一周忌と三回忌は一緒にできる?香典や招待する方の違いを紹介

一周忌と三回忌は一緒にできる?香典や招待する方の違いを紹介

故人を供養する法要にはさまざまな種類があります。中でも、一周忌と三回忌は故人が亡くなってから比較的近い時期に営むため、参列した経験がある方や施主を務めた方もいるでしょう。

また、一周忌と三回忌を一緒にできないかと疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、一周忌と三回忌を一緒にできるどうか解説します。それぞれの特徴や違いが分かれば、正しいマナーで法要を執り行えるでしょう。

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こんな人におすすめ

一年の間に複数人の法要を行う予定のある方

「併修」「合斎」とは何か知りたい方

年忌法要の流れを知りたい方

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年忌法要の基礎知識

一周忌と三回忌はいずれも年忌法要のひとつです。どちらも数字が入っていますが、数え方が異なります。例えば、三回忌は3年後か3年目か分からない方もいるでしょう。ここでは、年忌法要の数え方と共に一周忌と三回忌の意味を紹介します。

年忌法要とは

故人が亡くなって葬儀を営んだ後は、冥福を祈り供養するために法要を執り行います。故人が霊魂としてさまよっている四十九日までは7日ごとに法要があり、さらに、気持ちに区切りをつける日とされている百箇日までが中陰法要です。

それ以降、節目の年の祥月命日に年忌法要を営みます。一周忌や三回忌も年忌法要のひとつです。

数え方に注意

一周忌と三回忌はどちらも数字が入っていますが、数え方が異なるため注意しましょう。一周忌の「一周」は「暦が1周した」という意味で、逝去した日の1年後を指します。一方、三回忌の「三回」は「3回目の命日」という意味です。逝去当日を1回目の命日とすると、3回目の命日である2年後が三回忌と考えればよいでしょう。

「〇回忌」と呼ばれる他の年忌法要も数え方は同じです。例えば、七回忌は亡くなってから7回目の命日であり、6年後の命日を指します。

一周忌とは

一周忌は故人が亡くなってから1年後の法要です。命日に営むのが正式な作法ですが、当日が平日だった場合、土日に設定するケースも少なくありません。少しでも多くの方に集まってもらうために、平日の法要は避ける傾向があります。

また、命日ではない土日にする場合、命日より前倒しにするのが一般的です。後にずらすと「故人を待たせている」「忘れている」というイメージがあり、良く思わない方もいます。

三回忌とは

三回忌は故人が亡くなってから2年後の法要です。3回目の命日で、3年後ではないため注意しましょう。想像していたよりも早いタイミングで三回忌の招待が来て、驚くケースも少なくありません。三回忌は一周忌の翌年と覚えておきましょう。一周忌と同様に、法要の日は前倒しして構いません。

七回忌以降は省略する方も

法要は故人が亡くなってから年月が経過するほど簡略化する傾向があり、七回忌以降は規模を縮小したり省略したりする場合もあります。

その分、一周忌や三回忌では遺族以外の友人や知人も招き、故人の思い出を語り合いながらしっかりと供養するとよいでしょう。

個人としての供養の区切りである「弔い上げ」は、亡くなってから32年後の三十三回忌とするのが一般的です。ただし、現代ではさらに早い段階で弔い上げとするケースもあります。

一周忌と三回忌は一緒にできる?

一周忌は故人が亡くなってから1年後、三回忌は2年後です。間隔が1年しかないため、供養する故人が複数いる場合、「同じ日にできたら負担が軽くなるのに」と考える施主や遺族もいるでしょう。ここでは、一周忌と三回忌を一緒にできるかどうか解説します。

併修・合斎とは

複数の法要をまとめて一度に営むことを「併修」もしくは「合斎」といいます。例えば、祖父の七回忌と祖母の十三回忌が同じ年や1年違いの場合、それぞれ別々に執り行うのは施主だけでなく参列者にとっても負担は大きいでしょう。

このようなケースでは、2つ以上の法要を一緒に営んでも構いません。法要の日取りは、「命日の早いほう」もしくは「回忌の少ないほう」に合わせるのが基本です。

三回忌までは別々が望ましい

併修や合斎が可能なのは七回忌以降で、一周忌や三回忌は単独で執り行うのが望ましいとされています。例えば、祖父の一周忌と祖母の三回忌が同じ年だったとしても、それぞれ単独で供養するのが丁寧な方法といえるでしょう。

ただし、あくまで一般的な考え方です。最近は法要を簡略化する傾向があり、さまざまな理由で一緒に営みたいという場合も考えられます。また、地域やお寺によって意向が異なる場合もあるため、気になる方は菩提寺や周りの方に相談するとよいでしょう。

一周忌と三回忌の違いは?|施主の場合

一周忌と三回忌は、いずれも亡くなってからあまり経過していない時期の大切な法要で、営む時期も1年差です。何か違いがあるのか、気になる方もいるでしょう。ここでは、施主や遺族が知っておきたい一周忌と三回忌の違いについてチェックします。

招待する方

一周忌には遺族や親族以外にも、故人と親しかった友人や知人を招待するのが一般的です。故人の会社関係者が参列する場合も多く、たくさんの方が集まる場となります。

三回忌も一周忌と同様に、故人と関係の深い方を呼ぶ場合がほとんどです。ただし、時間が経過しているため、一周忌に比べて規模を縮小する場合もあります。遺族の考え方によっては身内のみで執り行うこともあり、参列者が減ることも少なくありません。

お布施

僧侶へお礼として渡すお布施の額は、一周忌が3万円~5万円三回忌が1万円~3万円が目安です。三回忌以降はお布施の額を少なくする傾向があります。ただし、地域やお寺によっては同額という場合もあるため注意しましょう。

お布施の他に、交通費にあたる「お車代」や法要後の会食に参加しなかった場合にお渡しする「御膳料」が必要な点は一周忌も三回忌も同じです。いずれも必要に応じて用意しましょう。

返礼品

法要に参列してくれた方には、感謝の気持ちを込めて返礼品をお渡しします。返礼品は頂いた香典の1/3~1/2程度、金額にすると3,000円~5,000円程度が目安です。一周忌や三回忌も同様と考えて構いません。

参列者が持ち帰る際の負担を考えて、重いものや生ものは避けましょう。日持ちのするお茶やお菓子、実用的なタオルや洗剤、カタログギフトといった品物がおすすめです。

一周忌と三回忌の違いは?|参列者の場合

施主や遺族と同様に、参列する方も一周忌と三回忌で異なる点を把握したほうがよいでしょう。ほぼ同じ時期にあるため、違いはないと考えているとマナー違反になるかもしれません。ここでは、参列者が心掛けたい一周忌と三回忌の違いを紹介します。

服装

葬儀や法要で着用する喪服には格式があります。一周忌では「準喪服」三回忌では「略喪服」を着て参列するのがマナーです。準喪服とは、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルを指します。一周忌までの法要の他、葬儀でも多くの方が着用するスタイルです。

一方、「略喪服」は平服を指します。ただし、普段着という意味ではありません。準喪服ほど厳しくはありませんが、法要の場にふさわしい落ち着いた装いを心掛けましょう。

香典

参列者が持参する香典の目安は、一周忌以降は金額が変わらないとされており、一周忌と三回忌は同じ程度と考えて問題ないでしょう。

ただし、亡くなってから時間がたつにつれて、香典の金額は下がる傾向があります。周りの方に金額を尋ねることはタブーではないため、判断できない方は親戚に相談するのもひとつの方法です。

また、香典を包む袋も同じもので構いません。表書きを書く際には、薄墨ではなく濃墨を使用します。

供物

供物が必要かどうかは会場の規模によって異なります。三回忌は身内のみで執り行うこともあり、自宅で営む場合には供物は邪魔になるかもしれません。持参したいと考えている方は、事前に確認すると安心です。

供物の品物は一周忌も三回忌も同じと考えてよいでしょう。例えば、葬儀や四十九日より選択肢が幅広い生花は、おすすめの供物のひとつです。他にも、線香やろうそく、果物、お菓子といった品は喜ばれるでしょう。

一方、殺生をイメージさせる肉や魚、仏教の教えに反するお酒は避けたほうが無難です。

年忌法要の流れ

一周忌や三回忌をはじめとした年忌法要の流れはほぼ同じです。施主や遺族は以下の流れを参考に準備を進めるとよいでしょう。

1. 僧侶入場・施主の挨拶
2. 読経・焼香・法話
3. 僧侶退場
4. 墓参り(納骨)
5. 終了の挨拶
6. 会食

納骨の時期は四十九日を目安とする場合が多いものの、特に決まりはありません。したがって、新しく墓を建てるときや心の整理がつかないときは、一周忌や三回忌で納骨することもあります。お寺以外の会場の場合、後日改めて墓参りをしても問題ありません。

また、年忌法要は回忌が進むにつれて縮小する傾向があります。身内だけで墓参りと会食をして終わらせるケースが徐々に増えるでしょう。

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まとめ

一周忌は故人が亡くなってから1年後、三回忌は2年後の命日に営む法要です。他の故人の法要と重なるときは一緒に執り行いたいと考える方もいるかもしれませんが、亡くなってから日が浅いこともあり、単独で供養するのが望ましいとされています。それぞれの違いを把握して、正しい作法で供養しましょう。

ただし、法要に対する考え方は地域やお寺によって異なる場合があります。マナーやルールが不安という方は、菩提寺や周りの方に相談するとよいでしょう。

小さなお葬式」でも、一周忌や三回忌についてのご相談を承っています。24時間365日、葬儀や法要に詳しい専門スタッフが待機していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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