書かれていない白い無地の封筒に入れましょう。水引はなくても問題ありませんが、水引がついているものであれば黒白のものを選びましょう。

表書きは上部中央に「永代供養料」と濃墨の筆か筆ペンで記入して、その下に氏名を書きます。裏面には金額と住所を書きましょう。

支払方法はお寺や霊園のやり方に合わせて

永代供養料の支払い方法は、お寺や霊園のやり方に合わせましょう。手渡しなのか銀行振り込みなのか契約時に説明があるので、きめられた方法に従って支払います。

永代供養料を手渡す場合は、納骨法要が終わったあとに渡します。封筒を袱紗(ふくさ)に包んで持参して、渡すときは小さなお盆に乗せるのが正式な渡し方です。

今すぐに依頼できる「OHAKO-おはこ-」の永代供養とは

OHAKO-おはこ-の永代供養は、提携している寺院がご遺族の代わりに故人のご遺骨を管理し供養を行います。

「OHAKO-おはこ-」永代供養の特徴

日本全国から寺院を選べる

近くの寺院から選ぶことができます。実際に足を運び、各寺院の見学が可能です。

安置方法や個別安置期間が選べる

個別、集合型、合祀などの安置方法や個別安置を行う期間など、様々なプランからお選びいただけます。

宗教・宗派は不問

主要八宗含む、キリスト教、新興宗教にも対応しています。

「OHAKO-おはこ-」永代供養の依頼の流れ

ご依頼までの手続きはとても簡単です。

1. お問合せ
お電話でのご相談後、寺院の資料を送付します。希望の場合は寺院の見学が可能です。

2. お申し込み
書類に記入し、返送します。

3. お支払い
指定の口座に銀行振り込みで支払います。

4. 寺院に納骨
遺骨を持参・またはゆうパックで発送します。

気を付けていただきたいこと

菩提寺(ぼだいじ)のある方(檀家になられている方)は、トラブルを避けるため事前に菩提寺にご相談ください。また、上記でお伝えした料金や内容でご依頼いただくためには、小さなお葬式のコールセンターにを通してご連絡とお申込みをしていただく必要があります。

永代供養の費用に関するQ&A

永代供養は通常のお墓と事情が異なるため、イマイチ費用の全体像が掴めないという方も多いのではないでしょうか。永代供養はまだ世間に浸透しきっているとは言えず、周りの人に詳しく状況を聞けるという方も少ないことが考えられます。費用に関する不安をなくして、トラブルなく物事を進めていきましょう。

永代供養料は消費税が発生する?

消費税がかかることはありません。宗教法人の宗教行為は、法律によって非課税と定められています

位牌や骨壺を購入した場合には消費税が発生します。しかし、それを利用して行われる魂入れの法要は非課税となります。

個人でお墓を購入する場合、石材店に墓石代や工事費用を支払うため、消費税は必要です。しかし、寺院や霊園で永代供養墓を購入する場合は、個人で新たにお墓を建てるわけではありません。合同の碑を共有して使用します。使用料や供養料、施設へ年間で納める費用などに消費税はかかりません。

永代供養料に追加料金は発生する?

最初に永代供養料を支払ったとしても、場合によっては追加で料金が発生することも考えられます。

まず考えられるケースとしては、「個別法要」を行う場合です。永代供養は、こちらから働きかけずとも供養を行ってくれています。そのため、故人ごとの三回忌七回忌などの法要は、必ず行わなくてもよいとされています。

もし、自分達で法要を希望するのであれば、その寺院に依頼をするか、会場を借りて外部の僧侶を呼んで行うなどの方法があります。その場合の法要料は、永代供養料には含まれていません。各自でお布施や会場の使用料を支払う必要があります。

僧侶に読経してもらった場合、お布施として1万円から10万円ほどを包みましょう。この相場は、地域や寺院などによっても変動します。会場を借りた場合は、およそ1万円から3万円ほどの使用料が発生するでしょう。

さらに、法要のあとに会食を行う費用も発生します。人数やお店によって価格は変わります。

永代供養の刻字料って何?

刻字料とは、墓誌や過去帳に納骨者の名前などを彫る費用のことです。永代供養料の初回の一式料金として含まれることが多いですが、中には別途料金となっている場合もあります。必ず確認をしておきましょう。

そもそも墓誌とは、お墓とは別に碑が建てられ、そこに故人の「戒名」、「没年月日」、「生前の名前」、「享年」を記すものです。そのため、この刻字料は必ず必要となります。

相場は3万円ほどとなっています。「小石板」という、個別で墓誌を建てたいという方の場合、さらに費用がかかると考えておきましょう。

永代供養料は相続税から債務控除できる?

相続税から債務控除を行うことはできません。相続税が発生した場合、遺産の総額から葬式にかかった費用を差し引くことができます。しかし、墓地や墓石の購入費用は、葬式費用に含まれません。詳細は、下記の国税庁による定義をご覧ください。

次のような費用は、遺産総額から差し引く葬式費用には該当しません。

(1)香典返しのためにかかった費用
(2)墓石や墓地の買入れのためにかかった費用や墓地を借りるためにかかった費用
(3)初七日や法事などのためにかかった費用 

この定義は永代供養料にもあてはまるため、控除がされることはありません。

永代供養にお布施は必要?

永代供養でもお墓に遺骨を納める際に、納骨法要を執り行います。永代供養料に納骨法要のお布施が含まれている場合と含まれていない場合がありますので、契約内容を確認しておきましょう。含まれていない場合には僧侶にお布施を渡します。

また、永代供養をした後に年忌法要を執り行う場合のお布施については、永代供養料には含まれていないので、一周忌や三回忌などの法要のたびにお布施を渡します。

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まとめ

永代供養の費用や注意点について詳しくご紹介してきました。お墓の管理継承問題や高額な費用がかかることなど、永代供養はお墓を持たない供養方法として、近年のライフスタイルに合わせた新しい供養のしかたです。

しかし、費用を抑えることができるといっても施設によって様々ですので、事前の確認が重要だといえます。また、家族間での話し合いを持たずに決めてしまうとトラブルになることもあるため注意が必要です。

忘れてはならない大切なことは故人を供養する気持ちです。故人を安心して供養できるようにしっかりと準備を進めていきましょう。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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